2021年01月08日

Da Bush Babees『Ambushed』

レゲエ/ラガ色の強いウエストコーストHip-Hop☆Da Bush Babees『Ambushed』

発表年:1994年
ez的ジャンル: Native Tonguesフォロワー系ウエストコーストHip-Hop
気分は... :緊急事態宣言発令!

再び緊急事態宣言が発令されましたね。

昨年4月のときと同じく、ステイホーム用に図書館やネットで書籍を大量に調達。読書できる時間が増えたと割り切って、お家時間を楽しみたいと思います。

今回は90年代Hip-HopからDa Bush Babees『Ambushed』(1994年)です。

Da Bush Babeesは1992年N.Y.ブルックリンで結成されたHip-Hopユニット。メンバーはトリニダード・トバゴ移民のBabe-B-Face KaosLee Majors)とMr. ManKing Khaliyl)、ジャマイカ移民のY-TeeLight)という3名。

Jungle BrothersDe La SoulA Tribe Called QuestらのクルーNative Tonguesのフォロワーとして登場した彼らは、『Ambushed』(1994年)、『Gravity』(1996年)という2枚のアルバムをリリースしています。

The UmmahQ-Tip/Jay Dee/Ali Shaheed Muhammad)、Mos Defらがプロデュースした2ndアルバム『Gravity』(1996年)は、分かりやすくNative Tonguesフォロワー的なアルバムです。

一方、デビュー・アルバムとなる本作『Ambushed』(1994年)は、彼らのルーツを反映したレゲエ/ラガ色の強い1枚に仕上がっています。Repriseからのリリースです。

Jermaine DupriSalaam RemiA Tribe Called Quest(ATCQ)Ali Shaheed Muhammadらがプロデュースを手掛けていますが、メイン・プロデュースはJoe "Prins" Matias

Hip-Hopクラシック「We Run Things (It's Like Dat)」Jermaine Dupriプロデュースの「Get on Down」「Clear My Throat ; Ya Mammy」あたりはNative Tonguesフォロワー的な楽しみ方ができるはず。

また、ラガ/レゲエ的な魅力を楽しむのであれば、「Pon De Attack」「Put It Down」「Original ; Rudeboy's Arrivin'」がおススメ。

さらに「Ruff N' Rugged」「Just Can't Stand It」のジャズ×ラガの組み合わせも面白いです。

Native Tongues好き、レゲエ/ラガ調Hip-Hopがお好きな方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Intro」
ジャングルの中で動物と赤ん坊が鳴き出すイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=MnJi_o5zUWY

「Pon De Attack」
Joe "Prins" Matias/Mr. Manプロデュース。Detroit Emeralds「You're Getting a Little Too Smart」のブレイクを使ったラガ・チューン。Public Enemy「Night of the Living Baseheads」をサンプリング。Tenor Saw「Ring the Alarm」、Ninja Man「Murder Dem」といったレゲエ/ダンスホール・ネタも使われています。Native Tongues×ラガといった雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wMV4h_ktyHc

「Put It Down」
Jermaine Dupriプロデュース。Al Green「I'm Glad You're Mine」、Boogie Down Productions「The Bridge Is Over」をサンプリング。Carl Perkins「Blue Suede Shoes」のフレーズ引用もあります。マイルドなBusta Rhymesって感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-JKkC1JBmhg

「Original ; Rudeboy's Arrivin'」
Mark Batson/Babe-B-Face Kaos/Y-Teeプロデュース。前述の「Ring the Alarm」のリディムを用いたレゲエ×Hip-Hopな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=z7-pFVxLA3o

「Ruff N' Rugged」
Nikkie Nikoleプロデュース。Gene Russell「Get Down」、Fat Boys「Human Beat Box」をサンプリング。ジャズ・フィーリングのトラックとラガ調ラップの組み合わせが面白い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=DRp2sWstXws

「Just Can't Stand It」
Salaam Remiプロデュース。Alice Coltrane「Paramahansa Lake」をサンプリング。このトラックもジャズ×ラガのクロスオーヴァー感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Xtl9FtxhXpI

「Da Ignorant No It All」
スキット。
https://www.youtube.com/watch?v=poQHdehhi4c

「Hit 'Em Up」
Nikkie Nikoleプロデュース。Melvin Bliss「Synthetic Substitution」をサンプリング。Native Tongues好きは気に入るであろうパーティー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=nvBjCPPvcx4

「We Run Things (It's Like Dat)」
Ali Shaheed Muhammadプロデュース。本作のハイライトとなるHip-Hopクラシック。シングルにもなりました。やはりコレはA Tribe Called Questフォロワー的なトラックです。Run-D.M.C.「Here We Go」、Flourgon「We Run Things」をサンプリング。Jerry Butler「Memories Don't Leave Like People Do」ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=nzkzl-Kxh_M

Das EFX feat. KRS-One「Represent the Real」等数多くのHip-Hopトラックのサンプリング・ソースにもなっています。

「Get on Down」
Jermaine Dupriプロデュース。ラガ調も入っていますが、De La Soulフォロワー的な仕上がりのパーティー・チューン。Billy Squier「The Big Beat」、Kool & the Gang「Jungle Boogie」Stetsasonic「Go Stetsa I」、The Wailers「Get Up, Stand Up」Herbie Hancock「Watermelon Man」ネタが使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=7_FRVzkrnrg

「Remember We ; Bleu Buttaflyze」
Joe "Prins" Matiasプロデュース。シングルにもなりました。定番ブレイクBlack Heat「Zimba Ku」、Hampton Hawes「C & H Sugar」をサンプリング。少しダークな雰囲気が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=6sJo6XjoXKM

「Clear My Throat ; Ya Mammy」
Joe "Prins" Matias/Mr. Manプロデュース。Native Tonguesの流れを汲むグループらしいトラック。Ruby Andrews「You Made a Believer (Out of Me)」、Mongo Santamaria「Son of a Preacher Man」、Big Daddy Kane「Raw」、James Brown「Blues and Pants」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=mH7DjA9T6Rg

「Swing It (Jazziness)」
Joe "Prins" Matiasプロデュース。シングルにもなったパーティー・チューン。若々しく弾けた感じがいいですね。The Shades of Brown「The Soil I Tilled for You」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=x97IuKfCkIk

2ndアルバム『Gravity』(1996年)もセットでチェックを!

『Gravity』(1996年)
posted by ez at 02:02| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月06日

Conya Doss『Just Because』

クリーブランド出身の女性R&Bシンガーの2nd☆Conya Doss『Just Because』

発表年:2004年
ez的ジャンル:Dome系ネオ・ソウル
気分は... :それでも花は咲く・・・

今回は実力派ネオ・ソウル・シンガーConya Dossの2ndアルバム『Just Because』(2004年)です。

1972年クリーブランド生まれの女性R&BシンガーConya Dossの紹介は、3rdアルバム『Love Rain Down』(2006年)、4thアルバム『Still...』(2008年)に続き3回目となります。

2ndアルバムとなる本作『Just Because』(2004年)のリリースに際して、彼女は自身のレーベルConya Doss Songsを設立しています(以降、彼女のアルバムは同レーベルからリリース)。また、UKの優良レーベルDome Recordsからも販売されています。

メイン・プロデュースはConya Doss自身とRodney Jones
それ以外にMyronMark TaylorTony PulizziChris McNealもプロデュースを手掛けています。

メロウ・エレピが映えるタイトル曲「Just Because」、同タイプの「What Should I Do?」、男性R&BシンガーJames "Jayshawn" Smithが参加した「Here We Go Again」、切ない哀愁メロウ「Stay」、ネオ・フィリー調の「Missin You」、艶やかなメロウ・ミディアム「Ain't Givin' Up」など、派手さなありませんが素敵なネオ・ソウル・トラックが詰まっています。

さり気ないけど良質のネオ・ソウル・ワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Just Because」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。タイトル曲は僕好みのメロウ・エレピが映え、この時代らしい乾いたビートに乗ったネオ・ソウル。ネオ・ソウルらしい歌い回し、ヴォーカル・ワークもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KwRci6zF1cw

「Here We Go Again」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。本作以降、彼女の作品には度々参加することになる男性R&BシンガーJames "Jayshawn" Smithがデュエットに近いかたちで参加しています。軽快なリズムにのったメロウ・ミディアムはオトナ・ネオ・ソウルにフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=VHZuHFQvq8g

「Stay」
Conya Doss/Rodney Jones/Mark Taylorプロデュース。♪お願い、一緒にいて♪と切なく歌う哀愁メロウ。Conyaの歌いすぎないヴォーカル・スタイルがフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=hN1ObTk5a4M

「Sixth Of June (Miracle)」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。クリーブランド出身の男性R&Bシンガー/ソングライターMyronの弾くギターのアコースティックな質感が印象的な哀愁ミディアムです。
https://www.youtube.com/watch?v=1nR1EZfwlxk

「Damn That」
Conya Doss/Rodney Jones/Mark Taylorプロデュース。哀愁ギターが印象的な少しスパニッシュ風のミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=jFiSWMdRGa0

「Missin You」
前述のMyronとConyaの共同プロデュース。ネオ・フィリー好きの人は気に入るであろう僕好みのメロウ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=e7whu77OxR0

「Day By Day」
Conya Doss/Tony Pulizziプロデュース。ビートレスのシンプルなバッキングにすることで、Conyaの素晴らしいヴォーカル・ワークが映える1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=cI06A4i3PeQ

「Ain't Givin' Up」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。Conyaのアンニュイな魅力を満喫できる艶やかなメロウ・ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=iJtwwHW--TY

「What Should I Do?」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。「Just Because」と同じく、メロウ・エレピが映え、乾いたビートに乗ったネオ・ソウル。「Just Because」同様にお気に入りの1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=vfVw1v9Vouc

「The Wind」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。Chris McNealとのデュエット。オーセンティックながらもスタイリッシュに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kV2bskQhIbs

「Sweet Love (I Don't Know)」
Conya Doss/Myronプロデュース。ラストはヴィンテージ・ソウル風のバラードを仰々しくせずカジュアルな雰囲気で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gGytGxfLfIM

Conya Dossの他作品もチェックを!

『A Poem About Ms. Doss』(2002年)
A Poem About Ms. Doss

『Love Rain Down』(2006年)
Love Rain Down by Conya Doss (2006-10-17) 【並行輸入品】

『Still...』(2008年)
Still...

『Blu Transition』(2010年)
Blu Transition

『A Pocketful of Purpose』(2012年)
Pocket Full of Purpose

『Seven: VII』(2015年)
VII
posted by ez at 01:11| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月05日

Kat Mandu『Kat Mandu』

カナディアン・ディスコ☆Kat Mandu『Kat Mandu』

発表年:1979年
ez的ジャンル:T.K.系カナディアン・ディスコ
気分は... :ディスコで気晴らし!

年明け早々、世の中に暗雲が立ち込めていますね。
こんな時にはディスコ・ミュージックで気晴らしを・・・

今回は70年代ディスコからKat Mandu『Kat Mandu』です。

Kat Manduは1978年にカナダ、モントリオールで結成されたディスコ・ユニット。

メンバーはDenis LepageJoe La GrecaJimmy Ray等。

グループは『Kat Mandu』(1979年)、『Get Crackin』(1980年)、『The Kat Is Back』(1983年)という3枚のアルバムをリリースしています。

1stアルバムとなる本作『Kat Mandu』(1979年)は、マイアミのソウル/ディスコ・レーベルT.K.傘下のMarlinからのリリースであり、ディスコ・クラシック「The Break」が収録されています。

プロデュースはDenis LepageJoe La Greca

その「The Break」をはじめ、ラテン・パーカッションを効かせたディスコ・チューンがズラリと並びます。

ブギー・ディスコ「Djaga Boogie Woogie」、イタロ・ディスコな「Don't Stop, Keep On」、メロウ・ディスコ「There's Only Been A Few」、哀愁ラテン・ディスコ「Mi Corazon」も楽しめます。

