2021年02月28日

Seba Kaapstad『Konke』

注目の多国籍ネオソウル・ユニット☆Seba Kaapstad『Konke』

発表年:2020年
ez的ジャンル:多国籍ネオソウル・ユニット
気分は... :注目の南アフリカ!

新作アルバムから多国籍ネオソウル・ユニットSeba Kaapstadの2ndアルバム『Konke』(2020年)です。

Seba Kaapstadは、エスワティニ(旧スワジランド)出身のNdumiso Manan(vo)、南アフリカ出身のZoe Modiga(vo)、ドイツ出身のSebastian Schuster(b、key、syn、strings)とPhilip Scheibel(prog、ds、syn、fx)からなるネオソウル・ユニット。

リーダー格のSebastian Schusterが南アフリカの文化や音楽に魅了されたことがきっかけで結成されました。

本作『Konke』は、デビュー・アルバム『Thina』(2019年)に続く2ndアルバム。

アルバムにはUSデトロイト出身のラッパーQuelle Chris、ワシントンD.C.出身のプロデューサー/ラッパーOddisee、当ブログでもお馴染みの女性R&BアーティストGeorgia Anne Muldrowがフィーチャリングされています。

注目の南アフリカの音楽シーンが輩出したネオソウル・ユニットです。

勿論、南アフリカを感じるトラックもいくつかありますが、それ程アフリカ色を前面に打ち出しているわけではありません。

むしろRobert Glasper以降のHip-Hop経由の現在進行形ジャズやMoonchildに代表される次世代ネオソウルのベクトルとも符合する音世界が魅力のアルバムだと思います。

個人的にはErykah Baduを思わせるZoe Modigaのヴォーカルに惹かれます。

南アフリカの音楽シーンが注目される理由がよく分かる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Our People」
Quelle Chrisをフィーチャー。USネオソウル好きの人でも気に入るであろうピースフル・トラックがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=kHDgyo3O7as

「www」
穏やかな雰囲気が心地好いネオソウル。ポジティヴなメロウ・ヴァイヴがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1sSBcdW8RZE

「Cloud」
ビートミュージックやRobert Glasper以降の現在進行形ジャズも感じるインスト・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=16pwX6FEKts

「You Better」
Erykah Baduを思わせるZoeのヴォーカルが映えるメロウなネオソウル。Moonchildあたりの次世代ネオソウルにも通じるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=KMvRs5P9GYY

「The Kingdom」
時の流れに思いをはせる壮大なスケールの1曲。1曲の中に歴史の流れを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZRnxzhLZ5d8

「I'm Scared」
Oddiseeをフィーチャー。ネオソウルと今ジャズのエッセンスをうまく融合させた1曲。派手さはありませんが、センスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=wbP_h55y-PU

「Konke」
タイトル曲は南アフリカ産ネオソウルといった雰囲気です。このユニットの持つ魅力をよく実感できる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=DaHZSn8UgYg

「Please」
Moonchild好きは気に入るであろう、浮遊するメロウ・トラック。Zoeのキュートで軽やかな語り口もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cKT08i_TY38

「Fred」
Ndumisoのオートチューン・ヴォーカルの寂しげな雰囲気が印象的な哀愁ミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=UcER7JiHTyg

「Magic」
前半はジャジー・ソウル風ですが、後半はアフリカ・モードのリズミックな展開になります。
https://www.youtube.com/watch?v=8tGbwcAQgpM

「Free」
Georgia Anne Muldrowをフィーチャー。才女Georgia Anne MuldrowとSeba Kaapstadはベクトルが同じ感じがします。そんな期待の通り、壮大なコズミック・ソウルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jVA9eAkkMlc

「Friday That's Good」
現在進行形ジャズのエッセンスを取り入れたインスト。Robert Glasper好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=LqSTllrQ4mE

「Home」
しっかりネオソウルしながらも母なる大地アフリカを感じる美しいメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=SdVfHAKo4Yo

「Peace of Mind」
ラストはピアノとストリングスによるバラードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=93AMIpsf6SM

『Thina』(2019年)
posted by ez at 01:37| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月27日

Damion Hall『Straight to the Point』

Aaron Hallの実弟のソロ・アルバム☆Damion Hall『Straight to the Point』

発表年:1994年
ez的ジャンル:Guy系男性R&Bシンガー
気分は... :第三の男!

Teddy Riley率いるGuyのメンバーとして知られるDamion Hallのソロ・アルバム『Straight to the Point』(1994年)です。

Damion Hallは、Guyのリード・ヴォーカルAaron Hallの実弟。

Timmy Gatlingに代わってGuyのメンバーとなり、Teddy Riley、兄Aaron Hallと共に2ndアルバム『The Future』(1990年)、3rdアルバム『Guy III』(2000年)に参加しています。

そんなDamion Hallの唯一のソロ・アルバムが本作『Straight to the Point』(1994年)です。Guyが1991年に活動停止となった後に制作されたものです。

Damion Hall本人に加え、Brian McKnightChris "Tricky" StewartSean "Sep" HallH.O.P. Productions(John Howcott/Emanuel Office/Donald Parks)Terry CoffeyJon NettlesbeyBryan Lorenがプロデュースしています。

また、兄Aaron HallChante Mooreがゲスト参加しています。

Aaron HallとのデュエットによるLeon Russellの名曲カヴァー「A Song For You」、シングルにもなったChante Mooreとのデュエット「Satisfy You」の2曲が目立ちます。

僕のおススメはこの時期のR&Bらしい「Long Lasting Love Affair」「Black As You Wanna Be」「Now Or Never」「Love's Knockin'」あたり。

Guyを思い出さずにはいられない「Do Me Like You Wanne Be Done」「Crazy About You」もおススメ。

バラード好きの人にはBrian McKnightプロデュースによる「Lost Inside Of You」「Never Enough」「Second Chance」というバラード3連発にもグッとくるはず。

GuyではTeddy Riley、兄Aaron Hallに続く第三の男のイメージでしたが、その第三の男の実力と魅力を存分に示してくれた好アルバムです。

GuyBlackstreet好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Let's Get It Going On」
Chris "Tricky" Stewart/Sean "Sep" Hallプロデュース。当時らしいR&Bサウンドを楽しめるミディアム・グルーヴ。改めて、Damionの声質の良さに気づかされます。
https://www.youtube.com/watch?v=2CFWhXceqmI

「Love's Knockin'」
H.O.P. Productions(John Howcott/Emanuel Office/Donald Parks)プロデュース。ヴォーカル・ワークの良さに惹かれる開放的なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=FpkvewVSuA8

「Crazy About You」
Damion Hallプロデュース。Guyを思い出さずにはいられないダンサブル・チューン。リスナーとしてはこのタイプを期待してしまいますよね。
https://www.youtube.com/watch?v=rMWAWS-gP_A

「Do Me Like You Wanne Be Done」
Chris "Tricky" Stewart/Sean "Sep" Hall/Damion Hallプロデュース。シングルにもなりました。これも完全にGuyしているNJSなダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=JoPpUYmNHIA

「A Song For You」
兄Aaron Hallをフィーチャー。Leon Russellの名曲カヴァーです。オリジナルは『Leon Russell』(1970年)収録。兄弟の熱唱を満喫できる感動バラードに仕上がっています。Terry Coffey/Jon Nettlesbeyプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=8JNtu5SsG4U

「Satisfy You」
Chante Mooreをフィーチャー。シングルにもなりました。プロデュースを手掛けるBryan Lorenのカヴァー。オリジナルは『Music From The New World』(1992年)収録。シングルになるのも頷ける、実に雰囲気のある素敵なデュエットです。
https://www.youtube.com/watch?v=EANDPOG1_lY

「Holdin' On」
Damion Hallプロデュース。セクシーなラブ・バラードですが、仰々しいな感じが僕にはビミョーかな・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=bsiPD71azKI

「Lost Inside Of You」
ここからBrian McKnightプロデュースによるバラード3連発です。楽曲の良さとDamionのヴォーカルをしっかり聴かせることを重視した素敵なラブ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=nyvdp_y-qRY

