発表年:1992年
ez的ジャンル:女性R&Bシンガー
気分は... :美脚!
90年代女性R&B作品からTyler Collins『Tyler』(1992年)です。
Tyler Collinsは1965年N.Y.ハーレム生まれの女性R&Bシンガー/女優。
1989年にデビュー・アルバム『Girls Nite Out』をリリース。1stシングル「Whatcha Gonna Do」がUS R&Bチャート第8位、2ndシングル「Girls Nite Out」がUS R&Bチャート第6位、同R&Bチャート第8位のヒットとなりました。
2ndアルバムとなる本作『Tyler』(1992年)は、NJSだったデビュー・アルバム『Girls Nite Out』と比較して、よりポップに音楽性の幅が広がったアルバムに仕上がっています。
Andres Levin、Camus Celli、Jake Smith、Tuhin Roy、Daddy-O(Stetsasonic)、Guy Roche、Darric Graham、Phillip Gordy、Tom Keaneがプロデュースを手掛けています。
多彩なプロデューサーの起用が、本作の音楽性の幅につながっているのかもしれません。
レコーディングにはTrey Lorenz(back vo)、Jean McClain(back vo)、Portia Griffin(back vo)、Niki Haris(back vo)、Craig Derry(back vo)、Karen Anderson(back vo)、Josh Sklair(g)、James Wirrick(g)、Paul Pesco(g)、Michael Landau(g)、Herman Jackson(p)、Brian Transeau(syn、prog)、Andy Hess(b)、Lyndon Achee(steel drums)、Donny McCaslin(ts)、Stan Harrison(ts)、Dave Koz(sax)、Mark Pender(tp)、Chuck Findley(tp)等のミュージシャンが参加しています。
ヒット・メイカーDianne Warrenや女性R&BシンガーSiedah Garrettがソングライティングを手掛けた楽曲もあります。
シングル曲はMica Parisのカヴァー「Just Make Me The One」と、Siedah Garrettもソングライティングに名を連ねる「It Doesn't Matter」の2曲。
それ以外であれば、素敵なビューティフル・バラード「I Can't Stand The Pain」、ダンサブルな「I Can Take You Higher」や「The Sound Of Thunder」、Dianne Warrenがソングライティングを手掛けた「Good Things Take Time」がおススメです。
デビュー・アルバムほどの商業的成功を収めることはできませんでしたが、内容的にはコチラの方が充実しているのでは?
全曲紹介しときやす。
「Just Make Me The One」
本作からの1stシングル。Andres Levin/Camus Celliプロデュース。Wolf & Epicがリミックスを手掛けています。Mica Parisのカヴァー。オリジナルはアルバム『Contribution』(1990年)収録。そのせいか、少しUKソウル・テイストのダンサブル・チューンに仕上がっています。Mica Paris好きの僕としては嬉しいカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZpL-ntraOtQ
「Pain」
Daddy-O(Stetsasonic)プロデュース。ラップあり、ロッキン・ギターありのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=GRRHEybeIFI
「It Doesn't Matter」
Andres Levin/Camus Celliプロデュース。ソングライティングにはSiedah Garrettの名もクレジットされています。アルバムからの2ndシングルにもなりました。派手さはありませんが、ポジティヴな気分にさせてくれる素敵なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=7703chrFt3s
「Good Things Take Time」
Guy Rocheプロデュース。ヒット・メイカーDianne Warrenがソングライティングを手がけています。そんな楽曲の良さを満喫できるミディアム・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=F1HXm8_MMYg
「Slide」
Darric Graham/Phillip Gordyプロデュース。前作の流れを汲むNJS調のダンサブル・チューン。
「I Can't Stand The Pain」
Tom Keaneプロデュース。Tylerの透明感のあるヴォーカルが映える素敵なビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=yyfdxa8TB3M
「Freedom」
Jake Smith/Tuhin Royプロデュース。ゴスペル調コーラス隊を従えたエレクトリック・ファンク。
「I Can Take You Higher」
Andres Levin/Camus Celliプロデュース。Mica Parisあたりと一緒に聴きたく僕好みのダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=kyEaETHB_y4
「Yesterday's Song」
Jake Smith/Tuhin Royプロデュース。アッパーな躍動感に充ちたダンサブル・チューン。
「The Sound Of Thunder」
Jake Smith/Tuhin Royプロデュース。クラブ仕様のダンサブル・チューン。僕好みの仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=uvRjBloTqFc
「I've Never Really Known Love」
Andres Levin/Camus Celliプロデュース。ラストはアコギを織り交ぜたミディアム・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=T9V-6nP4U24
『Girls Nite Out』(1989年)