2021年01月18日

Foxy『Hot Numbers』

マイアミ・ディスコらしい1枚☆Foxy『Hot Numbers』
ホット・ナンバー [国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5605)
発表年:1979年
ez的ジャンル:T.K.系マイアミ産ディスコ
気分は... :ブリーズ対ブレイディ!

NFLはディビジョナル・プレーオフ突入。
まずはパッカーズ、ビルズが勝ち上がり。
特にパッカーズはQBロジャースの完璧な試合コントロールが印象的でしたね。

今日は残る2試合、チーフス対ブラウンズ、セインツ対バッカニアーズです。

チーフス対ブラウンズは、おそらくチーフスの勝利でしょうね。ビルズも破って順当にスーパーボウルまで進むと思います。

セインツ対バッカニアーズは、ディビジョナル・プレーオフで一番楽しみにしている試合。ブリーズ対ブレイディのQB対決が見ものですね。どちらが勝ち上がってもチャンピオンシップでのロジャースとの対決も見逃せないですね。

今回はマイアミ産ディスコ、Foxy『Hot Numbers』(1979年)です。

キューバ生まれのシンガー/ギタリストIsh Ledesmaを中心にフロリダで結成されたディスコ・バンドFoxyについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Foxy』(1976年)
 『Get Off』(1978年)
 『Party Boys』(1979年)

USシングル・チャート第9位、同R&Bシングル・チャート第1位となった大ヒット曲「Get Off」収録し、アルバム自体もUSアルバム・チャート第12位、同R&Bアルバム・チャート第3位のヒットとなった前作『Get Off』(1978年)に続き、勢いに乗って制作されたが3rdアルバムとなる本作『Hot Numbers』(1979年)です。

本作もUSアルバム・チャート第29位、同R&Bアルバム・チャート第10位とまずまずの成功を収めました。

他のFoxy作品と同じくT.K. Records傘下のDashからのリリースです。

本作におけるメンバーはIsh Ledesma(g、vo、syn、p)、Arnold Pasiero(b)、Tito Puenteの息子Richie Puente Jr.(per)、Charlie Murciano(key、back vo)、Joe Galdo(ds、per、back vo)の5名。

また、The Brecker BrothersがホーンでRhodes, Chalmers & Rhodesがバック・コーラスで参加しています。

プロデュースはFoxy自身。

USチャート第21位、同R&Bチャート第4位のヒットとなったタイトル曲「Hot Number」が目立ちますが、僕のおススメはディスコ・ブギー「Headhunter」、メロウ・ブギー「Devil Boogie」、メロウ・ソウルな「Nobody Will Ever Take Me Away From You」「Lady」、ファンキー&メロウ・グルーヴ「Give Me That Groove」あたり。

マイアミ産ディスコやFoxyの他作品がお好きな人であれば、間違いなく楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Headhunter」
Ish Ledesma作。Foxyらしいディスコ・ブギーがオープニング。「Hot Number」以上に僕のお気に入り。ディストーション・ギターのアクセントがいい感じ!
https://www.youtube.com/watch?v=Ty-466cpn5U

「Devil Boogie」
Ish Ledesma作。僕好みのメロウ・ブギー。このグループらしいラテン・フレイヴァーとBrecker Brothersのホーン・サウンドがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=meyXHFJGHLo

「Give Me A Break」
Ish Ledesma/Richie Puente作。ラテン・モード全開のインスト小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=bcpfTL8xId0

「Nobody Will Ever Take Me Away From You」
Ish Ledesma作。ラテン・フレイヴァーのメロウ・ソウル。マイアミのサンセットが似合いそうな素敵な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nHZfc3zjZjU

「Chicapbon Chicapbon」
Ish Ledesma作。トロピカル・フュージョン調の軽快な仕上がり。ラテン・パーカッション全開な感じがいいですね・
https://www.youtube.com/watch?v=BqqSV327RGQ

「Hot Number」
Ish Ledesma作。タイトル曲はシングル・カットされ、USチャート第21位、同R&Bチャート第4位のヒットとなりました。Rhodes, Chalmers & Rhodesによるコーラスとド派手なギターが印象的なロッキン・ブギーです。
https://www.youtube.com/watch?v=f6Y8ZS3DELM

「Lady」
Ish Ledesma/Joe Galdo作。僕好みのメロウAOR。Ish Ledesmaのジェントルなハイトーン・ヴォーカルがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=G8KyyPcBMTs

「Give Me That Groove」
Charlie Murciano/Richie Puente作。これも僕好みのトラック。ラテン・フレイヴァーのファンキー&メロウ・グルーヴ。Brecker Brothersのホーンが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fgz7_G78oRw

「Lady Of The Streets」
Charlie Murciano/Richie Puente作。本編ラストはトロピカルなレゲエ・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8Nye6OXzRQI

「Call It Love」
国内盤CDボーナス・トラック。Ish Ledesma作。シングル「Hot Number」B面曲。前半はラテン・フレイヴァーのメロウ・チューンですが、中盤からラテン・パーカッション全開のリズミックな演奏となります。

ご興味はある方はFoxyの他作品もチェックを!

『Foxy』(1976年)
フォクシー[日本初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5655)

『Get Off』(1978年)
ゲット・オフ

『Party Boys』(1979年)
パーティー・ボーイズ ![世界初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き]

『Live』(1980年)
ライヴ[日本初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5623)
posted by ez at 00:15| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月17日

San Ignacio『La Identidad es una Trampa』

メディテーショナルなエレクトリック・フォルクローレ☆San Ignacio『La Identidad es una Trampa』

発表年:2020年
ez的ジャンル:アルゼンチン産エレクトリック・フォルクローレ
気分は... :直感せよ!

新作からアルゼンチンのエレクトリック・フォルクローレ作品、San Ignacio『La Identidad es una Trampa』です。

年末恒例の『ezが選ぶ2020年の10枚』でもFederico Estevez『De Aqui Hasta Aqui』History of Colour『Antumbra』という2枚のエレクトリック・フォルクローレ作品をセレクトしましたが、本作もそんなエレクトリック・フォルクローレ・シーンの1枚です。

San Ignacioは、Chancha Via CircuitoBarrio LindoUJIらと並ぶ現行エレクトリック・フォルクローレ・シーンのキーパーソン。

ちなみに前述のHistory of ColourBarrio Lindoによるユニット、Federico EstevezChancha Via Circuitoのバンド・メンバーです。

San Ignacioは、El Remolonと共同運営するレーベルFertil Discosを2014年に設立。。Fertil Discosは一昨年にリリースされた『El Camino de Leda(Un Tributo a Leda Valladares)』で注目され、エレクトリック・フォルクローレ・シーンの今を伝えてくれました。

San Ignacio名義では、これまで『Costa』(2015年)、『Lugares Para Nadar』(2017年)という2枚のアルバムをリリースしています。

そして、最新作『La Identidad es una Trampa』では、唯一無二のメディテーショナルでダウンテンポ・スタイルのエレクトリック・フォルクローレを聴かせてくれます。

アルバムには、アルゼンチンのフォルクローレ・シンガーLola Bhajan、ブラジル人プロデューサーProjeto MujiqueEl BuhoHistory of Colour)のアルバム『Ramas』にも参加していたRumbo Tumba、イタリア人マルチメディア・アーティストLorenzo Commissoのトロピカル・ミュージック・プロジェクトMr. Island、前述のFertil Discosの共同運営者El Remolon、ブラジリアン・ロック・バンドTitasの元メンバーであり、Marisa MonteCarlinhos Brownとのスーパー・トリオTribalistasでも知られるArnaldo Antunesといったアーティストがフィーチャーされています。

これまで紹介してきたエレクトリック・フォルクローレには、ダンス・ミュージックのエッセンスも含まれていましたが、本作はより内省的でメディテーショナルです。

目を閉じて、瞑想モードで聴くとハマるエレクトリック・フォルクローレです。

全曲紹介しときやす。

「Esto No Es Un Poema」
辺境の奥地へ向かっていくような気分になるオープニング。本作らしいメディテーショナルな音世界を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=YD9Z0B6bltY

「Dejenme Gozar」
Lola Bhajanをフィーチャー。近未来の古代文明(なんじゃそりゃ!)へタイムスリップといった雰囲気の南米エレクトロニカ。
https://www.youtube.com/watch?v=au5R5wdh_bU

「O Bem」
Projeto Mujiqueをフィーチャー。本作らしいダウナーなエレクトリック・フォルクローレ。神秘的でダークな音世界に引き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6O3vE7GGwJM

「Y Pobre de mi」
古代文明の宗教的儀式の場にいるような神秘的でメディテーショナルなエレクトリック・フォルクローレ。
https://www.youtube.com/watch?v=TAtdBEFV2U8

「(Antes del gobierno popular, un soolo duenno; despuees del gobierno popular, muchos duennos)」
Rumbo Tumbaをフィーチャー。伝統的フォルクローレとエレクトロニカの融合が生みだした孤高のエレクトリック・フォルクローレ。
https://www.youtube.com/watch?v=ZaXrf9zLiUA

「Perrear en tu casa tranqui no es la revolucioon, pero podría predisponerte a ella」
Mr. Islandをフィーチャー。エクスペリメンタルな南米エレクトロニカを聴いていると、何故か心が「無」になっていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=ViDEz_OfUGY

「Yo tambien quiero, como vos, canchas de fuutbol abandonadas en donde paste el ganado, y patrulleros abandonados en la playa, a punto de ser integrados por la arena y el sol」
El Remolonをフィーチャー。他にも長い曲名のトラックがありますが、本トラックはその極めつけです。多分、当ブログで紹介した曲タイトルで最長だと思います。サウンドスケープ的な南米エレクトロニカ。今、NHKの『おやすみ日本』を観ながら記事を書いていますが、眠いいね!モードにフィットする1曲かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=2ydrJ_UAk_E

「Cerrar los ojos y ver casitas」
メディテーショナルなエレクトリック・フォルクローレ。聴いていると、穢れが取り払われていくような気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=c8gwX1gZs4k

「Esto no es un poema」
Arnaldo Antunesをフィーチャー。Arnaldo Antunesの囁きと孤高のエレクトリック・フォルクローレがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=vR5xbNG3z88

Various『El Camino de Leda(Un Tributo a Leda Valladares)』(2019年)


Federico Estevez『De Aqui Hasta Aqui』(2020年)


History of Colour『Antumbra』(2020年)
posted by ez at 00:51| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月16日

The Vogues『Till』

コーラス・グループらしい王道作品☆The Vogues『Till』
愛の誓い
発表年:1969年
ez的ジャンル:男性コーラス・グループ
気分は... :愛の誓い・・・

今回は60年代男性コーラス・グループ作品からThe Vogues『Till』(1969年)です。

ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外のタートル・クリークで結成されたBill BurketteDon MillerHugh GeyerChuck Blaskoによる4人組男性コーラス・グループThe Voguesの紹介は、『Turn Around, Look At Me』(1968年)に続き2回目となります。

本作『Till』(1969年)は、前作『Turn Around, Look At Me』(1968年)に続くReprise移籍第二弾アルバムとなります。

プロデュースは前作と同じくDick Glasser 。アレンジャーも同じErnie Freeman

全体的には時代左右されない王道コーラス作品という印象を受けます。

『Turn Around, Look At Me』(1968年)のエントリーでも書きましたが、僕の嗜好でいえば、いつも聴きたい音ではありませんが、たまにはこんな作品もいいのでは?といった感じでしょうか。

シングルになったのは「Till」「Woman Helping Man」

個人的には「A Taste Of Honey」「On Broadway」「The Sun Shines Out Of Your Shoes」あたりがお気に入り。

コーラス・グループらしいポップ・ワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「I've Got My Eyes On You」
Jackie Rae/Les Reed作。美しいストリングスをバックに歌う哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=R7-zLECg8fE

「I Will」
Dick Glasser作。オリジナルは1962年のVic Danaヴァージョン。Dean Martinが1965年にカヴァー・ヒットさせています。コーラス・グループらしいビューティフル・ポップに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=2EKFPkrM9BU

「On Broadway」
Barry Mann/Cynthia Weil/Jerry Leiber/Mike Stoller作。The Drifters、1963年のヒット・シングルをカヴァー。George Bensonのカヴァー・ヒットでも知られる楽曲ですね。徐々に盛り上がっていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jrQQF-oWm2g

「I'll Know My Love (By The Way She Talks)」
イングランド民謡「Greensleeves」に新たな歌詞をつけたもの。コーラス・グループらしい魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=6FM4Oy6ybiY

「A Taste Of Honey」
Bobby Scott/Ric Marlow作。Herb Alpert & The Tijuana Brassの大ヒットでお馴染みの曲。The Beatlesもカヴァーしていましたね。よく知られた曲ですが、コーラス・グループらなではの一味違った「A Taste Of Honey」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=U_w2sPQ0lvM

「Till」
邦題「愛の誓い」。Carl Sigman/Charles Danvers作。タイトル曲はPercy Faith And His OrchestraやRoger Williamsのヒットで知られる曲です。ストリングスを配したノスタルジックなロマンティック・バラードで聴かせてくれます。シングルにもなり、USチャート第27位となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fvK5ebF1VH4

「She Was Too Good To Me」
Richard Rodgers/Lorenz Hart作。1930年のブロードウェイ・ミュージカル『Simple Simon』のために書かれた曲です。美しいストリングスの小粋なピアノの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=KHyXQ7AfKq0

「No, Not Much」
The Four Lads、1956年のヒット・シングルをカヴァー(Al Stillman/Robert Allen作)。この時代らしからぬノスタルジックな雰囲気が逆に新鮮です。
https://www.youtube.com/watch?v=ktValOmKJ4Q

「The Sun Shines Out Of Your Shoes」
Jackie Trent & Tony Hatch作。オリジナルは1968年のPetula Clarkヴァージョン。軽快なポップ・チューンで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mPNBPw6uHyk

「Woman Helping Man」
Mark Charron作。ラストはシングルにもなった甘酸っぱい青春の味がする素敵なポップ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JARjvrriGbQ

Reprise時代のThe Voguesの他作品もチェックを!

『Turn Around, Look At Me』(1968年)
ふりかえった恋

『Memories』(1969年)
メモリーズ

『The Vogues Sing the Good Old Songs』(1970年)
シング・ザ・グッド・オールド・ソングス
posted by ez at 02:07| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月15日

Terri & Monica『Systa』

元The Gyrlzメンバーによる女性R&Bデュオ☆Terri & Monica『Systa』

発表年:1993年
ez的ジャンル:ヒップホップ・ソウル系女性R&Bデュオ
気分は... :女性R&Bで癒されたい!

昨日は今年に入って一番脳みそフル回転させたので、脳に疲労を感じます。
こんなときにはキュートな歌声の女性R&Bが聴きたくなる・・・

90年代女性R&BからTerri & Monica『Systa』(1993年)です。

Terri & Monicaは、Monica PayneTerri Robinsonによる女性R&Bデュオ。

2人はデュオ結成前にはTara Geterを加えた3人組ユニットThe Gyrlzのメンバーでした。

そして、The Gyrlzを発展・解消させるかたちで結成されたのがはTerri & Monicaです。

Terri & Monicaとして、『Systa』(1993年)、『Suga』(1996年)という2枚のアルバムをリリースしています。

メンバーのうち、Terri Robinsonはバック・シンガー/ソングライターとしても売れっ子なのでR&B好きの方ならばご存知かもしれませんね。

僕の場合、Pete Rock & C.L.Smooth「Lots of Lovin」でのバック・コーラスで彼女の名がインプットされたかもしれません。
Pete Rock & C.L.Smooth「Lots of Lovin」(1992年)
 https://www.youtube.com/watch?v=EM-h3OIbbpQ

さて、Terri & Monicaとしての1stアルバムとなる本作『Systa』(1993年)。

Kev "Boogie" SmithGrand PubaBrand Nubian)、Bryce WilsonGroove Theory、Mantronix)、Kevin DeaneJohn "Funk" AlexanderGordon ChambersHorace BrownDennis "D-Moe: MooreheadSteven "Superman" Whiteといった面々がプロデュースしています。

また、The Gyrlzでの同僚Tara Geterがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ね、Terri、Monicaと共にバック・ヴォーカルで全面参加し、ソングライティングでも大きく貢献しています。Tara Geterは何らかの事情・制約で正規メンバーとして活動できなくなり、裏方に回ったのかもしれませんね。

シングルになったのは「Uh Huh」「Intentions」という、この時代らしいヒップホップ・ソウル2曲。

個人的にはシングル曲以上におススメなのが、後にGroove Theoryを結成するBryce Wilsonプロデュースのヒップホップ・ソウル「Next Time」、僕の大好きなGordon Chambersプロデュースによる素敵なメロウ・ミディアム「I Need Your Love」という2曲。

「Where Are You Now」「When The Tables Turn」といったスロウ系も僕好み。

ヒップホップ・ソウルとメロウ/バラード系のバランスの取れた完成度の高い女性R&B作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Uh Huh」
シングルにもなったオープニング。Kev "Boogie" Smithプロデュース。Blood, Sweat & Tears「Lisa, Listen to Me」、Little Feat「Fool Yourself」をサンプリングしたヒップホップ・ソウル。少ラガ調のラップ・パートも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=QlZh3bDbqdo

「Over It」
Brand NubianのGrand Pubaプロデュース。ファンキー・ギターが印象的なミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=yZgQaSTTOLs

「Intentions」
この曲もシングルになりました。Kev "Boogie" Smithプロデュース。Ben E. King「Supernatural Thing」、Junior Mance「Thank You Falletin Me Be Mice Elf Agin」をサンプリングしたヒップホップ・ソウル。少し気怠いヴォーカルとヒップホップ・ソウルなダンサブル・サウンドの組み合わせがいい感じ!
有名アーティスト達が参加しているPVも要チェックです。
https://www.youtube.com/watch?v=d5OBseiGQ8Q

「Next Time」
Groove Theory、Mantronixでの活動で知られるBryce Wilsonのプロデュースによるヒップホップ・ソウル。。個人的にはアルバムで一番キャッチーで躍動感のあるシングル向きのトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=iwHZlKjXEDk

「I've Been Waiting」
Kevin Deanプロデュース。Joe Tex「Papa Was Too」をサンプリング。直線的に疾走するダンサブル・サウンドをバックに、キュートなヴォーカルが躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=KMiOGmAD0tY

「I Need Your Love」
John "Funk" Alexander/Gordon Chambersプロデュース。Gordon Chambers好きの僕が思わずニンマリしてしまうメロウなミディアム・バラード。「Next Time」と並ぶ僕のイチオシです。トランペット・ソロもGordon Chambersです。
https://www.youtube.com/watch?v=V_j3smsg6GE

「The Way You Make Me Feel」
ここからHorace Brownプロデュース&バック・コーラス参加曲が続きます。Horace Brownのヴォーカルが目立つので、男女デュエットのような印象も受けるスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=BHVJaB7GQCU

「Temptation」
Horace Brownプロデュース。Terriの素晴らしいヴォーカルを存分に堪能できるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=dtq_EK82dqU

「Where Are You Now」
Horace Brownプロデュース。甘く切ない恋心が伝わってくるラブ・バラード。ボーイ・ミーツ・ガールな気分になれる素敵な1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=FH8ERi9mTp0

「When The Tables Turn」
Dennis "D-Moe: Moorehead/Steven "Superman" Whiteプロデュース。ラストは90年代女性R&Bユニットらしい魅力を堪能できる哀愁バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_f2HDJSDYjA

The Gyrlz『Love Me Or Leave Me』(1988年)
posted by ez at 01:40| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月14日

Various『Pigmaliao 70』

ブラジルTVドラマのサントラ☆Various『Pigmaliao 70』

発表年:1970年
ez的ジャンル:ブラジルTVドラマ・サントラ
気分は... :サントラならではのお楽しみ!

ブラジルTVドラマのサントラVarious『Pigmaliao 70』(1970年)です。

ブラジル音楽ファンには人気の高いサントラ作品です。

ドラマ・タイトルにもある"ピグマリオン"とは、ギリシア神話に登場するキプロス島の王の名。現実の女性に失望していたピグマリオンは、自ら理想の乙女像を彫刻し、その彫刻に恋をするようになります。そして、美の女神にそれが人間になることを願い、生を与えてもらい、妻に迎えるという話が残っています。

そんなピグマリオンの物語がモチーフになっているTVドラマが『Pigmaliao 70』と思われます。

アルバムにはErlon ChavesUmas & OutrasJackson Do PandeiroThe YoungstersEgberto GismontiClaudette SoaresBriamonte Orq.Wilson Das NevesGlobetesといったアーティストがアルバムに参加しています。

さまざまなタイプの楽曲が収録されているのがサントラならではのお楽しみですね。

女性コーラス・グループUmas & Outrasが歌ったMarcos Valle/Paulo Sergio Valle作品「Pigmaliao 70」、ハード・ドライビングなオルガン・グルーヴThe Youngsters「Tema De Kiko」、ストリングス、スキャットを配したアメリカン・ポップス調のEgberto Gismonti「Pendulo」、ジャズ・ワルツ調のClaudette Soares「Ao Redor (Tema De Amor)」、スキャット入りの軽快でハッピーなBriamonte Orq.「Tema De Cristina」あたりが僕のおススメです。

ジャケも含めて名サントラだと思います。

全曲紹介しときやす。

Umas E Outras「Pigmaliao 70」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。オープニングを飾るのは女性コーラス・グループUmas & Outras。当ブログでも紹介した彼女たちのアルバム『Poucas E Boas』(1970年)にもヴァージョン違いが収録されています。彼女たちのキュートなダバダバ・スキャットが映えるラブリーな仕上がり。作者Marcos Valleのヴァージョンは『Marcos Valle (1970)』(1970年)収録。
https://www.youtube.com/watch?v=Tq9gnw64wZA

Jackson Do Pandeiro「A Feira」
Monica Silveira/Nonato Buzar作。陽気でユーモラスな語り口が印象的な1曲。陽気なブラジル人気質が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=TohnA4IZGdg

Erlon Chaves「Tema De Cristina」
Jose Briamonte作。美しいストリングスによるドラマのヒロイン、クリスチナのテーマ曲。
https://www.youtube.com/watch?v=f6hufDIWVYE

The Youngsters「Tema De Kiko」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos作。ハード・ドライビングでファンキーなオルガン・グルーヴ。UKロックの影響を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=44IAmu0uAgk

Egberto Gismonti「Pendulo」
ブラジルの天才音楽家Egberto Gismontiの登場。彼自身のアルバム『Sonho 70』(1970年)にも収録されています。ストリングス、スキャットを配したアメリカン・ポップス調の仕上がりは意外です。
https://www.youtube.com/watch?v=b18myV_LvIg

Claudette Soares「Ao Redor (Tema De Amor)」
ボサノヴァの歌姫Claudette Soaresの登場です。当ブログでも紹介した『Claudette No. 3』(1970年)にも収録された1曲(Antonio Adolfo/Tiberio Gaspar作)。ジャズ・ワルツ調の楽曲で彼女のキュートな魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=HVn6XnF0BCs

Briamonte Orq.「Tema De Cristina」
3曲目に紹介したクリスチナのテーマ曲が再登場。こちらはスキャット入りの軽快でハッピーな仕上がりは僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=0eBcjFZQcV8

Erlon Chaves「Tema De Nando E Candinha」
Luis Carlos Sa/Luhli/Sonia Prazeres作。オーケストレーションによる演奏。
https://www.youtube.com/watch?v=C9mqFlxE6X8

Wilson Das Neves「A Feira」
2曲目にも登場した楽曲を名ドラマーWilson Das Nevesの演奏で楽しめます。ブラスやギターが印象的なリズミックなインストに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vHYRP06r_d4

Globetes「Ao Redor (Tema De Amor)」
6曲目にClaudette Soaresが歌った楽曲をスキャット入りのオーケストレーションで聴かせてくれます。

Erlon Chaves「Os Povos」
Marcio Borges/Milton Nascimento作。少しアヴァンギャルドな雰囲気もあるオーケストレーション入りの演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=AHf8WGfKDn4

Erlon Chaves「Pigmaliao 70」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。ラストは再びオープニング曲で締め括ってくれます。ジャズ・ワルツ調の演奏がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=hsa2PitmlkU

本作収録曲が収録されているアーティスト本人のアルバムもチェックを!

Umas & Outras『Poucas E Boas』(1970年)
ポウカス・イ・ボアス

Claudette Soares『Claudette No. 3』(1970年)
CLAUDETTE No 3 ヌメロ・トレス

Egberto Gismonti『Sonho 70』(1970年)
posted by ez at 01:22| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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