2020年12月06日

Gregory Porter『All Rise』

"ザ・リアル・ヴォイス"の最新作☆Gregory Porter『All Rise』

発表年:2020年
ez的ジャンル:黒人男性ジャズ・シンガー
気分は... :大きな愛で、より良い世界に!

黒人男性ジャズ・シンガーGregory Porterの最新作『Take Me To The Alley』です。

ソウルフルで温かみのあるバリトン・ヴォイスで人々を魅了する"ザ・リアル・ヴォイス"Gregory Porterの紹介は、2014年のグラミー賞でBest Jazz Vocal Albumを受賞した3rdアルバム『Liquid Spirit』(2013年)、同じく2017年のグラミー賞でBest Jazz Vocal Albumを受賞した4thアルバム『Take Me To The Alley』(2016年)に続き3回目となります。

Nat King Coleへのトリビュートアルバム『Nat King Cole & Me』(2017)以来の新作となる『Take Me To The Alley』。オリジナル中心の新作という意味では『Take Me To The Alley』(2016年)以来、4年ぶりとなります。

8月終わりのリリースですが、冬の時期に聴いた方がフィットする1枚なのでは?

本作ではTroy Millerをプロデューサーに迎え、L.A.とパリでレコーディングし、ロンドン録音のロンドン交響楽団のストリングスも加わっています。

Troy Miller以外にGregory PorterKamau Kenyattaもプロデュースに加わり、レコーディングにはEmanuel Harrold(ds)、Jahmal Nichols(b)、 Chip Crawford(p)、Keyon Harrold(tp、flh)等のミュージシャンが参加しています。

全曲Gregory Porterのオリジナルです(共作1曲含む)。

ジャズ、ソウル、ブルース、ゴスペルを融合させた"ザ・リアル・ヴォイス"らしい1枚に仕上がっています。

愛に満ちたオープニング「Concorde」Bill Withers「Grandmas's Hands」を意識した「Dad Gone Thing」、ロンドン交響楽団を従えたジェントル・バラード「If Love Is Overrated」、ゴスペル・フィーリングの「Revival Song」Marvin Gayeを意識した「Faith In Love」、深い愛に包まれた「Everything You Touch Is Gold」、実質的なタイトル曲「Phoenix」、"ザ・リアル・ヴォイス"らしいビューティフル・バラード「Real Truth」など充実の全15曲です。

先の見えない世界の危機的状況に希望を与えてくれる"ザ・リアル・ヴォイス"に耳を傾けましょう。

全曲紹介しときやす。

「Concorde」
自分にとってかけがえのない場所が家族であることを歌った愛に満ちたオープニング。オープニングから感動的な"ザ・リアル・ヴォイス"で胸に込み上げてくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=jvIb__axcDI

「Dad Gone Thing」
Bill Withers「Grandmas's Hands」を意識した楽曲。タイトルにもそれが反映されています。ソウルなGregory Porterを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=1zBgR2ihC6E

「Revival Song」
Gregory Porter/Oli Rockberger/Troy Miller作。ハンドクラップ入り!ゴスペル・フィーリングのダイナミックな1曲。女性コーラス隊を従え、どんな時もベストな自分でいろ、少なくともそれを目指せ!と困難な時代を生きる我々を鼓舞します。
https://www.youtube.com/watch?v=kLUzdIFCBWY

「If Love Is Overrated」
ロンドン交響楽団の美しいストリングスを従えたジェントル・バラード。"ザ・リアル・ヴォイス"の優しい歌声が心を温めてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=na01DRa_XH0

「Faith In Love」
僕の一番のお気に入り。Marvin Gayeを意識した現代のニューソウル。大きな愛で聴く者を包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hjILTwRfGDk

「Merchants Of Paradise」
ソプラノ・サックスのソロやマリンバによるアクセントをはじめ、美しいサウンドと"ザ・リアル・ヴォイス"の調和が素晴らしい1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=UGA2uWKaCNg

「Long List Of Troubles」
タイトルの通り、トラブル・ムードがサウンドにもヴォーカルにも表れています。
https://www.youtube.com/watch?v=jIs1A5eBcpQ

「Mister Holland」
Black Lives Matterに触発され、人種問題について語った社会派ソング。"ザ・リアル・ヴォイス"の切実な歌声が聴く者の問題意識を高めます。
https://www.youtube.com/watch?v=1rC3JKlaer0

「Modern Day Apprentice」
再びロンドン交響楽団の美しいストリングスを従えた感動バラード。しみじみとした感じがたまりません・・・
https://www.youtube.com/watch?v=CxPHpa3i9zQ

「Everything You Touch Is Gold」
深い愛に包まれた感動バラード。聴いているだけに気持ちが優しくなります。Keyon Harroldがソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zHctV8ZofSs

「Phoenix」
『All Rise』というタイトルとも結びついた実質的なタイトル曲。多くの人がGregory Porterに求めているであろうグルーヴィー&ソウルフルな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=T3GG8NRZaD8

「Merry Go Round」
ジェントルなジャズ・バラード。童心に戻ったような気分になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=x-wtXdn93Iw

「Real Truth」
"ザ・リアル・ヴォイス"らしい大きな愛に包まれたビューティフル・バラード。12月の気分にフィットする感動的な1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=AS61CpBhjTY

「You Can Join My Band」
オーセンティックながらも2020年仕様のジャズになっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oEXGpW7FU8k

「Thank You」
ラストはスウィンギーな演奏にゴスペル調コーラスが加わり、楽しげな雰囲気です。12月の気分にピッタリな1曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3yRZK43gfyE

Gregory Porterの他作品もぜひチェックを!

『Water』(2011年)
Water

『Be Good』(2012年)
Be Good

『Liquid Spirit』(2013年)
リキッド・スピリット

『Take Me To The Alley』(2016年)
希望へのアレイ

『Live in Berlin』(2016年)


『Nat King Cole & Me』(2017)


『One Night Only: Live at the Royal Albert Hall』(2018年)
posted by ez at 02:18| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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