2021年03月24日

Narada Michael Walden『Awakening』

その才能を知らしめた3rd☆Narada Michael Walden『Awakening』

発表年:1979年
ez的ジャンル:敏腕ドラマー系アーバン・ファンク/ソウル
気分は... :目覚め・・・

人気プロデューサー/ドラマーとしても活躍したNarada Michael Waldenの3rdアルバム『Awakening』です。

は、1952年ミシガン州カラマズー生まれの人気プロデューサー/ドラマーNarada Michael Waldenの紹介は、4thアルバム『The Dance Of Life』(1979年)に続き2回目となります。

プロデューサーはNarada Michael Walden、さらに曲によってPatrick AdamsSonny BurkeWayne Hendersonが共同プロデュースしています。

また、次作では共同プロデュースも務めたBob Clearmountainがエンジニアリング、ミキシングを務めています。

Narada Michael Walden(ds、per、p、org)以下、Hiram Bullock(g)、Jay Graydon(g)、Pat Thrall(g)、Carlos Santana(g)、
Cliff Carter(moog、el-p、clavinet、syn b)、Greg Phillinganes(key、el-p)、Sonny Burke(p、syn)、Bobby Lyle(key)、Michael Boddicker(syn)、Pat Adams(syn)、Keni Burke(b)、Victor Feldman(per)、Airto Moreira(per)、Randy Brecker(tp)、Michael Brecker(ts)等がレコーディングに参加しています。

また、Angela WinbushPointer SistersTawatha AgeeAlex BrownCarla VaughnJim Gilstrap等がバック・ヴォーカルを務めています。

アルバムはPatrick Adamsと組んだダンサブルなA面(1-4曲目)、Sonny BurkeWayne Hendersonと組んだダンサブルなB面(5-9曲目)という構成になっています。

A面であれば、シングル・ヒットもしたダンス・クラシック「I Don't Want Nobody Else (To Dance with You)」、同じくシングルにもなったメロウなミディアム「Give Your Love a Chance」、華やかなアーバン・ディスコ「Love Me Only」がおススメです。

B面であれば、一番のお気に入りのタイトル曲「The Awakening」、サンセットなメロウ・ミディアム「Listen to Me」、トロピカル・モードのリラックスした「Full and Satisfied」がおススメです。

楽曲はすべてNarada Michael Waldenのオリジナルです。

Narada Michael Waldenがそのトータルな才能を知らしめた1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Love Me Only」
Narada Michael Walden/Patrick Adamsプロデュース。ストリングスとTawatha Ageeらの女性コーラスが華やかな雰囲気を演出するアーバン・ディスコがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=occzMt8O32Y

Ingemar Bergman Troopがカヴァーしています。
Ingemar Bergman Troop「Just Mej」
 https://www.youtube.com/watch?v=nirosf4JyAM

「I Don't Want Nobody Else (To Dance with You)」
Narada Michael Walden/Patrick Adamsプロデュース。シングルとしてUS R&Bチャート第9位となったダンス・クラシック。Patrick AdamsとのタッグらしいN.Y.アーバン・ディスコに仕上がっています。Narada自身のティンバレスによるラテン・スパイスがいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=AJ8bfISpUn8

「Give Your Love a Chance」
Narada Michael Walden/Patrick Adamsプロデュース。シングルにもなったメロウなミディアム・グルーヴ。派手さはありませんが、メロウ好きにはグッとくる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=1iqvzck1Eh4

「They Want the Feeling」
Narada Michael Walden/Patrick Adamsプロデュース。アッパーなダンス・チューンですが、正直これは駄作の印象を受けます。
https://www.youtube.com/watch?v=pSNQ2y592Lw

「Awakening Suite Part I: Childhood-Opening of the Heart」
Narada Michael Walden/Sonny Burkeプロデュース。次曲へとつながる美しいインスト。Jay Graydonも参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=oRJX60kJkos

「The Awakening」
Narada Michael Walden/Sonny Burkeプロデュース。タイトル曲はメロウ&ビューティフルなミディアム。僕の一番のお気に入り。Carlos Santanaがギター・ソロで盛り上げてくれます。Naradaのドラミングもサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=DyW5DRW3sj4

当ブログでも紹介したSpectac & Amiri「Soul Beautiful」やDudley Perkins「Dear God」のサンプリング・ソースとなっています。
Spectac & Amiri「Soul Beautiful」
 https://www.youtube.com/watch?v=-lsf_sGP2RM

「Listen to Me」
Narada Michael Walden/Sonny Burkeプロデュース。サンセット・モードのメロウ・ミディアムは僕好み。リード・ギターはJay Graydon。
https://www.youtube.com/watch?v=WpYQtm7ux8U

「Full and Satisfied」
Narada Michael Walden/Wayne Hendersonプロデュース。バカンス&トロピカル・モードのリラックスしたメロウ・ミディアム。開放的な気分にしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rvM5FtWTFPg

「Will You Ever Know」
Narada Michael Walden/Wayne Hendersonプロデュース。ラストは感動的なピアノ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HyZMdAUs3XQ

Narada Michael Waldenの他作品もチェックを!

『Garden of Love Light』(1976年)


『I Cry, I Smile』(1977年)


『The Dance Of Life』(1979年)


『Victory』(1980年)


『Confidence』(1982年)


『Looking at You, Looking at Me』(1983年)


『The Nature of Things』(1985年)


『Divine Emotion』(1988年)
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2021年03月23日

Herb Alpert & The Tijuana Brass『Whipped Cream & Other Delights』

名曲「Bittersweet Samba」収録☆Herb Alpert & The Tijuana Brass『Whipped Cream & Other Delights』

発表年:1965年
ez的ジャンル:アメリアッチ・ミュージック
気分は... :ANN!

今回は60年代に人気を博したHerb Alpert & The Tijuana Brassの大ヒット・アルバム『Whipped Cream & Other Delights』(1965年)です。

Herb Alpert & The Tijuana Brassは、A&Mの共同設立者であり、トランペット奏者のHerb Alpertが結成したユニット。

メンバーはHerb Alpert(tp、vo)、Tonni Kalash(tp)、Bob Edmondson(tb)、John Pisano(g)、Nick Ceroli(ds)、Lou Pagani(p)、Pat Senatore(b)。

マリアッチ×アメリカン・ポップな"アメリアッチ"スタイルで一世を風靡したHerb Alpert & The Tijuana Brass

シングル・ヒットという面では、本作収録の「A Taste of Honey」(USチャート第7位)、1968年のNo.1ヒット「This Guy's in Love with You」程度ですが、アルバム・チャート面では本作『Whipped Cream & Other Delights』(1965年)を皮切りに、『Going Places』(1965年)、『What Now My Love』(1966年)と三作連続でUSアルバム・チャートNo.1になるなど大ヒット連発でした。

そんなHerb Alpert & The Tijuana Brassを代表するアルバムといえば、やはり本作『Whipped Cream & Other Delights』(1965年)ですかね。

前述のヒット曲「A Taste of Honey」が収録されていますが、それ以上に多くの日本人にとっての青春ラジオのテーマ曲「Bittersweet Samba」収録というのが大きいですね。

それ以外であれば、アメリアッチな「Green Peppers」、ムーディーなボッサ・ジャズ「Tangerine」、The Stokesのカヴァー「Whipped Cream」、楽しげな「Butterball」、ポップに疾走する「Lollipops and Roses」あたりがおススメです。

独特のアメリアッチ・ワールドを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「A Taste of Honey」
Bobby Scott/Ric Marlow作。元々はミュージカルのために書かれた楽曲であり、The Beatlesがカヴァーしたことでも有名になりました。そんな楽曲をHerb Alpert & The Tijuana Brassがカヴァーし、USチャート第7位となった大ヒット曲。The Beatlesヴァージョンの哀愁モードの印象が強い楽曲ですが、本ヴァージョンは哀愁マリアッチ・モードはアクセントで全体的に軽やかに聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NC38-qqiVgg

Busta Rhymes「Intro Part Two: Dolemite Interlude」、K.A.S.T.A. Squad「Peryferie」のサンプリング・ソースとなっています。
K.A.S.T.A. Squad「Peryferie」
 https://www.youtube.com/watch?v=VGbyOLbTEow

