発表年:1997年
ez的ジャンル:美メロ系アコースティック・ソウル
気分は... :ナチュラル!
今回は90年代ニュー・クラシック・ソウル作品からRicky Jones『Ricky Jones』(1997年)です。
Ricky Jonesはフロリダ州ベロビーチ出身の男性R&Bシンガー/ソングライター。
3人組の本格的ヴォーカル・トリオYours Trulyのリード・シンガーとして、Motown Recordsとの契約に成功し、デビュー・アルバム『Truly Yours』(1991年)をリリースします。
しかし、Yours Trulyとしての活動は短命で終わってしまい、その後はソングライターやバック・コーラスの仕事でキャリアを重ねます。
そして、Kevon EdmondsらBabyfaceの兄弟がメンバーであったR&BグループAfter 7、Backstreet Boys、Nancy Wilsonへの楽曲提供やDave Foster、Lionel Richieらと仕事をする中で、ソロ・アルバムのレコーディング・チャンスを獲得します。
こうしてリリースされたソロ・アルバムが『Ricky Jones』(1997年)です。
メイン・プロデュースはRicky Jones本人とRickyと多くの仕事を共にしてきたMelissa Ritter、ギタリストのEric Jacksonの3人。
それ以外にEric Clapton「Change the World」のソングライティングで一躍有名になったTommy Sims、Groove TheoryのBryce Wilsonがプロデュースを手掛けた楽曲もあります。
レコーディングには、大物プロデューサーDave Foster(p)、Rickyと多くの仕事を共にし、4枚のソロ・アルバムもリリースしている女性シンガーSue Ann Carwell(back vo)、John Robinson(ds)、Greg Moore(g)、Michael Thompson(g)、元TeaseのDerek Organ(ds)、Freddie Washington(b)、Gerald Albright(ts)等のミュージシャンが参加しています。
アルバム全体は、アコースティック・サウンドを基調とした美メロ・ソングのオンパレードです。
Eric Clapton「Change the World」のソングライティング・チームが楽曲提供した「Lost In You」、美メロの哀愁アコースティック・ソウル「Still In Love」、ヒット・メイカーDiane Warrenが楽曲提供したバラード「If I Was The One」、70年代ニュー・ソウルの影響を感じる「It Don't Make No Sense」、愛の勝利に歓喜するラブソング「Love Finally Made It」、美メロの「Words」や「Where?」あたりがおススメです。
YouTubeにも音源少ないのが残念ですが、Babyface好きの人はかなりハマる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Lost In You」
Tommy Simsプロデュース。Tommy Sims、Gordon Kennedy、 Wayne KirkpatrickというEric Clapton「Change the World」を手掛けたソングライティング・チームによる楽曲提供。3人はアコースティック・ギターでも参加しています。アルバムからの1stシングルにもなりました。「Change the World」好きの人は気に入るであろう素敵なアコースティック・ソウルに仕上がっています。
「Still In Love」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Marc Antoineプロデュース。David Foster(p)参加曲。Babyface好きの人は気に入るであろう美メロの哀愁アコースティック・ソウル。
「If I Was The One」
Groove TheoryのBryce Wilsonがプロデュース。ヒット・メイカーDiane Warrenによる楽曲提供です。オーセンティックなビューティフル・バラードですが、伸びやかなRickyのヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=wYUmtaZlHPs
「Thinkin'」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。ナチュラル感覚ながらもホーン・サウンドでメリハリを効かせた1曲に仕上がっています。
「It Don't Make No Sense」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。70年代ニュー・ソウルの影響を感じるミディアム・グルーヴ。何処となくRickyのヴォーカルもMarvin Gaye風です。
https://www.youtube.com/watch?v=XYfg8m6xe0Y
「Don't Know Much About Love」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。哀愁ミディアム・バラードに仕上がっています。
「Love Finally Made It」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。愛の勝利に歓喜するラブソング。ナチュラル&ポジティブなグルーヴが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=-bxlpjCW764
「Words」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。アコースティックの美しい響きが聴く者を癒してくれるビューティフル・ソング。Rickyの語りかけるようなヴォーカルもグッド!
「Where?」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。センチメンタル・モードの哀愁アコースティック・ソウル。思い出は美しすぎて・・・といったところでしょうか。
「Like The Wind」
Ricky Jones/Melissa Ritter/Eric Jacksonプロデュース。効果的にストリングスを配した美しいアコースティック・ソウル
「Lullaby」
Ricky Jones/Melissa Ritterプロデュース。ラストは美メロのラブバラードでしっとりと締め括ってくれます。
Yours Truly『Truly Yours』(1991年)