2020年10月07日

Eddie Cano & His Quintet『Brought Back Live From P.J.'s』

レア・グルーヴ方面でも人気のラテン・ジャズ☆Eddie Cano & His Quintet『Brought Back Live From P.J.'s』

発表年:1967年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系グルーヴィー・ラテン・ジャズ
気分は... :超適応!

今回は60年代ラテン・ジャズからEddie Cano & His Quintet『Brought Back Live From P.J.'s』(1967年)です。

レア・グルーヴ方面でも人気のラテン・ジャズ作品ですね。

Eddie Cano(1927-1988年)はL.A.出身のメキシコ系アメリカ人ラテン・ジャズ・ピアニスト。

40年代後半からプロ・ミュージシャンとして活動し、50年代後半から自身のリーダー作をリリースするようになりました。

アルバム『Eddie Cano At P.J.'s』(1961年)収録の「A Taste Of Honey」はグラミーにもノミネートされました。

今回紹介する『Brought Back Live From P.J.'s』(1967年)はDunhillからリリースされたハリウッドのナイトクラブでのライヴ・アルバムです。

メンバーはEddie Cano(p)、David Troncoso(b)、Eddie Talamantes(ds)、Max Garduno(congas)、Frank Gutierrez(per)。

プロデュースはBones Howe

本作の再評価を決定づけた「I Can't Cry Anymore」「I'll Never Forget You」の2曲がハイライトですかね。

個人的にはオープニングを飾るヒップ「Slip, Slip」が一番のお気に入り。それ以外にYoung Holt Trioのカヴァー「Wack Wack」「El Pito (I'll Never Go Back To Georgia)」「Louie Louie」というグルーヴィーなブーガルー2曲、ラテン・ソウルな「Guantanamera」もおススメです。

レア・グルーヴ好きのためのラテン・ジャズ・ライヴ作品とでも言いたくなる格好良い1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Slip, Slip」
David Troncoso/Eddie Cano作。個人的には一番のお気に入り。今聴いても鮮度が落ちていないオシャレなラテン・ジャズがオープニング。センス抜群のヒップなCanoのピアノに一発でKOされてしまいました。
https://www.youtube.com/watch?v=RCAQz1ft4qI

「La Bamba」
Lauro Bianco作。Ritchie ValensやLos Lobosでお馴染みのメキシカン・トラディショナルをカヴァー。当ブログではWillie BoboDave Pikeのカヴァーも紹介済みです。リズミックなCanoのピアノを強調したライヴならではのノリノリの「La Bamba」を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=FRWDM50IhcA

「Wack Wack」
Young Holt Unlimitedの前身Young Holt Trioのカヴァー(Eldee Young/N.D. Walker/Red Holt作)。随所で格好良いパーカッション・ブレイクを満喫できる軽快かつエキサイティングなラテン・ジャズ。ライヴならではの臨場感がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=L4rEXl5KUGA

「Mira Como Es」
Eddie Cano/Eddie Talamantes作。ヴォーカル入りの哀愁ラテン・ジャズ・グルーヴ。華麗なタッチのピアノで楽しませてくれます。

「I Can't Cry Anymore」
Eddie Cano作。本作に再評価を決定づけたグルーヴィー・ラテン・ジャズ。リズミックなCanoのピアノ、打楽器隊が繰り出すアッパーなリズム・シャワー(特にコンガのパーカッシヴな響きがサイコー)が灼熱のラテン・ワールドへ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bo_rTFDgAco

「Monday Monday」
同じDunhillのレーベル・メイトThe Mamas & The Papas、1966年USチャートNo.1の大ヒット曲をカヴァー(John Phillips作)。お馴染みのヒット曲をラテン・タッチで聴かせてくれます。Canoのピアニストとしての魅力に触れることができます。

「Louie Louie」
Richard Berry And The Pharaohs、1961年のシングル曲をカヴァー(Richard Berry作)。ラテン好きにはたまらないグルーヴィーなブーガルー!聴いていれば自ずとテンション上がってきますね。
https://www.youtube.com/watch?v=Xh2qAOQtnPA

「Guantanamera」
David Troncoso/Eddie Cano作。ストリート感のあるラテン・ソウル。会場全体が盛り上がっているのがよく分かります。彼らの感度の良さに脱帽です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZINmXM5CK6M

「Brown & Blue」
David Troncoso作。アイスブレイクのラテン・ジャズといった雰囲気の演奏です。

「I'll Never Forget You」
Eddie Cano作。この演奏も人気が高いのでは?打楽器隊のハイテンションなラテン・リズムにアドレナリン出まくりです。ラテン・ジャズならではのエレガントさを織り交ぜたメリハリを効かせ方もオシャレです。
https://www.youtube.com/watch?v=hGTWqqXGwmc

「Don't Ever Change」
Eddie Cano作。ラテン・リズムを効かせつつ、落ち着いた雰囲気の哀愁ラテンで会場を一度クール・ダウンさせてくれます。

「El Pito (I'll Never Go Back To Georgia)」
Joe Cuba Sextet、1966年のシングル曲をカヴァー(Jimmy Sabater作)。ラストはパーティー・ブーガルーで盛り上がって締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xWzUj9__EAY

『Cole Porter & Me』(1956年)


Eddie Cano and His Sextet『Deep in a Drum』(1958年)


Eddie Cano『Here Is The Fabulous Eddie Cano』(1961年)
posted by ez at 02:04| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする