2021年04月04日

Nubiyan Twist『Freedom Fables』

UKハイブリッド・ジャズ/クロスオーヴァー・ソウル☆Nubiyan Twist『Freedom Fables』

発表年:2021年
ez的ジャンル:UKハイブリッド・ジャズ/クロスオーヴァー・ソウル
気分は... :旬なサウンド!

新作アルバムからUKアフロビート/アフロジャズ/クロスオーヴァー・ジャズ、Nubiyan Twist『Freedom Fables』です。

Nubiyan Twistは、リーズのカレッジ・オブ・ミュージックで結成され、ロンドンを拠点に活動するリーダーのTom Excellを中心としたジャズ・コレクティヴ。

2015年にデビュー・アルバム『Nubiyan Twist』をリリース。

2019年にStrutからリリースしら2ndアルバム『Jungle Run』にはアフロビートのレジェンドTony Allen、エチオ・ジャズのレジェンドMulatu Astatkeが参加し、話題となりました。

3rdアルバムとなる最新作『Freedom Fables』も前作同様Strutからのリリース。前作の流れを汲むアフロビート、アフロジャズ、ハイライフ、ジャズ・ファンク、ソウル・ジャズ、ブロークンビーツ、ネオソウルなどのエッセンスを取り入れたハイブリッド・ジャズ/クロスオーヴァー・ソウルで楽しませてくれます。

本作におけるNubiyan Twistのメンバーは、Tom Excell(g、b、key、syn、ds、congas、per)、Nick Richards(as、vo)、Joe Henwood(bs)、Finn Booth(ds、bongos)Oliver Cadman (p、org)、Denis Scully(ts)、Jonny Enser(tp)、Luke Wynter(b)、Pilo Adami(per、congas)という9名。

プロデュースはTom Excell

アルバムには、サウス・ロンドンから登場したネオソウルの新星Ego Ella Mayをはじめ、Ria MoranCheriseK.O.GSoweto KinchPat Thomasといったアーティストがフィーチャリングされています。

アフロビート/アフロ・ジャズがお好きな人であれば、「Tittle Tattle」「If I Know」「Ma Wonka」がおススメです。

ネオソウル好きの人であれば、「Morning Light」「Buckle Up」「Flow」がおススメです。

ハイブリッド/クロスオーヴァー感を楽しみたいのであれば、「24-7」「Wipe Away Tears」「Keeper」をどうぞ!

僕が聴きた旬なUKサウンドが1枚に凝縮された濃密な1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Morning Light」
Ria Moranの女性ヴォーカルをフィーチャー。次世代ネオソウル調のメロウ・チューンがオープニング。そんな中でもホーン・サウンドでジャズを感じさせてくれるのがこのユニットらしいのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=H2gwPmsUTtc

「Tittle Tattle」
Cheriseの女性ヴォーカルをフィーチャー。アフロビート×ブロークンビーツなクロスオーヴァー。ダンサブルなビートと鮮やかなホーン・サウンドで駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=hyQEAbl-JaM

「Ma Wonka」
ガーナ出身のシンガー・ソングライターPat Thomasをフィーチャー。西アフリカのハイライフのエッセンスを取り入れたアフロ・ジャズ。ハイライフらしいギターがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=v1DaHawAqGE

「Buckle Up」
Soweto Kinchのアルト・サックスとラップをフィーチャー。素敵なホーン・アンサンブルを織り交ぜたネオソウル調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=juuNU8yeYWk

「Keeper」
Cheriseの女性ヴォーカルをフィーチャー。UK現行ジャズともシンクロするダンサブルなクロスオーヴァー・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=skUz1h-vb-0

「If I Know」
K.O.G.のヴォーカルをフィーチャー。アフロビート/アフロ・ジャズ色を前面に打ち出したダンサブル・チューン。ラップやダンスホール調ヴォーカルも織り交ぜたハイブリッド感を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=bBTcqsivsL8

「Flow」
Cheriseの女性ヴォーカルをフィーチャー。UKジャズ経由のネオソウル。ネオソウルとUKジャズの混ざり具合いでいい塩梅です。
https://www.youtube.com/watch?v=i6ziw0A7q0s

「24-7」
サウス・ロンドンから登場したネオソウルの新星Ego Ella Mayをフィーチャー。浮遊感のあるメロウ・ワールドにアフロは隠し味を効かせたロンドンの今を感じさせるハイブリッド・ジャズ/クロスオーヴァー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=sYodFlhZGFo

「Wipe Away Tears」
メンバーのNick Richardsのヴォーカルをフィーチャー。アフロ・ジャズのエッセンスを取り入れたクロスオーヴァー・ソウル。クラブミュージック好きの人も気に入るであろうダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=EyyuT-oOTus

Nubiyan Twistの他作品もチェックを!

『Nubiyan Twist』(2015年)


『Jungle Run』(2019年)
posted by ez at 01:22| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月03日

Ricky Jones『Ricky Jones』

美メロのアコースティック・ソウル☆Ricky Jones『Ricky Jones』
ricky jones ricky jones.jpg
発表年:1997年
ez的ジャンル:美メロ系アコースティック・ソウル
気分は... :ナチュラル!

今回は90年代ニュー・クラシック・ソウル作品からRicky Jones『Ricky Jones』(1997年)です。

Ricky Jonesはフロリダ州ベロビーチ出身の男性R&Bシンガー/ソングライター。

3人組の本格的ヴォーカル・トリオYours Trulyのリード・シンガーとして、Motown Recordsとの契約に成功し、デビュー・アルバム『Truly Yours』(1991年)をリリースします。

しかし、Yours Trulyとしての活動は短命で終わってしまい、その後はソングライターやバック・コーラスの仕事でキャリアを重ねます。

そして、Kevon EdmondsBabyfaceの兄弟がメンバーであったR&BグループAfter 7Backstreet BoysNancy Wilsonへの楽曲提供やDave FosterLionel Richieらと仕事をする中で、ソロ・アルバムのレコーディング・チャンスを獲得します。

こうしてリリースされたソロ・アルバムが『Ricky Jones』(1997年)です。

メイン・プロデュースはRicky Jones本人とRickyと多くの仕事を共にしてきたMelissa Ritter、ギタリストのEric Jacksonの3人。

それ以外にEric Clapton「Change the World」のソングライティングで一躍有名になったTommy SimsGroove TheoryBryce Wilsonがプロデュースを手掛けた楽曲もあります。

レコーディングには、大物プロデューサーDave Foster(p)、Rickyと多くの仕事を共にし、4枚のソロ・アルバムもリリースしている女性シンガーSue Ann Carwell(back vo)、John Robinson(ds)、Greg Moore(g)、Michael Thompson(g)、元TeaseDerek Organ(ds)、Freddie Washington(b)、Gerald Albright(ts)等のミュージシャンが参加しています。

アルバム全体は、アコースティック・サウンドを基調とした美メロ・ソングのオンパレードです。

Eric Clapton「Change the World」のソングライティング・チームが楽曲提供した「Lost In You」、美メロの哀愁アコースティック・ソウル「Still In Love」、ヒット・メイカーDiane Warrenが楽曲提供したバラード「If I Was The One」、70年代ニュー・ソウルの影響を感じる「It Don't Make No Sense」、愛の勝利に歓喜するラブソング「Love Finally Made It」、美メロの「Words」「Where?」あたりがおススメです。

YouTubeにも音源少ないのが残念ですが、Babyface好きの人はかなりハマる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Lost In You」
Tommy Simsプロデュース。Tommy Sims、Gordon Kennedy、 Wayne KirkpatrickというEric Clapton「Change the World」を手掛けたソングライティング・チームによる楽曲提供。3人はアコースティック・ギターでも参加しています。アルバムからの1stシングルにもなりました。「Change the World」好きの人は気に入るであろう素敵なアコースティック・ソウルに仕上がっています。

「Still In Love」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Marc Antoineプロデュース。David Foster(p)参加曲。Babyface好きの人は気に入るであろう美メロの哀愁アコースティック・ソウル。

「If I Was The One」
Groove TheoryのBryce Wilsonがプロデュース。ヒット・メイカーDiane Warrenによる楽曲提供です。オーセンティックなビューティフル・バラードですが、伸びやかなRickyのヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=wYUmtaZlHPs

「Thinkin'」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。ナチュラル感覚ながらもホーン・サウンドでメリハリを効かせた1曲に仕上がっています。

「It Don't Make No Sense」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。70年代ニュー・ソウルの影響を感じるミディアム・グルーヴ。何処となくRickyのヴォーカルもMarvin Gaye風です。
https://www.youtube.com/watch?v=XYfg8m6xe0Y

「Don't Know Much About Love」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。哀愁ミディアム・バラードに仕上がっています。

「Love Finally Made It」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。愛の勝利に歓喜するラブソング。ナチュラル&ポジティブなグルーヴが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=-bxlpjCW764

「Words」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。アコースティックの美しい響きが聴く者を癒してくれるビューティフル・ソング。Rickyの語りかけるようなヴォーカルもグッド!

「Where?」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。センチメンタル・モードの哀愁アコースティック・ソウル。思い出は美しすぎて・・・といったところでしょうか。

「Like The Wind」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。効果的にストリングスを配した美しいアコースティック・ソウル

「Lullaby」
Ricky Jones/Melissa Ritterプロデュース。ラストは美メロのラブバラードでしっとりと締め括ってくれます。

Yours Truly『Truly Yours』(1991年)
posted by ez at 02:26| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月02日

Bruno Battisti D'Amario『Samba Pa Ti & More』

悩殺スキャット!イタリアン・ラウンジ☆Bruno Battisti D'Amario『Samba Pa Ti & More』

発表年:1974年
ez的ジャンル:悩殺スキャット系イタリアン・ラウンジ
気分は... :悩殺されます!

イタリアン・ラウンジ作品Bruno Battisti D'Amario『Samba Pa Ti & More』(1974年)です。

Bruno Battisti D'Amarioは1937年、ローマ生まれのクラシック/ジャズ・ギタリスト。60年代後半から70年代にかけて数多くのレコーディング作品を残しています。

そんなBruno Battisti D'Amario作品の中で再評価されているのが、Bruno Battisti D'Amario, Chitarra E Orchestra Con La Voce Di Edda名義でリリースした『Samba Pa Ti & More』(1974年)と『Granada』(1975年)の2枚。

ブラジル音楽をテーマにし、イタリア映画音楽の巨匠Ennio Morriconeの作品でお馴染みの女性シンガーEdda Dell'Orsoをフィーチャーしているのが人気の理由です。

ブラジリアン・グルーヴ好き、ラウンジ・ボッサ好きにには、どこを聴いても楽しめる充実作だと思います。

有名曲カヴァーが目立ちますが、実はオリジナル「Playa Sin Sol」がキラー・チューン。もう1曲のオリジナル「Show Samba」もかなりいいです。

Edda Dell'Orsoの悩殺スキャットを求める方には、「O Pato」「C'E Piu Samba」「Berimbau」あたりもおススメです。

Bruno Battisti D'Amarioのギターを満喫したい方には、「Samba De Una Nota So」「Samba Pa' Ti」「Brasileirinho」あたりが楽しめるのでは?

ボーナス・トラックの「Mas Que Nada」「Desbocado」「Su Delicia」もサイコーです。

何度聴いても飽きのこない重宝する1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Berimbau」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。お馴染みのブラジル名曲をEddaのスキャットが妖しく響くセクシー&ミステリアスな雰囲気で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0n0fVmW4Xmk

本曲について、当ブログではLennie DaleDiane Denoir/Eduardo MateoAgustin Pereyra LucenaSambalanco TrioNara LeaoFelicidade A BrasilGary McFarlandKenny RankinLe Trio CamaraTrio 3DWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca Giulio Camarca & TrinidadThe Girls From BahiaVida NovaTamba Trioのカヴァーも紹介済みです。

「Soleado」
イタリアのポップ・グループDaniel Sentacruz Ensembleのヒット曲をカヴァー(Zacar作)。Brunoのジェントル・ギターを堪能できるビューティフル・ラウンジに仕上がっています。適度にパーカッシヴなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=h2kdMaN4va0

「Brasileirinho」
Waldir Azevedo作によるショーロ名曲をカヴァー。哀愁モードならがもスリリング&リズミックな演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=yup00gosliM

「Tristeza」
Haroldo Lobo/Niltinho作の名曲をカヴァー。Birgit LystagerSergio Mendes & Brasil'66Elis ReginaLill Lindforsヴァージョンのイメージが強い曲ですが、Eddaのスキャットが涼しげに響く本ヴァージョンも洗練されたラウンジ・ボッサで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jkutxdck9Aw

当ブログではBirgit LystagerSergio Mendes & Brasil'66Elis ReginaCarlos LyraSonido 5Lill LindforsGreetje KauffeldMilton Banana Trioのヴァージョンを紹介済みです。

「Show Samba」
Neidesco(Bruno Battisti D'Amarioの変名)作。ラウンジ・ロックとでも呼びたくなる仕上がり。エロティックなEddaの悩殺スキャットもヤバいです。
https://www.youtube.com/watch?v=FN_GYZMZx9k

「Samba De Una Nota So」
Antonio Carlos Jobim作の名曲カヴァー。Brunoのギター・テクニックで魅せてくれるファンキーなラウンジ・ボッサに仕上がっています。

本曲に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66以外にもNara Leao、、Trio 3DChris MontezNico Gomez & His Afro Percussion Inc.Stacey KentWanda de Sah featuring The Sergio Mendes TrioTamba TrioPeter FesslerLaurindo Almeida & The Bossa Nova AllstarsClare Fischerのカヴァーも紹介済みです。

「O Pato」
Jayme Silva/Neuza Teixeira作。Eddaのお色気スキャットが映える僕好みのポップなラウンジ・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=83hyKuBlyHQ

当ブログではこれまでSergio Mendes & Brasil'66Lennie Dale & Sambalanco TrioJon HendricksSamba Trioのカヴァーを紹介済みです。

「Samba Pa' Ti」
Santana『Lotus』(1974年)収録曲をカヴァー(Carlos Santana作)。Brunoのギタリストとしての美学を感じるSantana調ラウンジな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=O_hDRGYMrPo

「So Dancao Samba」
Antonio Carlos Jobim作の名曲「So Danco Samba」をカヴァー。お馴染みの名曲ですが、Brunoのギタリストとしてのセンスが冴える素敵なインスト・ラウンジ・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jApVNCwGQ9w

本曲に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Roberto MenescalGimmicksJazzlife SextetStan Getz & Luiz BonfaPeter FesslerTill BronnerA TresCharlie ByrdSergio MendesTamba TrioClare Fischerのカヴァーを紹介済みです。

「C'E Piu Samba」
Chico Buarque作。
当ブログではQuintetto X‎のカヴァーを紹介済みです。EddaのスキャットとBrunoのギターのバランスが絶妙なグルーヴィー・ラウンジに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=T0x5zk9ETlM

「Playa Sin Sol」
Neidesco(Bruno Battisti D'Amarioの変名)作。本作のキラー・チューンと呼べる1曲。ラウンジ×ジャズ・ファンクなクロスオーヴァー感がいいですね。Eddaのスキャットもサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=waDXy-JKtb0

「Meditacao」
Antonio Carlos Jobim作。Eddaのスキャットが優しく包み込んでくれるロマンティックなラウンジ・ボッサです。
https://www.youtube.com/watch?v=yipHLd7ptvQ

本曲に関して、当ブログではJoanie SommersElsie Bianchi TrioOscar PetersonClaudine Longetによるカヴァーも紹介済みです。

ここから4曲はCDボーナス・トラック。いずれも本作の続編的アルバム『Granada』(1975年)収録曲です。

「Garota De Ipanema」
Antonio Carlos Jobim作の名曲です。軽快な「イパネマの娘」で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ifP5jdGM-Qw

本曲に関して、当ブログではAgustin Pereyra LucenaDiane Denoir/Eduardo MateoRoberto MenescalBossacucanova & Roberto MenescalSheila Landis/Rick MatlePapikTrio 3DFreddie McCoyLaurindo AlmeidaCharlie ByrdSirius BSergio MendesTamba TrioClare Fischerのカヴァーも紹介済みです。

「Mas Que Nada」
Jorge Ben作の名曲をカヴァー。Eddaのお色気スキャットが映える僕好みのポップなラウンジ・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=i_HzrlHLhZg

本曲に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66Tamba TrioLill LindforsSteen Rasmussen Feat. Josefine CronholmOscar PetersonIsabelle AubretSonido 5Sirius BThe GimmicksPatato & Toticoのカヴァーも紹介済みです。

「Desbocado」
Bruno Battisti D'Amarioのオリジナル。Eddaの悩殺スキャットが映える、セクシー・コメディ映画のサントラに似合いそうな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZSF1RNdsPW8

「Su Delicia」
Bruno Battisti D'Amarioのオリジナル。スリリングなファンキー・グルーヴ。Eddaのスキャットも絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=EZFkn4CxsDI

Bruno Battisti D'Amarioの他作品も聴いてみたいですね。
posted by ez at 02:22| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月01日

Joss Stone『Mind, Body & Soul』

オリジナルで勝負の2nd☆『Mind, Body & Soul』

発表年:2004年
ez的ジャンル:UKソウル・ディーヴァ
気分は... :新年度突入!

白人ソウル・ディーヴァJoss Stoneの2ndアルバム『Mind, Body & Soul』(2004年)です。

1987年、UKケント州ドーバー生まれの女性ソウル・シンガーJoss Stoneについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『The Soul Sessions』(2003年)
 『Introducing Joss Stone』(2007年)
 『Colour Me Free』(2009年)
 『The Soul Sessions Vol 2』(2012年)

16歳でリリースされたデビュー・アルバムで『The Soul Sessions』(2003年)で音楽シーンに衝撃を与えたJoss Stone。16歳と思えない早熟&魂のソウルフル・ヴォーカルで聴く者を魅了しました。

その余韻が残るなかでリリースされたのが、2ndアルバム『Mind, Body & Soul』(2004年)です。

前作と同じくS-Curve Recordsからのリリースです。

メイン・プロデュースは前作を手掛けたMike ManginiSteve GreenbergというS-Curve Recordsの主宰者2名とマイアミ・ソウルの女王Betty Wrightという3名。

それ以外にSalaam RemiThe Boilerhouse BoysCommissioner GordonDanny P.Conner ReevesJonathan Shortenがプロデュースしています。

レコーディングにはLittle Beaver(g)、Latimore(p、el-p)、Timmy Thomas(org)、Margaret Reynolds(back vo)といったマイアミ・ソウルでお馴染みの面々をはじめ、Nile Rodgers(g)、The Roots?uestlove(ds)、
Angie Stone(el-p)、JazzyfatnasteesMercedes Martinez/Tracey Moore)(back vo)、Cindy Blackman(ds)、Angelo Morris(b、g、el-p)、Earl "Chinna" Smith(g)等の多彩なミュージシャンが参加しています。

さらにThom Bellがストリングス&ホーン・アレンジを手掛けています。また、Lamont Dozierがソングライティングを手掛けた楽曲もあります。

ソウル・カヴァー集であった前作『The Soul Sessions』のインパクトが強すぎて、発売当時はオリジナルで勝負した本作『Mind, Body & Soul』には少し物足りなさを感じたりしたものですが、改めて聴いてみるとJoss Stoneという唯一無二の個性を生かした魅力的なソウル・アルバムに仕上がっていると思います。

シングル曲は「You Had Me」「Right To Be Wrong」「Spoiled」「Don't Cha Wanna Ride」の4曲。

それ以外であれば、爽快メロウ・ソウル「Jet Lag」、レゲエ・チューン「Less Is More」、アンプラグド感覚の「Understand」、大人びたミディアム・ソウル「Don't Know How」、キャッチーな「Torn And Tattered」、王道ソウルな「Killing Time」あたりもおススメです。

17歳とは思えない早熟のソウル・ワールドを楽しみましょう

全曲紹介しときやす。 ※国内盤仕様

「Right To Be Wrong」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アルバムからの2ndシングル。Jossのヴォーカルをしっかりと聴かせるミディアム・ソウル。彼女には70年代テイストのイナたいソウル・サウンドがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=xHVSptF3_G8

「Jet Lag」
Betty Wright/Connor Reeves/Jonathan Shorten/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。Jazzyfatnasteesがバック・コーラスで参加しています。僕好みの爽快メロウ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YV3cj3xojcE

「You Had Me」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アルバムからの1stシングル。UKチャート第9位のヒットとなった哀愁ダンサブル・チューン。Nile Rodgers参加曲。クラヴィネットとNile Rodgersのギターがリードする70年代ソウル・フィーリングとモダンなダンサブル・サウンドを融合させた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=opwudiDgv1E

「Spoiled」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アルバムからの3rdシングル。Lamont Dozierがソングライティングに名を連ね、Thom Bellがストリングス&ホーン・アレンジを手掛け、Latimore(p)、Timmy Thomas(org)がバッキングを務めるという往年のソウル・ファンにはたまらない1曲。派手さはありませんが、Jossの表現力の豊かさが映える素敵なソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jSjX9R-gxtU

「Don't Cha Wanna Ride」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アルバムからの4thシングル。Young-Holt Unlimited「Soulful Strut」ネタがキャッチーなポップ・ソウル調の仕上がり。ただし、こういった楽曲のJossのヴォーカルは甘くなったりしません!あくまでシブくキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=crDEzLG63Ds

「Less Is More」
Commissioner Gordon/Betty Wright/プロデュース。レゲエ・シーンで活躍するギタリストEarl "Chinna" Smithの参加が象徴するようにレゲエ・チューンであり、アルバムの中で異彩を放っています。Jossのレゲエ志向は『Water for Your Soul』(2015年)で全開になりますが、それを予感させる1曲に仕上がっています。こうしたレゲエへの傾倒はUKソウル・シンガーらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7Q4C9xK9uxE

「Security」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。哀愁ソウルですが、終盤のア・カペラに近いヴォーカル・ワークが素晴らしい!
https://www.youtube.com/watch?v=YrnZneKNjvA

「Young At Heart」
Betty Wright/Salaam Remiプロデュース。生演奏ながらもSalaam RemiプロデュースらしくHip-Hopテイストのビートが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=C3Rp74NsuRs

「Snakes And Ladders」
Betty Wright/Connor Reeves/Jonathan Shorten/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。早熟のソウル・シンガーぶりを存分に満喫できるビターな哀愁ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=2dwPPAm9opk

「Understand」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アンプラグド感覚のソウル・チューン。Jossにはこういう演奏がよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=udQzWSPakIg

「Don't Know How」
Betty Wright/Daniel "Danny P" Pierre/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。Jossの大人びたソウル・ヴァイヴにピッタリのミディアム・ソウル。自然に体を揺らしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=HoOr4FpkMpk

「Torn And Tattered」
Betty Wright/Steve Greenberg/The Boilerhouse Boysプロデュース。Jossらしいかどうかは別として、個人的にはアルバムで最もキャッチーな1曲だと思います。『The Soul Sessions』では聴くことができなかった音世界ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=U5Oz83EJyMY

「Killing Time」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。Jossらしい70年代テイストの王道ソウル・チューン。間違いのない1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=_Evr4bD_PKM

「Sleep Like A Child」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。ドラムは?uestlove。Eurythmicsへの楽曲提供等で知られるPatrick Seymourのソングライティングによる哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=1kGz5w0JD2s

US盤ではラストに隠れトラックとして「Daniel」が収録されていましたが、国内盤では「Daniel」の代わりに以下の2曲が収録されています。

「Holding Out for a Hero」
映画『Footloose』挿入歌であったBonnie Tylerのヒット曲のカヴァー。日本では葛城ユキや麻倉未稀のカヴァーでもお馴染みの曲ですね。Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。ここでは多くの人が本曲に対してイメージするダンサブル・サウンドとは大きく異なるカヴァーに仕上がっています。レゲエ×レトロ・ソウルな雰囲気がいい感じです。。
https://www.youtube.com/watch?v=ko-VzSRBVxE

「Dirty Man (live)」
『The Soul Sessions』で歌っていたLaura Leeのカヴァーのライヴ・ヴァージョン。

Joss Stoneの他作品もチェックを!

『The Soul Sessions』(2003年)


『Introducing Joss Stone』(2007年)


『Colour Me Free』(2009年)


『LP1』(2011年)


『The Soul Sessions Vol 2』(2012年)


『Water for Your Soul』(2015年)
posted by ez at 01:54| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする