2021年07月25日

Jam & Lewis『Volume One』

なんとこれが1stアルバム☆Jam & Lewis『Volume One』

発表年:2021年
ez的ジャンル:名プロデュース・チーム系R&B
気分は... :動くピクトグラムにハマる!

五輪が開幕し、昨日から本格的に競技がスタートしましたが、僕が一番夢中になっているのは開会式の動くピクトグラムのパフォーマンス。YouTubeで何度もリピート視聴しながらニヤニヤしています。

お金をかけるだけがすべてじゃない!
アイデア次第で世界中の人々を笑顔にできる!
世界に向けた素晴らしいメッセージの発信だったと思います。
記事書き終わったら、もう一度観ようっと(笑)

新作アルバムから人気プロデュース・チームプロデュース・チームJam & Lewis(Jimmy Jam/Terry Lewis)の1stアルバム『Volume One』です。

80年代からJam & Lewis名義でプロデュース/ソングライティングを手掛けてきた彼らですが、意外にもJam & Lewis名義のオリジナル・アルバムって無かったんですね。

その1stアルバム『Volume One』ですが、彼らがプロデュースを手掛けてきたアーティストを中心に、Jam & Lewisと豪華アーティストとの共演アルバムといった内容になっています。その意味で、かなり企画色の強いアルバムですが、今さらアーティスト性が云々ということを語るべきアーティストではないので、逆にこういった企画色が強いほうが楽しめていいのでは?

気になるのは共演する豪華ゲストですが、Sounds of BlacknessMary J. BligeBoyz II MenMariah CareyBabyfaceToni BraxtonHeather HeadleyCharlie WilsonUsherMorris DayJerome BentonThe Rootsという面々です。

プロデュースは勿論Jam & Lewis
ソングライティングはJam & Lewisとゲストらとの共作。

細かなことは考えず、Jam & Lewisと豪華アーティストとの共演を楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Til I Found You」
2019年にシングル・リリースしていた楽曲。コンテンポラリー・ゴスペル・グループSounds of Blackness(Ann Nesby、Lauren Evans、James "Big Jim" Wright等)をフィーチャー。Sounds of Blacknessといえば、Jam & Lewisが1991年に旗揚げしたPerspective Record 第一弾アーティストとしてお馴染みですね。『The Evolution Of Gospel』(1991年)、『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)、『Africa to America: The Journey of the Drum』(1994年)といったアルバムをJam & Lewisがプロデュースしています。相変わらず、Jam & LewisとSounds of Blacknessの相性の良さを感じる感動的なコンテンポラリー・ゴスペルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_NHLOc8So-w

「Spinnin」
Mary J. Bligeとの共演・共作です。Jam & LewisはMJBの『Share My World』(1997年)、『Mary』(1999年)、『No More Drama』(2001年)といったアルバムをプロデュースしています。本曲は成熟したオトナR&Bといった雰囲気のミディアムに仕上がっています。MJBのヴォーカル・ワークがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cX91GvWjkXw

「The Next Best Day」
男性R&BグループBoyz II Menとの共演・共作です。Jam & LewisはBoyz II Menの『II』(1994年)、『Evolution』(1997年)、『Full Circle』(2002年)といったアルバムをプロデュースしています。彼らの素晴らしいヴォーカル・ワークを活かしたビューティフル・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5G7O66eNy4s

「Somewhat Loved (There You Go Breakin' My Heart)」
(僕の大嫌いな)Mariah Careyとの共演・共作です。これまでJam & Lewisは『Rainbow』(1999年)、『Glitter』(2001年)、『Charmbracelet』(2002年)といったアルバムをプロデュースしています。哀愁ミディアムですが、生理的にMariahは受け付けないのでスルーさせてもらいます。
https://www.youtube.com/watch?v=DuX3K0FJ8qQ

「He Don't Know Nothin' Bout It」
2020年にシングル・リリースしていた楽曲。Babyfaceとの共演・共作です。曲自体は完全にBabyfaceスタイルですね。メロディアスなBabyfaceワールドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=IONf2lNZ4ao

「Happily Unhappy」
Toni Braxtonとの共演・共作です。スケールの大きなビューティフル・バラード。聴いているだけで胸に込み上げてくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=z491tTQW_Hk

「Maybe I've Changed (Or Did You)」
Heather Headleyとの共演・共作です。彼女の1stアルバム『This Is Who I Am』(2002年)、2ndアルバム『In My Mind』(2006年)にJam & Lewisがプロデューサーとして参加しています。味わい深いソウルフル・バラード。曲単位でいえば、コレが一番好きかも?
https://www.youtube.com/watch?v=xpRHtoVKT20

「Do What I Do」
The Gap BandCharlie Wilsonとの共演・共作です。当ブログでも紹介した『Forever Charlie』(2015年)でJam & Lewisがプロデュースしていました。オートチューンやプログラミングを駆使したプロダクションが逆にJam & Lewisらしさを楽しめるかもしれません。曲調はCharlie Wilson色が強く、大物同士の共演らしいがっぷり四つな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yj-ifwERF6o

「Do It Yourself」
Usherとの共演・共作です。これまでJam & Lewisは『8701』(2001年)、『Confessions』(2004年)といったアルバムをプロデュースしています。Usher色の強い仕上がりですが、それこそが名プロデュース・チームJam & Lewisらしい仕事ぶりだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=CHUt4JuR5Wc

「Babylove」
The TimeThe Original 7ven)の同僚であるMorris Day、Jerome Bentonとの共演。さらには最強Hip-HopバンドThe Rootsも参加しています。The Rootsがいなければ、The Original 7ven的な雰囲気にあるのでしょうが、The Rootsが加わることでケミストリーを起こしているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3Nrkj_GLTlM

個人的には、80年代のTabu RecordsJam & LewisがプロデュースしたAlexander O'NealCherrelleThe S.O.S. Bandからセレクトした『The Best of JAM & LEWIS Works on Tabu Records』がおススメです。

『The Best of JAM & LEWIS Works on Tabu Records』
posted by ez at 01:07| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月24日

James Taylor Quartet『A Few Useful Tips About Living Underground』

生グルーヴ回帰の痛快作☆James Taylor Quartet『A Few Useful Tips About Living Underground』
A Few Useful Tips About Living Underground
発表年:1996年
ez的ジャンル:アシッド・ジャズ系UKジャズ・ファンク
気分は... :人力ピクト、ナイス!

五輪開会式が終わりました。

直前にトラブル続出のせいもあって、開会式の演出についてネット上では批判的な意見も多いですが、僕はそれなりに楽しめました。というより、状況を受け入れて楽しむようにしていました。

せっかく五輪が開催されるならば、世の中が良い方向に向かう契機になって欲しいし、僕自身も世界の一流アスリートの姿を見て感動したいと思います。1年延期という困難を克服して大会に臨む選手たちを温かい気持ちで応援したいですね。

今回はUKアシッド・ジャズの牽引者の一人であるオルガン/キーボード奏者James Taylor率いるJames Taylor Quartet(JTQ)『A Few Useful Tips About Living Underground』(1996年)です。

JTQについて、当ブログでこれまで紹介したアルバムは以下の5枚。

 『Mission Impossible』(1987年)
 『The Moneyspyder』(1987年)
 『Do Your Own Thing』(1990年)
 『Supernatural Feeling』(1993年)
 『In The Hand Of The Inevitable』(1995年)

前作『In The Hand Of The Inevitable』(1995年)に続く、Acid Jazz復帰第二弾アルバムとなります。

『In The Hand Of The Inevitable』同様に、生グルーヴ重視の原点回帰を志向したアルバムに仕上がっています。

本作のメンバーはJames Taylor(org、key)、David Taylor(g)、Gary Crockett(b)、Neil Robinson(ds)、John Willmott (sax)、Dominic Glover(tp)という6名。

それ以外にMaurizio Ravalico(per)、Mark Townson(per)、Ray Gaskins(sax)、Nitin Sawhney(tabla)といったミュージシャンが参加しています。

Gil Scott-Heronのカヴァー「It's Your World」Lalo Schifrin作の映画『ダーティハリー(Dirty Harry)』(1971年)のテーマ曲カヴァー「The Theme From 'Dirty Harry'」以外はJTQのオリジナルです。

シングルにもなったグルーヴィー・オルガン・ジャズ「Creation (Fanfare For A 3rd Millennium)」Brian Augerあたりを彷彿させる「Staying Active」「Don't Let Money Be Your God」、サマー・モードのジャズ・ファンク「Summer Fantasy」、国内盤CDボーナス・トラックの「Bombshell」あたりがおススメです。

「It's Your World」「The Theme From 'Dirty Harry'」というカヴァー2曲も楽しめます。

真夏の暑さで汗ばみながら聴く、グルーヴィーな痛快ジャズ・ファンクも悪くないと思います。

全曲紹介しときやす。

「Selectivity」
James Taylor作。軽快なホーン・サウンド、パーカッシヴなリズム、David Taylorのギター・ソロなどJTQの総合力が発揮されたオープニング。あっけないエンディングも面白い!
https://www.youtube.com/watch?v=IA1frfSimI0

「Creation (Fanfare For A 3rd Millennium)」
James Taylor作。シングルにもなったグルーヴィー・オルガン・ジャズ。パワフルに生グルーヴ回帰したJTQの魅力が凝縮された演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=2iNl5GP8ZuU

「Staying Active」
James Taylor/David Taylor作。Brian Augerあたりがお好きな人が気に入りそうなグルーヴィーな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=ozm57f1jytQ

「It's Your World」
Gil Scott-Heronのカヴァー。オリジナルは『It's Your World』(1976年)。Gil Scott-Heron大好きの当ブログではお馴染みの1曲ですが、オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、JTQらしいグルーヴィーな格好良さが加味されています。
https://www.youtube.com/watch?v=EVz772eIZqA

「The Theme From 'Dirty Harry'」
Lalo Schifrin作。映画『ダーティハリー(Dirty Harry)』(1971年)のテーマ曲をカヴァー。お馴染の映画テーマ曲はスリリングなファンキー・グルーヴで聴かせてくれます。JTQならではの格好良さを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=oMav4GSZQ60

「Summer Fantasy」
James Taylor/David Taylor作。サマー・モードのジャズ・ファンク。適度にパーカッシヴな感じが僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=or3LN15wSy4

「Don't Let Money Be Your God」
James Taylor/David Taylor作。70年代ジャズ・ロックやBrian Augerがお好きの人が気に入る演奏なのでは?軽くラテン・フレイヴァーを効かせています。
https://www.youtube.com/watch?v=O1W3IMxb5RE

「Nutrition」
James Taylor/David Taylor作。グルーヴィーで開放的なジャズ・ファンク。オルガンのみならず、ギター、ベース、ホーン隊など見せ場があります。
https://www.youtube.com/watch?v=qKBcLcmT22I

「Serenity」
James Taylor/David Taylor作。ドラム&パーカッションに先導されたオルガン・グルーヴ。ホーン隊によるアクセントもいい感じ!
https://www.youtube.com/watch?v=qsFLOgpu8g8

「Check It Out」
James Taylor作。ケバケバしいキーボードの音色が印象的なファンキー・グルーヴ。サマー・フュージョン×ディスコ・ファンクといった雰囲気です。スクラッチ音のアクセントも効かせています。
https://www.youtube.com/watch?v=ftJTJwrCF_I

「Grass Is Not Greener」
James Taylor作。Ray Gaskinsのサックスが先導するファンキー・ジャズ・グルーヴ。なかなかエキサイティングです。
https://www.youtube.com/watch?v=EIJsdpBcpbM

「Bombshell」
国内盤CDボーナス・トラック。James Taylor作。ドライヴ感が格好良いグルーヴィー・ジャズ・ファンク。

JTQの他作品もチェックを!

『Mission Impossible』(1987年)
Mission Impossible

『The Moneyspyder』(1987年)
The Moneyspyder

『Wait a Minute』(1988年)
Wait a Minute

『Get Organized』(1989年)
Get Organised

『Do Your Own Thing』(1990年)
James Taylor Presents Jtq

『Absolute: JTQ Live』(1991年)
Absolute - James Taylor Quartet Live

『Supernatural Feeling』(1993年)
Supernatural Feeling

『In The Hand Of The Inevitable』(1995年)
In the Hand of the Inevitable

『A Few Useful Tips About Living Underground』(1996年)
A Few Useful Tips About Living Underground

『Whole Lotta Live 1998』(1998年)
Whole Lotta Live 1998

『Penthouse Suite』(1999年)
ザ・ペントハウス・スイート

『A Bigger Picture』(1999年)
The Bigger Picture

『Swinging London』(2000年)
Swinging London

『Message from the Godfather』(2001年)
Message From the Godfather

『Room at the Top』(2002年)
Room at the Top

『The Oscillator』(2003年)
The Oscillator

『A Taste of Cherry』(2006年)
Taste of Cherry

『Don't Mess With Mr. T - James Taylor Quartet Plays Motown』(2007年)
Don't Mess With Mr T / James Taylor Quartet Plays

『Live at the Jazz Cafe』(2008年)
ライヴ・アット・ザ・ジャズカフェ

『New World』(2009年)
New World

『The Template』(2011年)
The Template

『Closer to the Moon』(2013年)
Closer to the Moon

『The Rochester Mass』(2015年)
The Rochester Mass

『Soundtrack From Electric Black』(2018年)


『People Get Ready (We're Moving On)』(2020年)
posted by ez at 03:41| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月23日

Rodrigo Maranhao『Bordado』

ブラジリアン男性SSWのデビュー・アルバム☆Rodrigo Maranhao『Bordado』

発表年:2007年
ez的ジャンル:ブラジリアン男性SSW
気分は... :20歳の躍動!

昨日の五輪は女子ソフトボール、男子サッカーの2競技で日本代表が勝利しました。

どちらも薄氷を踏む思いの勝利でしたが、それぞれ勝利の立役者となったのが女子ソフトボールでは後藤選手、男子サッカーでは久保選手という20歳の若者だった点が印象的でしたね。二人とも大舞台で物怖じしない逞しさに感動しました。開会式に関してはゴタゴタ続きで呆れるばかりですが、競技に励む選手たちを見ていると、やはり五輪は素晴らしいイベントだと思います。

男子サッカーについては、日本戦の前に行われた「フランス対メキシコ」も興味深い一戦でしたね。今後日本が対戦する二か国ですが、特に勝利したメキシコのチームとしての完成度は素晴らしかったですね。個人的にはブラジル、スペインと並ぶ優勝候補なのではないかと思います。

一方、大差で敗れたフランスも個々の選手の能力は高く、日本は相当苦労するだろうなと感じました。このメキシコ、フランスという難敵二連戦で何とか一勝できれば、決勝トーナメントまで辿り着けそうですね。冨安、三笘がその二戦に間に合ってくれることを祈っています。

さて、今回はブラジリアン男性SSWのデビュー・アルバムRodrigo Maranhao『Bordado』(2007年)

Rodrigo Maranhaoはリオ・デジャネイロ生まれの男性シンガー・ソングライター。

まずソングライターとして頭角を現し、当ブログでも紹介したMaria Rita『Segundo』(2005年)で楽曲提供した「Caminho das Aguas」が第7回ラテングラミー賞の最優秀ブラジル歌曲賞を受賞し、一躍注目の存在となりました。
Maria Rita「Caminho das Aguas」
 https://www.youtube.com/watch?v=uJZOPU8ttpw

それ以外にも当ブログで紹介した作品でいえば、Roberta Sa『Belo E Estranho Dia Pra Se Ter Alegria』(2007年)※ボーナス・トラック、Maria Rita『Coracao a Batucar』(2014年)で楽曲提供しています。

ソロ・アルバムとしては、『Bordado』(2007年)、『Passageiro』(‎2010年)、『Itinerario』(2014年)という3枚をリリースしています。

さて、本作『Bordado』(2007年)ですが、派手さはありませんが、ブラジル人男性SSWらしい味わいのある1曲に仕上がっています。前述の名曲「Caminho Das Aguas」の本人ヴァージョンが収録されているのも嬉しいですね。

そうめんでも食しながら聴きたくなる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Bordado」
タイトル曲はシンプルな弾き語り。美しい刺繍の色彩に美しい女性を投影しています。
https://www.youtube.com/watch?v=GG_6hYKloWw

「Interior」
美しい12弦ギターの響きをバックに、対となる言葉を次々と並べていく、詩的な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vvf2MjoMgSs

「O Osso」
印象的なアコーディオンの音色をバックに、♪俺は死ぬまでフラメンゴのファンさ♪と歌うカリオカらしい1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=RYJFlSjlG8I

「Olho De Boi」
味わい深い弾き語り。しみじみと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=NDywUZA07dM

「Pra Tocar Na Radio」
弾き語りサンバ。Celso Fonsecaあたりに通じる静かなるジェントル感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KmgHQxppWRs

「Baiao Digital」
ブラジリアンSSWらしい淡々とした哀愁チューン。さり気なさが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=22skdv8RvDM

「Milonga」
ギターとアコーディオンのみのバッキングで、詩的な歌詞を味わい深く歌う哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=6c6EP_QwhPM

「Noites Do Ira」
アフガニスタン、イラン、ザイール、ルアンダ、ガーナと自分の知らない世界に思いを馳せる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=BWZi45hOGek

「Recado」
ア・カペラで歌われる1曲。富を得て街を離れてしまった人に、街の素晴らしさを伝言します。
https://www.youtube.com/watch?v=xPp-SMnvv2w

「Todo Dia」
ビリンバウなども取り入れた土着的サウンドが印象的な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=PJPKGKdL2zs

「Caminho Das Aguas」
前述のラテングラミー賞の最優秀ブラジル歌曲賞の受賞曲のセルフ・カヴァー。Maria Ritaヴァージョンとは異なる魅力を持った素晴らしい本人ヴァージョンです。♪川の流れのような生きる道を見せてください♪
https://www.youtube.com/watch?v=c2ew40Ug0aw

「Mantra」
国内盤ボーナス・トラックその1。心の中に湧き起こる情熱を歌う、静かなるパッションに溢れた1曲。

「Samba De Um Minuto」
国内盤ボーナス・トラックその2。哀愁モードの楽曲をしみじみと歌い上げます。

『Passageiro』(‎2010年)


『Itinerario』(2014年)
posted by ez at 02:55| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月21日

Seven Seas『The Miami Sound』

有名曲をカヴァーしたインスト・ディスコ☆Seven Seas『The Miami Sound』

発表年:1976年
ez的ジャンル:T.K.系ディスコ
気分は... :縁は異なもの!

1970年代のT.K.ディスコからSeven Seas『The Miami Sound』(1976年)です。

Seven Seasは謎のスタジオ・バンド。

T.K. Productions傘下のGladesからシングル「Super Jaws/Pat's Jam」(1975年)とアルバム『The Miami Sound』(1976年)をリリースしています。

プロデュースはRay Martinez
Mike Lewisがアレンジを手掛けています。

中身はT.K.ディスコらしいサマー・モードのインスト・ディスコ作品です。

「Super Jaws」以外はダンス・チューンのカヴァーであり、オリジナルと聴き比べてみるのも楽しいのでは?

個人的には「Swearin' To God」Frankie Valli)、「Get Down Tonight/That's The Way (I Like It) Medley」KC & The Sunshine Band)、「Fight The Power」The Isley Brothers)、「Bad Luck」Harold Melvin And The Blue Notes)あたりがおススメです。

インスト・ディスコに抵抗がなければぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「What A Difference A Day Makes」
1934年にメキシコ人作曲家Maria Greverが書いたポピュラー・スタンダードのカヴァー。有名なのはDinah Washingtonヴァージョンですね。本ヴァージョンはEsther Phillipsヴァージョン(1975年)をお手本にしています。開放的でダイナミックなインスト・ディスコで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IXmA_cruOr8

「Bad Luck」
Harold Melvin And The Blue Notes、1975年のヒット曲をカヴァー(Gene McFadden/John Whitehead/Victor Carstarphen作)。オリジナルは『To Be True』(1975年)収録。有名ヒット曲をマイアミ・ディスコらしいサマー・モードのディスコ・チューンで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LrkFG_hf1Eg

「Do It ('Till You're Satisfied)」
B.T. Express、1974年のヒット曲をカヴァー(Billy Nichols作)。オリジナルは『Do It ('Til You're Satisfied)』(1974年)収録。オリジナルのファンキーな魅力を受け継ぎつつ、よりサマー・モードのサウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=u2ndKC1u6S8

「Fight The Power」
The Isley Brothers、1975年のヒット曲をカヴァー(O'Kelly Isley/Rudolph Isley/Roland Isley/Ernie Isley/Marvin Isley/Chris Jasper作)。オリジナルは『The Heat Is On』(1975年)収録。オリジナルの推進力のあるファンキー・サウンドをよりディスコティックにしたようなインスト・ディスコに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uHGzcjRhVRU

「Get Down Tonight/That's The Way (I Like It) Medley」
KC & The Sunshine BandのUSチャートNo.1ヒット2曲のカヴァー・メドレー(Harry Wayne Casey/Richard Finch作)。オリジナルは2曲共に『KC and the Sunshine Band』(1975年)収録。T.K.を代表するディスコ・バンドへの敬意を表したカヴァー。ホーン・サウンドを前面に打ち出したエキサイティングなディスコ・メドレーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3rtfMgh-n54

「Swearin' To God」
Frankie Valli、1975年のヒット曲をカヴァー(Bob Crewe/Denny Randell作)。オリジナルは『Closeup』(1975年)収録。この曲の持つメロウ&グルーヴィーな魅力をうまく抜き出したメロウ・インスト・ディスコに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xv8-PEvanlA

「Super Jaws」
Clarence Reid/Willie Clarke作。アルバム唯一のオリジナルはアルバムに先駆けて1975年にシングル・リリースされていました。各種コンピでも人気のファンキー・ディスコに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=bwwN6SRLciE

いよいよ東京五輪の競技が始まりますね。
五輪開催に批判的な意見も多いですが、出場する選手には何も罪はない。

五輪のためにすべてを賭けて努力してきた選手たちを素直に応援したいし、こんな時だからこそスポーツを観て感動したいですね。
posted by ez at 03:05| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月20日

Barbara Acklin『Love Makes a Woman』

Brunswickの歌姫のデビュー・アルバム☆Barbara Acklin『Love Makes a Woman』

発表年:1968年
ez的ジャンル:Brunswick系レディ・ソウル
気分は... :センス・オブ・ワンダー!

今回はシカゴ・ソウルの名門レーベルBrunswickを代表する女性ソウル・シンガーBarbara Acklinのデビュー・アルバム『Love Makes a Woman』(1968年)です。

カリフォルニア州オークランド生まれ、シカゴ育ちの女性ソウル・シンガーBarbara Acklin(1943-1998年)の紹介は、『Seven Days Of Night』(1969年)に続き2回目となります。

プロデューサーCarl Davisに見出され、シカゴ・ソウルの名門レーベルBrunswickの歌姫となるBarbara Acklinですが、そのデビュー・アルバムとなるのが本作『Love Makes a Woman』(1968年)です。

プロデュースはCarl Davisと後に旦那様となるEugene RecordThe Chi-Lites)。アレンジはSonny Sanders

アルバムからはタイトル曲「Love Makes A Woman」がUSチャート第15位、同R&Bチャート第3位のシングル・ヒットとなりました。

アルバムは「What The World Needs Now Is Love」「The Look Of Love」というHal David/Burt Bacharach作の名曲カヴァー2曲でスタートします。

個人的には、チャーミングな「Come And See Me Baby」「Please Sunrise, Please」、切々とした哀愁バラード「Yes I See The Love (I Missed)」Luluの大ヒット曲カヴァー「To Sir, With Love」、グルーヴィー・ソウル「Be By My Side」、CDボーナス・トラックの1967年のシングル曲「Fool, Fool, Fool (Look in the Mirror)」あたりもおススメです。

チャーミングなデビュー・アルバムを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「What The World Needs Now Is Love」
Hal David/Burt Bacharach作品のカヴァー1曲目。オリジナルはJackie DeShannonのヒット曲。お馴染みの名曲をチャーミングなソウル・ヴォーカルで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pNt2iMj_p6I

本曲に関して、当ブログではCal TjaderEnoch LightDwight TribleSamuel Jonathan JohnsonThe Sweet InspirationsBuild An Arkのカヴァーも紹介済みです。

「The Look Of Love」
Hal David/Burt Bacharach作品のカヴァー2曲目。オリジナルはDusty Springfieldが歌った映画007シリーズ『Casino Royal』の主題歌。ビートを効かせたサウンドをバックに少し妖艶な雰囲気のヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=lRGvolNzEgQ

本曲に関して、当ブログではDelfonicsGimmicksChristopher ScottCharles HullVoices In LatinDorothy AshbyWillie BoboThe Metersのカヴァーも紹介済みです。

「The Old Matchmaker」
Barbara Acklin/Eugene Record作。ポップ・ソウルなミディアム。華やかさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=nCK7b_j9_KA

「Come And See Me Baby」
Eugene Record作。彼女らしいチャーミングなソウル・ヴォーカルを満喫できる僕好みのミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=5LMIJtM3j4g

「I've Got You Baby」
Karl Tarleton/James Cleveland作。ホーン&ストリングスが盛り上げてくれるポップ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=w4BgUMnQa1w

「Love Makes A Woman」
Carl Davis/Eugene Record/Gerald Sims/William Sanders作。タイトル曲はUSチャート第15位、同R&Bチャート第3位となったヒット・シングル。彼女がBrunswick期待の新星であったことを実感できるスケールの大きなソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=aav2Dl9tdAw

Phoebe Snow、Joyce Simsがカヴァーしています。
Phoebe Snow「Love Makes A Woman」
 https://www.youtube.com/watch?v=73CSTozB_Ms
Joyce Sims「Love Makes A Woman」
 https://www.youtube.com/watch?v=iloBx1iOtkc

「Please Sunrise, Please」
Barbara Acklin/Eugene Record作。キュートに歌い上げるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=yUPbpaNr5ds

Young-Holt Unlimited、Lionel Hamptonがカヴァーしています。
また、Floppy Circus「All the Happy Days」のサンプリング・ソースとなっています。
Young-Holt Unlimited「Please Sunrise, Please」
 https://www.youtube.com/watch?v=fkPcxJ9SOZs
Lionel Hampton「Please Sunrise, Please」
 https://www.youtube.com/watch?v=Uo1s1ErhP74
Floppy Circus「All the Happy Days」
 https://www.youtube.com/watch?v=IKcggRmxhH4

「Your Sweet Loving」
Billy Butler作。ボーナス・トラックとして収録の1967年のシングル「Fool, Fool, Fool (Look in the Mirror)」のB面曲にもなったミディアム・バラード。味わいのあるヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4sIkxq5DRac

「Yes I See The Love (I Missed)」
Eugene Record作。切々とした雰囲気にグッとくるポップ・ソウルな哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=gLtoPTOqUzM

「To Sir, With Love」
イギリス映画『To Sir, With Love(いつも心に太陽を)』(1967年)の主題歌。Luluが歌いUSチャートNo.1となった大ヒット曲をカヴァー(Don Black/Marc Loudon作)。ビートを効かせたキュートなポップ・ソウルで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jTihozrGpnI

「Be By My Side」
Barbara Acklin/Eugene Record作。本編ラストは僕好みのグルーヴィー・ソウルで締め括ってくれます。サックス・ソロも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y7nC8xAGOqo

「Fool, Fool, Fool (Look in the Mirror)」
CDボーナス・トラック。1967年のシングル曲。Peggy March、1966年のシングル曲をカヴァー(Rudy Clark作)。初々しくキュートなソウル・グルーヴは僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=mflq51lCmOQ

Barbara AcklinBrunswick時代の他作品もチェックを!

『Seven Days Of Night』(1969年)
セヴン・デイズ・オブ・ナイト

『Someone Else's Arms』(1970年)
サムワン・エルスズ・アームズ

『I Did It』(1971年)
アイ・ディド・イット(期間限定価格盤)

『I Call It Trouble』(1973年)
アイ・コール・イット・トラブル+1
posted by ez at 02:03| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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