ある意味、マイアミのT.K.らしいディスコ作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The Break」
Denis Lepage作。本作のハイライトとなるディスコ・クラシック。ラテン・パーカッションとスペイシー・サウンドが融合したド派手なファンキー・ディスコ。
https://www.youtube.com/watch?v=fl6kVK-B3OQ

The Energy Sectionがカヴァーしています。
The Energy Section「Break Me Up (The Break)」
 https://www.youtube.com/watch?v=8-9Vm-WtLbc

「Djaga Boogie Woogie」
Serge Lamarche作。バック・コーラスにはCissy Houstonらが参加。ラテン・パーカッションの効いたブギー・ディスコ。個人的には「The Break」以上にお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=K-EW4zT34WQ

「Don't Stop, Keep On」
Fritz Walton/John Farley/Peter Dowse作。イタロ・ディスコなハイエナジー・アッパー・チューン。Duane Eddy「Peter Gunn」の引用もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=Chw7Mb_XDu4

「There's Only Been A Few」
Serge Lamarche作。ラテン・パーカッションの効いたメロウ・ディスコ。少し哀愁ムードが漂うのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eNU5Dvv0U6E

「Mi Corazon」
Serge Lamarche作。ラストはマイアミ・モードの哀愁ラテン・ディスコ。ティンバレス乱れ打ちが僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=sScQjJEbQtc
同じCorazon繋がりでガラージ・クラシックLTG Exchange「Corazon」あたりとセットで聴くのも楽しいのでは?
LTG Exchange「Corazon」
https://www.youtube.com/watch?v=ozwsruUHtac

『The Kat Is Back』(1983年)
posted by ez at 02:58| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月04日

Joyce『Encontro Marcado』

個性が開花した2nd☆Joyce『Encontro Marcado』

発表年:1969年
ez的ジャンル:ブラジル人女性SSW
気分は... :ドルフィンズ一歩及ばず・・・

NFLは最終週のゲームが行われ、我がドルフィンズはビルズに敗れて10勝6敗でシーズン終了。最近の低迷を考えれば、素晴らしい成績ですが、プレーオフまで1勝届かずシーズン終了となりました。

人気ブラジル人女性シンガー・ソングライターJoyce(Joyce Moreno)の2ndアルバム『Encontro Marcado』(1969年)です。

これまで当ブログで紹介したJoyce作品は以下の11枚。

 『Feminina』(1980年)
 『Agua e Luz』(1981年)
 『Tardes Cariocas』(1983年)
 『Music Inside』(1990年)
 『Language And Love』(1991年)
 『Ilha Brasil』(1996年)
 『Hard Bossa』(1999年)
 『Gafieira Moderna』(2001年)
 Joyce & Banda Maluca『Just A Little Bit Crazy』(2003年)
 『Bossa Duets』(2003年)
 『Tudo』(2012年)

本作『Encontro Marcado』(1969年)は、『Joyce』(1968年)に続く2ndアルバム。

プロデュースはNelson Motta
アレンジはLuiz Eca

Joyce本人は本作を"混乱のアルバム"と称しており、サウンドの鮮やかさに戸惑いを感じているのかもしれませんが、80年代以降のJoyceを予感させる濃密な1枚に仕上がっています。全体的にリズミックなのが今聴いても新鮮な要因かもしれません。

「Adam, Adam」「Encontro Marcado」「Bom Dia」「Copacabana, Velha De Guerra」という冒頭4曲を聴けば、本作の魅力がすぐに分かります。

Joyceの個性が開花した1枚をお楽しみください!

全曲紹介しときやす。

「Adam, Adam」
鮮やかなリズミック・サウンドが印象的なオープニング。80年代のJoyceを予感させる歌い回しがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gTRYdIxwebY

「Encontro Marcado」
Joyce作。タイトル曲はLuiz Ecaが映える軽快なメロウ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=wRp3MOPXnhw

「Bom Dia」
Gilberto Gil/Nana Caymmi作。軽快なギター・カッティングと流麗なストリングスをバックに、艶やかなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SDNI2Am-n-c

「Copacabana, Velha De Guerra」
Joyce/Sergio Flaksman作。ベースラインの格好良いリズミックな軽快メロウ・グルーヴ。少しミステリアスな雰囲気もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_hNBFv9T4p8

「Como Vai, Vai Bem?」
後に最初の旦那様となるNelson Angeloの作品。当時21歳のJoyceのヴォーカルが躍動する楽しげな1曲に仕上がっています。スキャットもいい感じ!
https://www.youtube.com/watch?v=7-_AUXuBT34

「Asa Branca」
Humberto Teixeira/Luiz Gonzaga作の名曲をカヴァー。1969年という時代らしく少しラブ&ピースな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FMOcxNrT2zs

本曲について、当ブログではCaetano VelosoCravo & CanelaMade In BrazilWalter WanderleyToquinhoのカヴァーを紹介しています。

「Longe Do Tempo」
Danilo Caymmi/Joao Carlos Padua作。リズミックな躍動感は今聴いても新鮮です。
https://www.youtube.com/watch?v=5qXmlOwCsuo

「A Saudade Que Mata A Gente」
Antonio Almeida/Joao De Barro作。タイトルの通り、少しサウダージなメロウ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=JXnhEeBC7zg

「Preparando Um Luminoso」
Capinan/Joyce作。流麗でありながらリズミックなアレンジが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=UFwOh1uHEVI

「Pra Saber De Nada」
Joyce作。シンガー・ソングライターJoyceの才能を感じる1曲。しっかりJoyceワールドを展開しています。
https://www.youtube.com/watch?v=TToTAT8lcj4

「Caminho Pro Sol」
Nelson Angelo/Sergio Flaksman作。鮮やかなLuiz Ecaのアレンジが映える1曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gYkSJggZeD0

Joyceの過去記事もご参照下さい。

『Feminina』(1980年)
フェミニーナ、そして水と光

『Agua e Luz』(1981年)
水と光

『Tardes Cariocas』(1983年)
Tardes Cariocas

『Music Inside』(1990年)
ミュージック・インサイド

『Language And Love』(1991年)
joyce language and love.jpg

『Ilha Brasil』(1996年)
イーリャ・ブラジル

『Hard Bossa』(1999年)
Hard Bossa

『Gafieira Moderna』(2001年)
Gafieira Moderna

Joyce & Banda Maluca『Just A Little Bit Crazy』(2003年)
ジャスト・ア・リトル・ビット・クレイジー(2003年作)

『Bossa Duets』(2003年)
ボッサ・デュエッツ

『Tudo』(2012年)
トゥード
posted by ez at 11:28| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月03日

Actress『Karma & Desire』

Sampha参加、ヴォーカル曲重視の最新作☆Actress『Karma & Desire』

発表年:2020年
ez的ジャンル:UKエレクトロニカ
気分は... :今年最初の1枚は・・・

今日から通常のエントリーに戻ります。

2021年最初の1枚は、曜日のめぐり合わせで新作からスタートしたいと思います。

UKエレクトロニカの鬼才アーティストActressの最新作『Karma & Desire』(2020年)です。

ActressことDarren Cunninghamは1979年イングランド北部、ウルヴァーハンプトン生まれ。

これまで7枚のアルバムをリリースし、UKエレクトロニカの人気アーティストとしての地位を確立しています。

通算8枚目のアルバムとなる本作『Karma & Desire』Ninja Tuneからのリリースです。

本作はゲストを招いたヴォーカル曲が多数収録されている点や、電子音と生楽器の融合を試みたアプローチが特徴的なアルバムとなっています。ただし、ヴォーカル曲といっても歌声はメインではなく、あくまでも音の素材の1つであるところがActressらしいですが。

アルバムにはUK期待の男性R&BシンガーSamphaをはじめ、N.Y.ブルックリン出身の女性ポップ/ソウル・シンガーZsela、L.A.の女性シンガーAura T-09、女性ピアニストVanessa Benelli Mosell、デンマークの女性シンガーChristel Wellがフィーチャリングされています。

特にSamphaの参加が、僕が本作に興味を持つきっかけとなりました。

そのSamphaをフィーチャーした先行発表曲「Walking Flames」やアンビエントな「VVY」Zselaをフィーチャーしたフューチャリスティックな「Angels Pharmacy」Aura T-09をフィーチャーした哀愁ダンス「Loveless」Christel Wellをフィーチャーしたエクスペリメンタルな「Loose」といったヴォーカル曲と、ジャケを連想させるようなサウンドスケープ的なインスト群を聴いていると別世界にいるような気分になります。

鬼才の作家的エレクトロニカ・ワールドをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Fire And Light」
美しい小曲でアルバムはスタート。
https://www.youtube.com/watch?v=vC1l0ZHU8_o

「Angels Pharmacy」
Zselaをフィーチャー。フューチャリスティックなサウンドに乗って、Zselaの官能の低音ヴォーカルによる囁きが妖しく響きます。
https://www.youtube.com/watch?v=X_g6RfJHjiw

「Rememberance」
Zselaをフィーチャー。灰色の街のサウンドスケープ。どんどん底へ沈んでいきそうなダウナー感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=1yrKm-TUcU0

「Reverend」
美しいトラックが無機質なビートが入ってくると途端に表情が変わるのが印象的ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qo4X_-pP-6I

「Leaves Against The Sky」
ダンサブルなトラック。ポスト・ヒューマニズムなダンス・ミュージックといった趣です。
https://www.youtube.com/watch?v=t_5qdnKra9g

「Save」
壮大なドラマのイントロといった雰囲気ですね。何かを暗示するかのような美しさと切なさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=vOLRIEaVITA

「VVY」
Samphaをフィーチャー。美しさと儚さと無常観が同居するアンビエント・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=TiIzBdaPUoc

「XRAY」
誰もいない街のサウンドスケープ。文明はあるにに、そこに人間の姿はない・・・
https://www.youtube.com/watch?v=teKid18L6NI

「Gliding Squares」
何気ない電子音ですが、どこか生の息吹を感じるのが不思議ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CnxEwKclzVI

「Many Seas, Many Rivers」
Samphaをフィーチャー。Samphaの声が天からのお告げのように聴こえてきます。無限の時間ループを感じるトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=4wi3iWxD620

「Loveless」
Aura T-09をフィーチャー。哀愁モードのダンス・チューン。ローファイ・サウンドを逆手にとったような感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qRtCteYBkto

「Public Life」
Vanessa Benelli Mosellのピアノをフィーチャー。美しい鍵盤の響きを楽しむインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=LJWl7ZnOK0k

「Fret」
ノイズの美学がいい感じの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=qxSVg9Yr_KA

「Loose」
Christel Wellをフィーチャー。エクスペリメンタルな仕上がり。状況を把握できない悪夢の中・・・といったイメージです。
https://www.youtube.com/watch?v=3MnQvDVIoZU

「Turin」
Aura T-09をフィーチャー。7分を超えるダンス・トラック。暗黒のアンダーグラウンド・ハウスといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=p-0PzeI_2ZM

「Diamond X」
近未来のサウンドスケープ。果たして人類に未来はあるのか・・・
https://www.youtube.com/watch?v=t6jWuv_OJDI

「Walking Flames」
Samphaをフィーチャー。アルバムに先駆けて先行発表されたトラック。カナダ出身の女性オルガン奏者/アンビエント作家Kara-Lis Coverdaleも参加しています。ポスト・ヒューマニズムを連想させるジャケ・イメージに符合する哀愁チューン。Samphaの虚しい歌声がサウンドに溶け込んでいきます。
https://www.youtube.com/watch?v=wtwgIAK4mfY

Actressの他作品もチェックを!

『Hazyville』(2008年)


『Splazsh』(2010年)


『R.I.P』(2012年)


『Ghettoville』(2014年)


『AZD』(2017年)


Actress x London Contemporary Orchestra『LAGEOS』(2018年)
posted by ez at 03:57| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする