発表年:2011年
ez的ジャンル:ミネアポリス・ファンク
気分は... :アンチエイジング!
今回はプリンス・ファミリーとしてお馴染みのThe Timeが、The Original 7ven名義で再結成したアルバム『Condensate』(2011年)です。
前身グループFlyte Tymeを母体にPrince殿下の全面バックアップでデビューしたThe Timeの紹介は、2ndアルバム『What Time Is It?』(1982年)、デビュー・アルバム『The Time』(1981年)に続き3回目となります。
前作『Pandemonium』(1990年)もリユニオン的な1枚でしたが、その『Pandemonium』以来、21年ぶりとなる本作『Condensate』。
Morris Day(vo)、Jesse Johnson(g)、Jimmy Jam(key)、Monte Moir(key)、Terry Lewis(b)、Jellybean Johnson(ds、per)、Jerome Benton (per)という7名が再集結しました。
バンド名がThe Original 7venなのは、"The Time"というバンド名の使用権をPrinceが認めなかったためらしいです。
ということで、本作はPrinceが全く関与していない初めての作品であり、その意味でもオリジナルな1枚といえますね。
プロデュースはJimmy Jam & Terry Lewis、Jesse Johnson。
Sly & The Family Stoneテイストの「Strawberry Lake」、
セクシーなファンク・グルーヴ「Condensate」、シングル曲「#Trendin」、キャッチーで若々しい「If I Was Yo Man」、妖しい魅力のスロウ・ファンク「Role Play」という前半が圧巻です。
聴いているだけで80年代のあの時代を思い出す、若々しく躍動感のあるリユニオン作です。
全曲紹介しときやす。
「O7ven Intro」
James Harris III/Terry Lewis作。アルバムのイントロですが、虫の鳴き声が使われているあたりに、『Pandemonium』のラスト「Pretty Little Women」からの流れを感じます。
「Strawberry Lake」
James Harris III/Terry Lewis/Morris Day作。Sly & The Family Stoneのテイストも取り入れたパワフルなファンク・チューンで楽しませてくれます。この1曲だけで彼らが健在であることを強烈に印象づけてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=f_jHYku47EA
「O7ven Press Conference」
James Harris III/Terry Lewis作。インタールード。
「Condensate」
James Harris III/Terry Lewis作。時代に左右されないファンク・グルーヴって感じがいいでうね。オトナなセクシーさがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=Isxkx3lNwYs
「#Trendin」
James Harris III/Terry Lewis作。シングルになったトラック。80年代にタイムスリップしたかのようなミネアポリス・ファンクでファンを楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cWfzqNHAnqA
「If I Was Yo Man」
James Harris III/Terry Lewis/Morris Day作。僕好みのキャッチーなファンク・グルーヴ。年齢を感じさせない若々しさ、セクシーさがいいですね。
Jellybean Johnsonのドラミングが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=2qBjS0D2D3o
「Role Play」
Jesse Johnson/James Harris III/Terry Lewis/Morris Day作。プリンス・ファミリーならではの妖しいセクシーさが漂うスロウ・ファンク。この雰囲気嫌いじゃありません。
「Sick」
Jesse Johnson/James Harris III/Terry Lewis作。Jesse Johnsonのギターが唸りを上げるブラック・ロック・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=Jk2nCd4NpJ4
「Lifestyle」
Jesse Johnson/John Dixson作。ミディアム・バラードで一度落ち着かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LzpgpSrJ2Jo
「Faithful」
James Harris III/Terry Lewis作。派手さはありませんが、ほんのりミネアポリスの香りがするいい雰囲気のミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=eB9vanfiMYs
「Cadillac」
James Harris III/Terry Lewis作。(ローファイじゃありませんが)ローファイ的な少ない音数が印象的なトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=c9qeiI4rLEM
「AYDKMN」
Jesse Johnson/James Harris III/Terry Lewis作。Jesse Johnsonのギターが先導する格好良いブラック・ロック。
https://www.youtube.com/watch?v=CC-loLFbv78
「One Step」
James Harris III/Terry Lewis作。このバンドのエンターテイナー的なムードを楽しめる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=IdIScSINmcA
「Toast To The Party Girl」
James Harris III/Terry Lewis作。このトラックも80年代にタイムスリップしますね。プリンス・ファミリーらしい華やかでポップなダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=wuYpoWf2KZ0
「Hey Yo」
James Harris III/Terry Lewis/Morris Day作。メリハリの効いたミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=Uo2gXuWdwVo
「GoHomeToYoMan」
James Harris III/Terry Lewis/Monte Moir作。ラストはバラードで締め括ってくれます。虫の効果音で終わるところに次を期待した人も多かったのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Isxkx3lNwYs
The Timeの他作品もチェックを!
『The Time』(1981年)
『What Time Is It?』(1982年)
『Ice Cream Castle』(1984年)
『Pandemonium』(1990年)