2021年03月03日

Stacey Kent『In Love Again: The Music of Richard Rodgers』

素敵なRichard Rodgers作品集Stacey Kent『In Love Again: The Music of Richard Rodgers 』(2002年)
In Love Again
発表年:2002年
ez的ジャンル:ロマンティック系女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :哀れにも又おかし・・・

今回は大好きな女性ジャズ・ヴォーカリストStacey Kent『In Love Again: The Music of Richard Rodgers 』(2002年)です。

キュートな歌声の女性ジャズ・ヴォーカリストStacey Kentに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の6枚。

 『Dreamsville』(2000年)
 『Breakfast On The Morning Tram』(2007年)
 『Raconte Moi』 (2010年)
 『The Changing Lights』(2013年)
 『Tenderly』(2015年)
 『I Know I Dream:The Orchestral Sessions』(2017年)

本作はタイトルの通り、名作曲家Richard Rodgersの作品集です。

プロデュースは公私のパートナーJim Tomlinson

レコーディング・メンバーはStacey Kent(vo)、Jim Tomlinson(ts、fl)、Colin Oxley(g)、David Newton(p)、Simon Thorpe(b)、Jasper Kviberg (ds)。前作『Dreamsville』(2000年)と同じメンバーです。

日本映画『Shall we ダンス?』でもお馴染みの「Shall We Dance?」、軽やかなスウィング感が気持ちいい「My Heart Stood Still」
、素敵なギターを伴ったメロウ・バラード「It Might as Well Be Spring」、長閑なジャジー・ムードの「I'm Gonna Wash That Man Right Outta My Hair」、メンバーの一体感を感じるスウィンギーな「This Can't Be Love」、お馴染みの名バラードをStaceyらしく魅せる「Easy to Remember」、小粋な雰囲気の「Manhattan」あたりが僕のおススメです。

Staceyの歌声の魅力を存分に満喫できる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Shall We Dance?」
Oscar Hammerstein II/Richard Rodgers作。ミュージカル『The King and I』(1951年)のために書かれた曲。日本では周防正行監督の映画『Shall we ダンス?』(1995年)でお馴染みの曲ですね。当ブログではPeter Brownのカヴァーを紹介済みです。ここではリラックスした中にもキュートなStaceyの歌声が映える「Shall We Dance?」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DiZCeEoPCUY

「Bewitched, Bothered and Bewildered」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。ミュージカル『Pal Joey』(1940年)のために書かれた曲。抑えたトーンの歌声、バッキングでしっとりと、ちょっぴり切なく聴かせてくれるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=gpRDUsHDQDU

「My Heart Stood Still」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。ミュージカル『One Dam Thing after Another』(1927年)のために書かれた曲。当ブログではChet Bakerのカヴァーを紹介済みです。軽やかなスウィング感が気持ちいい演奏をバックに、Staceyが涼しげな歌声を聴かせてくれます。David Newtonがピアノ・ソロで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=X1YgEHhKhSw

「It Never Entered My Mind」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。ミュージカル『Higher and Higher』(1940年)のために書かれた曲。当ブログではCybill ShepherdThe Oscar Peterson Trio + The Singers UnlimitedAnn Burtonのカヴァーを紹介済みです。前半がJim Tomlinsonのサックス、後半がStaceyのヴォーカルという夫婦共演で楽しませてくれるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=8RT9IWmjbzs

「I Wish I Were in Love Again」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。ミュージカル『Babes in Arms』(1937年)のために書かれた曲。当ブログではThe Latin Jazz Quintet with Eric Dolphyのカヴァーを紹介済みです。ここではコケティッシュなStaceyの語り口にグッときてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=dFDM2Skzdcg

「Thou Swell」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。ミュージカル『A Connecticut Yankee』(1927年)のために書かれた曲。ゆったりとした雰囲気のバラードで和ませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=t9OQdihANhE

「It Might as Well Be Spring」
Oscar Hammerstein II/Richard Rodgers作。映画『State Fair』(1945年)のために書かれた曲。Colin Oxleyの素敵なギターをバックに、Staceyが優しく語りかける僕好みのメロウ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YPACHxI5rEY

「Nobody's Heart (Belongs to Me)」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。ミュージカル『By Jupiter』(1942年)のために書かれた曲。ピアノとギターのみのシンプルなバッキングで、Staceyの切ない歌声が胸の奥に沁み渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=zahgf6TbrKU

「I'm Gonna Wash That Man Right Outta My Hair」
Oscar Hammerstein II/Richard Rodgers作。ミュージカル『South Pacific』(1949年)のために書かれた曲。Staceyの歌声のチャーミングな魅力を満喫できる1曲。長閑なジャジー・ムードがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-Abw4rDKtlk

「This Can't Be Love」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。ミュージカル『The Boys from Syracuse』(1938年)のために書かれた曲。やり慣れたメンバーの一体感を感じるスウィンギーな演奏が魅力です。そんなバッキングと共にStaceyの歌声も実に晴れやかです。
https://www.youtube.com/watch?v=4XdHkQjyUBM

「Easy to Remember」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。映画『Mississippi』(1935年)のために書かれた曲。Billie Holiday等が歌い、John Coltrane『Ballads』での演奏もお馴染みですね。当ブログではPharoah SandersAnn Burtonのカヴァーを紹介済みです。お馴染みの名バラードを、Staceyの歌声の魅力でさらにグレードアップしてくれます。ロマンティックなDavid Newtonのピアノもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=4PuqXXqcnLw

「Manhattan」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。ミュージカル『The Garrick Gaieties』(1925年)のために書かれた曲。
当ブログではThe Girls From Bahiaのカヴァーを紹介済みです。ピアノのみのバッキングですが、小粋な雰囲気の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=KrPh_L01qik

「Bali Ha'i」
Oscar Hammerstein II/Richard Rodgers作。ミュージカル『South Pacific』(1949年)のために書かれた曲。この曲の持つエキゾチックなムードをStaceyらしく表現してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3bP57RGfSLU

他のStacey Kent作品もチェックを!

『Close Your Eyes』(1997年)
Close Your Eyes

『Love Is...The Tender Trap』(1998年)
Love Is...The Tender Trap

『Let Yourself Go: Celebrating Fred Astaire』(2000年)
Let Yourself Go: Celebrating Fred Astaire

『Dreamsville』(2000年)
ドリームズヴィル [日本語帯・解説付] [輸入CD]

『The Boy Next Door』(2003年)
The Boy Next Door

Jim Tomlinson Feat. Stacey Kent『The Lyric』(2005年)
The Lyric featuring Stacey Kent

『Breakfast On The Morning Tram』 (2007年)
Breakfast on the Morning Tram

『Raconte Moi』 (2010年)
パリの詩

『Dreamer in Concert』(2011年)
Dreamer in Concert

『The Changing Lights』(2013年)
Changing Light

Marcos Valle & Stacey Kent『Ao vivo』(2014年)
Marcos Valleとの共演ライブ
マルコス・ヴァーリ&ステイシー・ケント・ライヴ~マルコス・ヴァーリ・デビュー50周年記念

『Tenderly』(2015年)
Tenderly

『I Know I Dream:The Orchestral Sessions』(2017年)
アイ・ノウ・アイ・ドリーム
posted by ez at 00:27| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする