2021年02月16日

Gary Bartz NTU Troop『Harlem Bush Music - Taifa』

Harlem Bush Musicシリーズ第一弾☆Gary Bartz NTU Troop『Harlem Bush Music - Taifa』

発表年:1971年
ez的ジャンル:スピリチュアル・ジャズ/ジャズ・ファンク
気分は... :用なき所を作りたる・・・

実力派サックス奏者Gary Bartz『Harlem Bush Music - Taifa』(1971年)です。

単独CD化は実現されておらず、上記は同じ『Harlem Bush Music』シリーズの『Harlem Bush Music - Uhuru』(1971年)との2in1CDです。

これまで当ブログで紹介したGary Bartz作品は以下の6枚。

 Gary Bartz NTU Troop『Harlem Bush Music - Uhuru』(1971年)
 Gary Bartz Ntu Troop『Juju Street Songs/Follow The Medicine Man』(1972年、2in1CD)
 『The Shadow Do』(1975年)
 『Music Is My Sanctuary』(1977年)
 『Love Affair』(1978年)
 『Bartz』(1980年)

本作『Harlem Bush Music - Taifa』(1971年)は、『Home!』(1970年)に続くNtu Troop名義の第2弾作品となります。

タイトルから想像できるように、以前に紹介した『Harlem Bush Music - Uhuru』(1971年)と対となる双子アルバムです。タイトルの"Taifa"はスワヒリ語で「種族」を意味するものであり、Bartzの愛娘の名前でもあります。ちなみに"Uhuru"はスワヒリ語で「自由」を意味します。

この『Harlem Bush Music』シリーズは、Malcolm XJohn Coltraneに捧げられた作品であり、黒人としてのアイデンティティを強く意識した社会メッセージ性の強いジャズスピリチュアル・ジャズ/ジャズ・ファンク作品に仕上がっています。

現在はシリーズ2作品を1枚にまとめた『Harlem Bush Music』としてもリリースされています。
『Harlem Bush Music』


『Harlem Bush Music - Taifa』(1971年)のレコーディング・メンバーはGary Bartz(ss、as、voice)、Andy Bey(vo)、Juni Booth(b)、Harold White(ds)、Nat Bettis(per)、

プロデュースはOrrin Keepnews

Andy Beyのヴォーカルをフィーチャーしたスピリチュアルなジャズ・ファンク「Rise」、ストリート感覚をのジャズ・ファンク「People Dance」、酔いどれモードのジャズ・ファンク「Drinking Song」が特におススメです。

主役Bartzのサックス、Andy Beyのヴォーカルが目立ちますが、個人的にはJuni Booth(b)、Harold White(ds)というリズム隊の格好良さにグッときます。

『Harlem Bush Music - Uhuru』とセットでぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Rise」
Gary Bartz作。前作『Home!』(1970年)でも演奏していた楽曲。ここではAndy Beyのヴォーカルをフィーチャーしたスピリチュアルなジャズ・ファンクで聴かせてくれます。Juni Booth/Harold Whiteのリズム隊が生み出すグルーヴが実に格好良いですね。静かなるパワーが宿っている感じがいいですね。

「People Dance」
Gary Bartz作。ストリート感覚を打ち出したハンド・クラップ入りのジャズ・ファンク。10分30秒を超える大作です。まさに民衆のダンスのように、Bartzのサックスに先導された自由で解放的な躍動感のある演奏がグッド!レア・グルーヴ好きも、ニュー・ソウル好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=JtDBJL4vgTg

「Du (Rain)」
Gary Bartz作。Andy Beyのヴォーカルをフィーチャーしたスピリチュアル・ジャズ/フリー・ジャズ。静けさの中に、Bartzのサックスの熱狂が入り混じっているのが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=_2-goDsg06I

「Drinking Song」
Gary Bartz/Maxine Bartz作。Andy Beyのヴォーカルをフィーチャーした酔いどれモードのジャズ・ファンク。ここでもJuni Boothのベース、Harold Whiteのドラムの格好良さが目立ちます。主役Bartzのサックスも酔いどれモードです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=0dnJVhBIAug

Aceyalone「The Hurt」のサンプリング・ソースとなっています。
Aceyalone「The Hurt」
 https://www.youtube.com/watch?v=KsPuq6tMIIs

「Taifa」
Gary Bartz/Maxine Bartz作。タイトル曲はスピリチュアルな雰囲気ながらもジワジワと高揚していく静かなるパワーに漲っています。特に後半のBartzのサックスには強いメッセージを感じます。

「Parted」
Paul Laurence Dunbar作。Bartz自身のナレーションに呼応して演奏される形式が繰り返されます。
https://www.youtube.com/watch?v=a7yosIWRozk

「The Warrior's Song」
Gary Bartz作。『I've Known Rivers And Other Bodies』(1973年)でも演奏していた楽曲。最初からハイエナジーで飛ばしまくる熱狂のフリー・ジャズ。

Gary Bartzの過去記事もご参照下さい。

Gary Bartz NTU Troop『Harlem Bush Music - Uhuru』(1971年)
ハーレム・ブッシュ・ミュージック~ウフル(紙ジャケット仕様)

Gary Bartz Ntu Troop『Juju Street Songs/Follow The Medicine Man』(1972年)
Juju Street Songs

『The Shadow Do』(1975年)
ザ・シャドウ・ドゥ

『Music Is My Sanctuary』(1977年)
Music Is My Sanctuary

『Love Affair』(1978年)
ラヴ・アフェア

『Bartz』(1980年)
BARTZ
posted by ez at 01:23| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月14日

Rhye『Home』

柔らかく進化した3rdアルバム☆Rhye『Home』

発表年:2021年
ez的ジャンル:アンビエント/オルタナティヴR&B
気分は... :王様の美術館・・・

新作からジェンダーレスなヴォーカルが印象的なオルタナティヴR&B作品Rhye『Home』です。

カナダ出身のシンガー/プロデューサーMike MiloshによるプロジェクトRhyeの紹介は、デビュー・アルバム『Woman』(2013年)に続き2回目となります。

元々はMike Miloshとデンマーク出身のプロデューミュージシャン/プロデューサーRobin Hannibalの男性デュオとしてスタートし、デビュー・アルバム『Woman』(2013年)が各方面で絶賛されましたが、Robinが抜けてMiloshのソロ・プロジェクトとなり、2017年に2ndアルバム『Blood』をリリースしたRhye

その後、12"シングル「Summer Days」(2018年)、8曲入りEP「Spirit」(2019年)をリリースしています。

3rdアルバムとなる最新作『Home』は、まずジャケが印象的ですね。これまでモノトーンのジャケ・イメージが定着していましたが、今回はカラフル・ジャケしかもヴィヴィッドではなく淡い色使いが印象的です。そんなジャケを反映してかサウンド面でも合唱団やストリングスを巧みに用いて、より温もりのあるサウンドを聴かせてくれます。

勿論、本作でもMiloshのジェンダーレスなハイトーン・ヴォーカルで魅せてくれます。

柔らかな光を感じる「Beautiful」、儚いメロウR&B「Helpless」、Rhye流ディスコ「Black Rain」といった既に昨年先行リリースした楽曲が本作を強く印象づけます。

それ以外に、アコースティックとエレクトロの融合が美しい「Safeword」、シンセとストリングスの融合が絶妙な「Hold You Down」、美しくも儚い「My Heart Bleeds」あたりもおススメです。

心の安らぎを得られる"ホーム"のような音世界を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
デンマーク国営ラジオ局主宰の女性合唱団DR Pigekoretをフィーチャー。美しいア・カペラ女性コーラスを聴いていると瞑想モードへ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6KYFJufEGeU

「Come In Closer」
Rhyeらしい北欧シンセ・ポップ調のダンサブル・チューンですが、ストリングスがドラマティックな雰囲気を演出してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cG2SFddXgBk

「Beautiful」
昨年先行リリースされていた楽曲。本作らしい柔らかな光を感じるトラック。官能的ながらも開放的なムードが本作らしいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=SXNFDhtyVmA

「Safeword」
これはモロに僕好み。アコースティック・ギターとエレクトロ・サウンドの融合が美しいダンサブル・チューン。Miloshのジェンダーレスなハイトーン・ヴォーカルが映えます。Milosh、James Alan Ghaleb、Ian Meltzerによるプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=Ps9rc3tplKY

「Hold You Down」
シンセ・サウンドとストリングスの融合が絶妙なポップ・チューン。DR Pigekoretがバック・コーラスで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pA5g1aNsRaY

「Need A Lover」
Miloshのハイトーン・ヴォーカルの魅力を存分に満喫できるビューティフル・バラード。ここでもストリングスが効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=y5DEOqMDnOg

「Helpless」
この曲も昨年先行リリースされていた楽曲。Miloshに加えて、BLVK、Biakoもプロデューサーとしてクレジットされています。Rhyeらしい儚いムードのメロウR&Bに仕上がっています。PVには女優のConor Leslieが出演しています。
https://www.youtube.com/watch?v=G4z64YEAiIk

「Black Rain」
この曲も昨年先行リリースしていました。Rhye流ディスコ・チューン。ダンサブルなのに儚い感じがするのがRhyeらしいですね。PVにはイギリス人俳優 Aaron Taylor-Johnsonが出演し、ダンスを披露しています。
https://www.youtube.com/watch?v=0fizVDRsvOI

「Sweetest Revenge」
哀愁シンセ・ポップですが、ストリングス、エレクトリック・ギターを効果的に使ったドラマティックなアレンジが印象的です。カラフルなのにヒンヤリな感じがRhyeらしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=VW5XJIL0mdQ

「My Heart Bleeds」
美しくも儚いメロウネスが魅力のオルタナティヴR&B。多重録音によるヴォーカル・ワークもいい感じです。Milosh、Biako、Austin Brownによるプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=WQ-MVj65qe0

「Fire」
美しいピアノにエレクトロな質感を加えた哀愁バラード。聴く者の内面の奥に沁み渡っていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=reCixCJMzDs

「Holy」
聖なる雰囲気で始まりますが、ジャズ・ギター風がいいアクセントとなっています。DR Pigekoretのバック・コーラスが厳かなホーリー気分を高めてくれます。MiloshとBen Schwierの共同プロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=KoB1C3nLShg

「Outro」
本編のラストもDR Pigekoretによるア・カペラ・コーラスで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=32q-wj62JUk

「Beautiful (Deconstructed Mix) 」
国内盤ボーナス・トラックその1。「Beautiful」のリミックス。ピアノとコーラスによるシンプルでピュアな音世界はまさにビューティフル!

「Helpless(live) 」
国内盤ボーナス・トラックその2。「Helpless」のライヴ・ヴァージョン。オリジナルとは異なる質感を楽しめます。

Rhyeの他作品もチェックを!

『Woman』(2013年)


『Blood』(2017年)
posted by ez at 00:03| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月13日

Bread『Bread』

デビュー作ならではの魅力☆Bread『Bread』

発表年:1969年
ez的ジャンル:西海岸ソフトロック/ポップ・ロック
気分は... :灰色の朝・・・

今回は70年代前半に多くのヒット曲を放ったグループBreadのデビュー・アルバム『Bread(邦題:灰色の朝)』(1969年)です。

Breadの結成は、フォーク・バンドThe Pleasure Fairのデビュー・アルバム『The Pleasure Fair』(1967年)から始まります。この『The Pleasure Fair』のプロデュース&アレンジを手掛けていたのがDavid Gates、そしてThe Pleasure Fairのメンバーの中にRobb Royerがいました。そして、Royerが共にソングライティングを行っていたJames Griffinの三人が意気投合して1968年に結成されたのがBread

2ndアルバム『On the Waters』(1970年)のレコーディングを前にドラマーのMike Bottsが加入。さらに3rdアルバム『Manna』(1971年)のリリース後にRobb Royerが脱退し、代わってLarry Knechtelが加入しています。

グループは1973年に解散しますが、1976年にリユニオンしています。

その間に「Make It with You」(1970年、USチャート第1位)、「It Don't Matter to Me」(1970年、USチャート第10位)、「If」(1971年、USチャート第4位)、「Baby I'm-a Want You」(1971年、USチャート第3位)、「Everything I Own」(1972年、USチャート第5位)、「The Guitar Man」(1972年、USチャート第11位)、「Lost Without Your Love」(1976年、USチャート第9位)等のヒットを放っています。

さて、デビュー・アルバムとなる『Bread』(1969年)ですが、次作『On the Waters』(1970年)以降のような商業的成功には恵まれませんでしたが、なかなか完成度の高い1枚に仕上がっています。

前述のように、このデビュー・アルバムにおけるメンバーはDavid Gates(vo、org、b、g、per、p、el-p、key、syn、violin)、James Griffin(vo、g、per、key)、Robb Royer(back vo、g、per、p、el-p、fl、b)の3名

それ以外にJim Gordon(ds)、Ron Edgar(ds)がレコーディングに参加しています。本作の躍動感のある演奏にはDerek & The Dominosにも参加したJim Gordonが大きく貢献しています。

プロデュースはBread自身。

「If」「Make It with You」のような大ヒット曲は収録されていませんが、デビュー・アルバムだからこその魅力に溢れた1枚です。

目立つのはデビュー・シングル「Dismal Day」や別ヴァージョンがシングル・ヒットした「It Don't Matter to Me」ですかね。どちらもDavid Gatesの書く曲の良さを満喫できます。それ以外に「Don't Shut Me Out」、The Cowsills提供曲のセルフ・カヴァー「You Can't Measure the Cost」あたりもお気に入り。

また、David Gatesのみならず、James Griffin/Robb Royerの書いた作品もなかなか良いのが本作の魅力だと思います。シングルにもなったサイケな「Could I」、同じくシングルになったラブ&ピースな「Move Over」をはじめ、完成度の高い「The Last Time」、跳ねたビートの「Any Way You Want Me」、ソフトロックな「Friends and Lovers」がおススメです。

ソフトロックという括りで語られることが多い彼らですが、本作は結構ロックしている印象を受けます。

デビュー作ならではのBreadワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Dismal Day」
David Gates作。邦題「灰色の朝」。彼らのデビュー・シングルですが、チャート・インは果たせませんでした。日本では1973年にシングル・リリースされ、人気となったようです。僕の一番のお気に入り。ビートの効いた爽快フォーキー・ポップは、「水色の朝」といった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=nXy4Rjugtug

The Bins「Don't Go!」のサンプリング・ソースとなっています。
The Bins「Don't Go!」
 https://www.youtube.com/watch?v=bo_whnIPI6I

「London Bridge」
David Gates作。David Gatesらしいソングライティングを楽しめる1曲。シンセを採り入れたサウンドは必ずしも成功していませんが、当時としては攻めているスタンスで面白いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=PpeIr0qc--o

「Could I」
James Griffin/Robb Royer作。2ndシングルになった曲。David Gates作品以外のシングル曲という点でも貴重なのでは?また、60年代後半ならではのサイケ/サマー・オブ・ラブな雰囲気も本作ならではで楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=oexsNIzpPX4

「Look at Me」
David Gates作。邦題「僕を見つめて」。ドラムレスのビューティフル・フォーキー。美しくも切ない雰囲気があります。リコーダーの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=nNGeC4dRb5I

The Main Ingredient、The Moore Brothersがカヴァーしています。Zeus「Gwiazdy」のサンプリング・ソースとなっています。
Zeus「Gwiazdy」
 https://www.youtube.com/watch?v=526Q4D4uoSQ

「The Last Time」
James Griffin/Robb Royer作。格好良いロック・サウンドと素晴らしいコーラス・ワークが調和した完成度の高い仕上がり。これがDavid Gates作ではなくGriffin/Royer作というところに初期Breadの魅力があるのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=_cVoc9e96mI

Holy Sonsがカヴァーしています。
Holy Sons「Last Time」
 https://www.youtube.com/watch?v=AUvCj67RDZ4

「Any Way You Want Me」
James Griffin/Robb Royer作。跳ねたビートの哀愁ロック。何か捨てがたい魅力があります。Isabella Ortegaがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=ig8L0i8fJsg

「Move Over」
James Griffin作。この曲もシングルになりました。ラブ&ピースな雰囲気のあるロック・チューン。なかなかキャッチーなギター・ポップに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=CLYMsxNAH1U

「Don't Shut Me Out」
David Gates作。Breadらしいハーモニーを楽しめる爽快ポップ・ロック。David Gatesの曲作りの巧さを感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=h0jF136TsJ0

Underground Sunshine、Deryk Jones Party、Tirso Cruz IIIがカヴァーしています。
Underground Sunshine「Don't Shut Me Out」
 https://www.youtube.com/watch?v=xg5JTdEyZNk
Deryk Jones Party「Don't Shut Me Out」
 https://www.youtube.com/watch?v=pRyHxwiR0qY
Tirso Cruz III「Don't Shut Me Out」
 https://www.youtube.com/watch?v=kB36hfXRmi4

「You Can't Measure the Cost」
David Gates作。The Cowsillsに提供した「Can't Measure the Cost of a Woman Lost」のセルフ・カヴァー。The Cowsillsのオリジナルはアルバム『Captain Sad and His Ship of Fools』(1968年)収録。緩急をつけたドラマティックなポップ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=TajzGXmfCKI

The Cowsills「Can't Measure the Cost of a Woman Lost」
 https://www.youtube.com/watch?v=2qiwW9y6NB4

「Family Doctor」
James Griffin/Robb Royer作。カントリー・ロック調の仕上がり。フルートの音色でアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=Aozux-IaHS4

「It Don't Matter to Me」
David Gates作。邦題「気にしないで」or「関係ないね」。本ヴァージョンとは別の再録ヴァージョンが1970年にシングル・リリースされ、USチャート第10位のヒットとなった名曲。David Gatesワールド炸裂のビューティフル・バラード。エヴァーグリーンな魅力があるのがBreadらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VgB5_2Hcg0s
「It Don't Matter to Me」 ※シングル・ヴァージョン
https://www.youtube.com/watch?v=pl7U2jy1wMQ

The Friends of Distinction、Petula Clark、Maxine Weldon、Louisa Jane White、Josh Rouse、Hans Manapatがカヴァーしています。
The Friends of Distinction「It Don't Matter to Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=AgLDq1yZmaE
Petula Clark「It Don't Matter to Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=eyCb7QYshT8
Maxine Weldon「It Don't Matter to Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=GER0Hdt4Kek
Josh Rouse「It Don't Matter to Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=boJoTtKXrGg

「Friends and Lovers」
James Griffin/Robb Royer/Tim Hallinan作。邦題「友達と恋人と」。ソングライティングにはThe Pleasure FairでRoyerと同僚であったTim Hallinanの名もクレジットされています。この曲も大好き!ソフトロック的な魅力がある1曲。これも初期Breadならではの1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ztGJMi3BkwE

Erlend Oyeがカヴァーしています。
Erlend Oye「Friends and Lovers」
 https://www.youtube.com/watch?v=6L4Ty-NJZFg

Breadの他作品もチェックを!

『On the Waters』(1970年)


『Manna』(1971年)


『Baby I'm-a Want You』(1972年)


『Guitar Man』(1972年)


『Lost Without Your Love』(1976年)
posted by ez at 01:52| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月12日

Smokey Robinson『Being With You』

大ヒット・タイトル曲収録☆Smokey Robinson『Being With You』

発表年:1981年
ez的ジャンル:ソウル・レジェンド系ブラコン
気分は... :オトナ・バラード!

ソウル・レジェンドSmokey Robinson『Being With You』(1981年)です。

Smokey Robinson & the Miracles、ソロ・アーティストと長年活躍し、プロデューサー/ソングライター、Motown副社長として手腕を発揮してきたソウル・レジェンドSmokey Robinsonについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『A Quiet Storm』(1975年)
 『One Heartbeat』(1987年)
 『Love, Smokey』(1990年)

本作『Being With You』(1981年)は、1973年にThe Miraclesからソロ転向したSmokey Robinsonが、それまでリリースしたソロ作以上の成功を収めた大ヒット・アルバムでUSアルバム・チャート第10位、同R&Bアルバム・チャート第1位となりました。

また、USシングル・チャート第2位、同R&Bシングル・チャート第1位の大ヒット・シングル「Being With You」を生みました。

プロデュースはGeorge Tobin
1曲のみSmokey Robinson/Michael Lizzioのプロデュース。

レコーディングにはBill Cuomo(key)、Mike Piccirillo(syn、org、g、key、per、steel ds)、Reginald "Sonny" Burke(key)、Ronnie Rancifer(key)、Paul Jackson Jr.(g)、Scott Edwards(b)、Robert "Pops" Popwell(b)、Ed Greene(ds)、James Gadson(ds)、Scotty Harris(ds)、Robert John(back vo)、当時のSmokeyの奥方Claudette Robinson(back vo)、Julia Tillman Waters(back vo)、Maxine Willard Waters(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

バラード中心の構成で、Smokeyのハイトーン・ヴォーカルによるオトナ・バラードが魅力のアルバムです。

ハイライトは前述の大ヒット・シングル「Being With You」。それ以外であれば、3rdシングルになった哀愁バラード「Who's Sad」、メロウなSmokeyを楽しめる「As You Do」、トロピカル・モードの「Food For Thought」あたりがおススメです。

とりあえず「Being With You」を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Being With You」
Smokey Robinson作。USシングル・チャート第2位、同R&Bシングル・チャート第1位の大ヒット・シングル。ブラコン・ブームの波に乗ったアーバン・メロウ。ポップ・チャート第1位になれなかったのは、当時9週連続No.1のモンスター・ヒットだったKim Carnes「Bette Davis Eyes」が首位に君臨していたためです。Smokeyのハイトーン・ヴォーカルと都会的サウンドがよくマッチしたライト・タッチの1曲。Smokeyならではの歌い回しを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=0P2a6aLDkkM

Brotherhood of Man、John Holt等がカヴァーしています。また、Cam'ron feat. Charli Baltimore「Me & My Boo」等のサンプリング・ソースとなっています。
John Holt「Being With You」
 https://www.youtube.com/watch?v=WZ01zs-VcZc
Cam'ron feat. Charli Baltimore「Me & My Boo」
 https://www.youtube.com/watch?v=ierRsQoalXM

「Food For Thought」
Smokey Robinson作。スティール・パンの音色が印象的なトロピカル・モードの仕上がり。アルバムの中では異色の1曲ですが、リラックスした雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ML0TKbqZ9ZI

「If You Wanna Make Love (Come 'Round Here)」
Smokey Robinson作。60年代ソウル・マナーを81年仕様にアップデートさせたようなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=J8E7u9Q6E54

「Who's Sad」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。3rdシングルにもなりました。Smokeyがオトナのセクシーさ醸し出す素敵な哀愁メロウ・バラード。なかなかの名バラードだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=gWbxd60vD5I

Soundkail and Tairo「Enfants De La Terre」、Kamnouze「Derriere L'Echec」のサンプリング・ソースとなっています。
Soundkail and Tairo「Enfants De La Terre」
 https://www.youtube.com/watch?v=01lvlwUgrpc
Kamnouze「Derriere L'Echec」
 https://www.youtube.com/watch?v=EDpa0kndZ1w

「Can't Fight Love」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。パーカッション、ホーンを効かせたリズミックなダンサブル・チューン。ポップなアレンジが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=JJQIawaA11M

「You Are Forever」
Smokey Robinson作。2ndシングルにもなりました。落ち着いた雰囲気のミディアム・バラード。オーセンティックな魅力がありますが、僕好みではないかな。
https://www.youtube.com/watch?v=VP7-BwDseWc

「As You Do」
Peter Kingsbery作。個人的におススメなのがコレ。この曲のみSmokey Robinson/Michael Lizzioのプロデュース。メロウなSmokeyを楽しめるミディアム・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=w788O-aSZHo

「I Hear The Children Singing」
Forest Hairston作。ラストはオーセンティックなビューティフル・バラードをしっとりと歌い上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6Wa7ew2YUNQ

『A Quiet Storm』(1975年)
A Quiet Storm

『One Heartbeat』(1987年)
One heartbeat

『Love, Smokey』(1990年)
Love Smokey
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2021年02月10日

『今の気分は...The Foreign Exchangeかな』

過去記事からセレクトするシリーズです。

今回はNicolayPhonteを中心としたHip-Hop/R&B/クロスオーヴァー・ユニットThe Foreign Exchange(FE)の関連作品を11曲セレクトしました。

FE本体に加えて、Phonteのソロ作やFE主宰のThe Foreign Exchange Musicの音楽ディレクターであるZo!の作品からもセレクトしています。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

The Foreign Exchange「Be Alright」
https://www.youtube.com/watch?v=kD0zoziotU0
From 『Connected』(2004年)
Connected

The Foreign Exchange「All Or Nothing/Coming Home To You」
http://jp.youtube.com/watch?v=ofC3I7WZfSo
From 『Leave It All Behind』(2008年)
Leave It All Behind

The Foreign Exchange「Maybe She'll Dream Of Me」
https://www.youtube.com/watch?v=pK94-dQLJDQ
From 『Authenticity』(2010年)
Authenticity

Zo!「This Could Be The Night」
https://www.youtube.com/watch?v=m3VB6UvVFVU
From 『SunStorm』(2010年)
SUNSTORM

Phonte「Not Here Anymore」
http://www.youtube.com/watch?v=5CudjCrox8Q
From 『Charity Starts At Home』(2011年)
Charity Starts at Home

Zo!「Making Time」
http://www.youtube.com/watch?v=iMBNMo0pgnI
From 『ManMade』(2013年)
Manmade

The Foreign Exchange「Call It Home」
http://www.youtube.com/watch?v=mj9XRorvs70
From 『Love In Flying Colors』(2013年)
Love in Flying Colos

The Foreign Exchange「Body」
https://www.youtube.com/watch?v=5iNcu0eK-cw
From 『Tales From The Land Of Milk And Honey』(2015年)
Tales From the Land of Milk & Honey

Zo!「I Don't Mind」
https://www.youtube.com/watch?v=sYvMtryDInI
From 『SkyBreak』(2016年)
Skybreak

Phonte & Eric Roberson「It's So Easy」
https://www.youtube.com/watch?v=waSG69WNeuw
From 『Tigallerro』(2016年)
TIGALLERRO (ティガレロ) (直輸入盤帯付国内仕様)

Phonte「Sweet You」
https://www.youtube.com/watch?v=wjrqDJcYA3M
From 『No News Is Good News』(2018年)
NO NEWS IS GOOD NEWS (ノー・ニューズ・イズ・グッド・ニューズ) (直輸入盤帯付国内仕様)
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