2021年06月19日

Chunky A『Large And In Charge』

コメディアンの珍品R&B/Hip-Hop☆Chunky A『Large And In Charge』

発表年:1989年
ez的ジャンル:コメディアン系R&B/Hip-Hop
気分は... :珍味を召し上がれ!

今回は珍品R&B/Hip-Hop作品、Chunky A『Large And In Charge』(1989年)です。

Chunky AはUSコメディアンArsenio Hallのアーティスト名。

当時彼は「The Arsenio Hall Show」という自身が司会を務める番組で人気を博していました。(多分)そんな人気に便乗して制作されたであろうアルバムが本作『Large And In Charge』です。

Cameo「Word Up!」のパロディ・オマージュ「Owwww!」Fine Young Cannibalsの大ヒット曲「She Drives Me Crazy」のパロディ・リメイク「Ho Is Lazy」Princeのモノマネ・モードの「Very High Key」など、お遊び系のトラックが多いのですが、サウンド面は1989年らしいR&B/Hip-Hopに仕上がっており、それなりに楽しめると思います。

プロデュースはA.Z. GrooveChunky A

レコーディングにはKevin Dorsey(back vo)、Troop(back vo)、Vesta Williams(back vo)、Chuckii Booker(p)、Cornelius Mims(元Tease)(b)、Greg Phillinganes(key)、Gerald Albright(sax)等が参加しています。

ちなみにAmazonへのリンクは上記ジャケですが、僕が保有するCDのジャケはこんな感じです。多分、こちらが標準だと思います。
chunky a large and in charge.jpg

たまにはこんな珍品もいいのでは(笑)

全曲紹介しときやす。

「Owwww!」
本作のハイライトとなるCameo「Word Up!」のパロディ・オマージュ。PVにはLarry Blackmon、Nathan Leftenant、Tomi Jenkinsという本家Cameoメンバーも参加しており、Cameo「Word Up!」好きの人であれば楽しめる1曲なのでは?終盤にはOhio Players「Fire」のフレーズも聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=cjSJG7Ip_ig

「Large And In Charge」
タイトル曲はオールドスクールHip-Hop調です。NJS系男性R&Bグループとして当時人気を博していたTroopと女性R&BシンガーVesta Williamsがバック・ヴォーカルで参加。
https://www.youtube.com/watch?v=Hy9r6uLTmjg

「Stank Breath」
James Brownモードのファンクネスを効かせたHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=8xWXraHxTKI

「Ho Is Lazy」
Fine Young Cannibalsの大ヒット曲「She Drives Me Crazy」のパロディ・リメイク。本作らしいおふざけモード全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=TUjZDtXypHg

「Sorry」
本トラックを本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?意表を突くスウィート・バラードです。スウィート・ソウルをバックに、Chunky Aがしゃべり倒します。
https://www.youtube.com/watch?v=fhdQMQo1jzY

「I Command You To Dance」
お遊びモードのラップですが、それが逆にファンクネスを効かせたHip-Hopトラックにフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=v4rxE_-SDLo

「Very High Key」
この曲はPrinceのモノマネ・モードのミネアポリス・ファンク調。Chuckii Bookerがピアノ、元TeaseのCornelius Mimsがベースで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=coWyDjfDSzs

「Dipstick」
この曲のみKevin Dorseyプロデュース。Greg Phillinganesがキーボードで参加しています。低音の効いたミディアム・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5cZBWuRJhwQ

「Dope, The Big Lie」
ラストはコメディアンらしいラップで楽しませてくれるHip-Hopチューン。
https://www.youtube.com/watch?v=aAQxQE6paMw

こういうアルバムがリリースされた80年代はいい時代だった!
posted by ez at 03:03| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする