2021年06月30日

Kenneth Mangram『Intertwine Da' Fold』

完成度の高いヒップ・ホップ・ソウル☆Kenneth Mangram『Intertwine Da' Fold』

発表年:1995年
ez的ジャンル:ヒップ・ホップ・ソウル系男性R&B
気分は... :勝つのはイングランドかドイツか・・・

今回は90年代男性R&BからKenneth Mangram『Intertwine Da' Fold』(1995年)です。

Kenneth Mangramはテキサス州出身の男性R&Bシンガー。

彼の詳しいプロフィールは不明ですが、L.A.でチャンスを掴み、Qwest RecordsQuincy Jonesが80年代に発足させたレーベル)から唯一のアルバムとなる本作『Intertwine Da' Fold』(1995年)をリリースしています。

プロデュースはCurtis F. WilliamsOji PierceDonell JonesJohn HowcottH.O.P. Productions)、Chuck Cymone

アルバム全体はこの時代らしいヒップ・ホップ・ソウル作品に仕上がっています。西海岸らしくG-Funkの香りのするトラックも数多く収録されています。

シングルにもなった「What's Yo Name」Donell Jones作/プロデュースの「If You're Looking For Love」The Deeleのカヴァー「I'll Send You Roses」、G-Funk調ヒップ・ホップ・ソウルの「Give Me」「831 Code」、哀愁メロウなミディアム・グルーヴ「Slo Ride」あたりがおススメです。

なかなかキャッチーで完成度の高いヒップ・ホップ・ソウル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「I Wonder (Interlude)」
Curtis F. Williamsプロデュース。Kenneth Mangram作。ア・カペラ調のオープニング。

「If You're Looking For Love」
Donell Jones作/プロデュース。デビュー前のDonell Jonesがプロデューサー/ソングライターとして良い仕事をしています。美メロのセクシー・ミディアムでMangramの魅力を見事に引き出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=YlsAG-49ynw

「What's Yo Name」
H.O.P. ProductionsのJohn Howcottプロデュース。John Howcott/Billy Ward作。シングルにもなりました。甘く切ないムードにグッとくる哀愁メロウなミディアム・グルーヴ。G-Funk調のヒップ・ホップ・ソウルといった感じでしょうか。なかなかの名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=rm7HkksdNyE

「831 Code」
Oji Pierceプロデュース。Oji Pierce/Kenneth Mangram作。このトラックもG-Funkの香りのするヒップ・ホップ・ソウル調の哀愁ミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=P9pDEDBMyOo

「I'll Send You Roses」
Oji Pierceプロデュース。Babyface、L.A. Reidが在籍していたソウル/ファンク・ユニットThe Deeleのカヴァー(Babyface/Connie Oates作)。オリジナルは『Material Thangz』(1985年)収録。「What's Yo Name」に続くシングルにもなりました。オリジナルの雰囲気を受け継ぐ哀愁メロウ・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QyTuJLqLzSE

The Deele「I'll Send You Roses」
 https://www.youtube.com/watch?v=2m8mXY27_xI

「Love Takes Time」
Curtis F. Williamsプロデュース。Curtis F. Williams/Kenneth Mangram作。アーバンなメロウ・ミディアムです。
https://www.youtube.com/watch?v=10pMSIBaVbU

「Slo Ride」
Chuck Cymoneプロデュース。Chuck Cymone/Kenneth Mangram作。僕好みの哀愁メロウなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=Vwqlo3C3DOk

「So Devine」
Oji Pierceプロデュース。Oji Pierce/Kenneth Mangram作。セクシーなヒップ・ホップ・ソウル。

「Lovin' You E-Z」
Curtis F. Williamsプロデュース。Kenneth Mangram作。妖しげな雰囲気とアーバンな雰囲気をうまく融合させたミディアム・グルーヴ。

「Emagine」
Oji Pierceプロデュース。Oji Pierce/Kenneth Mangram作。アーバン&セクシーなミディアム・グルーヴ。

「Give Me」
Curtis F. Williamsプロデュース。Curtis F. Williams/Kenneth Mangram作。ファンクネスを効かせたG-Funk調ヒップ・ホップ・ソウルは僕好みのトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=exv2qpu4hRg

「Through It All」
Curtis F. Williamsプロデュース。Curtis F. Williams/Kenneth Mangram作。ラストはセクシー・ミディアムで締め括ってくれます。

EURO2020は、ちょうど今「イングランド対ドイツ」をテレビ観戦中。
この勝者が決勝までいく可能性が高いのでは?名勝負を期待します。
posted by ez at 01:16| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月29日

Makaya Ntshoko『Makaya & the Tsotsis』

南アフリカ出身のジャズ・ドラマー☆Makaya Ntshoko『Makaya & the Tsotsis』

発表年:1974年
ez的ジャンル:ENJA系ブラック・ジャズ
気分は... :波乱のEURO2020・・・

南アフリカ出身のジャズ・ドラマーMakaya Ntshokoによるブラック・ジャズ作品『Makaya & the Tsotsis』(1974年)です。

Makaya Ntshokoは、1939年南アフリカ、ケープタウン出身のドラマー。

1959年にDollar BrandHugh MasekelaらとThe Jazz Epistlesを結成し、南アフリカのジャズ・シーンに大きなインパクトを与えます。60年代前半には南アフリカ最高のジャズ・ドラマーの地位を確立し、1962年にはDollar Brandに誘われて渡欧し、ヨーロッパ各地で演奏します。

その後、Dollar BrandがN.Y.に拠点を移すと、そのままヨーロッパに残り、フリーランスのドラマーとして活動します。70年代に入ると、一時期ヨーロッパから離れますが、再び戻りドイツを拠点に活動するようになります。

そんな時期にドイツの新興ジャズ・レーベルENJAで録音したMakaya Ntshokoの初リーダー作が本作『Makaya & the Tsotsis』(1974年)です。

レコーディング・メンバーはMakaya Ntshoko(ds)以下、Heinz Sauer(as、ts)、Isla Eckinger(b)、Bob Degen(p)。

プロデュースはHorst WeberMatthias Winckelmann

フリー・ジャズ調の演奏が多く、決して聴きやすいアルバムではありませんが、研ぎ澄まされたアヴァンギャルドな演奏に惹かれてしまいます。

たまには、こんな硬派なジャズから刺激を受けるのもいいのでは?

全曲紹介しときやす。

「Ode To Tilman」
Bob Degen作。硬派ジャズなオープニング。前半は少しストッパーがかかっていますが、後半はストッパーが外れてよりエキサイティングな演奏を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=n2Q4eOpgmt0

「Tetralogue」
Bob Degen/Heinz Sauer/Isla Eckinger/Makaya Ntshoko作。アヴァンギャルドなフリー・ジャズ調の演奏ですが、スウィンギーなエッセンスもあり、そのコントラストが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9QmZNZzN4-E

「Bridges」
Bob Degen/Heinz Sauer/Isla Eckinger/Makaya Ntshoko作。アフロ・ジャズ調のMakayaの呪術的ドラミングが印象的な演奏です。Sauerのサックスのブロウも呪文のように聴こえます。後半はEckingerがベース・ソロで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eBWfzjzvL4Y

「Neged」
Bob Degen作。Degenの美しいピアノが印象的なピアノ・トリオによるバラード。美しくもミステリアスな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ynQPM57xOxk

「Suspension」
Bob Degen/Heinz Sauer/Isla Eckinger/Makaya Ntshoko作。Eckingerの不穏なベースと共に始まるフリー・ジャズ調の演奏です。各演奏者の研ぎ澄まされたエナジーを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=oZxv7FtJF8E

ここからの3トラックは国内盤CDのボーナス・トラック。

「Santdec」
Bob Degen/Heinz Sauer/Isla Eckinger/Makaya Ntshoko作。Sauerのサックスをフィーチャーしたスピリチュアルな演奏から、カオス状態のフリー・ジャズへなだれ込みます。
https://www.youtube.com/watch?v=c_0IjENf9YU

「Heboisma」
Bob Degen/Heinz Sauer/Isla Eckinger/Makaya Ntshoko作。Makayaのドラム・ソロから始まるアヴァンギャルドなフリー・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=bFYI8fDd1dk

「Makaya's Song」
Makaya Ntshoko作。スウィンギーなエッセンスとヘヴィ&エキサイティングなジャズ・グルーヴを融合させた演奏はパワフルです。
https://www.youtube.com/watch?v=BtgmdrWmQz8

サッカーのEURO2020決勝トーナメントは、オランダがチェコに敗れるという番狂わせが起きましたね。僕は決勝トーナメント表を見た瞬間、オランダに有利な山で決勝まで行きそうだな!と思っていたのでいきなり予想が大外れとなりました。こうなるとイングランド対ドイツの勝者が、この山から決勝まで行きそうという見方になるのですが、これも外れて意外なダークホースが出てくるかもしれませんね。
posted by ez at 01:13| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月27日

Mndsgn『Rare Pleasure』

メロウマッドネスな最新作☆Mndsgn『Rare Pleasure』

発表年:2021年
ez的ジャンル:Stones Throw系メロウマッドネス
気分は... :メロウマッドネスの桃源郷へ・・・

新作アルバムからL.A.を代表するインディ・レーベルStones Throw期待のアーティストMndsgnの最新作『Rare Pleasure』です。

1988年サンディエゴ生まれ、現在はL.A.を拠点とするプロデューサー/ビートメイカー/シンガー・ソングライターMndsgn(本名:Ringgo Ancheta)の紹介は、『Body Wash』(2016年)に続き2回目となります。

本作『Rare Pleasure』は、『Yawn Zen』(2014年)、『Body Wash』(2016年)に続くStones Throwからの第3弾アルバムとなります。

前作『Body Wash』(2016年)は、ブギー/ファンク路線が印象的でしたが、本作はプログラミングを最小限に抑えた生音重視のメロウ・サウンドが特徴です。

Mndsgn(vo、prog、syn、mellotron)以下、Carlos Nino(per)、Kiefer Shackelford(p、key)、Swarvy(g、b)、Will Logan(ds)、Keith Askey(g)、Anna Wise(vo)、Foushee(vo)、Jon Bap(vo)、Devin Morrison(vo)、Miguel Atwood-Ferguson(strings)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

楽曲はすべてMndsgnのオリジナルです。

最初から最後まで幻想的でドリーミーなメロウ・ワールドで貫かれています。美しくも切なく儚い感じがたまりません。

きっと、近年のThundercat作品がお好きな人なんかはフィットするのでは?

しばらくハマりそうな1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Rare Pleasure I」
「Rare Pleasure」のパート1。本作らしいメロウなプロローグといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=1xlNevlJSrw

「Truth Interlude」
1分強の小曲ですが、メロウ好きにはたまらないスウィートな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=-19uicYB_kA

「3hands/Divine Hand I」
Anna Wiseがヴォーカルをとるメロウ・ソウル調の仕上がり。近年のThundercat作品に通じるものがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=SZgEYqlCK0E

「Hope You're Doin' Better」
Mndsgn自身がヴォーカルをとる、甘く切ないポップ・チューン。この儚いメロウネスがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=8-Kk0a3IAY0

「Rare Pleasure II」
「Rare Pleasure」のパート2。メロウ・ワールドにゆっくりと包み込まれる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fWTlsJIer-0

「Slowdance」
Devin Morrisonがヴォーカルをとるアーバン・メロウ。このトラックも儚いメロウネスが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=woDi0Ow_GxI

「Abundance」
ロマンティックなインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=RPM622L1TWg

「Masque」
MndsgnとAnna Wiseがヴォーカルをとるドリーミー・ソウル。聴いているだけでドリーミー・サウンドの中に溶け込んでしまいそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=7VhlriPtvCk

「Rare Pleasure III」
「Rare Pleasure」のパート3。Will Loganのドラムを強調したメロウ・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FwGnHZsL4sE

「Medium Rare」
本作らしいドリーミーな音世界にKieferのピアノが見事にハマっています。ハープの響きもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=iz43SIBV79Q

「Rare Pleasure IV」
「Rare Pleasure」のパート4。いきなりのブラジリアン・グルーヴの驚かされます。
https://www.youtube.com/watch?v=zC9T6ZIThuk

「Colours of the Sunset」
サンセットのような美しく幻想的な仕上がりです。ゆっくり陽が沈んでいく光景が浮かんできます。
https://www.youtube.com/watch?v=xcWkeftL3V8

「Divine Hand II」
「Divine Hand」のパート2。Miguel Atwood-Fergusonがストリングスを手掛けます。幻想的なサウンドですが、前半には生音らしいエキサイティンな演奏でメリハリをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=PdP6gmqR5Gg

Stones Throwでの他のMndsgn作品もチェックを!

『Yawn Zen』(2014年)
Yawn Zen

『Body Wash』(2016年)
Body Wash

Prophet(& Mndsgn) 『Wanna Be Your Man』(2018年)


『Snaxx』(2019年)
posted by ez at 00:20| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月26日

Al Jarreau『Breakin' Away』

キャリアを代表するヒット・アルバム☆Al Jarreau『Breakin' Away』

発表年:1981年
ez的ジャンル:超絶テクニック系男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :デフォルマシオン・・・

人気男性ジャズ・シンガーAl Jarreauのヒット・アルバム『Breakin' Away』(1981年)です。

ミルウォーキー生まれの超絶テクニシャン男性ジャズ・ヴォーカリストAl Jarreau(1940-2017年)の紹介は、2ndアルバム『Glow』(1976年)、『All Fly Home』(1978年)に続き3回目となります。

前回『All Fly Home』(1978年)の紹介は2016年のエントリーだったので、まだ彼が存命中でしたが、その後2017年2月に76歳で惜しくも逝去しています。

本作『Breakin' Away』(1981年)は、前作『This Time』(1980年)に続き、Jay Graydonがプロデュースしています。Jay Graydonとのタッグは、本作以降も『Jarreau』(1983年)、『High Crime』(1984年)と続くことになります。

Al Jarreauのキャリアを代表する1枚ですね。アルバムはUSアルバム・チャート第9位、同R&Bアルバム・チャート第1位の大ヒットとなり、グラミーでもBest Pop Vocal Performance, MaleBest Jazz Vocal Performance, Maleの二冠を達成しています。

レコーディングには、Jay Graydon(g、prog)、Steve Lukather(g)、Dean Parks(g)、Tom Canning(p、el-p、syn)、David Foster(p、el-p、syn)、Michael Omartian(syn、el-p)、Michael Boddicker(prog、syn)、J. Peter Robinson(syn)、Larry Williams(syn)、George Duke(el-p)、Milcho Leviev(p)、Abraham Laboriel(b)、Neil Stubenhaus(b)、Steve Gadd(ds)、Steve Lukather(ds)、Bob Zimmitti(per)、Tom Scott(horns)、Lon Price(as)、Bill Reichenbach Jr.(tb)、Jerry Hey(flh、tp)、Chuck Findley(tp)、Richard Page(back vo)、Steve George(back vo)、Bill Champlin(back vo)等の豪華メンバーが参加しています。

このメンバーから想像できるように、AOR方面からの再評価も高い1枚ですね。

ヒット曲「We're in This Love Together」をはじめ、フリーソウルな「Closer to Your Love」Pagesコンビがソングライティング&バック・ヴォーカルのAOR「My Old Friend」、ラテン・フレイヴァーのクロスオーヴァー「Easy」、シングルにもなったメロウ・バラード「Teach Me Tonight」が僕のおススメです。

それ以外にもAORバラード「Our Love」、シングルにもなったタイトル曲「Breakin' Away」、Jarreauらしい語り口の「Roof Garden」、グラミーの>Best Jazz Vocal Performance, Maleを獲得した「(Round, Round, Round) Blue Rondo a la Turk」という充実の全9曲です。

ポップ/R&B/ジャズの3フィールドを包み込む全盛期のAl Jarreauを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Closer to Your Love」
Jay Graydon作。爽快に疾走するフリーソウルなオープニング。本作の適度にポップなクロスオーヴァー・サウンドとJarreauの軽妙なヴォーカルがフィットしていますね。僕の一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=a-QaFbRFYb8

「My Old Friend」
John Lang/Steve George/Richard Page作。Pagesコンビがソングライティング&バック・ヴォーカルということでAORなメロウ・ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=AB89MQpJbDo

「We're in This Love Together」
Roger Murrah/Keith Stegall作。USチャート第15位、同R&Bチャート第6位となったヒット・シングル。ハート・ウォーミングなジェントル・メロウ・ポップ。大きな愛に包まれましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=otVH5cv9z1A

George Nooks、Bob Hinz、Allen & Allen、Bitty McLean、Andrew Suvalsky、Johnny Mathis feat. Dave Koz、Pierre Perpall、Boonie "J"がカヴァーしています。
George Nooks「We're in This Love Together」
 https://www.youtube.com/watch?v=eHShrzu8rVk
Bob Hinz「We're in This Love Together」
 https://www.youtube.com/watch?v=5cNAiN0rHHM
Allen & Allen「We're in This Love Together」
 https://www.youtube.com/watch?v=5e3tyz6Nj8w
Bitty McLean「We're in This Love Together」
 https://www.youtube.com/watch?v=o5CMhEVkWXE
Andrew Suvalsky「We're in This Love Together」
 https://www.youtube.com/watch?v=SLpOvBAAZNQ
Johnny Mathis feat. Dave Koz「We're in This Love Together」
 https://www.youtube.com/watch?v=NXcnFXkHjHM
Pierre Perpall「We're in This Love Together」
 https://www.youtube.com/watch?v=Q2pPqt1YPAw

「Easy」
Jay Graydon作。Jarreauらしいヴォーカル・テクニックを織り交ぜつつ、ラテン・フレイヴァーのコンテンポラリーなクロスオーヴァー・サウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3ln4vZJz1HM

「Our Love」
Jay Graydon作。AOR好きもグッとくるであろうオーセンティックな感動バラード。Jarreauのジェントルな魅力を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=V3gLpiqOxX8

「Breakin' Away」
Jay Graydon作。タイトル曲はアルバムからの2ndシングルにもなりました。本作らしい適度にポップなクロスオーヴァー・サウンドをバックに、Jarreauがハイトーン・ヴォーカルで優しく歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=aZ67bpvH3_U

「Roof Garden」
Jay Graydon作。Jarreauらしい語り口のジャズ・ヴォーカルを楽しめるクロスオーヴァー・チューン。洗練されたバッキングもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AD7PQySHAZc

Onder Bilge、Take 6、Chris Walkerがカヴァーしています。
Onder Bilge「Roof Garden」
 https://www.youtube.com/watch?v=thePVaz9jhE
Take 6「Roof Garden」
 https://www.youtube.com/watch?v=p3Avg13fCUc
Chris Walker「Roof Garden」
 https://www.youtube.com/watch?v=Isk0HBO2CUM

「(Round, Round, Round) Blue Rondo a la Turk」
Dave Brubeck作のジャズ・スタンダードをカヴァー。グラミーの>Best Jazz Vocal Performance, Maleを獲得した彼ならではの超絶ジャズ・ヴォーカルを存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=ArXmVGR4hhU

Nas feat. Al Jarreau and Keyon Harrold「Jarreau of Rap (Skatt Attack)」のサンプリング・ソースとなっています。
Nas feat. Al Jarreau and Keyon Harrold「Jarreau of Rap (Skatt Attack)」
 https://www.youtube.com/watch?v=8BEwNkGYkMM

「Teach Me Tonight」
Gene De Paul/Sammy Cahn作のスタンダードをカヴァー。当ブログではElsie Bianchi TrioLaurindo Almeida & The Bossa Nova Allstarsのカヴァーを紹介済みです。アルバムからの3rdシングルにもなりました。しっとりとしたメロウ・バラードでアルバムを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BdQC59WYfYM

Al Jarreauの他作品もチェックを!

『We Got By』(1975年)
We Got By

『Glow』(1976年)
Glow

『Look to the Rainbow』(1977年)
Look to the Rainbow

『All Fly Home』(1978年)
風のメルヘン(紙ジャケットSHM-CD)

『This Time』(1980年)
This Time

『Jarreau』(1983年)
Jarreau

『High Crime』(1984年)
High Crime

『L is for Lover』(1986年)
L Is for Lover

『Heart's Horizon』(1988年)
Heart's Horizon

『Heaven and Earth』(1992年)
Heaven & Earth

『Tomorrow Today』(2000年)
Tomorrow Today

『All I Got』(2002年)
All I Got

『Accentuate the Positive 』(2004年)
Accentuate the Positive

George Benson & Al Jarreau『Givin It Up』(2006年)
Givin It Up

『My Old Friend: Celebrating Geo』(2014年)
My Old Friend: Celebrating Geo
posted by ez at 04:30| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月24日

Jesse Boykins III『The Beauty Created』

カリスマ的男性R&Bアーティストのデビュー・アルバム☆Jesse Boykins III『The Beauty Created』

発表年:2008年
ez的ジャンル:カリスマ系男性R&B
気分は... :非相称性の美学・・・

今回はカリスマ的存在感を放つ男性R&BアーティストJesse Boykins IIIのデビュー・アルバム『The Beauty Created』(2008年)です。

1985年シカゴ生まれの男性R&BアーティストJesse Boykins IIIの紹介は、『Love Apparatus』(2014年)、N.Y.出身のDJ/プロデューサー/ラッパーMelo-Xと共同名義でリリースした『Zulu Guru』(2012年)に続き3回目となります。

ニュースクール大学時代にはBilalRobert Glasperと交流を持っていたJesse Boykins III

デビューEP『Dopamine: My Life On My Back EP』(2008年)を経てリリースされたデビュー・アルバムとなる『The Beauty Created』(2008年)には、"ネオソウルの新星"として高い評価を得た1枚です。もっとも彼自身は"ネオソウルの新星"という称されるのを嫌ったようですが。

サウンド面では異なるかもしれませんが、D'Angeloに通じる孤高のカリスマ感があるアーティストですよね。

僕もそうですが、The Soulquarians好きの人は、このデビュー・アルバムにThe Soulquarians関連の諸作を重ねてしまうのでは?

レコーディングにはJeremy Most(instruments、prog)、Anthony Coleman II(key)、Earl Travis II(b)、Steve Wyreman(el-p、key、b、g、talkbox)、Jhair Sala(congas)、 James "Booya" Richards(b)、Basil Wajdowicz(key)、Rene Del Fierro(g、prog)、Marion Ross III(tp)、Irv Washington(org、vocoder)、Daniel Moran(key)、Nicholas Ryan Gant(back vo)、Tone Whitfield(key、b)、Steve McKie(ds)、Jeremy Most(strings)、A. Blatt(instruments)、Afta-1(instruments)といったミュージシャンが参加しています。

また人気プロデューサー88-Keys、当ブログでもアルバム『Vibes』(2014年)を紹介したラッパーTheophilus London等がフィーチャリングされています。

楽曲はすべてJesse Boykins IIIと参加ミュージシャンによるオリジナルです。

ダンサブルなトラックは殆どなく、ミディアム/バラード系中心ですが、才気と色気に満ちた独特の存在感でアルバム1枚飽きることなく聴かせてくれます。

セクシーな魅力を高い音楽性を併せ持った1枚をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Fever」
やはり"ネオソウルの新星"と呼びたくなる、才気と色気に満ちたオープニング。The Soulquarians好きの人はグッとくるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=9eHNs_SBWng

「Amorous」
憂いを帯びたヴォーカルに惹かれる哀愁メロウ。派手さはありませんがジワジワくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Vy5ajEoh8jk

「Come To My Room」
アコースティック・ギターの響きを活かしたメロウ・バラード。儚い夢のような切ないムードがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=tTTtUBjL3Go

「Whispers」
正にウィスパー・モードの短いラブ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=U67fFDuLtd8

「Shine」
トークボックスも含めて80年代エレクトリック・ファンクのエッセンスを取り入れたミディアム。僕好みの1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=AhK8YPREI9g

「Trust」
ネオソウル好きは気に入るであろう1曲。ジャジー・フィーリングとミステリアス・ムードをうまく融合させている感じがいいですね。ヴォコーダーによるアクセントも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=KTMcFytpPRU

「Victoria」
Devin The Poet、Sinoriceをフィーチャー。インタールード的な美しくも儚いムードの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=SfoiO-BRWAk

「Pantyhose」
セクシー・モードのラブ・バラード。こういうエロエロな歌詞を歌っても似合ってしまうのが、この人のカリスマ性なのかも?
https://www.youtube.com/watch?v=VKi_xKRfljA

「Itis」
Steve McKieが生ドラムを叩くミディアム。ジャジー・トランペットも含めて、心地好いネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=tUBKSU12qC8

「SunStar」
メロウ・ボッサ調のロマンティックなビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=CKH4LN2WYT4

「Loopy」
A. Blattによる電脳モードのトラックが格好良い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=Eu8-CuLP5sw

「Connected」
人気プロデューサー88-KeysとTheophilus Londonをフィーチャー。J Dilla好きの人は気に入るであろうHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=2y4f5_I2BiY

「Chanel」
Afta-1による煌びやかシンセを駆使したトラックがいい感じのミディアム。ネオソウルに止まらないJesse Boykins IIIワールドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=jvsfQL1HGDc

「Be All Truth」
ラストは映画『Inside A Change』(2009年)のサントラにも収録されたビューティフル・ラブ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=uzliUpUhGts

国内盤CDには以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Tabloids (Machine Drum Remix)」
『Dopamine: My Life On My Back EP』収録曲のリミックスその1。『Love Apparatus』のプロデュースも務めたMachinedrumによるリミックス。Machinedrumとの相性の良さを感じるエレクトリック色の強い仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=50xJjJglU7A

「Tabloids (Melo X /House Drum Remix)」
『Dopamine: My Life On My Back EP』収録曲のリミックスその2。後に『Zulu Guru』を共同名義でリリースするMeLo-Xによるリミックス。フロア仕様のダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ecQU_40Vk4w

Jesse Boykins IIIの他作品もチェックを!

Jesse Boykins III & MeLo-X『Zulu Guru』(2012年)
Zulu Guru [帯・解説付き・国内盤仕様 / 輸入盤] (BRZN191)

『Love Apparatus』(2014年)
LOVE APPARATUS [国内盤/解説付/ボーナス・トラック3曲収録]
posted by ez at 02:31| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする