発表年:2003年
ez的ジャンル:UKガラージ/R&B系女性グループ
気分は... :UKならではのミクスチャー感覚!
2000年代前半に人気を博したUKの女性グループMis-Teeqの2ndアルバム『Eye Candy』(2003年)です。
Mis-Teeqは1999年にロンドンで結成された女性グループ。
"デスチャに対するイギリスからの返答"と評された女性グループでしたね。
デビュー時のメンバーは、Alesha Dixon、Su-Elise Nash、Sabrina Washingtonの3名。
UKガラージとR&Bをミックスしたデビュー・アルバム『Lickin' on Both Sides』(2001年)は、UKアルバム・チャート第3位の大ヒットとなり、アルバムからは「Why?」、「All I Want」、「One Night Stand」、「B with Me」、「Roll On/This Is How We Do It」という5曲のUK Top10ヒットが生まれました。
「Why?」
https://www.youtube.com/watch?v=DFKge4y0MDw
「All I Want」
https://www.youtube.com/watch?v=sEecGdMpcoU
「One Night Stand」
https://www.youtube.com/watch?v=iYcCkwYU_ck
「B with Me」
https://www.youtube.com/watch?v=lwMFIo-zUNo
「Roll On/This Is How We Do It」
https://www.youtube.com/watch?v=WCD_c6S2NNA
2ndアルバムとなる本作『Eye Candy』(2003年)もUKアルバム・チャート第6位の大ヒットとなり、「Scandalous」(UKチャート第2位)、「Can't Get It Back」(UKチャート第8位)といったシングル・ヒットも生まれています。
Salaam Remi、StarGate、Joe、Mushtaq、Ed Case、Staybent、Jayson "Loose" Dyer、Dready(Karl Daniel)、Dave Kelly、Delroy Andrews、Jolyon Skinner、Rishi Richがプロデューサーとして起用されています。
また、US人気男性R&BシンガーJoe、ジャマイカのダンスホール・レゲエ・アーティストChamがフィーチャリングされています。
1st以上に、UKらしいミクスチャー感が増していると思います。特にダンスホール・レゲエのエッセンスが印象的ですね。UKのDestiny's Child的な楽曲もありますが、あまりそこに引きずられずに聴いた方が楽しめると思います。
前述のシングル・ヒット2曲以外であれば、ファンクネスを効かせた「My Song」、ハイブリッドな「Dance Your Cares Away」、ドラムンベースな「All In One Day」、Joeプロデュース&フィーチャリングの「Home Tonight」、ダンスホール・レゲエな「Do Me Like That」、甘酸っぱいメロウ・チューン「It's Beginning To Feel Like Love」、トライバルなUKガラージ「Eye Candy」あたりがおススメです。
USの女性R&Bグループにはない、UKならではのハイブリッドな女性R&Bを楽しみましょう!
全曲紹介しときやす。
「My Song」
Mushtaqプロデュース。ファンクネスを効かせたダンサブル・チューン。この時代らしいハイパーな雰囲気がキャッチーでいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=l4r6PAVRe2g
「Scandalous (StarGate Radio Mix)」
StarGateプロデュース。UKチャート第2位となった大ヒット・シングル。Destiny's Childへの対抗心を感じる、デビュー・アルバムの流れを汲むダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=S1kE0MMfr20
「Can't Get It Back」
Salaam Remi/Staybentプロデュース。この曲もUKチャート第8位のヒットとなりました。US女性R&BグループBlaque、2001年のシングル曲のカヴァーです。
BlaqueのオリジナルもSalaam Remiのプロデュースです。R&B好きの人は、Hip-Hopテイストを効かせたキャッチーなトラックを楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=uQ0REmxXYFM
Blaqueヴァージョンと聴き比べるのも楽しいのでは?
Blaque「Can't Get It Back」
https://www.youtube.com/watch?v=2XK910Pilfo
「Dance Your Cares Away」
Ed Caseプロデュース。R&B×Hio-Hop×クラブミュージックなハイブリッド・サウンドを楽しめるダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=xFZn7kbaGBE
「All In One Day」
Salaam Remiプロデュース。ドラムンベース×R&Bなクロスオーヴァーが面白い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0hflRzUob8U
「Strawberrez」
Salaam Remi/Staybent/Jayson "Loose" Dyerプロデュース。哀愁モードのメロウ・ミディアムで一度落ち着かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3IIPmeAyHM8
「Nitro」
Dready(Karl Daniel)プロデュース。Hip-Hop調のヴォーカル&トラックで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=X9jXhwgO8BI
「Home Tonight」
Joeのプロデュース&フィーチャリング。爽快なメロウR&Bグルーヴはかなり僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=dVTFclS4_QY
「Do Me Like That」
Mushtaqプロデュース。ダンスホール・レゲエのエッセンスを取り入れたダンサブル・チューン。なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=uvhdrhoDHOQ
「That's Just Not Me」
Dave Kellyプロデュース。ジャマイカのダンスホール・レゲエ・アーティストChamのトースティングをフィーチャー。こういうのはUKアーティストならではですね。
https://www.youtube.com/watch?v=l8dDJP0vDTg
「How Does It Feel」
Mushtaqプロデュース。カリビアン・テイストの隠し味がいい感じのダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=GeAqbNNvp5g
「Best Friends」
Mushtaqプロデュース。Destiny's Childタイプの哀愁ミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=79BwKmhxxT8
「It's Beginning To Feel Like Love」
Delroy Andrews/Jolyon Skinnerプロデュース。甘酸っぱいメロウ・チューン。この時代らしからぬ感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dbbGF53YiZs
「Eye Candy」
Rishi Richプロデュース。タイトル曲はUKガラージなトライバル・ダンサブル・チューン。アッパーに駆け抜けていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=nOquARqCTMw
「Just For You」
Rishi Richプロデュース。ラストはラップ調ヴォーカルによる妖しげなアッパーで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Hh-tMkYXnaw
『Lickin' on Both Sides』(2001年)
無意識ですが、この1週間、UK作品に偏りがち。
俺が欲しているのはユニオンジャックなのか・・・