2021年02月08日

Identity Crisis『The Spanish Afro』

ヒスパニック系によるアーバンR&B☆Identity Crisis『The Spanish Afro』

発表年:1994年
ez的ジャンル:L.A.ヒスパニック系R&Bグループ
気分は... :いよいよスーパーボウル

今回は90年代R&BからIdentity Crisis『The Spanish Afro』(1994年)です。

Identity CrisisLuis Spice Santiago(vo、b)、Elzie Z Gatson(vo、congas、per)、Daniel Doom Bejarano(ds、per、prog)、Darryl Stogie Walker(vo、sax、per)、Romeo Brune(g、vo)、Eduardo Salo Loyo(key、vo)という6人組。

詳しいプロフィールは不明ですが、ジャケに写るメンバーやその名前からヒスパニック系メンバーを中心としたL.A.のグループだと思います。

そんなグループ唯一のアルバムがTabu Recordsからリリースされた本作『The Spanish Afro』(1994年)です。

ヒスパニック系メンバーが多く、ラテン色の強いサウンドをイメージするかもしれません。確かに、そういった楽曲も何曲かありますが、アルバム全体としてはアーバンなR&B作品といった印象です。80年代にTabu Recordsからリリースされたブラコン作品のテイストを受け継いだ楽曲も多いのが魅力です。

本作が中古CDショップで僕のアンテナに引っ掛かったのも裏ジャケでTabuのロゴを見つけたからです。

プロデュースはR&Bファンにお馴染みのChristopher TroyZac Harmonのコンビ。

レコーディングにはメンバー以外にChristopher Troy(key、el-p、syn、prog、b)、Zac Harmon(key、per、prog、back vo)、Ocasio(rap)、Victor Pontoja(per、congas、timbales、back vo)、The Funkytown Pros(beats)、Louie Rankin(rap)、Valerie Davis(back vo)、Machito Sanchez(per)、Jonathan Slim Fast Rax(back vo)、Felix Gonzalez(back vo)、Kevin Ricard(congas、timbales)、Alex Al(b)、Ndugu(per)、Munyungo Jackson(timbales)といったミュージシャンが参加しています。

僕のおススメはシングルにもなった「Te Necesito」「Come to Me」「Kiss and Make Up」という80年代ブラコンの香りのする3曲。特に「Te Necesito」は名曲だと思います。

アーバンR&Bグルーヴ「Summer」、シングル曲にもなったSly & The Family Stoneのカヴァー「Sing a Simple Song (Old School Flavor)」、完全にラテン・モードの「Somos Hermanos」あたりもいいですね。

ラテン/ヒスパニックという先入観なしにアーバン・メロウなR&Bとして聴くと楽しめるはずです。

全曲紹介しときやす。

「The Spanish Afro」
Elzie Z Gatson/Don Reed/Luis Spice Santiago/Christopher Troy/Zac Harmon作。タイトル曲はグルーヴィーなHip-Hopチューン。ラテン・タッチのピアノ、ロッキン・ギターが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=xsMw_nO5jwM

「Sing a Simple Song (Old School Flavor)」
Sly & The Family Stoneのカヴァー(Sylvester "Sly Stone" Stewart作)。シングル・カットもされました。お馴染みのファンク・ロック名曲をオリジナルに近い雰囲気のヘヴィなファンク・ロックで聴かせてくれます。軽くラテンを効かせているのがこのユニットらしさです。
https://www.youtube.com/watch?v=e_N1gDocfJM

「Island Girl」
Daniel Doom Bejarano/Leonard Ford/Christopher Troy/Zac Harmon作。これはレゲエ/ラガ×メロウ・グルーヴな仕上がり。ジェントル・ヴォーカルとダミ声ラガのコントラストが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=prNlkh_0cvE

「Te Necesito」
Elzie Z Gatson/Luis Spice Santiago/Christopher Troy/Zac Harmon作。シングル・カットもされた超おススメ曲。80年代ブラコン・テイストのメロウ・バラード。ブラコン好きの人であれば気に入るであろうファルセット・ヴォーカルが映える胸キュンの仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=EbQBi1qLRUk

「Come to Me」
Romeo Brune/Elzie Z Gatson/Christopher Troy/Zac Harmon作。ファルセット・ヴォーカルが優しく包み込むビューティフルなスロウ。80年代のJam & Lewisプロデュース曲のような魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=tmrc2FAHanI

「Honey」
Luis Spice Santiago/Christopher Troy/Darryl Stogie Walker/Zac Harmon作。ファンクネスを効かせたヘヴィ・ビートが印象的なダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=TPj1tYoMM54

「Summer」
Christopher Troy/Zac Harmon作。ムーディーなサックスが先導するアーバンR&Bグルーヴ。なかなかいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=0p0yOE_I4Js

「Kiss and Make Up」
Christopher Troy/Zac Harmon作。本作らしいファルセット・ヴォーカルによるメロウ・バラード。曲調・サウンド・コーラス共に80年代ブラコンの香りがします。
https://www.youtube.com/watch?v=Kj5KpJ0kgE0

「I've Got What You Need」
Christopher Troy/Zac Harmon作。ジャジー・フィーリングのメロウ・ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=Xa4h2LXXiVk

「Somos Hermanos」
Christopher Troy/Zac Harmon/Ocasio作。この曲に限っては歌詞もスパニッシュの完全なラテン・モードの仕上がり。ラテン・ロック/ラテン・ファンク好きの方向けの1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=T3_jLehkH34

「Sing a Simple Song (New School Flavor Remix)」
「Sing a Simple Song」のリミックス。Hip-Hopビートを効かせたフロア仕様のリミックスに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=K8PiVYkss9I

いよいよスーパーボウルですね!
今日は夜ふかしせずに早く寝て、万全の体調でスーパーボウル生中継を観戦したく思います。

初めてブレイディを応援するスーパーボウル。
挑戦者の立場で王者チーフスの連覇を阻止してほしいですね。

最後、ブレイディからグロンコウスキーへ逆転TDパス!なんて劇的ドラマが生まれるかも?
posted by ez at 00:23| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする