発表年:1990年
ez的ジャンル:正統派男性ソウル・シンガー
気分は... :Shining Star!
元The Manhattansのリード・ヴォーカリストGerald Alstonの2ndソロ・アルバム『Open Invitation』(1990年)です。
Gerald Alstonは1951年生まれ。
1970〜1988年の間、The Manhattansのリード・ヴォーカルとして活躍し、「Kiss and Say Goodbye」(1976年、USチャート、同R&Bチャート共に第1位)、「Shining Star」(1980年、USチャート第5位、同R&Bチャート第4位)等のヒットを放っています。
The Manhattans「Kiss and Say Goodbye」
https://www.youtube.com/watch?v=wtjro7_R3-4
The Manhattans「Shining Star」
https://www.youtube.com/watch?v=I_sxBUOR0Kk
その後ソロ・アーティストとして独立し、『Gerald Alston』(1988年)、『Open Invitation』(1990年)、『Always in the Mood』(1992年)、『First Class Only』(1994年)といったソロ・アルバムをリリースしています。さらにThe Manhattansへの再合流も果たしています。
ソロ第2弾となる本作『Open Invitation』(1990年)からは、「Slow Motion」(US R&Bチャート第3位)、「Getting Back Into Love」(US R&Bチャート第6位)という2大ヒットが生まれ、アルバムもソロで最高位のUS R&Bアルバム・チャート第14位となっています。
前作『Gerald Alston』(1988年)を全面プロデュースしたStan SheppardとJimmy Varner(By All Means)が本作でも3曲プロデュースしています。
それ以外にJames Anthony Carmichaelが4曲、Levi Seacer Jr.が3曲プロデュースしています。
レコーディングにはBrenda Russell(vo)、By All Means(back vo)、Steve Lukather(g)、Jeff Porcaro(ds)、Charles Fearing(g)、Paul Jackson Jr.(g)、Freddie Washington(b)、Jerry Peters(p、syn)、 Aaron Smith(key、prog)、John Barnes(key、prog)、Lloyd Tolbert(key、prog)、Gerald Albright(sax)、Paulinho Da Costa(per)等のミュージシャンが参加しています。
「Slow Motion」、「Getting Back Into Love」というシングル・ヒット2曲の良さが際立ちますが、Gerald Albrightのムーディーなサックスが印象的な「Don't You Know How I Feel」、アーバン・メロウな「I'll Go Crazy」、Brenda Russellとのデュエット「Tell Me This Night Won't End」、華のあるアーバン・ダンサー「Open Invitation」あたりもおススメです。
Gerald Alstonの素晴らしい歌唱力とプロデューサー陣のサウンド・プロダクションが見事に調和した充実の1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Slow Motion」
Stan Sheppard/Jimmy Varnerプロデュース。US R&Bチャート第3位となったシングル曲。スムースなオトナのR&Bバラード。アーバン・ナイト気分にフィットします。女性コーラス隊がムードを高めてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mUAr4NSx34g
「Getting Back Into Love」
Stan Sheppard/Jimmy Varnerプロデュース。US R&Bチャート第6位となったシングル曲。こちらもアーバンなミディアム・バラード。「Slow Motion」からの流れがサイコーです。この曲でも女性コーラス隊が華やかな雰囲気を演出します。
https://www.youtube.com/watch?v=q7wrv1aWzhY
「Don't You Know How I Feel」
Stan Sheppard/Jimmy Varnerプロデュース。Gerald Albrightのムーディーなサックスが印象的なソウルフル・バラード。AlstonとStan Sheppard/Jimmy Varnerコンビの相性の良さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=IWM1ZYPbpIE
「I'll Go Crazy」
James Anthony Carmichaelプロデュース。僕好みのアーバン・メロウ。80年代ブラコン好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=gLk2V7NZ2F0
「Never Give Up」
James Anthony Carmichaelプロデュース。女性コーラス隊との掛け合いが印象的なミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=X7YPtNc_T2g
「Tell Me This Night Won't End」
Brenda Russellとのデュエット。この曲もシングルになりました。James Anthony Carmichaelプロデュース。Steve Lukather、Jeff PorcaroというTotoコンビも参加。オーセンティックなバラードをベテランらしい語り口で歌い上げます。Lukatherのギター・ソロも盛り上がります。
https://www.youtube.com/watch?v=elYkCWCvu6w
「Open Invitation」
Levi Seacer Jr.プロデュース。タイトル曲は僕好みのアーバン・ダンサー。キラキラした感じがこの時代らしくていいですね。Gerald Albrightのサックスもジャスト・フィット!
https://www.youtube.com/watch?v=xIrLg4YsXfA
「Still In Love」
James Anthony Carmichaelプロデュース。アーバンな哀愁ミディアム。これもなかなかいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=cXn3gGdQJwo
「Any Day Now」
Levi Seacer Jr.プロデュース。Chuck Jackson、1962年のヒット曲をカヴァー(Bob Hilliard/Burt Bacharach作)。僕の場合、Ronnie Milsapのカヴァー・ヒット(1982年)で馴染みのある曲です。そのRonnie Milsapヴァージョンの刷り込みが強いので、ダンサブルな本ヴァージョンを聴いて少し驚きました。それでもこの曲の持つ、しみじみとした味わいは受け継がれています。
https://www.youtube.com/watch?v=y3rPEqM_mzw
The ManhattansやGerald Alstonの他のソロ作もチェックを!
The Manhattans『With These Hands/A Million to One』(1970/1972年)
The Manhattans『There's No Me Without You』(1973年)
The Manhattans『That's How Much I Love You』(1974年)
The Manhattans『The Manhattans』(1976年)
The Manhattans『It Feels So Good』(1977年)
The Manhattans『There's No Good in Goodbye』(1978年)
The Manhattans『After Midnight』(1980年)
The Manhattans『Black Tie』(1981年)
The Manhattans『Forever by Your Side』(1983年)
The Manhattans『Too Hot to Stop It』(1985年)
The Manhattans『Back to Basics』(1986年)
『Gerald Alston』(1988年)
『Always in the Mood』(1992年)
『First Class Only』(1994年)
『Sings Sam Cooke』(2009年)
『True Gospel』(2015年)