2021年02月18日

Sandra St. Victor『Gemini : Both Sides』

双子座に潜む二面性☆Sandra St. Victor『Gemini : Both Sides』

発表年:2001年
ez的ジャンル:ディーヴァ系女性R&Bシンガー
気分は... :あなたの二面性は??

昨日は朝から晩まで終日オンラインMTG Day。
TeamsやらZoomやらで途中すき間時間があったものの、拘束10時間近くの濃密なオンライン・コミュニケーションはエネルギー全て使い果たした感じです。MTG中は頭が活性化されて、かなりハイな状態だったので、全く疲労を感じませんでしたが、カメラオフにした途端に一気に疲れが出た感じです。

通常、1日2食、しかも炭水化物は殆ど採らない僕が、珍しく1日3食、すべて炭水化物摂取という年に1、2回あるか無いかという日になった点でも、頭をフル回転させたせいでエネルギー消費量も大きかったことを実感しています。

さて、今回は元The Family StandのR&BディーヴァSandra St. Victorの2ndソロ・アルバム『Gemini : Both Sides』(2001年)です。

1963年テキサス州ダラス出身の女性R&Bシンガーで、元The Family Standのメンバーとしても知られるSandra St. Victorの紹介は、初ソロ・アルバム『Mack Diva Saves The World』(1996年)に続き2回目となります。

上記は国内盤ジャケですが、オリジナル・ジャケはこんな感じです。
『Gemini: Both Sides』(2001年)
Gemini: Both Sides by Sandra St. Victor (2002-02-26)

2ndソロ・アルバムとなる本作『Gemini : Both Sides』(2001年)は、タイトルの通り、彼女が双子座(Gemini)生まれであることに因んで、自分の中にある二面性をテーマにアルバムが構成されています。

アルバム前半がOUTside、後半がINsideというタイトルが付けられており、国内盤ライナーノーツによれば前者が「現実を見つめる面」、後者が「前向きな面」を意味するのだそうです。

The Family Standの同僚であったV.Jefrey SmithPeter Lord、前作『Mack Diva Saves The Worldも手掛けたMixzoMark Batson、さらにはTy MacklinThe RootsTom Hammerがプロデュースを手掛けています。

また、かつてのSandraのボス、Roy Ayersやジャズ・トランぺッターDonald Byrdという大物ジャズ・ミュージシャンやThe Rootsがゲスト参加しています。

OUTsideでいえば、Warの名曲カヴァー「Slippin' Into Darkness」Donald Byrd(tp)、Roy Ayers(vibe)参加の話題曲「Dizzy」The Roots全面バックアップの「Keep Playin' Me」あたりが注目です。

INsideでいえば、オーガニック・ソウルな「They're Cool」、Mixzoプロデュースの「In A Zone」、生演奏とドラム・プログラミングの組み合わせが絶妙な「Molasses Rain」、そして、個人的には本作のハイライトだと思う、豪華バック・ヴォーカルと共に盛り上げる荘厳なソウル・バラード「Conversation With 'G'」がおススメです。

彼女の持つ二面性を楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

OUTside

「Slippin' (Intro)」
Mark Batsonプロデュース。次曲へつながるイントロ。ピアノをバックに、Sandraがソウルフル・ヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gzr8XNaPWBY

「Slippin' Into Darkness」
Warの代表曲をカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介済みの『All Day Music』(1971年)に収録されています。Mark Batsonプロデュース。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、21世紀仕様のダークなファンク・グルーヴで楽しませてくれます。Sandraにフィットしたカヴァー・セレクトですね。
https://www.youtube.com/watch?v=s3mnKlanUnw

「If You Loved Yourself More」
Peter Lord/V.Jefrey Smithプロデュース。90年代UKソウル調のグルーヴは僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=C4W-y1kl3i0

「Child's Gotta Gun」
Peter Lord/V.Jefrey Smithプロデュース。ヘヴィな変則ビート、シンセ・ストリングスは当時のUS R&B風ですが、The Family Stand勢揃いで一ひねり効いている感じもします。
https://www.youtube.com/watch?v=aHvSKi7Ctpw

「Winter In My Heart」
Peter Lord/V.Jefrey Smithプロデュース。同じThe Family Standコンビのプロデュースでも前曲から一転して、生音重視のソウル・グルーヴに仕上がっています。

「Dizzy」
Ty Macklinプロデュース。Donald Byrd(tp)、Roy Ayers(vibe)参加の話題曲。Questloveもドラムで参加しています。このメンバーらしいメロウ・ヴァイヴの映えるジャジー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=2EoCsT6TKtY

「Move Me」
Peter Lord/V.Jefrey Smithプロデュース。Sandraのソウルフルな魅力を存分に満喫できるディープなソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=_EczMncuwcE

「Keep Playin' Me」
The Rootsがプロデュース&演奏で全面バックアップ。スタジオ・セッションの臨場感が伝わってくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eWt4y0suDeg

INside

「They're Cool」
V.Jefrey Smithプロデュース。アコギの質感が印象的なオーガニック・ソウル。OUTsideとガラリと変わった雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=6wA7dgB4yo8

「In A Zone」
Mixzoプロデュース。Mixzoのトラック・メイカーとしてのセンスが冴える1曲。アルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fNIaqzTzzEw

「Holding Out」
Tom Hammerプロデュース。肩肘張らない感じが印象的なミディアム。フルート・ソロはV. Jeffrey Smith。
https://www.youtube.com/watch?v=yNf4y6oA2hM

「Molasses Rain」
Peter Lord/V.Jefrey Smithプロデュース。生演奏のオーガニック感とドラム・プログラミングの組み合わせによる凛とした音世界がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=jfg9fOAKGuQ

「Conversation With 'G'」
Mark Batsonプロデュース。ストリングスを配した荘厳なソウル・バラード。Sandraのヴォーカルが素晴らしいのは勿論のこと、Cindy MizelleTawatha Agee、Audrey Wheeler、Nikki Richards、Paulette McWilliamsといった豪華なバック・コーラス陣も含めて、素晴らしいソウル・ワールドを堪能できます。個人的には本作のハイライト!
https://www.youtube.com/watch?v=qF26wvn0_jE

「Act Of Beauty」
Tom Hammerプロデュース。情感たっぷり歌われる哀愁バラード。美しくも切ないムードがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=gFBuIcvP7t0

「Forgiving Light」
Tom Hammerプロデュース。神の導きを渇望しているバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=r-TGw2jtUiA

「Angel's Speak」
Mark Batsonプロデュース。本編ラストはCindy MizelleTawatha Agee、Audrey Wheeler、Nikki Richards、Paulette McWilliamsらとの素晴らしいヴォカリーズで締め括ってくれます。

「Free」
国内盤CDボーナス・トラック。Tom Hammerプロデュース。ビートの効いたポジティヴ・ヴァイヴの僕好みのミッド・グルーヴ。

Sandra St. Victorの他作品もチェックを!

『Mack Diva Saves The World』(1996年)
Mack Diva Saves the World by Sandra St Victor

『Oya's Daughter』(2013年)
オーヤズ・ドーター

Sandra St. Victorが参加したThe Family Stand作品もチェックを!

Evon Geffries And The Stand『Chapters: A Novel』(1987年)
Chapters: A Novel By

The Family Stand『Chain』(1989年)
Chain

The Family Stand『Moon in Scorpio』(1991年)
Moon in Scorpio
posted by ez at 03:22| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする