2021年05月24日

Cheryl Lynn『Cheryl Lynn』

ダンス・クラシック「Got To Be Real」収録☆Cheryl Lynn『Cheryl Lynn』

発表年:1978年
ez的ジャンル:女性ソウル/ディスコ
気分は... :スウェイ・ビート!

今回は女性ソウル/ディスコ・シンガーCheryl Lynnのデビュー・アルバム『Cheryl Lynn』(1978年)です。

ダンス・クラシック「Got To Be Real」でお馴染みのソウル/ディスコ・シンガーCheryl Lynn(1957年L.A.生まれ)について、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『In The Night』(1981年)
 『Instant Love』(1982年)
 『It's Gonna Be Right』(1985年)

本作『Cheryl Lynn』(1978年)には、彼女のデビュー・シングルにして、彼女の代名詞となるダンス・クラシック「Got To Be Real」が収録されています。「Got To Be Real」はUSチャート第12位、同R&Bチャート第1位のヒットとなり、アルバムもUSチャート第23位、同R&Bチャートの第5位のヒットとなりました。

プロデュースはTotoDavid Paichとその父で偉大な名アレンジャー/バンド・リーダーとして知られるMarty Paich

レコーディングにはRay Parker, Jr.(g)、David T. Walker(g)、Steve Lukather(g)、David Paich(key)、Marty Paich(key)、Richard Tee(key)、James Gadson(ds)、Bernard Purdie(ds)、David Shields(b)、Chuck Rainey(b)、Harvey Mason(per)、Joe Porcaro(per)、Bobbye Hall(per)、Chuck Findley(tp)、Bobby Findley(tp)、Steve Madaio(tp)、Gary Grant(tp)、Dick Hyde(tb)、Dick Nash(tb)、Ernie Watts(woodwinds)、Pete Christlieb(woodwinds)、D.J. Rogers(vo)等のミュージシャンが参加しています。

ハイライトは勿論、「Got to Be Real」ですが、それ以外のトラックも楽しめます。

2ndシングル「Star Love」もUSチャート第20位、同R&Bチャート第9位のヒットとなりましたが、それよりもメロウ・ダンサー「All My Lovin'」、躍動感のあるダンサブル・チューンの「You Saved My Day」「Give My Love to You」Melissa Manchesterのカヴァー「Come in from the Rain」が僕のおススメです。

レコーディングに約1年半を費やした、用意周到なデビュー作を満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Got to Be Real」
Cheryl Lynn/David Paich/David Foster作。デビュー・シングルとしてUSチャート第12位、同R&Bチャート第1位となった説明不要のダンス・クラシック。イントロを聴いただけでトキメキます!James Gadson & David Shieldsのリズム隊、Ray Parker, Jr.のギター、David Paichの鍵盤による、軽快なスウェイ・ビートと躍動するCherylの歌声が聴くものをダンスフロアへワープさせてくれます。聴いているだけ、嫌なことは一切忘れてポジティヴな気持ちで満たされるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fI569nw0YUQ

Mariah Carey & Patti LaBelle、Debora、Jordan Hill、Erik等がカヴァーしています。
Mariah Carey & Patti LaBelle「Got to Be Real」
 https://www.youtube.com/watch?v=AmdtdzVpCM0
Debora「Tu Amor Sera Mio (Got to Be Real)」
 https://www.youtube.com/watch?v=lbipgE5yUJ8
Jordan Hill「Got to Be Real」
 https://www.youtube.com/watch?v=kr5DyU3Gzxc
Erik「Got to Be Real」
 https://www.youtube.com/watch?v=RpKZgwyaD7Y

また、定番サンプリング・ソースとしても大人気です。当ブログで紹介したFull Force「Ain't My Type Of Hype」Father MC「I'll Do 4 U」をはじめ、Mary J. Blige & Will Smith「Got to Be Real」、Jamiroquai「Funktion」、Fat Joe feat. Big Pun, Cuban Link and Triple Seis「Bet Ya Man Can't (Triz)」、N.W.A「Real Niggaz」、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Live at Union Square」、C+C Music Factory「Do You Wanna Get Funky (The Nice & Smooth Hip Hop Remix)」、Me-2-U「Want U Back」、Def Jef「On the Real Tip」、Masters at Work「Jeep Bonus」等130以上のトラックでサンプリングされています。
Full Force「Ain't My Type Of Hype」
 https://www.youtube.com/watch?v=Hif5Uu6m_JY
Father MC「I'll Do 4 U」
 https://www.youtube.com/watch?v=TB6DyIElcso
Mary J. Blige & Will Smith「Got to Be Real」
 https://www.youtube.com/watch?v=6hHeVPZeHSU
Jamiroquai「Funktion」
 https://www.youtube.com/watch?v=f_KJsPTLCaU
Fat Joe feat. Big Pun, Cuban Link and Triple Seis「Bet Ya Man Can't (Triz)」
 https://www.youtube.com/watch?v=ySZMHcwh_c0
DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Live at Union Square」
 https://www.youtube.com/watch?v=_9VMgBBeW5c
C+C Music Factory「Do You Wanna Get Funky (The Nice & Smooth Hip Hop Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=KvVszQNCoJ0
Me-2-U「Want U Back」
 https://www.youtube.com/watch?v=v6hBVmqNlSs
Def Jef「On the Real Tip」
 https://www.youtube.com/watch?v=XAeo86s93UE
Masters at Work「Jeep Bonus」
 https://www.youtube.com/watch?v=pZeqGs5P-ug

「All My Lovin'」
Cheryl Lynn作。僕好みの都会的なメロウ・ダンサー。Cherylの伸びやかなヴォーカルが映えます。Ray Parker, Jr.の軽快なカッティング・ギターがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=n0QjzvMO10w

「Star Love」
John Footman/Judy Weider作。2ndシングルとして、USチャート第20位、同R&Bチャート第9位のヒットとなりました。バラードから一転、アッパーなディスコ・チューンへ変貌します。スピード感はいいのですが、何かパンチに欠ける印象もあります。落ち着いた雰囲気のメロウ・バラード
https://www.youtube.com/watch?v=kwDpAlJ8Qa4

「Come in from the Rain」
Melissa Manchesterのカヴァー(Carole Bayer Sager/Melissa Manchester作)。オリジナルはアルバム『Better Days & Happy Endings』(1976年)収録。David T. Walker、Bernard Purdie、Chuck Rainey、Richard Teeらによる都会的なバッキングがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=yhsffIjAmh0

「You Saved My Day」
Charles May作。躍動感のあるダンサブル・チューン。James Gadson、David Shields、Ray Parker, Jr.David Paichによるダイナミックなバッキングが、Cherylのヴォーカルの躍動感を上手く引き出している感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2FtjXzx4cVw

「Give My Love to You」
Ray Parker, Jr./Cheryl Lynn作。少しテンポを落としつつ、音の輪郭をはっきりさせることで躍動感を感じられるダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=GLNMjwRmrrI

「Nothing You Say」
Cheryl Lynn作。Chuck Raineyのベースが牽引する都会的なミディアム。少しオリエンタルな雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=n7TVUpI8-XI

「You're the One」
Cheryl Lynn/John Footman作。感動的なバラード。特に後半の高音ヴォーカルにグッときます。David T. WalkerSteve Lukatherがギターで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=plK_Bxqj9fU

「Daybreak (Storybook Children)」
David Pomeranz/Spencer Proffer作。ラストはハートウォーミングなビューティフル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=T-fICM3UAd8

Cheryl Lynnの他作品もチェックを!

『In Love』(1979年)
イン・ラヴ(紙ジャケット仕様)

『In The Night』(1981年)
イン・ザ・ナイト(紙ジャケット仕様)

『Instant Love』(1982年)
インスタント・ラヴ(紙ジャケット仕様)

『Preppie』(1983年)
プレッピー(紙ジャケット仕様)

『It's Gonna Be Right』(1985年)
ゴナ・ビー・ライト(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 00:32| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月23日

Sons Of Kemet『Black To The Future』

Shabaka Hutchings率いるユニットの4枚目☆Sons Of Kemet『Black To The Future』

発表年:2021年
ez的ジャンル:次世代UKジャズ/アフロ・ジャズ
気分は... :寛容であれ!

新作から注目のUKジャズ作品Sons Of Kemet『Black To The Future』です。

次世代UKジャズを牽引する最重要ミュージシャンの一人、Shabaka Hutchings率いるSons Of Kemetの紹介は、3rdアルバム『Your Queen Is A Reptile』(2018年)に続き2回目となります。

ここ数年の僕の音楽ライフにかなりの影響を与えているShabaka HutchingsおよびSons Of Kemet

年末恒例の『ezが選ぶ●●年の10枚』でも、3年連続で彼ら絡みの作品をセレクトしています。

『ezが選ぶ2018年の10枚』
Sons Of Kemet『Your Queen Is A Reptile』(2018年)
Your Queen Is A Reptile

『ezが選ぶ2019年の10枚』
Theon Cross『Fyah』(2019年)
ファイア

『ezが選ぶ2020年の10枚』
Shabaka And The Ancestors『We Are Sent Here By History』(2020年)
ウィー・アー・セント・ヒア・バイ・ヒストリー

そんな流れでSons Of Kemetの新作への期待は高まるばかりでした。

前作『Your Queen Is A Reptile』(2018年)に続く4thアルバムとなる本作『Black To The Future』におけるSons Of Kemetのメンバーは、Shabaka Hutchings(ts、woodwinds)、Theon Cross(tuba)、Tom Skinner(ds)、Eddie Wakili-Hick(ds)という4名。

サックス、チューバ、ツイン・ドラムという編成は変わりませんが、ドラマーの一人がSeb RochfordからEddie Wakili-Hickに交代しています。

アルバムにはLV & Joshua Idehen名義等の作品リリースで知られ、前作も参加していたJoshua Idehen(vo)、アシッド・ジャズ期から活躍しているサックス奏者Steve Williamson(ts)、フィラデルフィア出身の詩人、ビジュアルアーティストであり、フリージャズ・バンドIrreversible Entanglementsでも活動するアーティストCamae Ayewaの変名Moor Mother(vo)、シカゴを拠点にDamon Locks Black Monument EnsembleJake Wark Quartetといったユニットで活動するコンポーザー/クラリネット奏者/シンガーAngel Bat Dawid(vo)、UKラッパーKojey Radical(vo)、ロンドンの人気グライムMC D Double E(vo)、SEED Ensembleのリーダー兼KokorokoNerijaのメンバーであるCassie Kinoshi(as)、メンバーTheon Crossの兄弟Nathaniel Cross(tb)、UKジャズの注目バンEzra CollectiveIfe Ogunjobi(tp)、USサックス奏者Kebbi Williams(ts)といったミュージシャンが参加しています。

本作『Black To The Future』の背景には、アメリカでのBlack Lives Matter運動への共感がある模様です。

また、Shabaka Hutchingsは本作でフルート音楽の掘り下げを試みています。具体的にはカリブ海のマルティニーク島出身のフルート奏者Max Cillaやブラジルの鬼才ミュージシャンであるHermeto Pascoalを意識したようです。

正直、僕の音楽嗜好でいえば、アッパーで扇動的な演奏が多かった前作『Your Queen Is A Reptile』がほうが好みですが、本作ならではのアンサンブルの面白さを楽しみたいと思います。

社会メッセージとジャズをバランスさせた本作のパワーを感じましょう。

全曲紹介しときやす。

「Field Negus」
Joshua Idehenのポエトリー・リーディングをフィーチャー。今も奴隷時代のように差別的な扱いを受ける黒人の過酷な立場をJoshuaが訴えます。Steve Williamson(sax)も参加し、不条理な現状を哀愁のジャズ・サウンドで表現します。
https://www.youtube.com/watch?v=ELXDbxKjx48

「Pick Up Your Burning Cross」
Moor MotherとAngel Bat Dawidのヴォーカルをフィーチャー。前作からの流れを汲むアッパーでパワフルなアフロ・ジャズですが、本作ならではのフルートの音色も聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=IpK1a1RqfFA

「Think Of Home」
カリブや中央アフリカを意識した本作らしい開放的で海と空と大地を感じるアンサンブルを楽しめます。さらにダビーな音響感も本作独特のものかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=A5_-BEVYZ9Y

「Hustle」
Kojey Radicalをフィーチャー。黒人の歴史をアフロ・ジャズと重ね、ダークで不穏な雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=PUNRnXXPylM

「For The Culture」
D Double Eをフィーチャー。さらにはSEED EnsembleのCassie Kinoshi(as)、Theon Crossの兄弟、Nathaniel Cross(tb)、Ezra CollectiveのIfe Ogunjobi(tp)も参加し、ホーン・アンサンブルの重層感を楽しめる演奏です。本作らしいフルートの音色によるアクセントも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=8T5SGoQnMg4

「To Never Forget The Source」
ゆったりとしたリズムと哀愁サックスが印象的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=1UGtH3t-QKg

「In Remembrance Of Those Fallen」
ミステリアスな雰囲気を醸し出す演奏です。多彩な木管楽器の音色によるアクセントも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Emeclwix8Ig

「Let The Circle Be Unbroken」
メンバー4人のアンサンブルを楽しめる演奏です。穏やかな雰囲気から徐々にマッドな感じになるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-hjxrchhT5c

「Envision Yourself Levitating」
Kebbi Williams(ts)が参加。テンポを落としたリズムのなかでホーン・アンサンブルによる表情の変化を味わうのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1B8rN291JwA

「Throughout The Madness, Stay Strong」
Shabakaがサックス、クラリネット、フルートで楽しませてくれます。アッパーなのに扇動的ではないのが前作との違いかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=fH4baTgOALo

「Black」
ラストは再びJoshua Idehenをフィーチャー。Black Lives Matterへの共感をダイレクトに反映したJoshuaのポエトリー・リーディングをShabakaらの演奏が際立たせます。
https://www.youtube.com/watch?v=d6CADUV0QB0

Sons Of Kemetの他作品もチェックを!

『Burn』(2013年)
BURN

『Lest We Forget What We Came Here to Do』(2015年)
LEST WE FORGET

『Your Queen Is A Reptile』(2018年)
Your Queen Is A Reptile
posted by ez at 02:34| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月22日

The Meters『The Meters』

衝撃のデビュー作☆The Meters『The Meters』
ザ・ミーターズ
発表年:1969年
ez的ジャンル:ニューオリンズ・ファンクの雄
気分は... :ファースト・インパクト!

ニューオリンズ・ファンクを代表するバンドThe Metersのデビュー・アルバム『The Meters』(1969年)です。

Art Neville(key、org)、George Porter, Jr.(b)、Leo Nocentelli(g)、Joseph "Zigaboo" Modeliste(Ziggy Modeliste)(ds)という最狂メンバー4名によるファンク・バンドThe Metersの紹介は、『Rejuvenation』(1974年)、『Struttin'』(1970年)に続き3回目となります。

1stとなる本作『The Meters』(1969年)、2nd『Look-Ka Py Py』(1969年)、3rd『Struttin'』(1970年)というJosieからの三部作は、レア・グルーヴ人気作として再評価の高い3枚です。

プロデュースは他のJosie三部作と同じくAllen ToussaintMarshall Sehorn

Classics IVのカヴァー「Stormy」Sly & The Family Stoneのカヴァー「Sing A Simple Song」以外はグループのオリジナルです。

レア・グルーヴ・クラシック「Cissy Strut」をはじめ、「Here Comes the Meter Man」「Cardova」「Live Wire」「Sophisticated Cissy」「Ease Back」「Stormy」といった人気サンプリング・ソースがズラリと並びます。

当時としてはかなり衝撃的なファンク・グルーヴだったのではないかと思います。

衝撃のデビュー・アルバムをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Cissy Strut」
本作を代表するファンク・クラシック。メンバーの掛け声と共に始まります。Zigabooの乾いたビートが先導しながらジワジワ高揚してくる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=yBt-eXuog3k

当ブログで紹介したJohnny Lewis Quartetヴォ―ジョンをはじめ、Los Masters、King Herbert & the Knights and Jack Harden、Sunny & the Sunliners、Earl Van Dyke、The Mexican Revolution、Rod Piazza、Trinidad Steel Drummers Sissy Strut、The Dirty Dozen Brass Band等がカヴァーしています。
Johnny Lewis Quartet「Cissy Strut」
 https://www.youtube.com/watch?v=2y9i3TzHkgw
Los Masters「Cissy Strut」
 https://www.youtube.com/watch?v=FTreYJwCw9M
King Herbert & the Knights and Jack Harden「Cissy Strut」
 https://www.youtube.com/watch?v=R_Ii4dPGjRk
Sunny & the Sunliners「Cissy Strut」
 https://www.youtube.com/watch?v=MwiTVXvKcOU
Earl Van Dyke「Cissy Strut」
 https://www.youtube.com/watch?v=Mi8RbL-DVXA
Rod Piazza「Cissy Strut」
 https://www.youtube.com/watch?v=_8uzP86zDtI
Trinidad Steel Drummers「Cissy Strut」
 https://www.youtube.com/watch?v=g3JMq4wLWdw
The Dirty Dozen Brass Band「Cissy Strut」
https://www.youtube.com/watch?v=uVnm8ixW3pw

定番サンプリング・ソースとしても大人気!当ブログで紹介したA Tribe Called Quest「Da Booty」をはじめ、Pizzicato Five「Tout, Tout, Pour Ma Cherie」、「My Baby Portable Player Sound」、N.W.A「Niggaz 4 Life」、「Approach to Danger」、2 Live Crew「P-A-N」、King Tee「The Coolest」、Mr. Complex feat. Pharoahe Monch「Why Don't Cha」、Master P feat. Sonya C「211」、Vibraphonic「I See You」等70トラック以上のサンプリング・ソースとなっています。
A Tribe Called Quest「Da Booty」
https://www.youtube.com/watch?v=SPYK2xfHNwo
Pizzicato Five「My Baby Portable Player Sound」
https://www.youtube.com/watch?v=3EV7vWAv4mM
2 Live Crew「P-A-N」
https://www.youtube.com/watch?v=ys0Hy1Epm2Q
Mr. Complex feat. Pharoahe Monch「Why Don't Cha」
https://www.youtube.com/watch?v=fdbvZQdeCOA
Master P feat. Sonya C「211」
https://www.youtube.com/watch?v=9bR_-U7SLeU

「Here Comes the Meter Man」
ファンキー・オルガンが印象的なインスト・ファンク。George Porter, Jr.の唸るベースやLeo Nocentelliの怪しげなワウ・ギター、Zigabooの終盤のブレイクもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=QewMqUpoJ10

当ブログで紹介したBig Daddy Kane「Long Live the Kane」Digable Planets「Black Ego」をはじめ、Spoonie Gee「Take It Off (Remix)」、Run-D.M.C.「How'd Ya Do It Dee?」、Salt-N-Pepa「Let the Rhythm Run (Remix)」、KRS-One「Feel the Vibe, Feel the Beat」、Squarepusher「Windscale 2」、Toni Braxton「Take This Ring」、Talib Kweli and Strong Arm Steady「Go With Us」、Flying Lotus「Aqua Teen 24」、The Game「Savage Lifestyle」、キングギドラ「空からの力(Part 2)」等のサンプリング・ソースとなっています。
Big Daddy Kane「Long Live the Kane」
https://www.youtube.com/watch?v=b90X6EBECq0
Digable Planets「Black Ego」
https://www.youtube.com/watch?v=NbMGHEQNmgo
Spoonie Gee「Take It Off (Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=UctC9j6oYhs
Run-D.M.C.「How'd Ya Do It Dee?」
https://www.youtube.com/watch?v=HumziEwz6qM
Salt-N-Pepa「Let the Rhythm Run (Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=VwKhHON15DE
KRS-One「Feel the Vibe, Feel the Beat」
https://www.youtube.com/watch?v=wBumrm2eBQE
Squarepusher「Windscale 2」
https://www.youtube.com/watch?v=hY6_gWFUKHk
Toni Braxton「Take This Ring」
https://www.youtube.com/watch?v=u0pXNLI6G9A
Talib Kweli and Strong Arm Steady「Go With Us」
https://www.youtube.com/watch?v=nd-tAwg5krc
Flying Lotus「Aqua Teen 24」
https://www.youtube.com/watch?v=LitHy4US_Io
The Game「Savage Lifestyle」
https://www.youtube.com/watch?v=JABnCl-mma4

「Cardova」
George Porter, Jr.の野太いベースとZigabooのドラミングが織り成す重厚なビートが格好良いですね。レア・グルーヴ好きにはたまらないファンク・チューンなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ZCEmT-goWkE

Syd Jones & the Troubadours等がカヴァーしています。
また、Poison Clan「The Neighborhood Haps」、Scarface「He's Dead」、Kwame「Boy Genius」、DJ Krush「Into the Water」、N.W.A「She Swallowed It」、MC Lyte「Shut the Eff Up! (Hoe)」、King Tee「Ko Rock Stuff」、Murs, 9th Wonder and The Soul Council「Give Me a Reason」等のサンプリング・ソースとなっています。
Syd Jones & the Troubadours「Cardova」
https://www.youtube.com/watch?v=TruAW_fdh54
Poison Clan「The Neighborhood Haps」
https://www.youtube.com/watch?v=FT-739aTEmw
Scarface「He's Dead」
https://www.youtube.com/watch?v=DbyytnvFHsg
Kwame「Boy Genius」
https://www.youtube.com/watch?v=xL_pomv1JkM
DJ Krush「Into the Water」
https://www.youtube.com/watch?v=AQWTPKd57Jw
N.W.A「She Swallowed It」
https://www.youtube.com/watch?v=sw2Yeeybjn8
MC Lyte「Shut the Eff Up! (Hoe)」
https://www.youtube.com/watch?v=CVphuKBla3Q
King Tee「Ko Rock Stuff」
https://www.youtube.com/watch?v=Wd62KtbeqjA
MURS, 9th Wonder and The Soul Council「Give Me a Reason」
https://www.youtube.com/watch?v=OuaUGwS9_RI

「Live Wire」
ファンキーな疾走感にグッとくる1曲。Leo Nocentelliのギター、Art Nevilleのオルガンの開放的な表情がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XiTrXAR5Ei4

Gang Starr「Cause and Effect」、Hardnoise「Mice in the Presence of the Lion」、Big Daddy Kane「Troubled Man」等のサンプリング・ソースとなっています。
Gang Starr「Cause and Effect」
https://www.youtube.com/watch?v=nJ1q2aHMXUM
Hardnoise「Mice in the Presence of the Lion」
https://www.youtube.com/watch?v=cbmymDwYJLM
Big Daddy Kane「Troubled Man」
https://www.youtube.com/watch?v=XPm4Fnbv_9s

「Art」
密かにお気に入りのトラック。推進力がありながらも、リラックスした雰囲気のファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=LwS28UbzeFw

「Sophisticated Cissy」
テンポを落としたミディアム・ファンクですが、それがイナたい味わいになっていい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=nR4356pVmI4

Salt-N-Pepa feat. Kid 'N Play「I Don't Know」、Boogie Down Productions feat. DJ Scott La Rock「Essays on BDP-ism」、Kilo「Baby Take a D-H」、Heather Victoria feat. Rapsody「Won't Stress Me」等のサンプリング・ソースとなっています。
Salt-N-Pepa feat. Kid 'N Play「I Don't Know」
https://www.youtube.com/watch?v=1wtOLQnoKZc
Boogie Down Productions feat. DJ Scott La Rock「Essays on BDP-ism」
https://www.youtube.com/watch?v=UyEfzqu4v7k
Kilo「Baby Take a D-H」
https://www.youtube.com/watch?v=R4yOtv9sP5U
Heather Victoria feat. Rapsody「Won't Stress Me」
https://www.youtube.com/watch?v=_cE-mBRA3bQ

「Ease Back」
Zigabooのキレのあるビート、Leo Nocentelliのギターが格好良いミディアム・ファンク。60年代と思えない先鋭的なグルーヴがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Eh3tfvUwklA

当ブログで紹介したGrant Greenヴァージョンをはじめ、The Bacao Rhythm & Steel Band等がカヴァーしています。また、当ブログで紹介したQueen Latifah「That's the Way We Flow」をはじめ、MC Lyte「Please Understand」、Born Jamericans「Why Do Girls」、Wolfpak「No Mo Drivebys」、Papa Chuk feat. Champ MC「Down N' Dirty」等のサンプリング・ソースとなっています。
Grant Green「Ease Back」
https://www.youtube.com/watch?v=LqvcR0NFHgc
The Bacao Rhythm & Steel Band「Ease Back」
https://www.youtube.com/watch?v=Sf7ZquRIFSA
Queen Latifah「That's the Way We Flow」
 https://www.youtube.com/watch?v=H0QPoiZCOM4
MC Lyte「Please Understand」
 https://www.youtube.com/watch?v=ihvJ88zMzso
Born Jamericans「Why Do Girls」
 https://www.youtube.com/watch?v=09kCPa89e-s
Wolfpak「No Mo Drivebys」
 https://www.youtube.com/watch?v=YEL0-mGkujs
Papa Chuk feat. Champ MC「Down N' Dirty」
 https://www.youtube.com/watch?v=lIIpRfGl09w

「6V6 LA」
ここでも先鋭的なリズム隊とオルガン、ギターのコンビネーションが抜群です。あまり注目されない曲ですが、Metersらしさを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=OhS31Hy7jQQ

「Sehorn's Farm」
Jimmy SmithGrant Greenといった雰囲気のファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=aKLstwCeKcE

Run-D.M.C.「How'd Ya Do It Dee?」、Ice Cube「Don't Trust 'Em」のサンプリング・ソースとなっています。
Run-D.M.C.「How'd Ya Do It Dee?」
https://www.youtube.com/watch?v=HumziEwz6qM
Ice Cube「Don't Trust 'Em」
https://www.youtube.com/watch?v=h15WfkeqB-g

「Ann」
レトロな雰囲気から一転してArchie Bell & The Drells「I Can't Stop Dancing」ライクなグルーヴが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=B4M7O7s5e2I

