発表年:1970年
ez的ジャンル:名ギタリスト系ファンキー・グルーヴ
気分は... :バッカニアーズ完勝!
NFLスーパーボウルは予想外の展開でバッカニアーズがチーフスを相手に完勝し、ブレイディ劇場を有終の美で終えました。
バッカニアーズを応援していましたが、まさかチーフス相手にTDゼロに抑えることは全く予想できませんでしたね。
チーフスの不調は、マホームズがケガの影響で万全でなかったことも大きな要因ですが、それ以上にケガ人続出で急ごしらえとなったオフェンス・ラインの崩壊が大きかったですね。アメフトはいかにラインの攻防が大切かを思い知らされるゲームになりましたね。
それにしても、7回目のチャンピオン・リングを獲得したブレイディは持っている男ですね。来年の現役続行も表明したし、来シーズンのバッカニアーズも楽しみですね。
音楽面でも毎回話題になるスーパーボウルですが、今回はH.E.R.の愛国歌「America The Beautiful」が良かったですね。
さて、今回は超売れっ子セッション・ギタリストDavid T. Walkerの3rdソロ・アルバム『Plum Happy』(1970年)です。
David T. Walkerは1941年オクラホマ州タルサ出身。
60年代からソウル/R&B/ファンク作品を中心に数多くのレコーディングに参加してきた名セッション・ギタリスト。
調べたら、当ブログで取り上げた作品でも最低50作品以上にDavid T. Walkerが参加しています。
そんな名セッション・ギタリストのDavid T. Walkerですが、自身名義のアルバムも約20枚リリースしています。
本作『Plum Happy』(1970年)は、『The Sidewalk』(1967年)、『Going Up!』(1969年)に続く3rdソロ・アルバム。
ジャケの雰囲気で分かるように、サイケデリック・ロック/フラワー・ムーヴメントの影響を受けたファンキー・グルーヴが魅力の1枚です。
プロデュースはDavid T. WalkerとHosea Wilson
レコーディングにはDavid T. Walker(g)、Tracy Wrigh(b)、Al Edmond(ds)、John Barnes(p)、Buzz Cooper(per)、Richard Waters(timbales)等のミュージシャンが参加しています。
サイケなファンク・ロック「Doo Doo」、インド音楽の影響を感じるジャズ・ロック「Plum Happy」、Bob Dylanの名曲をカヴァー「Lay Lady Lay」、男女コーラス入りのエキサイティングなファンキー・グルーヴ「Love Vibrations」あたりが僕のおススメ。
CDは日本独自のレコード盤起こしのため、正直音質は悪いですが、そんなマイナス要素を聴いているうちに忘れさせてくれるDavid T. Walkerのファンキー・ギターを楽しみましょう!
全曲紹介しときやす。
「Doo Doo」
David T. Walker作。ドラッグの隠語を示すタイトルのオープニング曲。David本人の意図としてはアンチ・ドラッグの意味合いがあるらしいです。この時代らしいサイケ・フィーリングのファンク・ロック・グルーヴ。Davidのトリッピンなギターが格好良すぎます。
「Oh Happy Day」
有名なゴスペル・ソングをカヴァー。ソウルフルな味わいのDavidのギターとうねるTracy Wrighのベースの絡みがいい感じです。ワウペダルによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=R27OCSlBpKw
「Come Together」
The Beatlesの名曲カヴァー(John Lennon/Paul McCartney作)。お馴染みの名曲を本作らしいサイケ・ロックなファンキー・チューンで楽しませてくれます。
「Lay Lady Lay」
Bob Dylanの名曲をカヴァー。オリジナルは『Nashville Skyline』(1969年)に収録されています。当ブログでは『Hard Rain』収録のDylanのライブ・ヴァージョンやThe Isley Brothers、Cassandra Wilsonのカヴァーを紹介済みです。Dylanの名曲の素晴らしさをDavidのギターで魅せる素敵なメロウ・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Jowpw3tmPy0
Pete RockプロデュースのINI「What You Say」のサンプリング・ソースにもなりました。
INI「What You Say」
https://www.youtube.com/watch?v=aTWeJjGPD1c
「Plum Happy」
David T. Walker作。タイトルにはPerfectly Trueの意味があるらしいです。インド音楽の影響を感じるジャズ・ロック的な演奏です。シタール風のギターはGabor Szaboあたりを意識したのかもしれませんね。
「Blues For My Father」
David T. Walker作。タイトルの通り、典型的なブルース演奏です。Davidのギターを味わうという意味ではいいのでは?
「Listen To The Sun」
David T. Walker作。ジャズ・フィーリングのメロウな演奏。John Barnesのピアノもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=Eo5HFV3N8fI
「Love Vibrations」
Godoy Colbert作。僕の一番のお気に入り。男女コーラス入りのエキサイティングなファンキー・グルーヴ。Davidのギターも絶好調です。レア・グルーヴ好きの人も気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=ACBb5dv1DBk
David T. Walkerの他の初期リーダー作もチェックを!
『The Sidewalk』(1967年)
『Going Up!』(1969年)
『David T. Walker』(1971年)
『Press On』(1973年)
『On Love』(1976年)