発表年:2014年
ez的ジャンル:夫婦デュオ系ハウス・プロジェクト
気分は... :禁断のアンダーグラウンド・ハウス・・・
フィンランドのマルチプレーヤーJimi Tenorと彼の公私に渡るパートナーである女性黒人シンガーNicole Willisによる夫婦デュオCola & Jimmuの2ndアルバム『I Give to You My Love and Devotion』(2014年)です。
当ブログでこれまで紹介したJimi Tenor作品は以下の4枚。
『Intervision』(1997年)
Jimi Tenor & Kabu Kabu『Joystone』(2007年)
Cola & Jimmu『Enigmatic』(2013年)
『Saxentric』(2016年)
ジャズのイメージが強いJimi Tenorとソウルのイメージが強いNicole Willisですが、彼らが夫婦デュオCola & Jimmuでアプローチしたのはハウス。
本作『I Give to You My Love and Devotion』(2014年)は、『Enigmatic』(2013年)に続くCola & Jimmuの2ndアルバムとなります。
プロデュース&ソングライティングもJimi TenorとNicole Willisの二人。
本作『I Give to You My Love and Devotion』は、前作『Enigmatic』同様に90年前後のアンダーグラウンド・ハウスを彷彿させる内容となっています。
『Enigmatic』のエントリーの時にも書きましたが、当時聴いていたStrictly Rhythm、Nervous等当時のN.Y.ハウスを代表するレーベルのコンピ作品を思い出します。
万人受けする作品ではありませんが、好きな人はかなりハマると思います。僕もそんな一人です。
全曲紹介しときやす。
「Earthly Pleasures」
Jimiによる幻想的かつ覚醒的なハウス・サウンドとソウルフルなNicoleのヴォーカルが、僕が好きだった90年頃のアンダーグラウンド・ハウスの世界へ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CYPQI6JexgY
「Immortal Champion」
90年代アンダーグラウンド・ハウスのコンピ作品の1曲といった雰囲気ですが、アフロビート/アフロ・ファンク的なビートやシンセを効かせているあたりがJimi Tenorらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iix1dZq33dQ
「You Keep Me Working」
Nicoleのヴォーカルを匿名的に使っているが90年代アンダーグラウンド・ハウスっぽいですね。サックス、フルートでジャズ・フィーリングのアクセントを効かせています。
https://www.youtube.com/watch?v=Lk4sEmK-MzM
「Fantabulous」
ローファイ感覚ながらも、それが逆にJimiのサウンド・メイキングのセンスの良さを際立たせているトラック。Nicoleのヴォーカルもハウス・ヴォーカリストらしい雰囲気でグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=crld4SxX14g
「Open Up Your Chakra」
アルバムで最もキャッチーで華のあるソウルフル・ハウス。女性バック・ヴォーカルを配し、Nicoleのソウルフル・ヴォーカルを引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=6lcBQ2Hmcqg
「Meet You At The Crossroads」
ハウスとアフロ・ファンクを融合させたような電化サウンドが魅力のトラック。Jimi Tenor好きの人ならば楽しめるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=lrXzHJCHxWI
「No More Wars」
Nicoleのヴォーカルの魅力を前面に打ち出したソウルフル・ハウス。それまでもあくまでアンダーグラウンド・ハウス調なのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rlXJ3n2w88c
「I Give To You」
ラストはアンダーグラウンド・ハウス色全開の妖しげなトラックで締め括ってくれます。この禁断なムードがアンダーグラウンド・ハウスらしくてサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=-HwWpW-NCNI
Jimi Tenorの他作品もチェックを!
『Sahkomies』(1994年)
『Europa』(1995年)
『Intervision』(1997年)
『Organism』(1999年)
『Out of Nowhere』(2000年)
『Utopian Dream』(2001年)
『Higher Planes』(2003年)
『Beyond the Stars』(2004年)
『Deutsche Grammophon Recomposed』(2006年)
Jimi Tenor & Kabu Kabu『Joystone』(2007年)
Jimi Tenor & Kabu Kabu『4th Dimension』(2009年)
Jimi Tenor & Tony Allen『Inspiration Information, Vol. 4』(2009年)
Jimi Tenor & Abdissa Assefa『Itetune』(2011年)
Jimi Tenor & Kabu Kabu『The Mystery Of Aether』(2012年)
Cola & Jimmu『Enigmatic』(2013年)
Jimi Tenor & Umo Jazz Orchestra 『Mysterium Magnum』(2015年)
『Saxentric』(2016年)
『Order of Nothingness』(2018年)