「Never Enough」
Brian McKnightプロデュース。Brian自身もバック・ヴォーカルで参加したバラード。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=pMHJ0V5kEg8

「Second Chance」
Brian McKnightプロデュース。この曲もBrian自身がバック・ヴォーカルで参加。素晴らしいヴォーカル・ワークで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hus-A_DAWf4

「Now Or Never」
Chris "Tricky" Stewart/Sean "Sep" Hall/Damion Hallプロデュース。僕好みのミディアムR&Bグルーヴ。ビートを効かせつつ、メロディアスなヴォーカルを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=whg2vX-3w08

「Long Lasting Love Affair」
Chris "Tricky" Stewart/Sean "Sep" Hall/Damion Hallプロデュース。僕の一番のお気に入りはコレ。裏Blackstreetとでも呼びたくなる、メロディアス&ダンサブルなR&Bグルーヴ。この時期のR&Bでこういうタイプの曲が一番好きでしたね。
https://www.youtube.com/watch?v=BKSt3AuoUps

「Black As You Wanna Be」
Chris "Tricky" Stewart/Sean "Sep" Hall/Damion Hallプロデュース。コレも僕好みのダンサブル・チューン。Damionにはこういうタイプの曲が似合うと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=PAsqMeWDeGI

「Satisfy You (Remix)」
「Satisfy You」のリミックス。少しビートを効かせたリミックス。コレはコレで悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=A6Zab1j42Os

Guy『The Future』(1990年)
Guy the Future

Guy『Guy III』(2000年)
Guy III
posted by ez at 14:10| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月26日

『今の気分は...2021年2月26日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は70年代カテゴリーからメロウ・ソウル系を中心に10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Stairsteps「Pasado」
https://www.youtube.com/watch?v=TEY5VTHcdjc
From 『2nd Resurrection』(1976年)
2nd Resurrection

Pockets「Why'd Ya Do Dat?」
https://www.youtube.com/watch?v=y2r78fdhLHE
From 『So Delicious』(1979年)
pockets so delicious.jpg

Alma Faye「Thank You」
https://www.youtube.com/watch?v=EGlzIV8F-aE
From 『Doin' It !』(1979年)
ドゥイン・イット

Terea「Pretty Bird」
https://www.youtube.com/watch?v=xTsuoCIbsuU
From 『Terea』(1977年)
テレア [世界初CD化] [日本語解説付]

Melba Moore「Get Into My Mind」
https://www.youtube.com/watch?v=tbzIdlZ6Xq8
From 『Peach Melba』(1975年)
Peach Melba

Vernon Burch「Mr. Sin」
http://www.youtube.com/watch?v=W8solQycEzc
From 『When I Get Back Home』(1977年)
When I Get Back Home: Expanded Edition

Switch「There'll Never Be」
http://www.youtube.com/watch?v=q2LCd53CYqA
From 『Switch』(1977年)
SWITCH

SpaceArk「Welcome To My Door」
https://www.youtube.com/watch?v=rwonDj5CGKA
From 『SpaceArk』(1976年)
spaceark spaceark.jpg

Deniece Williams「We Have Love For You」
https://www.youtube.com/watch?v=AhnjQR6ngbw
From 『Song Bird』(1975年)


Directions「We Need Love (Vocal)」
https://www.youtube.com/watch?v=yAXAGgMU6HA
From 『Directions』(1975年)
ダイレクションズ(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 01:25| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月24日

Mica Paris『So Good』

ヒット曲「My One Temptation」を含むデビュー作☆Mica Paris『So Good』

発表年:1988年
ez的ジャンル:UKソウル・ディーヴァ
気分は... :歩き続けよう!

今回はUKソウル・ディーヴァMica Parisのデビュー・アルバム『So Good』(1988年)

1969年ロンドン生まれの女性R&BシンガーMica Parisについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚(発売順)。

 『Contribution』(1990年)
 『Whisper a Prayer』(1993年)
 『Black Angel』(1998年)

UKチャート第6位、US R&Bチャート第29位となったデビュー・アルバムである本作『So Good』(1988年)の発売時、彼女は19歳。そんな年齢を感じさせない風格・大物ぶりを感じさせます。

Sheena Eastonなどで知られる人気ソングライティング・チームMiles Waters/Peter ValeL'Equipe名義でプロデュースしています。

ソングライティングもMiles Waters/Peter Valeが中心です。

アルバムにはCourtney Pine(sax)、Will Downingがゲスト参加しています。

それ以外にレコーディングにはL'Equipe(key、org、prog、g、b、ds、back vo)、Milton McDonald(g)、Pete Wingfield(key)、Steve Ferrera(ds、per、prog)、Paul Powell(b)、Paul Johnson(back vo、元Paradise)、Candy McKenzie(back vo)、Janice Hoyte(back vo)、Katie Kissoon(back vo)、Neil Lockwood(back vo)等が参加しています。

ハイライトはUKチャート第7位のヒットとなったデビュー・シングル「My One Temptation」

それ以外にCourtney Pineをフィーチャーした「Like Dreamers Do」Will Downingをフィーチャーした、Roberta Flack & Donny Hathawayの大ヒット曲のカヴァー「Where Is the Love」、Mike Leeson/Peter ValeのRuss Taff提供曲をカヴァーした「Breathe Life Into Me」という3曲がシングル曲。

「Sway (Dance The Blues Away)」「So Good」といったバラードもゴスペル仕込みの歌唱力で聴き応えがあります。

「Nothing Hits Your Heart Like Soul Music」「Great Impersonation」あたりも、その後のMica Parisを予感させる感じでおススメです。

10代のデビュー作とは思えない、風格のある1枚をご堪能ください。

全曲紹介しときやす。

「Like Dreamers Do」
Miles Waters/Peter Vale/Sue Shifrin作。Courtney Pineのサックスをフィーチャー。2ndシングルとしてUKチャート第26位となっています。アーバン・コンテンポラリーなミディアム・グルーヴ。Courtney Pineのサックスがムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fN5VIUpUEqY

「My One Temptation」
Mike Leeson/Miles Waters/Peter Vale作。UKチャート第7位のヒットとなったデビュー・シングル。鍵盤によるダンサブル・サウンドをバックに、Micaが艶やかなヴォーカルを聴かせてくれる魅惑のミディアム・グルーヴ。フリューゲルホーンによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=3OyiB-EJ1cc

「Nothing Hits Your Heart Like Soul Music」
Mike Leeson/Peter Vale作。Linda Ronstadt「You're No Good」のエッセンスを使った妖艶なミディアム。甘く危険な香りがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KxXo6QKNArQ

「Sway (Dance The Blues Away)」
Mike Leeson/Peter Vale作。哀愁バラードを19歳とは思えない、大人びた雰囲気と風格さえ感じる堂々としたヴォーカルで聴かせてくれます。彼女の器の大きさを感じる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=bTpnCSZUPEU

「Don't Give Me Up」
Mica Paris/Paul Powell作。アーバン・ナイトな哀愁バラード。ここでも彼女の妖艶な歌いっぷりにメロメロです。
https://www.youtube.com/watch?v=YNZutzhToZ0

「Breathe Life Into Me」
Mike Leeson/Peter Vale作。元々はRuss Taffへ提供曲。Russ Taffヴァージョンはアルバム『Russ Taff』(1987年)収録。3rdシングルとしてUKチャート第26位となっています。Mike Leeson/Peter Valeコンビらしい楽曲ですが、Micaが歌うことでUKソウルの香りがしてくるのが不思議ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zSQ8bRUE0L8

「I'd Hate To Love You」
Mike Leeson/Peter Vale作。Eddie Kendricks「Keep on Truckin'」を引用したイントロのベースが印象的です。プログラミングを駆使したこの時代らしいダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=wBLXr7Owe5w

「Great Impersonation」
Mike Leeson/Peter Vale作。セクシー・モードのダンサブル・チューン。妖艶なMicaの魅力をうまく引き出した僕好みの1曲。UKソウルらしい雰囲気もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xEsqeNCSuhQ

「Where Is the Love」
Roberta Flack &
Donny Hathawayの大ヒット曲をカヴァー(Ralph MacDonald/William Salter作)。オリジナルはアルバム『Roberta Flack & Donny Hathaway』(1972年)収録。ここではWill Downingをフィーチャーし、デュエットしています。Will Downingはプロデュースにも参画しています。4thシングルとしてUKチャート第19位となっています。お馴染みの名曲を80年代後半ならではのアーバン・コンテンポラリー感覚で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kPN9Dr6qRB4

※盤によっては本曲の代わりに「Words Into Action」が収録されているのでご注意を

「So Good」
Miles Waters/Peter Vale/Sue Shifrin作。ラストはオーセンティックなバラードのタイトル曲で締め括ってくれます。ゴスペル仕込みの歌唱力を存分に披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z-SDKavDdoM

Al Jarreauがカヴァーしています。
Al Jarreau「So Good」
 https://www.youtube.com/watch?v=L3BXpRYRJ6A

Mica Parisの他作品もチェックを!

『Contribution』(1990年)


『Whisper a Prayer』(1993年)


『Black Angel』(1998年)


『If You Could Love Me』(2005年)


『Soul Classics』(2005年)


『Born Again』(2009年)


『Gospel』(2020年)
posted by ez at 00:42| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月23日

Dr. Feelgood『Stupidity』

UKパブロックの雄の最強ライヴ☆Dr. Feelgood『Stupidity』

発表年:1976年
ez的ジャンル:UKパブロック
気分は... :殺人病棟?

UKパブロックを代表するバンドDr. Feelgoodの最強ライヴ『Stupidity』(邦題:殺人病棟)(1976年)です。

Dr. Feelgoodは、イギリス、エセックス州キャンベイ・アイランドで結成されたロック・バンド。

オリジナル・メンバーはLee Brilleaux(vo、harmonica)、Wilko Johnson(g)、John B. Sparks(b)、The Big Figure(John Martin)(ds)の4名。

Lee BrilleauxのワイルドなヴォーカルとWilko Johnsonの鋭いギターという二枚看板で、パブロックを代表するグループとして人気を博しました。

このオリジナル・メンバーで『Down by the Jetty』(1975年)、『Malpractice』(邦題:不正療法)(1975年)、『Sneakin' Suspicion』(1977年)というスタジオ・アルバム3枚とライヴ・アルバムとなる本作『Stupidity』(邦題:殺人病棟)(1976年)をリリースしています。

しかしながら、『Sneakin' Suspicion』(1977年)を最後に二枚看板の一人であるWilko Johnsonが脱退してしまいます。

さらにJohn B. SparksThe Big Figureも1982年に脱退し、オリジナル・メンバーはLee Brilleauxのみとなってしまいます。そのLee Brilleauxも1994年に逝去してしまいます。その後もDr. Feelgoodというバンド自体はオリジナル・メンバー不在のまま継続しています。

やはりオリジナル・メンバー4名による初期4作品こそがDr. Feelgoodって感じがしますね。

正直、つい最近までDr. Feelgoodというバンドは、僕の音楽嗜好の視界に殆ど入ってこないグループでした。僕の世代はパブロックよりもパンク/ニュー・ウェイブという感じだったので・・・。その後、僕のロック離れが進み、Dr. Feelgoodとの接点のない音楽ライフを歩むことに・・・

それでも本作『Stupidity』(1976年)がロック名盤という認識はあったので、中古CDショップのまとめ買いセールのときに数合わせで購入していました。ただし、購入したまま10年近く聴かないまま埋もれていましたが。

それが最近になってTVで彼らのライヴ映像を何度が目にするうちに、「もしかしていいかも?」という思うようになり、埋もれていた『Stupidity』をCD収納ボックスから探し出し、聴くようになっている次第です。

殆どロックを聴かない最近の僕にDr. Feelgoodが馴染むというのも不思議な感覚なのですが・・・

きっとロックの持つ衝動のようなものがダイレクトに伝わってくるのが気に入っているのだと思います。ライヴならではの臨場感があるのも魅力かもしれませんね。

アルバムは1st『Down by the Jetty』(1975年)、2nd『Malpractice』(1975年)収録曲とロックンロール、ブルース、R&Bのカヴァーから構成されています。

個人的には『Down by the Jetty』(1975年)からのシングル曲でもある「She Does It Right」「Roxette」の2曲がダントツで好きです。

それ以外であれば、『Down by the Jetty』収録曲の「All Through The City」Chuck Berryのカヴァー「Talking About You」Solomon Burkeのカヴァーであるタイトル曲「Stupidity」Rufus Thomasのカヴァー「Walking The Dog」あたりもおススメです。

プロデュースはDr. Feelgood自身。

彼らの真っすぐで潔いロックンロール道を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Talking About You」
Chuck Berryのカヴァー。軽快なロックンロールがオープニング。Leeのワイルドなヴォーカルと前のめりリズム隊、Wilkoのギターの一体感がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=znBUehe2ygo

「20 Yards Behind」
Wilko Johnson作。『Down by the Jetty』収録曲。Leeのハーモニカと共に始まります。改めて聴くと、スカのエッセンスが印象的ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6L6S--qLgoI

「Stupidity」
タイトル曲はSolomon Burkeのカヴァー。僕好みのR&Bテイストのロックンロール。今の僕の嗜好にもフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=0Dbv3_JGKqg

「All Through The City」
Wilko Johnson作。『Down by the Jetty』収録曲。Wilkoの軽快なギターが牽引する小気味いいロックンロール。なかなかキャッチーだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=JKBn4zw5Wpg

「I'm a Man」
Bo Diddleyのカヴァー。The Yardbirdsもカヴァーしていましたね。ブルース・ロックなDr. Feelgoodを楽しめます。WilkoのギターとLeeのハーモニカが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=kNd-A_h8YA4

「Walking The Dog」
Rufus Thomasのカヴァー。The Rolling Stonesもカヴァーしていた曲ですね。このバンドの持つワイルドな魅力が伝わってきます。かなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=7SFrIarw7NY

「She Does It Right」
Wilko Johnson作。『Down by the Jetty』からのシングル曲。僕の中でDr. Feelgoodといえばこの曲!という気がします。その後のパンクやネオモッズを先取りした格好良すぎる1曲。Wilkoのギターもサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=7YxlHjhFMUw

「Going Back Home」
Mick Green/Wilko Johnson作。『Malpractice』収録曲。軽快なロックンロールで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=vV0yYcN9QnE

「I Don't Mind」
Wilko Johnson作。『Down by the Jetty』収録曲。ライヴならではの荒々しさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BJ2Z3gZcWL0

「Back in the Night」
Wilko Johnson作。『Malpractice』からのシングル曲。The Rolling Stones好きの人なんかも気に入りそうな1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=nW1dF8YJ0CM

「I'm a Hog for You Baby」
Jerry Leiber/Mike Stoller作品のカヴァー。オリジナルはThe Coasters。ロック系でいえば、Canned Heatも1973年にカヴァーしています。 Dr. Feelgoodらしい雰囲気のロック魂溢れるカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ha914XeQtKU

「Checking Up on My Baby」
Sonny Boy Williamsonのカヴァー。推進力のあるブルース・ロックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uoL8hI77F70

「Roxette」
Wilko Johnson作。『Down by the Jetty』からのシングル曲。僕の中では「She Does It Right」と並ぶ2トップ。パンクの源流がココにありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=pusY1VwTT70

以下の2曲はオリジナルLPの初回プレスに付いていたシングルに収録されていたものです。僕の保有するCDにはこれらも収録されています。

「Riot in Cell Block No. 9」
Jerry Leiber/Mike Stoller作品のカヴァー2曲目。R&Bクラシックとして知られる曲です。『Malpractice』収録曲。荒々しいブルース・ロックです。
https://www.youtube.com/watch?v=mkDQvpDxih4

「Johnny B. Goode」
Chuck Berryのカヴァー2曲目。お馴染みのロックンロール名曲をワイルドにカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=lKDnAKYCDnw

Dr. Feelgoodのオリジナル・メンバーによるスタジオ作もチェックを!

『Down by the Jetty』(1975年)


『Malpractice』(邦題:不正療法)(1975年)


『Sneakin' Suspicion』(1977年)
posted by ez at 01:37| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。