「Stormy」
Classics IVの名曲カヴァー(Buddy Buie/J.R. Cobb作)。お馴染みの名曲を哀愁バラード調で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wQIJdpDJL5A

Big K.R.I.T.「Bigger Picture」、Juggaknots「Clear Blue Skies」、Okey Doke「Pass De Budda Sack」、Andy Cooper「Last of the Dying Breed」、Dave B「Cheap Sofa」等のサンプリング・ソースとなっています。
Big K.R.I.T.「Bigger Picture」
https://www.youtube.com/watch?v=vjqLtx28_GQ
Juggaknots「Clear Blue Skies」
https://www.youtube.com/watch?v=9mMfavxyFUI
Okey Doke「Pass De Budda Sack」
https://www.youtube.com/watch?v=iS48sETmd7k
Andy Cooper「Last of the Dying Breed」
https://www.youtube.com/watch?v=CWTbxxafg8s
Dave B「Cheap Sofa」
https://www.youtube.com/watch?v=nYjzdKAWFfo

本曲「Stormy」に関して、当ブログではCafe Apres-midiのコンピにも収録されているThird Waveのドリーミー・カヴァーやReuben WilsonGeorgie FameCelso FonsecaDuke Pearsonのカヴァーも紹介済みです。

「Sing A Simple Song」
Sly & The Family Stoneの名曲カヴァー。オリジナルは『Stand!』(1969年)収録。お馴染みの名曲をオリジナルに引けをとらないパワフルな演奏を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=z0uGFljLSvM

3rd Bass「Product of the Environment (Project Remix)」、Finsta Bundy「Finsta Baby」、Live N' Effect Posse「I'm a Soul Man」、Scary Eire「Rev It Up」等のサンプリング・ソースとなっています。
3rd Bass「Product of the Environment (Project Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=_eEdsD1kejU
Finsta Bundy「Finsta Baby」
https://www.youtube.com/watch?v=bmHZh2N1KRE
Live N' Effect Posse「I'm a Soul Man」
https://www.youtube.com/watch?v=o-xP6HEuqS0
Scary Eire「Rev It Up」
https://www.youtube.com/watch?v=1j8RwObxqp0

CDには以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「The Look of Love」
Dusty Springfieldのヒットでお馴染みのBurt Bacharach/Hal David作品(映画007シリーズ『Casino Royal』の主題歌)のカヴァー。哀愁モードの「The Look of Love」で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GYI9VJ3VH-c

本曲に関して、当ブログではDelfonicsGimmicksChristopher ScottCharles HullVoices In LatinDorothy AshbyWillie Boboのカヴァーも紹介済みです。

「Soul Machine」
淡々としたインスト・ファンクですが、The Metersらしい迫力のある演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=GVqpDD3h8ls

The Metersの他作品もチェックを!

『Look-Ka Py Py』(1969年)
ルッカ・パイ・パイ

『Struttin'』(1970年)
ストラッティン

『Cabbage Alley』(1972年)
キャベージ・アレイ

『Rejuvenation』(1974年)
リジュヴェネイション

『Fire On The Bayou』(1975年)
ファイヤー・オン・ザ・バイユー

『Trick Bag』(1976年)
Trick Bag

『New Directions』(1977年)
New Directions
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2021年05月21日

Elvis Costello & The Attractions『Goodbye Cruel World』

賛否両論の1枚☆Elvis Costello & The Attractions『Goodbye Cruel World』

発表年:1984年
ez的ジャンル:UKロック/ブルー・アイド・ソウル
気分は... :僕は支持します!

青春時代、お気に入りだったUKミュージシャンElvis Costello『Goodbye Cruel World』(1984年)です。

ロックの殿堂入りもしたElvis Costello(1954年ロンドン生まれ)について、これまで当ブログで紹介してきたのは以下の6枚。

 『This Year's Model』(1978年)
 『Get Happy!!』(1980年)
 『Imperial Bedroom』(1982年)
 『Blood & Chocolate』(1986年)
 『Spike』(1989年)
 Elvis Costello & The Roots『Wise Up Ghost』(2013年)

前回紹介したThe Rootsとのコラボ・アルバム『Wise Up Ghost』(2013年)は、企画もの的な要素もあったので、僕が夢中になった70〜80年代のCostello作品を紹介するのは10年以上ぶりになります。

Elvis Costello & The Attractions名義でリリースされた本作『Goodbye Cruel World』(1984年)は、前作『Punch the Clock』(1983年)と同じく、Madnessの諸作やDexys Midnight Runners 『Too-Rye-Ay』(1982年)を手掛けたClive Langer/Alan Winstanleyのプロデュース。

『Punch the Clock』(1983年)、『Goodbye Cruel World』(1984年)の2枚は、Costello本人が失敗作と公言していることもあって、すこぶる評判の悪いアルバムですね。

『Punch the Clock』(1983年)


僕は高校生・大学生のときに、この2枚をリアルタイムで聴いていましたが、当時はそれほど悪い評価ではなかった気がしますし、僕自身は今聴いてもどちらも好きです。

特に『Goodbye Cruel World』(1984年)は、リード・シングル「I Wanna Be Loved」のインパクトの大きさが印象に残っています。

アルバムにはDaryl HallHall & Oates)、Green GartsideScritti Politti)といったゲストが参加しています。

レコーディングにはSteve Nieve(key)、Bruce Thomas(b)、Pete Thomas(ds)というThe Attractionsメンバーに加えて、Gary Barnacle(sax)、Jim Paterson(tb)、Luis Jardim(per)といったミュージシャンが参加しています。

目立つのはGreen Gartside参加の「I Wanna Be Loved」Daryl Hall参加の「The Only Flame in Town」というブルー・アイド・ソウルなシングル2曲。この2曲の出来栄えが頭抜けています。

それ以外であれば、哀愁ブルー・アイド・ソウルな「Home Truth」、軽快なポップ・ロック「Room with No Number」、メロディアスな「Worthless Thing」Roy Orbisonもカヴァーした「The Comedians」あたりがおススメです。

賛否両論のアルバムですが、あなたの評価はどっち?

全曲紹介しときやす。

「The Only Flame in Town」
本作を象徴するブルー・アイド・ソウルなオープニング。Daryl HallHall & Oates)とのデュエットでも注目を集めたアルバムからの2ndシングル。USマーケットも意識したようなポップ・ソウルに仕上がっています。華やかなホーン・サウンドもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ugcURF7B_gw

「Home Truth」
哀愁ブルー・アイド・ソウルなミディアム。The Attractionsらしさを残したソウル・チューンに仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=6c2LZSD1O_w

「Room with No Number」
軽快なポップ・ロック。スピード感のなかにもヒネリが効いた感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dg0XPZVQiso

「Inch By Inch」
Steve Nieveのオルガンの音色がいい味だしている哀愁のブルー・アイド・ソウル。寂しげな男の背中を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=xwr8HwQ6VmY

「Worthless Thing」
メロディアスなCostelloを満喫できる1曲。甘く切ない雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rHvRCRP4MKo

「Love Field」
本作らしいシンセ使いが印象的なバラード。これはこれで悪くないと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=R9QY8XdDkt8

「I Wanna Be Loved」
アルバムからのリード・シングル。Scritti PolittiのGreen Gartsideがヴォーカルで参加したことでも話題になりました。シカゴのR&BバンドTeacher's Edition、1973年のシングルB面曲のカヴァーです(Farnell Jenkins作)。シンセ・サウンドを前面に打ち出し、従来のCostello作品とは全く異なる表情を見せた本曲のインパクトは大でした。賛否両論あると思いますが、個人的にはシンセ・ポップでブルー・アイド・ソウルするCostelloをかなり好意的に受け入れていました。そこにScritti Polittiという刺激が加わったこともサイコーでした。
https://www.youtube.com/watch?v=UOdi7-vpRG4

「The Comedians」
Roy Orbisonの遺作アルバム『Mystery Girl』(1989年)でカヴァーされたことでも知られる曲。Roy OrbisonヴァージョンはCostelloがOrbisonのために改作したものです。Costelloらしいセンスの哀愁ポップに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=2RVrtn0gcPo

「Joe Porterhouse」
哀愁のポップ・ロック。悪くはありませんが、アルバムの流れのなかで少し損をしている気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=5xTQXzVUyxA

「Sour Milk Cow Blues」
シニカルな雰囲気のロック・チューン。アルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=b_yk1GoVMMY

「The Great Unknown」
CostelloとClive Langerの共作。Clive Langer/Alan Winstanleyならではのポップ・センスを感じる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XsSEKK7_jfg

「The Deportees Club」
軽快なビートでロックしている1曲。少し消化不良のCostelloやAttractionsメンバーのガス抜きのようです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=rf2RKMXjrMI

「Peace in Our Time」
『Punch the Clock』からのシングル「Pills And Soap」と同じくThe Imposter名義でシングル・リリースされたプロテスト・ソング。平和への祈りが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=3Xwgm_O1jh0

Elvis Costelloの過去記事もご参照下さい。

『This Year's Model』(1978年)
This Year's Model

『Get Happy!!』(1980年)
Get Happy (Bonus CD) (Dlx)

『Imperial Bedroom』(1982年)
Imperial Bedroom

『Blood & Chocolate』(1986年)
Blood & Chocolate (Dig) (Spkg)

『Spike』(1989年)
Spike (Bonus CD)

Elvis Costello & The Roots『Wise Up Ghost』(2013年)
Wise Up Ghost
posted by ez at 02:49| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月20日

Maria Bethania『Ambar』

50歳の記念アルバム☆Maria Bethania『Ambar』

発表年:1996年
ez的ジャンル:円熟系女性MPB
気分は... :琥珀色の想い出・・・

今回はCaetano Velosoの妹にしてブラジルを代表する女性シンガーMaria Bethania『Ambar』(1996年)です。

これまで当ブログで紹介したMaria Bethania作品は以下の7枚。

 『Edu E Bethania』(1967年) 
 ※Edu Loboとの共演作
 『Recital Na Boite Barroco』(1968年)
 『Maria Bethania (1969)』(1969年)
 『Passaro Proibido』(1976年)
 『Alibi』(1978年)
 『Ciclo』(1983年)
 『Maria』(1988年)

本作『Ambar』(1996年)は、Maria50歳のときのアルバム。ベテラン・シンガーならではの円熟の表現・歌声で聴く者を魅了します。

アルバムにはZap MamaChico Buarqueなどがフィーチャーされ、兄Caetano Velosoをはじめ、Adriana CalcanhottoArnaldo AntunesCarlinhos BrownAry BarrosoChico Cesarなど新旧アーティストの楽曲から構成されています。

プロデュースはGuto Graca Melo
また、アルバムの随所でJaime Alemが素敵なギターを聴かせてくれます。

どんな曲を歌ってもMaria Bethania色にしてしまうところに彼女のシンガーとしての表現力の豊かさを感じます。彼女の演劇的なヴォーカルはベテランになるほどその味わいが映えるのかもしれません。

特に「Chao De Estrelas」「Onde Estará O Meu Amor」「Allez Y」「Todos Os Lugares」「Ave Maria」の味わいは格別です。コンテンポラリーなメロウ・ボッサ「Lua Vermelha」もいいですね。

ベテラン・シンガーならではの表現力を満喫してください。

全曲紹介しときやす。

「Ambar」
タイトル曲は現行MPBを代表する女性SSW、Adriana Calcanhottoの作品。Jaime Alemの素敵なクラシカル・ギターをバックにMariaがしみじみと歌い上げます。円熟シンガーの味わいが滲み出てくる感じがいいですね。

「Chao De Estrelas」
Orestes Barbosa/Silvio Caldas作。哀愁のメロディを情感たっぷりに歌います。ここでもMariaの歌に寄り添うJaime Alemのクラシカル・ギターが素晴らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=BfuRLGsyDYI

「Iluminada」
Jorge Portugal/Roberto Mendes作。ベルギーの世界的グループZap Mamaをフィーチャー。個性的でリズミックなヴォーカル・ワークで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hTvCQYe0Pcs

「Onde Estará O Meu Amor」
1995年にデビューしたブラジル人SSW、Chico Cesarの作品。円熟したシンガーだからこその表現力で聴く者を魅了する感動的な仕上がり。Tony Morganのハーモニカもグッド。
https://www.youtube.com/watch?v=B2P1c7ghnjU

「Lua Vermelha」
Arnaldo Antunes/Carlinhos Brown作。
後にMarisa Monteも含めたスーパー・トリオTribalistasを結成する二人による楽曲。コンテンポラリーなアレンジのメロウ・ボッサです。オトナ・ボッサな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=42AAwN_wWlk

「O Circo」
Antonio Cicero/Orlando Moraes作。美しいピアノとストリングスによるジャジー・バラード。歌と演奏に余裕と品格があるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eG6L6vImKVg

「Invocacao」
Chico Cesar作。兄Caetano Velosoが見出したブラジルの女性シンガーVirginia Rodriguesをフィーチャー。独創的なVirginia Rodriguesのコーラスや土着的なリズムが織り成す独特な雰囲気の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=I3JwCSN-Ym8

「Uns Versos」
Adriana Calcanhotto作。Mariaらしい表現力で魅せてくれる哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=9I6CyiB4l1s

「Allez Y」
Carlinhos Brown作。ギターとチェロのみバッキングで、Mariaのしみじみと歌う円熟ヴォーカルを存分に満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=vrJlHakaL4A

「Todos Os Lugares」
Suely Costa/Tite De Lemos作。Jotinhaのピアノとストリングスをバックに、Mariaが味わい深いヴォーカルを聴かせてくれる感動バラード。泣ける映画を観終わった後のような気持になります。
https://www.youtube.com/watch?v=mRlybeFvZpQ

「Quando Eu Penso Na Bahia」
Ary Barroso/Luiz Peixoto作。Chico Buarqueをフィーチャー。同年代の2人がリラックスしつつも年論を感じるヴォーカルで楽しませてくれます。華のあるレトロ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rMsEc0IXHTA

「Ave Maria」
Jayme Redondo/Vicente Paiva作。ここでのMariaのヴォーカルも感動的です。Victor Biglioneのギター、Michel Besslerのヴァイオリン・ソロも味わい深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=4mFFhmEDeSI

「Eterno Em Mim」
Caetano Velosoの作品。Bill Brendleのピアノをバックに哀愁のメロディを素晴らしい表現で歌い上げます。ドラマティックのストリングスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7xeqd_ilt8A

「Brisa」
Manuel Bandeira/Paquito作。ラストはア・カペラで始まり、その後ギターの音色が重なるバイーア感のある雰囲気の演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=szH8cAidmXg

Maria Bethaniaの他作品もチェックを!

『Maria Bethania』(1965年)
Maria Bethania

Edu Lobo & Maria Bethania『Edu E Bethania』(1967年)
エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア

『Recital Na Boite Barroco』(1968年)
Recital Na Boite Barroco (Dig)

『Maria Bethania (1969)』(1969年)
Maria Bethania

『A Tua Presenca...』(1971年)
Tua Presenca

『Rosa dos Ventos』(1971年)
Rosa Dos Ventos

『Drama 3o Ato』(1973年)
Drama 3? Ato

『A Cena Muda』(1974年)
Cena Muda

Chico Buarque & Maria Bethania『Chico Buarque & Maria Bethania Ao Vivo』(1975年)
Chico Buarque & Maria Bethania

『Passaro Proibido』(1976年)
Passaro Proibido

『Passaro Da Manha』(1977年)
Passaro Da Manha

『Alibi』(1978年)
アリバイ

『Mel』(1979年)
Mel

『Talisma』(1980年)
Talisma

『Alteza』(1981年)
Alteza

『Ciclo』(1983年)
Ciclo

『Maria』(1988年)
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