発表年:1992年
ez的ジャンル:巨漢ユニット系男性R&B/NJS
気分は... :チーフス対バッカニアーズ
NFLはAFC/NFCチャンピオンシップが行われ、チーフスとバッカニアーズがスーパーボウル進出を決めました。
チーフス対ビルズは、QBマホームズが万全ではないにも関わらずチーフスの圧勝でしたね。ビルズは挑戦者の立場であったのに、攻守ともに消極的なプレーコールが少し残念でした。
パッカーズ対バッカニアーズはロジャース対ブレイディのQB対決は見応え十分でしたね。ドルフィンズ・ファンの僕にとって、ペイトリオッツ時代のブレイディはAFC東地区ライバルの憎らしいヒール役と映っていましたが、今季NFCのバッカニアーズに移籍したブレイディに対して、不思議と応援している自分がいます。
ベリチックのペイトリオッツだからこそブレイディは活躍できた!と思っていた人は僕も含めて多かったと思います。しかし、今季ブレイディ抜きのベリチックが指揮するペイトリオッツはシーズンを負け越し、反対にベリチックから離れたブレイディは見事なリーダーシップでバッカニアーズをスーパーボウルへ導くという対照的な結果に終わりました。やはり、トム・ブレイディは凄かった!昨シーズンまでとは手のひら返しで、すっかりブレイディ・ファンになってしまいました。
経験値、タレントの豊富さという点では連覇を狙うチーフスが有利だと思いますが、それを乗り越えて、ブレイディ率いるバッカニアーズが史上初のホーム・スタジアムでのスーパーボウル制覇という瞬間を見てみたいですね。
今回は90年代R&Bファンには懐かしい巨漢デュオMen at Largeの2ndアルバム『One Size Fits All』(1994年)です。
オハイオ州クリーブランドで結成されたJason ChampionとDave Tolliverという2人合わせて体重300kg超という巨漢男性R&BデュオMen at Largeの紹介は、デビュー・アルバム『Men At Large』(1992年)に続き2回目となります。
以前にも書きましたが、しばらくMen at Largeの存在を忘却していましたが、『ezが選ぶ2008年の10枚』でもセレクトしたJason Championの素晴らしいソロ・アルバム『Reflections』で彼らのことを思い出し、再注目するようになりました。
故Gerald Levertのバックアップによるデビュー・アルバム『Men At Large』(1992年)からは「So Alone」、「Use Me」といったR&Bヒットが生まれました。
2ndアルバムとなる本作『One Size Fits All』(1994年)もGerald Levert、Edwin Nicholas、Marc Gordon等のLevert人脈がプロデュースし、内容的には『Men At Large』以上に充実した1枚に仕上がっています。
シングルにもなった「Let's Talk About It」や「Holiday」、Gerald Levert/Keith Sweatをフィーチャーした話題曲「Don't Cry」、僕好みのミディアム・バラード「Funny Feeling」、ウエディング・ソング「Will You Marry Me」などスロウ/ミディアム系が充実しています。ダンサブルな「Feet Wet」もキャッチーでおススメです。
結果的に本作『One Size Fits All』(1994年)を最後にJason Championがグループを離れてしまいます。残ったDave Tolliverは新メンバーEdgar "Gemini" Poterを迎えてMen at Largeを継続させます。
デビュー・アルバム『Men At Large』ほど注目されなかった1枚ですが、中身の充実度でいえば『Men At Large』を凌ぐ90年代R&B好きにはたまらない1枚です。
全曲紹介しときやす。
「I'm In A Freaky Mood」
Alton "Wokie" Stewartプロデュース。彼らの安定したヴォーカルを活かしたミディアム。当ブログでも紹介したアトランタのR&BグループModest Fokの女性リード・シンガーDebra Killingsがバック・ヴォーカルで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=H1Tl172vKPo
「Let's Talk About It」
Gerald Levert/Edwin Nicholasプロデュース。シングル・カットされ、US R&Bチャート第16位となりました。ビジュアルからは想像できない爽快ミディアム。2人の素晴らしいヴォーカルを存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tk6AeGfEQCQ
「Holiday」
Gerald Levert/Edwin Nicholasプロデュース。この曲もシングルになりました。オーセンティックな魅力に溢れたミディアム・バラード。彼らのヴォーカルの素晴らしさを実感できる素敵な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=lEl4_DYFDKc
「Good Things Don't Last」
Alton "Wokie" Stewartプロデュース。この時期のR&Bらしい雰囲気の哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=zCXyS01XCxU
「Don't Cry」
Gerald Levert/Keith Sweatをフィーチャーした話題曲。Keith Sweat/H.O.P. Productions(Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcott)プロデュース。ゲスト2人が目立ちますが、主役の彼らもそれに負けないヴォーカルを聴かせてくれる絶品スロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=TWU3lNZ9x-A
「Feet Wet」
Gerald Levert/Marc Gordon/Jason Champion/David Tolliverプロデュース。僕好みのキャッチーなダンサブル・チューン。ラップ調ヴォーカルも披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9v3T93-A9ME
「Better Off By Myself」
Alton "Wokie" Stewartプロデュース。スクラッチも織り交ぜたHip-Hop色の強い1曲。アルバムの中のアクセントといった感じでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=FzX3IOZS7yw
「First Day」
Gerald Levert/Marc Gordon/Jason Champion/David Tolliverプロデュース。実にいい雰囲気のミディアム・グルーヴ。ここでもラップ調ヴォーカルを織り交ぜています。
https://www.youtube.com/watch?v=rJGLGmETnFg
「I Wanna Roll」
Gerald Levert/Edwin Nicholasプロデュース。ジワジワと盛り上げていくミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=UyoR9A4yGv0
「Funny Feeling」
Gerald Levert/Edwin Nicholasプロデュース。輪郭のはっきりしたサウンドとヴォーカル・ワークが魅力の僕好みのミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=PapeWLEZejE
「Will You Marry Me」
Gerald Levert/Edwin Nicholas/Jason Championプロデュース。本編ラストはウエディング・ソングのバラードを熱唱します。
https://www.youtube.com/watch?v=_Ua5HTQ7Lq4
「Do Ya」
CDボーナス・トラック。Rude BoysのLarry Marcusプロデュース。本編とは少し異なる雰囲気のソウル/ゴスペル・フィーリングの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=hFLzw9k2UCY
Men at Largeの他作品もチェックを!
『Men At Large』(1992年)
『Love Struggle & Progress』(1999年)
『Back On Top Couzan』(2007年)
Men at Large作品とは全くタイプが異なる作品ですが、Jason Champion『Reflections』はぜひチェックして欲しい1枚です。
Jason Champion『Reflections』(2008年)
Jason Champion「Find A Reason」
http://www.youtube.com/watch?v=Hhezf-NOcXA