2020年10月13日

Glenn Jones『Glenn Jones』

ヒット曲「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」収録☆Glenn Jones『Glenn Jones』
GLENN JONES
発表年:1987年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bシンガー
気分は... :We've Only Just Begun〜♪

実力派男性R&BシンガーGlenn Jonesの4thアルバム『Glenn Jones』(1987年)です。

1962年、フロリダ州ジャクソンビル生まれの男性R&BシンガーGlenn Jonesの紹介は、6thアルバム『Here I Go Again』(1992年)に続き2回目となります。

RCAからJiveへの移籍第一弾アルバムであり、彼の全作品の中で最高位となるUS R&Bアルバム・チャート第16位となります。

僕が最初に出会ったGlenn Jones作品が本作でした。大学生の時にアナログ盤で購入し、愛聴していました。大学生だった僕にとっては、少し背伸びしたオトナR&Bといった印象でしたね。

メイン・プロデュースはTimmy Allen(元Change)とWayne Brathwaite

奥方Genobia Jeter(back vo)をはじめ、Marva Hicks(元Eighties Ladies)(back vo)、Johnny Kemp(back vo)、(back vo)、LaForrest Cope(La La)(back vo)、
Yogi Lee(back vo)、Eric Rehl(key)、Mike Campbell(g)、Doc Powell(g)、Bashiri Johnson(per)等がレコーディングに参加しています。

ハイライトはUS R&Bチャート第2位のヒット・シングル「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」The Chi-Litesの大ヒット曲カヴァー「Oh Girl」も当時注目されていましたね。

個人的には当時一番のお気に入りだった「That Night Mood」、ブラコン感覚の「It Must Be Love」「At Last」、オーセンティックな魅力がある「All I Need To Know」「I Love You」もおススメです。

「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」を聴いていると、幸せな気分になります。

全曲紹介しときやす。

「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」
Timmy Allenプロデュース。アルバムからの1stシングル。US R&Bチャート第2位のヒットとなりました。本作のハイライトといえば、やはりこの曲ですね。本国では定番ウエディング・ソングとしても人気だったみたいですね。Timmy Allenの好プロデュースが冴えるコンテンポラリー感のあるロマンティックなラブソングです。
https://www.youtube.com/watch?v=NNwTW7OkOjI

「It Must Be Love」
Wayne Brathwaiteプロデュース。ブラコン感覚のアーバン・グルーヴ。80年代半ばらしいキラキラ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dHltQmCYwew

「At Last」
Timmy Allenプロデュース。ブラコン感覚のアーバン・ミディアム。派手さはありませんが、Glennのヴォーカルの魅力を堪能できます。奥方Genobia Jeterのバック・コーラスがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=PRxV7WCYyO8

「That Night Mood」
Wayne Brathwaiteプロデュース。実は当時一番のお気に入りだったのがこのトラック。都会的サウンドとジェントル・ヴォーカルの組み合わせがサイコーでしたね。今聴いても80年代半ばらしい雰囲気があって好きですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wzr6bSn4gNo

「Oh Girl」
Loris Hollandプロデュース。アルバムからの2ndシングルはThe Chi-Lites、1972年の大ヒット曲のカヴァー (Eugene Record作)。The Chi-Litesのオリジナルは当ブログでも紹介したアルバム『A Lonely Man』(1972年)に収録されています。名バラードであるオリジナルの素晴らしさには及びませんが、Glenn Jonesならではの素敵な「Oh Girl」を聴かせてくれます。Roger G. Bryanもサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GeXmQIFurBU

「Living In The Limelight」
Timmy Allenプロデュース。アルバムからの3rdシングル。この時代らしいシンセ・ファンク。昔は大して良いとは思いませんでしたが、久々に聴いたらコレはコレで案外悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=0ckbsYCxJqo

「It's All In The Game」
Wayne Brathwaiteプロデュース。ポジティブなヴァイヴを感じるミディアム。歌の巧さが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=37mV_EwMyKM

「All I Need To Know」
Barry Eastmond/Wayne Brathwaiteプロデュース。Barry Mann「Don't Know Much」のカヴァー。歌詞を少し改変しているようです。しみじみと歌い上げるオーセンティック・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=424xFRHantg

「I Love You」
Wayne Brathwaiteプロデュース。ラストは伸びやかな歌声が映えるラブ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6HKMYkMTgbA

Glenn Jonesの他作品もチェックを!

『Everybody Loves a Winner』(1983年)
EVERYBODY LOVES A WINNER - 1983

『Finesse』(1984年)
Finesse

『Take It From Me』(1986年)
テイク・イット・フロム・ミー + 7

『All for You』(1990年)
All For You

『Here I Go Again』(1992年)
Here I Go Again

『Here I Am』(1994年)
Here I Am

『It's Time』(1998年)
glenn jones it's time.jpg

『Feels Good』(2002年)
Feels Good

『Forever: Timeless R&B Classics』(2006年)
Forever: Timeless R&B Classics
posted by ez at 02:14| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月12日

The Lost Generation『Young,Tough And Terrible』

シカゴ・ソウル・グループ☆The Lost Generation『Young,Tough And Terrible』

発表年:1972年
ez的ジャンル:Brunswick系シカゴ・ソウル
気分は... :雰囲気があります!!

70年代シカゴ・ソウルからThe Lost Generation『Young,Tough And Terrible』(1972年)です。

The Lost Generationは1969年にシカゴで結成されたソウル・グループ。

オリジナル・メンバーはLowrell SimonFred SimonJesse DeanLarry Brownleeの4名。1971年にLarry Brownleeに代わりLeslie Deanが加入しています。

Brunswickレーベルから『The Sly, Slick and the Wicked』(1970年)、『Young,Tough And Terrible』(1972年)という2枚のアルバムをリリースしています。

また、リーダーのLowrell Simonは、人気サンプリング・ソース「Mellow Mellow Right On」収録のLowrell名義のソロ・アルバム『Lowrell』(1979年)がレア・グルーヴ人気盤として知られていますね。

The Lost Generationのアルバムといえば、サイケデリックなジャケと人気サンプリング・ソース「The Sly, Slick and the Wicked」収録の1stアルバム『The Sly, Slick and the Wicked』(1970年)の方が有名かもしれませんが、2ndアルバムとなる本作『Young,Tough And Terrible』(1972年)もソウル・ファンを楽しませてくれる素晴らしい1枚に仕上がっています。

プロデュースはEugene RecordRichard Parker

また、Tom Tom 84等がアレンジを手掛けています。

オリジナルLP全10曲のうち、「Tired Of Being Alone」Al Green)、「You've Got To Crawl Before You Walk」8th Day)、「Thin Line Between Love And Hate」The Persuaders)、「One More Bridge To Cross」The Supremes & Four Tops)の4曲がカヴァー。

バラエティに富んだ構成が本作の魅力だと思います。

ニューソウルな「This Is The Lost Generation (Vocal)」、ノーザン・ソウルなAl Greenカヴァー「Tired Of Being Alone」、キャッチーで軽やかな8th Dayカヴァー「You've Got To Crawl Before You Walk」、ヘヴィ・ファンク調の「Sure Is Funky」、ホーン・アレンジが冴えわたるファンキー・ソウル「Paulette」、グルーヴィーなThe Supremes & Four Topカヴァー「One More Bridge To Cross」がおススメです。

雰囲気のあるジャケも含めて、隠れた名盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「This Is The Lost Generation (Vocal)」
A. J. Tribble/Gus Redmond/Fred Simon/Lowrell Simon作。ニューソウルなオープニング。美しいストリングスを配した哀愁メロウ・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=VDJhdpWpbyY

「Tired Of Being Alone」
Al Greenのカヴァー(Al Green作)。オリジナルは『Al Green Gets Next To You』(1971年)収録。ノーザン・ソウル・テイストのナイス・カヴァーで楽しませてくれます。

「All In The Course Of A Day」
Richard Parker作。ヴォーカル・グループとしての素晴らしいさを実感できる聴き応え十分のシカゴ・ソウル。

Mac Miller feat. Boaz「5 O'Clock」のサンプリング・ソースとなっています。
Mac Miller feat. Boaz「5 O'Clock」
 https://www.youtube.com/watch?v=k9Jp_NEFRDM

「You've Got To Crawl Before You Walk」
8th Dayのカヴァー(Angelo Bond/General Johnson/Greg Perry/Ron Dunbar作)。オリジナルはアルバム『8th Day』(1971年)収録。キャッチーで軽やかなノーザン・ソウルに仕上がっています。

「Sure Is Funky」
Gus Redmond/Fred Simon/Lowrell Simon/Larry Brownlee作。不穏な空気感の漂うヘヴィ・ファンク調の仕上がり。ニューソウル好きの人ならば気にいると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Bq2cBbG4_RA

「The Young, Tought And The Terrible」
Gus Redmond/Fred Simon/Lowrell Simon/Jesse Dean作。タイトル曲は心に沁みるソウル・バラード。ジワジワと沁み渡ってくる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=ORYAWJJlIyo

「Paulette」
Richard Parker作。Tom Tom 84のホーン・アレンジが冴えわたるダイナミックなファンキー・ソウル。躍動感が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=XwKTfpbqG1w

「Thin Line Between Love And Hate」
The Persuadersのカヴァー(Jackie Members/Richard Poindexter/Robert Poindexter作)。オリジナルはアルバム『Thin Line Between Love And Hate』(1971年)収録。重厚なソウル・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xctitrStDY0

「One More Bridge To Cross」
The Supremes & Four Tops、1971年の共演シングルをカヴァー(Nickolas Ashford/Valerie Simpson作)。ヴォーカル・ワークの冴えるグルーヴィーなシカゴ・ソウルで楽しませてくれます。

「This Is The Lost Generation (Instrumental)」
オープニング「This Is The Lost Generation」のインスト・ヴァージョン。
https://www.youtube.com/watch?v=pHLMpvC7RBc

CDには1973年のシングル「Pretty Little Angel Eyes/You Only Get Out Of Love (What You Put In)」が追加収録されています。このシングルはLarry Brownleeが復帰した5人体制でのレコーディングです。
「Pretty Little Angel Eyes」
https://www.youtube.com/watch?v=hTkjjJ3L128
「You Only Get Out Of Love (What You Put In)」
https://www.youtube.com/watch?v=mpdFUpWVR_M

1stアルバム『The Sly, Slick and the Wicked』(1970年)や人気サンプリング・ソース「Mellow Mellow Right On」収録のLowrell Simonのソロ・アルバムLowrell『Lowrell』(1979年)もチェックを!

『The Sly, Slick and the Wicked』(1970年)


Lowrell『Lowrell』(1979年)
posted by ez at 02:09| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月11日

Rodrigo Carazo『Octogono』

アルゼンチン新世代フォルクローレ☆Rodrigo Carazo『Octogono』

発表年:2020年
ez的ジャンル:アルゼンチン新世代フォルクローレ
気分は... :素朴なようで実は緻密・・・

新作アルバムからアルゼンチン新世代フォルクローレ作品Rodrigo Carazo『Octogono』です。

Rodrigo Carazoはアルゼンチン、コルドバ出身のシンガー・ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリスト。

これまで『Oir E Ir』(2015年)を含む2枚のアルバムをリリースしており、本作『Octogono』は3枚目のアルバムとなります。

この国内盤CDにはCarlos Aguirreがライナーノーツを特別寄稿しています。

アルバムには、アルゼンチン人パーカッション奏者Santiago Vazquezの弦楽カルテットMagnolia Cuarteto de Cuerdas等のアーティストがフィーチャリングされています。

多彩な楽器が使われながらもミニマルな美学を感じる、緻密に計算された繊細で美しい音世界に魅せられます。

フォルクローレの原始的な瑞々しさを残しつつ、進化している新世代フォルクローレの創造性を楽しみましょう。

深夜に大自然の映像を観てるような癒しがあります。

全曲紹介しときやす。

「Antes Del Tiempo」
繊細な美しさを感じる素敵な"静かなる音楽"がオープニング。聴く者の心を浄化し、優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GxcnUTPvYXY

「Hora Minima」
フォルクローレらしい素朴なのに緻密な創造性に溢れた音世界に魅せられます。バンドネオンの響きがアルゼンチン。フォルクローレらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SESnPBkDnsU

「Mis Ideas」
El David Aguilar/Santiago Vazquezをフィーチャー。マリンバの響きが心地好い牧歌的な仕上がり。El David Aguilarの口笛にも癒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=Mephk8h1R5M

「So Pra Ficar」
To Brandileone/Pedro Pastor/Lior Shoov/Leila Martialというブラジル、フランスのミュージシャンをフィーチャー。全体としてはブラジリアンSSW風の仕上がり。アルバムの中では異色のトラックかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=BQccPVwmjgQ

「Una Luna」
Santiago Vazquezをフィーチャー。フォルクローレらしい味わいの中に新世代ならではのサムシングを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=mui97vXqYPo

「Horas Este Mar」
枯山水の石庭でも眺めながら聴きたくなる和を感じるトラック。ミニマルな美学を感じるところもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9ukALaeTxfk

「Miradas Nuevas」
素朴なフォルクローレで始まりますが。途中から弦楽カルテットMagnolia Cuarteto de Cuerdasの美しい弦の響きが加わり、一気に音世界が広がる感じがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=aEkH4dJNlz0

「Valparaiso」
この曲でもMagnolia Cuarteto de Cuerdasをフィーチャー。音で埋め尽くすのではなく、あえて余白を残すところがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GUxFmH6p36s

「Nosmica」
フォーキーなフォルクローレ(変な表現?)といった感じですね。ロードムービーのBGMなんかに似合いそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PrCKydn-GF0

「Cantabrico」
ラストも緻密な創造性に溢れたフォルクローレで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WSacY95rv7U

ご興味がある方はRodrigo Carazoの他作品や本作に参加しているSantiago Vazquezの作品もチェックを!

『Oir E Ir』(2015年)


Santiago Vazquez『Raamon』(2004年)


Santiago Vazquez『Santiago Vazquez』(2014年)
posted by ez at 01:55| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月10日

『今の気分は...2020年10月10日編』

今回は1970年代カテゴリーから今の時期にフィットしそうな10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Toninho Horta「Diana」
https://www.youtube.com/watch?v=nGTYZiYwOpQ
From 『Terra dos Passaros』(1979年)


Diane Denoir「Jacinta」
https://www.youtube.com/watch?v=rHQyTMUv0bU
From 『Diane Denoir』(1973年)
diane denoir_diane denoir.jpg

Arthur Verocai「Pelas Sombras」
https://www.youtube.com/watch?v=zrqF6PYwAI8
From 『Arthur Verocai』(1972年)


Luiza Maria「Miro Giro」
https://www.youtube.com/watch?v=B1hUc-UlTHU
From 『Eu Queria Ser Um Anjo』(1975年)
EU QUERIA SER UM ANJO エウ・ケリア・セール・ウン・アンジョ

Eugene McDaniels「Jagger the Dagger」
https://www.youtube.com/watch?v=QWYaE8yDjDU
From 『Headless Heroes of the Apocalypse』(1971年)


American Gypsy「Golden Ring」
http://www.youtube.com/watch?v=Js9UcFAer5U
From 『American Gypsy』(1975年)
アメリカン・ジプシー

Jon Lucien「Would You Believe In Me」
https://www.youtube.com/watch?v=Jh9WK_pPtY4
From 『Rashida』(1973年)


Alzo「Looks Like Rain」
https://www.youtube.com/watch?v=7vWe8qsCkp4
From 『Alzo』(1972年)
アルゾ(紙ジャケット仕様)

Labi Siffre「Love Song For Someone」
https://www.youtube.com/watch?v=YgHQlQujzr4
From 『Labi Siffre』(1970年)
Labi Siffre

Carita Holmstrom「All Of A Sudden I Love You」
https://www.youtube.com/watch?v=Mz3JJi8PNDU
From 『We Are What We Do』(1973年)
ウィ・アー・ホワット・ウィ・ドゥ <Free Soul SHM-CD Collection>
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2020年10月08日

Cola & Jimmu『I Give to You My Love and Devotion』

夫婦デュオ・ハウスの第2弾☆Cola & Jimmu『I Give to You My Love and Devotion』

発表年:2014年
ez的ジャンル:夫婦デュオ系ハウス・プロジェクト
気分は... :禁断のアンダーグラウンド・ハウス・・・

フィンランドのマルチプレーヤーJimi Tenorと彼の公私に渡るパートナーである女性黒人シンガーNicole Willisによる夫婦デュオCola & Jimmuの2ndアルバム『I Give to You My Love and Devotion』(2014年)です。

当ブログでこれまで紹介したJimi Tenor作品は以下の4枚。

 『Intervision』(1997年)
 Jimi Tenor & Kabu Kabu『Joystone』(2007年)
 Cola & Jimmu『Enigmatic』(2013年)
 『Saxentric』(2016年)

ジャズのイメージが強いJimi Tenorとソウルのイメージが強いNicole Willisですが、彼らが夫婦デュオCola & Jimmuでアプローチしたのはハウス。

本作『I Give to You My Love and Devotion』(2014年)は、『Enigmatic』(2013年)に続くCola & Jimmuの2ndアルバムとなります。

プロデュース&ソングライティングもJimi TenorNicole Willisの二人。

本作『I Give to You My Love and Devotion』は、前作『Enigmatic』同様に90年前後のアンダーグラウンド・ハウスを彷彿させる内容となっています。

『Enigmatic』のエントリーの時にも書きましたが、当時聴いていたStrictly RhythmNervous等当時のN.Y.ハウスを代表するレーベルのコンピ作品を思い出します。

万人受けする作品ではありませんが、好きな人はかなりハマると思います。僕もそんな一人です。

全曲紹介しときやす。

「Earthly Pleasures」
Jimiによる幻想的かつ覚醒的なハウス・サウンドとソウルフルなNicoleのヴォーカルが、僕が好きだった90年頃のアンダーグラウンド・ハウスの世界へ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CYPQI6JexgY

「Immortal Champion」
90年代アンダーグラウンド・ハウスのコンピ作品の1曲といった雰囲気ですが、アフロビート/アフロ・ファンク的なビートやシンセを効かせているあたりがJimi Tenorらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iix1dZq33dQ

「You Keep Me Working」
Nicoleのヴォーカルを匿名的に使っているが90年代アンダーグラウンド・ハウスっぽいですね。サックス、フルートでジャズ・フィーリングのアクセントを効かせています。
https://www.youtube.com/watch?v=Lk4sEmK-MzM

「Fantabulous」
ローファイ感覚ながらも、それが逆にJimiのサウンド・メイキングのセンスの良さを際立たせているトラック。Nicoleのヴォーカルもハウス・ヴォーカリストらしい雰囲気でグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=crld4SxX14g

「Open Up Your Chakra」
アルバムで最もキャッチーで華のあるソウルフル・ハウス。女性バック・ヴォーカルを配し、Nicoleのソウルフル・ヴォーカルを引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=6lcBQ2Hmcqg

「Meet You At The Crossroads」
ハウスとアフロ・ファンクを融合させたような電化サウンドが魅力のトラック。Jimi Tenor好きの人ならば楽しめるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=lrXzHJCHxWI

「No More Wars」
Nicoleのヴォーカルの魅力を前面に打ち出したソウルフル・ハウス。それまでもあくまでアンダーグラウンド・ハウス調なのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rlXJ3n2w88c

「I Give To You」
ラストはアンダーグラウンド・ハウス色全開の妖しげなトラックで締め括ってくれます。この禁断なムードがアンダーグラウンド・ハウスらしくてサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=-HwWpW-NCNI

Jimi Tenorの他作品もチェックを!

『Sahkomies』(1994年)
Sahkomies by Tenor, Jimi (2001-01-01) 【並行輸入品】

『Europa』(1995年)
Europa

『Intervision』(1997年)
INTERVISION

『Organism』(1999年)
Organism

『Out of Nowhere』(2000年)
Out of Nowhere (WARPCD76)

『Utopian Dream』(2001年)
Utopian Dream

『Higher Planes』(2003年)
Higher Planes

『Beyond the Stars』(2004年)
Beyond the Stars

『Deutsche Grammophon Recomposed』(2006年)
Recomposed By Jimi Tenor

Jimi Tenor & Kabu Kabu『Joystone』(2007年)
Joystone

Jimi Tenor & Kabu Kabu『4th Dimension』(2009年)
4th Dimension

Jimi Tenor & Tony Allen『Inspiration Information, Vol. 4』(2009年)
Inspiration Information, Vol. 4

Jimi Tenor & Abdissa Assefa『Itetune』(2011年)
jimi tenor & abdissa assefa itetune.jpg

Jimi Tenor & Kabu Kabu『The Mystery Of Aether』(2012年)
Mystery of Aether

Cola & Jimmu『Enigmatic』(2013年)
Enigmatic

Jimi Tenor & Umo Jazz Orchestra 『Mysterium Magnum』(2015年)
Mysterium Magnum

『Saxentric』(2016年)
jimi tenor saxentric.jpg

『Order of Nothingness』(2018年)
posted by ez at 01:18| Comment(2) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする