2020年08月20日

Musiq Soulchild『Aijuswanaseing』

ネオフィリーらしいデビュー作☆Musiq Soulchild『Aijuswanaseing』

発表年:2000年
ez的ジャンル:ネオフィリー系男性R&Bシンガー
気分は... :I Just Wanna Sing!

今回は人気男性R&BシンガーMusiq Soulchildのデビュー・アルバム『Aijuswanaseing』です。

これまで当ブログで紹介したMusiq Soulchild作品は以下の7枚(発売順)。

 『Juslisen』(2002年)
 『Soulstar』(2003年)
 『Luvanmusiq』(2007年)
 『Onmyradio』(2008年)
 『Musiqinthemagiq』(2011年)
 『Life On Earth』(2016年)
 『Feel The Real』(2017年)

デビュー・アルバムとなる本作『Aijuswanaseing』(2000年)は、Def Jam傘下のDef Soulからリリースされ、USアルバム・チャート第21位、同R&Bアルバム・チャート第4位となっています。

また、「Just Friends (Sunny)」(US R&Bチャート第6位)、「Love」(US R&Bチャート第2位)という2曲のR&Bヒットが生まれました。

Musiq Soulchildやネオフィリーの原点のようなものを感じる、力みのない素敵な男性R&B作品です。

Musiq Soulchild自身をはじめ、ScratchAndre HarrisCarvin HagginsIvan "Orthodox" BariasOsunladeKeith PelzerVikter DuplaixJames PoyserEd KingJunius Bervinという面々がプロデュースを手掛けています。

また、Aaries(Ayana & Ayinke)(vo)、Eric Roberson(back vo)、Kindred The Family Soul(back vo)、Vidal Davis(key)、Pete Kuzma(p)、当時The RootsLeonard Hubbard(b)、Pino Palladino(b)、Athena Bussie(back vo)等がレコーディングに参加しています。

「Just Friends (Sunny)」「Love」「Girl Next Door」というシングル3曲が目立つかもしれません。

個人的にはビューティフルなミディアム・バラード「143」、ダンサブルなR&Bグルーヴ「My Girl」The Roots「The Next Movement」をサンプリングした「L' Is Gone」Pat Metheny Group「Into the Dream」をサンプリングした「You And Me」、プロダクションが素晴らしい「Poparatzi」あたりもお気に入りです。

そのアーティスト名に恥じない、素敵なデビュー・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Scratch Introlude」
フィリーのヒューマン・ビートボクサーScratchをフィーチャーしたオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=nI2smMrZBJg

「Girl Next Door」
Andre Harris/Carvin Hagginsプロデュース。双子姉妹の女性R&BデュオAariesのAyanaをフィーチャー。アルバムからの3rdシングルにもなりました。Jill Scottがヴォーカル・アレンジを手掛けています。Ramsey Lewis「My Love for You」をサンプリングしたメロウ・トラックに乗って、Musiq SoulchildとAyanaが素敵なデュエットを聴かせてくれるネオフィリーらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5XJry6RshJo

「You And Me」
Andre Harris/Carvin Hagginsプロデュース。Eric Robersonがバック・コーラスで参加。Pat Metheny Group「Into the Dream」をサンプリングした美しいトラックが印象的な哀愁メロウです。
https://www.youtube.com/watch?v=DtPZvVadvLE

「Just Friends (Sunny)」
Ivan "Orthodox" Barias/Carvin Hagginsプロデュース。記念すべき1stシングル。USチャート第31位、同R&Bチャート第6位となりました。映画『Nutty Professor II: The Klumps』(2000年)のサントラにも収録されました。Pat Martino「Sunny」をサンプリングしたメロウ・トラックに乗って、Musiq Soulchildらしい歌い回しを存分に満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=i7zsG3XFUd8

Ras G「Juju」、Berner feat. Wiz Khalifa, Snoop Dogg and B-Real「Best Thang Smokin」、Kehlani feat. BJ the Chicago Kid「Down for You」、Knxwledge.「Jstfrends.」等のサンプリング・ソースとなっています。
Ras G「Juju」
 https://www.youtube.com/watch?v=llNpa2sZn8Y
Berner feat. Wiz Khalifa, Snoop Dogg and B-Real「Best Thang Smokin」
 https://www.youtube.com/watch?v=MJok3W0CENU

「Mary Go Round」
Osunladeプロデュース。Eric Robersonがヴォーカル・アレンジを手掛けています。美しくも切ないムードにグッときます。Knxwledge.「Marygoround」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=gl1j-owPHSw

「143」
Carvin Haggins/Keith Pelzerプロデュース。さり気なさの中にもジェントルな語り口にグッとくるビューティフルなミディアム・バラード。僕の密かなお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=QFykq0NSJCY

「Love」
Andre Harris/Carvin Hagginsプロデュース。アルバムからの2ndシングル。USチャート第24位、同R&Bチャート第2位となりました。Andre Harrisと名プロデュース・デュオDre & Vidalを組むことになるVidal Davisもキーボードで参加。Aaries、Kindred The Family Soulがバック・コーラスで参加。初期ネオフィリーらしい魅力の詰まった素敵なラブ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=qP7dIfcRR0k

Trin-i-tee 5:7、Sanchez、Jeff Bradshaw feat. Kim Burrellがカヴァーしています。
Trin-i-tee 5:7「Lord」
 https://www.youtube.com/watch?v=tDoeSoEeO1o
Sanchez「Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=rYn6vVM9gAc
Jeff Bradshaw feat. Kim Burrell「Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=pLF77njZDdE

「My Girl」
Vikter Duplaix/James Poyser/Ed King/Junius Bervineプロデュース。このプロデューサー陣らしいダンサブルなR&Bグルーヴに仕上がっています。初期Vikter Duplaixがお好きな人は気に入るトラックなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=F2hAWDRQKj0

「Musiq Soulchild (Interlude)」
Selfプロデュース。Monk Higgins & The Specialties「Gotta Be Funky」をサンプリングというか、まんま「Gotta Be Funky」です。
https://www.youtube.com/watch?v=O9Cw-X5F_OY

「Seventeen」
Andre Harris/Carvin Hagginsプロデュース。Musiq Soulchildらしい歌い回しで哀愁バラードを聴かせてくれます。George Winston「Rain」、Schoolly D「P.S.K. - What Does It Mean?」をサンプリングしています。
https://www.youtube.com/watch?v=zcASO6u-swo

Jay Tyranny「Seventeen (Trayvon)」のサンプリング・ソースとなっています。
Jay Tyranny「Seventeen (Trayvon)」
 https://www.youtube.com/watch?v=IeV97xpW4Wc

「L' Is Gone」
Musiq Soulchildプロデュース。このトラックも僕のお気に入り。The Roots「The Next Movement」をサンプリングしたネオフィリー×The Soulquariansなムードがたまらない1曲。Aariesのバック・コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=aTzNBGER91w

「Speechless」
Scratchプロデュース。ヒューマン・ビートボックスと生演奏の融合がいい感じです。ベースはThe RootsのLeonard Hubbard。
https://www.youtube.com/watch?v=t_1hinDDwE0

「Poparatzi」
Ivan "Orthodox" Barias/Carvin Hagginsプロデュース。キーボード&ストリングスを手掛けたAndre Harrisも含めてプロダクションの素晴らしさを感じるビューティフルなミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=L2IQ2ojJ0oY

「Settle For My Love (Intermission)」
女性キーボード奏者/シンガーPatrice Rushenのカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Pizzazz』(1979年)収録。Osunladeプロデュース。Aariesをフィーチャー。Larry Goldがストリングス・アレンジを手掛けています。ここでは主役の座をAariesに譲り、彼女たちのキュートな魅力を引き立てています。
https://www.youtube.com/watch?v=IOFxuaC0GX4

Patrice Rushen「Settle For My Love (Intermission)」
 https://www.youtube.com/watch?v=Xf5eswg8Vmw

「You Be Alright」
Vikter Duplaix/James Poyserプロデュース。本編ラストはJames Poyser(el-p、org)、Pino Palladino(b)、Vidal Davis(ds)らの生演奏によるソウルフル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=I2VMdrbkIEw

「Aimewitue」
CDボーナス・トラック。Osunlade/Odysseyプロデュース。Eric Robersonがバック・コーラスで参加。少しミステリアスなアコースティック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=mH2f6weAGwI

Musiq Soulchildの他作品もチェックを!

『Juslisen』(2002年)


『Soulstar』(2003年)
Soulstar

『Luvanmusiq』(2007年)
Luvanmusiq

『Onmyradio』(2008年)
OnMyRadio

『Musiqinthemagiq』(2011年)
Musiqinthemagiq

Musiq Soulchild & Syleena Johnson『9ine』(2013年)
9ine by Musiq Soulchild & Syleena Johnson (2013-09-24) 【並行輸入品】

『Life On Earth』(2016年)
Life on Earth

『Feel The Real』(2017年)
Feel the Real
posted by ez at 02:47| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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