「Green Peppers」
Sol Lake作。アメリアッチを楽しめる開放的な仕上がり。軽やかなトランペットがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Zr2xYyKZDnE

Wes Montgomery‎がカヴァーしています。Emma Bunton「Take Me to Another Town」のサンプリング・ソースとなっています。
Emma Bunton「Take Me to Another Town」
 https://www.youtube.com/watch?v=5LTFK1AQiNU

「Tangerine」
Johnny Mercer/Victor Schertzinger作。1942年、Jimmy Dorseyが歌いNo.1ヒット曲となったポピュラー・スタンダード。The Salsoul Orchestraのディスコ・ヒットでもお馴染みですね。当ブログではStacey KentEliane Eliasのカヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンは僕好みのムーディーなボッサ・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DejuUCwDOqw

「Bittersweet Samba」
Sol Lake作。ニッポン放送「オールナイトニッポン」のテーマ曲としてあまりにも有名ですね。みんなの青春のテーマ曲といった感じでしょうか。軽快なエキゾチック・ジャズ・サンバは一度聴いたら忘れられないサムシングがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=ZesDEsgJKEM

The Evolution Control Committee「Rebel Without a Pause」のサンプリング・ソースとなっています。
The Evolution Control Committee「Rebel Without a Pause」
 https://www.youtube.com/watch?v=zcJTioKULCQ

「Lemon Tree」
Will Holt作のフォーク・ソングをカヴァー。当ブログではSandie Shawのカヴァーを紹介済みです。スパニッシュ風のギターの音色が印象的なバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=MWLIArRuJ0I

「Whipped Cream」
The Stokesのカヴァー。Naomi Neville(Allen Toussaint)作。ビートを効かせつつ、何処となくユーモラスな雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=8VGSzdftTI4

「Love Potion No. 9」
The Searchersのヒット曲としてお馴染みの楽曲をカヴァー(Jerry Leiber & Mike Stoller作)。オリジナルはThe Cloversヴァージョンです。ここでは少しテンポを落としたビッグバンド・ジャズ風の演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Mb1hUrsGEX4

「El Garbanzo」
Sol Lake作。マリアッチ・テイスト全開の少し長閑な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=EwhQoU2QNVM

「Ladyfingers」
Toots Thielemans作。トランペットの響きがよく似合うバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=jH5eTJ80Jws

「Butterball」
Mike Henderson作。ポップ・フィーリングに溢れた楽しげな演奏ながらも、小粋なホーン・アンサンブルがキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5U_5zSzMwzQ

「Peanuts」
Luis Guerrero作。コメディ映画のBGMにフィットしそうなマリアッチ・テイストの演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=KhdTFKmDxng

「Lollipops and Roses」
グラミー受賞のJack Jonesのヒットで知られるTony Velona作の名曲をカヴァー。当ブログではLaurindo Almeida & The Bossa Nova Allstarsのカヴァーを紹介済みです。最初ユーモラスな印象を受けますが、よく聴くと軽快ポップな疾走感がなかなか格好良い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=zLZmeyJ2KRY

CDには以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Rosemary」
Herb Alpert作。トランペットの伸びやかな音が映えるロマンティック・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=BZGLehFQVCU

「Blueberry Park」
Herb Alpert作。ボッサ調のメロウ・バラードはモロに僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=dlp309gw2Ak

Herb Alpert & The Tijuana Brassの他作品もチェックを!

『The Lonely Bull』(1962年)


『Volume 2』(1963年)


『South of the Border』(1964年)


『Going Places』(1965年)


『What Now My Love』(1966年)


『S.R.O.』(1966年)


『Sounds Like』(1967年)


『Herb Alpert's Ninth』(1967年)


『The Beat of the Brass』(1968年)


『Christmas Album』(1968年)


『The Brass Are Comin'』(1969年)


『Warm』(1969年)


『Summertime』(1971年)
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2021年03月21日

Doug Beavers『Sol』

N.Y.ラテンを代表するトロンボーン奏者の最新作☆Doug Beavers『Sol』

発表年:2021年
ez的ジャンル:N.Y.ラテン/ジャズ
気分は... :太陽の下で・・・

新作からN.Y.ラテンを代表するトロンボーン奏者Doug Beaversの最新作『Sol』です。

Doug Beaversは1976年生まれ。N.Y.を拠点とするトロンボーン奏者。

Eddie Palmieriの楽団での活動で評価を上げ、自身の名義でのアルバムもリリースするようになります。『Art Of The Arrangement』(2017年)は、グラミーのBest Tropical Latin Albumにもノミネートされました。自身もトロンボーン奏者として参加し、共同プロデュースもしたSpanish Harlem Orchestra『Anniversary』(2018年)は見事グラミーのBest Tropical Latin Albumを受賞しました。

そんなDoug Beaversの最新作『Sol』。タイトルは"太陽" を意味するものであり、COVID-19による閉塞感が大きい今の世界に向けて、N.Y.の名うてのラテン/ジャズ・ミュージシャンが集結し、人々に元気と笑顔を届けてくれる1枚となっています。

プロデュース、アレンジ、楽曲はすべてDoug Beavers

レコーディングにはDoug Beavers(tb)以下、Yeissonn Villamar(p、el-p、key)、Mike Ciro(g)、
Jerry Madera(b)、Ruben Rodriguez(b)、Robby Ameen(ds)、Luisito Quintero(timbales、bongos、guiro、triangle、shaker)、
George Delgado(congas、itotele、shekere)、Camilo Molina(okonkolo、iya)、Johnny “Dandy” Rodriguez(guiro)、Max Seigel(bass tb、tuba)、Jonathan Powell(tp、flh)、Joe Locke(vibe)、Eric C. Davis(french horns)、Ivan Renta(ss)、Oliver Santana(as)、Marco Bermudez(coros)等のミュージシャンが参加しています。

また、Jeremy BoschCarlos CascanteAda Dyerといったヴォーカリストがフィーチャリングされています。

個人的にはLouie Vega関連作品でお馴染みのパーカッション・マッドネスLuisito Quinteroの参加が目を引きます。

英詞で歌われるアーバンでモダンで開放的なN.Y.サルサ「Sol」Willie ColonRuben Bladesを2021年仕様にアップデートしたような「Mia」「Quedate」、パーカッシヴなアーバン・ラテン・ジャズ「Sunshine」、アーバン・メロウな「Clarity.」、ドライヴ感のあるファンキー・ラテン・グルーヴ「Ride」あたりが僕のおススメです。

現在進行形のN.Y.ラテンをモダンに聴かせてくれるサイコーの1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Sol」
Spanish Harlem Orchestraでもヴォーカルを務めるJeremy Boschをフィーチャー。英詞で歌われるアーバンでモダンで開放的なN.Y.サルサがオープニング。このスマートさが本作の魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=BG2tISxoxTg

「Mia」
Carlos Cascanteをフィーチャー。70年代N.Y.サルサ、特にRuben BladesをフィーチャーしたWillie Colon作品を2021年仕様にアップデートしたような雰囲気がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=rtcwldkiSEI

「Jillalude」
アーバン・メロウな短いインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=so3TaA_Jx30

「Clarity.」
アーバン・メロウなコンテンポラリー感覚が心地好いラテン・ジャズ。ブラジリアン・メロウやAORとセットで聴いてもフィットしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=RdnyUvrTaZA

「△」
短いインストですが、Luisito Quinteroが活躍するパーカッシヴな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=iSVx5ado990

「Sonic」
Jeremy Bosch & Joe Lockeをフィーチャー。60年代N.Y.ラテンをアーバン・メロウにした雰囲気がいいですね。メロウ・ヴァイヴの音色がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=y8PqMrbsGPk

「Sunshine」
Joe Lockeをフィーチャー。クラブミュージック好きの人も気に入りそうなパーカッシヴなアーバン・ラテン・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=brvlsvALc7E

「Pasos」
クールな疾走感の中にもラテンの情熱を感じるインスト・ラテン・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=wBrnqePGNhw

「-11」
美しいピアノを中心とした短いインスト。

「Eterno」
Carlos Cascanteをフィーチャー。ロマンティックなボレロ。ボレロをモダンに聴かせてくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=L1HGScgfnok

「Quedate」
Jeremy Boschをフィーチャー。この哀愁サルサを聴いたら、真っ先に80年代のRuben Blades作品を思い出しました。勿論、Ruben Blades大好きの僕は大歓迎です。
https://www.youtube.com/watch?v=8HvhZDLrYOA

「Ride」
Ada Dyerをフィーチャー。ラストはドライヴ感のあるファンキー・ラテン・グルーヴで盛り上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wTQxhLbFFEs

Doug Beavers関連の他作品もチェックを!

