発表年:1968年
ez的ジャンル:ブラジル人女性シンガー
気分は... :伏せて開く!
今回は60年代ブラジルものからJoelma『Muito Mais』(1968年)です。
Joelma Giroは1945年生まれのブラジル人女性シンガー。
1960年代後半から70年代にかけて7枚のアルバムをリリースしています。
本作『Muito Mais』(1968年)は2ndアルバムとなります。
僕がJoelma Giroというアーティストについて知っているのはこの程度。
中古ショップのラテン/ブラジル・コーナーで見つけ、ジャケが気になり値段も手頃だったので購入した記憶があります。
本作は英米のみならず、ポルトガル、スペイン、イタリア、メキシコのアーティスト/コンポーザーの作品をカヴァーしているポピュラー作品です。
予備知識がなくわからないことだらけの1枚ですが、それが逆に面白いアルバムだと思います。
全曲紹介しときやす。
「Tem Pena Desse Homem (Pity The Man)」
Roger Cook/Roger Greenaway作。多分、オリジナルは1966年、Bobbi Jeanヴァージョンだと思います。哀愁のメロディを思い入れたっぷりに歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=45NR-rvH6II
「Tem Que Ser Ele (It Must Be Him)」
US女性シンガーVikki Carr、1967年の大ヒット曲をカヴァー(Gilbert Becaud/Maurice Vidalin作)。元々フランス語の歌が英語歌詞でヒットし、さらにブラジル人シンガーでポルトガル語で歌うという流れが興味深いですね。明らかにフランス語が似合う曲調ですが、ポルトガル語の響きも悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=eP-qy0GwOdI
「Jo-Jo (Jo-Jo) 」
Alan Moorhouse/David Gold/Gordon Rees作。The King BrothersやLarry Page Orchestraが1966年レコーディングしている楽曲をカヴァー。美しいストリングスを配したワルツ調のバッキングに合わせて、Joelmaが華麗な歌声を披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=03mnDhPOZ9U
「O Mar Nao Falara」
Jorge Costa Pinto作。オリジナルはポルトガルの女優/シンガーMadalena Iglesiasの1966年ヴァージョン。僕好みのビートの効いたグルーヴィー・ポップに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7f5FNkr8otk
「Silencio」
Sergio Odilon作。オーケストレーションをバックに従えた哀愁バラード。悲しい結末のドラマのエンディングテーマといったムードです。
https://www.youtube.com/watch?v=vucp2HAmjIU
「Toureiro」
Geraldo Nunes/Zito作。昭和歌謡のブラジル版といった雰囲気です。ホーン・サウンドジやマーチ調パートのメリハリが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=RVUvwcIbTtY
「Setembro (Septiembre)」
Jorge Domingo/Esperanza Navarro作。オリジナルはスペインの男性シンガーSantyの1966年ヴァージョン。哀愁のメロディを切なく歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=kkdWU4Dbwhc
「Esta Tarde Vi Chover (Esta Tarde Vi Llover)」
メキシコ人シンガー/コンポーザーArmando Manzaneroの作品をカヴァー。気品溢れるビューティフル・バラードは僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=T6fiK2jgfyE
「Bonequinho De Barro」
Joelmaのオリジナル。少しエキゾチックなバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=QJcjXF4Ut1I
「O Teu Passado (Il Tuo Passato)」
イタリア人シンガーMemo Remigi、1967年のシングルをカヴァー(Memo Remigi/Alberto Testa作)。イタリアの香りのするメロディを情感たっぷりに歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=7oiXoxL0yJM
「Cordao De Cores」
Franco Dilano/Glaucia Prado作。マーチ調リズムの哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=WvnxgXeUG1Q
「Pranto Teu」
Carlos Cesar作。ラストはムーディーなバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qsZC7g2w8G4
『Joelma』(1966年)