Doug Beavers Rovira Jazz Orchestra『Jazz, Baby! 』(2007年)


Doug Beavers 9『Two Shades Of Nude』(2009年)


Spanish Harlem Orchestra『Spanish Harlem Orchestra』(2014年)


『Titanes Del Trombon』(2015年)


Spanish Harlem Orchestra『Anniversary』(2018年)
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2021年03月20日

Ruth Copeland『Self Portrait』

Funkadelicがバックを務めた女性SSWのデビュー作☆Ruth Copeland『Self Portrait』

発表年:1970年
ez的ジャンル:Invictus系女性SSW
気分は... :異種格闘技?

今回はUK出身の女性シンガー・ソングライターRuth Copelandのデビュー・アルバム『Self Portrait』(1970年)です。

Ruth Copelandは1946年イギリス生まれの白人女性シンガー・ソングライター。

60年代半ばにUSに渡り、70年代初めにHolland-Dozier-HollandInvictusから『Self Portrait』(1970年)、『I Am What I Am』(1971年)という2枚のアルバムをリリースしています。

この2枚のアルバムは、白人女性SSWがInvictusからリリースしたことに加え、George Clinton率いる初期Funkadelicがバックを務めたことで再評価が高まっています。

白人女性SSWとFunkadelicという異種格闘技の仕掛け人がMotown RecordsのプロデューサーであったJeffrey Bowen

George ClintonInvictusからParliament名義でのアルバムを勧めると同時に、恋人であったRuth CopelandInvictusからデビューさせようと画策していました。

結果として、Parliamentのデビュー・アルバム『Osmium』(1970年)とRuth Copelandのデビュー・アルバム『Self Portrait』(1970年)が同時並行でレコーディングされることになりました。Ruthは『Osmium』にヴォーカルとして参加するのみならず、3曲の楽曲提供でも貢献しています。

ということで、Ruth Copelandのデビュー・アルバム『Self Portrait』(1970年)です。

実際のプロデューサーはJeffrey Bowenですが、契約上の問題で名前を出すことができず、名目上はRuth Copelandのセルフ・プロデュースということになっています。

レコーディングにはRuth Copeland(vo、g)、George ClintonEddie Hazel(g)、Dennis Coffey(g)、Ray Monette(g)、Tawl Ross(g)、Billy Bass Nelson(b)、Bob Babbitt(b)、Bernie Worrell(key)、Tiki Fulwood(ds)、Andrew Smith(ds)等のミュージシャンが参加しています。

正直、Funkadelicのタッグという面からの完成度は次作『I Am What I Am』(1971年)の方が高いのでしょうが、異種格闘技的な面白さがこの1stにはあります。

クセのあるアルバムですが、そのクセを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Prologue: Child of the North」
Ruth Copeland作。オープニングは白人女性SSWらしいフォーキー・チューン。ここでのRuthは歌わずに語っています。
https://www.youtube.com/watch?v=oOSKXu92iGc

「Thanks for the Birthday Card」
Ruth Copeland作。Ruthの女性SSWらしさを尊重しつつ、Funkadelicらしさもチラリを顔を覗かせる面白さがある演奏です。70代初めのラブ&ピース感もありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=AQroT1iHS2g

「Your Love Been So Good To Me」
Ruth Copeland/Tawl Ross/George Clinton作。これはFunkadelic色を打ち出したサイケなファンク・ロック。ここでのRuthはJanis Joplinばりにシャウトします。
https://www.youtube.com/watch?v=BMS6aVO_TRE

「The Music Box」
Ruth Copeland/Ron Dunbar/Edythe Wayne作。子供コーラスをフィーチャーしたポップ・ロック。ピースフルな感じがこの時代らしいですね。楽しげな楽曲なのに終盤にRuthが泣き出します???
https://www.youtube.com/watch?v=ChiCuFp7tJo

「The Silent Boatman」
Ruth Copeland作。Parliament『Osmium』にも別ヴァージョンが収録されています。ゴスペル・フィーリングのバラードですが、サイケな雰囲気もあっていい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=hw_NZGrTaww

「To William in the Night」
Ruth Copeland/Gwendolyn Alexander/Edythe Wayne/Ron Dunbar作。ミュージカル/オペラ風の曲調にFunkadelicな隠し味が効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=DUhg75IQKTY

「No Commitment」
Ruth Copeland作。ストリングス入りの感動的なフォーキー・バラード。女性SSWとしてのRuthの魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=2y1TixQN2EU

「I Got a Thing For You Daddy」
Ruth Copeland/Eddie Hazel/George Clinton作。Funkadelic色の強いファンク・ロック。格好良さでいえばアルバムで一番。Ruthのパワフルなヴォーカルもサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=5itbQSi-K20

「A Gift of Me」
Ruth Copeland/Edythe Wayne/Ron Dunbar作。アルバム・ヴァージョンはア・カペラです。
https://www.youtube.com/watch?v=Tq09ebTnJf0

「Un Bel Di (One Fine Day)」
プッチーニのオペラ『蝶々夫人』の有名なアリア「ある晴れた日に」をカヴァー。前半はRuthがオペラ調のヴォーカルを披露し、中盤からはロック・ミュージカル調の展開となります。
https://www.youtube.com/watch?v=GGgL737KNJ0

ここから3曲はCDボーナス・トラック。

「The Music Box (Single Version)」
「The Music Box」のシングル・ヴァージョン。謎の号泣パートが短い分、こっちの方が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=nDS2KZ4F82k

「A Gift of Me (Single Version)」
「A Gift of Me」のシングル・ヴァージョン。ア・カペラであったアルバム・ヴァージョンに対して、こちらはストリングス入りのバッキングありです。
https://www.youtube.com/watch?v=IGHKE0dnoI8

「No Commitment (Single Version)」
「No Commitment」のシングル・ヴァージョン。アルバム・ヴァージョンのエディットです。
https://www.youtube.com/watch?v=Y-0io3J7TeU

もう1枚の『I Am What I Am』(1971年)もチェックを!

『I Am What I Am』(1971年)
posted by ez at 02:10| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月19日

Build An Ark『Love Part 2』

『Love (Part 1)』の続編はアンビエント☆Build An Ark『Love Part 2』
ラヴ・パート2 [限定盤]
発表年:2010年
ez的ジャンル:L.A.スピリチュアル・ジャズ・プロジェクト
気分は... :梵我一如・・・

今回はL.A.のスピリチュアル・ジャズ・プロジェクトBuild An Arkの4thアルバム『Love Part 2』(2010年)です。

US西海岸の奇才ミュージシャン/プロデューサーCarlos Ninoを中心としたスピリチュアル・ジャズ・プロジェクトBuild An Arkについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

『Peace With Every Step』(2004年)
『Dawn』(2007年)
『Love (Part 1)』(2009年)

本作はタイトルの通り、『Love (Part 1)』(2009年)の続編として制作されたアルバムです。

ただし、それまでのBuild An Ark作品と同じく、ラブ&ピースなスピリチュアル・ジャズ・ワールドを展開したPart 1とは、かなり雰囲気の異なるアルバムです。

瞑想のスピリチュアル/アンビエント・ジャズというのがアルバム全体の印象です。

プロデュースはCarlos Nino

Carlos Nino(per)、Miguel Atwood-Ferguson(violin、viola、cello、harp、p)、Dwight Trible(vo)、Nick Rosen(b)、Tara Speiser(bassoon)、Yaakov Levy(fl、ballaphone)、Tony Austin(ds)、Jim Lang(org)、Andres Renteria(ds、per)、Damon Aaron(g、per)、Peter Jacobson(cello)、Rebekah Raff(harp)、Paul Livingstone(sirar)、Michael White(violin)、Mia Doi Todd(vo、g)、Waberi Jordan(chant)、Gaby Hernandez(chant)Nedra Wheeler(b)、Alan Lightner(ds)、Nate Morgan(p)、Leisei Chen(vo)、NTrevor Ware(b)、Thomas White (ds)、Derf Reklaw(congas)、John Rangel(p)、 Carmen Lundy(vo)等のミュージシャンが参加しています。

多くは『Love (Part 1)』(2009年)の参加ミュージシャンです。

目立つのはHal David/Burt Bacharach作品のカヴァー「What The World Needs Now Is Love」Donny Hathaway/Leroy Hutson作品のカヴァー「Tryin' Times」という2曲のヴォーカル曲ですが、個人的には瞑想モードの「Nature」「Ginger」「Improvisation Day 10」やビートの効いたスリリングな「Improvisation Day 8」、前衛的スピリチュアル・ジャズ「Say Yes!」、美しきスピリチュアル・ジャズ「Improvisation Day 2」あたりがお気に入りです。

いつものBuild An Arkとは異なる雰囲気ですが、瞑想モードでお楽しみください。

全曲紹介しときやす。

「Cosmic Tuning」
Build An Ark作。正に宇宙のチューニングといった雰囲気のアルバムのプロローグ。

「Nature」
Build An Ark作。東洋的な瞑想の世界へ誘われるサウンドです。曼荼羅で見えてきます・・・

「Ginger」
Build An Ark作。目を閉じて聴けば、シタールの音色と共に瞑想モードへ・・・こういうの大好き!

「Say Yes!」
Build An Ark/Mia Doi Todd作。Mia Doi Toddのヴォーカルをフィーチャーした前衛的スピリチュアル・ジャズ。

「Improvisation Day 1」
Build An Ark作。バラフォン(マリンバの先祖にあたるアフリカの民族楽器)の音色が印象的な演奏です。

「Improvisation Day 8」
Miguel Atwood-Ferguson/Nick Rosen/Tony Austin作。6曲目にして、ようやくビートの効いたジャズ演奏を楽しめます。なかなかスリリングで格好良いです。

「Cadence Of The Love Messengers」
Tony Austinのドラム・ソロです。

「What The World Needs Now Is Love」
Hal David/Burt Bacharach作。Jackie DeShannonのヒット曲をカヴァー。ヴォーカルはDwight Trible。彼の深遠なヴォーカルと生かしたソウルフルな仕上がりです。Dwight Tribleは当ブログでも紹介した自身のアルバム『Inspirations』(2017年)でも本曲をカヴァーしています。

それ以外に当ブログではCal TjaderEnoch LightSamuel Jonathan JohnsonThe Sweet Inspirationsヴァージョンも紹介済みです。

「Improvisation Day 10」
Build An Ark作。ハープとシタールの響きが織り成す瞑想モードのアンビエント。アートマンがブラフマンに包まれていきます。

「Improvisation Day 2」
Build An Ark作。Yaakov LevyのフルートとMiguel Atwood-Fergusonのピアノらが織り成す美しきスピリチュアル・ジャズ。心が洗われます。

「Tryin' Times」
ラストはDonny Hathaway/Leroy Hutson作品のカヴァー。『First Take』(1969年)収録のRoberta Flackヴァージョンや『Everything Is Everything』(1970年)収録のDonny Hathawayヴァージョンでお馴染みの曲です。ヴォーカルはDwight TribleとCarmen Lundy。ソウルフルなジャズ・バラードですが、コンガのアクセントが僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ncbl80YbvVI

この曲もDwight Trible『Inspirations』(2017年)でカヴァーしています。
当ブログではCourtney Pineのカヴァーも紹介済みです。

Build An Arkの他作品もチェックを!

『Peace With Every Step』(2004年)
ピース・ウィズ・エヴリー・ステップ

『Dawn』(2007年)
ドーン

『Love (Part 1)』(2009年)
ラヴ

『The Stars Are Singing Too』(2011年)
THE STARS ARE SINGING TOO ~10 YEARS ANNIVERSARY SPECIAL 2001-2011~
posted by ez at 01:30| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする