2021年07月18日

Kucka『Wrestling』

満を持したデビュー・アルバム☆Kucka『Wrestling』

発表年:2021年
ez的ジャンル:エレクトロニカ/シンセ・ポップ
気分は... :コケティッシュ!

新作から期待のアーティストKuckaのデビュー・アルバム『Wrestling』です。

Kucka(本名:Laura Jane Lowther)はUKリヴァプール生まれの女性アーティスト/プロデューサー。

オーストラリアを経て現在はL.A.を拠点としています。

2012年から活動を開始し、これまで何枚かのEPをリリースし、 FlumeVince StaplesASAP Rockyといったアーティストとして共演してきましたが、ようやくデビュー・アルバムがリリースされました。

プロデュース&ソングライティングはKucka自身。

VegynFlumeExmoor EmperorNosaj Thingが共同プロデュース&共作で参加しています。

アルバム全体としては、コケティッシュなヴォーカルを活かしたエレクトロニカ/シンセ・ポップといった印象です。

不思議な存在感を放つ「Contemplation」、フットワーク/トラップのエッセンスも感じる「Drowning」、コケティッシュなシンセ・ポップ「Ascension」、不可思議な哀愁シンセ・ポップ「Afterparty」、ヴィヴィッドな「Sky Brown」、ダンサブルでキャッチーな「No Good For Me」、チルな「Real」あたりが僕のお気に入り。

あなたもKuckaワールドにハマってみては?

全曲紹介しときやす。

「Wrestling」
タイトル曲はジンワリと滲み出てくるようなエレクトロニカがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=l0skyRcjUQI

「Contemplation」
Vegynとの共同プロデュース&共作。Kuckaの不思議な存在感が際立つエレクトロ・ポップ。Kuckaのコケティッシュなヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=eIw--Bqmzo8

「Drowning」
Flumeが共同プロデュースで参加。フットワーク/トラップのエッセンスも感じるトラックはアルバム構成上のいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=WTKDPhRiKGo

「Ascension」
Kuckaのポップ・センスを感じる1曲。コケティッシュな声をサウンドの1つとして巧みに操っています。
https://www.youtube.com/watch?v=d4G2KBs4DFI

「Afterparty」
不可思議な哀愁シンセ・ポップといった趣がいいですね。美しいのにどこか歪んでいるような感覚に陥ります。
https://www.youtube.com/watch?v=1wj5w9QsEfY

「Joyride」
自身のコケティッシュな声を音源の1つとして上手く活用し、少しトライバルなリズムと組み合わせています。
https://www.youtube.com/watch?v=4rjSlGMx0E0

「Your World」
哀愁R&B調の仕上がり。切ない歌声とシンセ・サウンドの組み合わせがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3oVpdQM3h4E

「Sky Brown」
Exmoor Emperorとの共同プロデュース&共作。ヴィヴィッドなシンセ・ポップ。音の余白・余韻もいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=yLDpqczZ7tk

「No Good For Me」
Nosaj Thingとの共同プロデュース&共作。ダンサブルでキャッチーな哀愁シンセ・ポップ。Kuckaの切ないヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uL575PoQ5qg

「Real」
コケティッシュ・ヴォーカルの魅力を最大限に生かしたチルな仕上がり。サウンド的にはリアルというより非リアルといった雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hUJxtWpfezo

「Eternity」
寂しげなエレクトロニカ。フェードアウト気分な仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=4V0tTO7L6R8

「Patience」
ラストは神秘的なエレクトロニカ。癒しのサウンドが耐える力を与えてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=M60sGQccBp4

五輪前のサッカーのテスト・マッチ「日本対スペイン」は面白い試合でしたね。

日本代表の実力云々より、本気で金メダル獲りを狙ってきたスペインの豪華メンバーにウキウキしてしまいました。

posted by ez at 00:38| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月17日

Jimmy Messina『Oasis』

南国ムードのAOR名盤☆Jimmy Messina『Oasis』

発表年:1979年
ez的ジャンル:AOR系男性シンガー・ソングライター
気分は... :梅雨明け!

今回はLoggins & Messinaでお馴染みのJimmy Messina(Jim Messina)の初ソロ・アルバム『Oasis』(1979年)です。

60年代前半のJim Messina & His Jestersに始まり、伝説のグループBuffalo Springfield、Richie Furayらと組んだPoco、そして、Kenny Logginsとのデュオ、Loggins & Messinaとキャリアを積んできたJimmy Messina(Jim Messina)(1947年カリフォルニア生まれ)。

そんな彼がLoggins & Messina解散後にリリースした初ソロ・アルバムが本作『Oasis』(1979年)です。

AOR名盤としてお馴染みの1枚ですね。

プロデュースはJimmy Messina自身。

レコーディングにはJimmy Messina(vo、g)、Wayne NelsonLittle River Band)(b、back vo)、Tony Moreno(ds、timbales)、Jim Studer(key、syn、back vo)、 Tony Barbetta(syn)、Milt Holland(per)、Craig Thomas(ts、as、fl、cla、back vo)、Jeff Elliott(tp、flh、tb)といったミュージシャンが参加しています。

アルバム全体としては、ラテン・タッチのライト・フュージョン調サウンドが心地好いサマー・モードの1枚に仕上がっています。

AOR名曲「Seeing You (For The First Time)」をはじめ、南国ムードの開放的な「New And Different Way」、ライト・フュージョンなメロウ・ダンサー「Do You Want To Dance」、サマー・モードのライト・フュージョン「Love Is Here」、ラテン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ「Waitin' On You」、AORなメロウ・ミディアム「(Is This) Lovin' You Lady」など充実の全9曲です。

梅雨が明け、夏本番となった今の時期にピッタリな1枚です。

全曲紹介しときやす。

「New And Different Way」
Jimmy Messina作。南国ムードの開放的なメロウ・チューンがオープニング。ラテン・タッチのライト・サウンドとMessinaのリラックスしたヴォーカルがよくフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=58hwPep1WRc

「Do You Want To Dance」
Craig Thomas/Jimmy Messina作。ライト・フュージョンな疾走感が心地好いメロウ・ダンサー。サマー・モードにフィットする1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=g9aIdzcEXck

「Seeing You (For The First Time)」
Jimmy Messina作。映画『なんとなく、クリスタル』(1981年)サントラにも収録されたAOR名曲。正にクリスタルなメロウ・ミディアムです。少し抑えたトーンのロマンティック感覚がいいですね。Messina本人のギターやCraig Thomasのサックスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=SM1LvtASkeo

「Free To Be Me」
Dominic Camardella/Jeff Elliott/Jimmy Messina作。開放的なメロウ・ポップ。ジャケそのままの夏の日差しを思い切り浴びている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gguC28KzlmQ

「Talk To Me」
Jimmy Messina作。ギターとパーカッションのみのシンプルなバッキングが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=PSyRWtAtU5I

「Love Is Here」
Craig Thomas/Jimmy Messina作。サマー・モードのライト・フュージョンといった趣の仕上がり。ブラジリアン・メロウ・グルーヴとセットで聴いてもフィットしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=cM59GNjc6e0

「Waitin' On You」
Craig Thomas/Jimmy Messina作。ラテン・フレイヴァーを効かせたメロウ・グルーヴ。この曲もサマー・モードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VbI3iXTjuc0

「(Is This) Lovin' You Lady」
Jimmy Messina作。AOR好きは気に入るであろうメロウ・ミディアム。「Seeing You (For The First Time)」と同じく少し抑えたトーンがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=04_Qnrbm6r4

「The Magic Of Love」
Jimmy Messina作。ラストは7分半の長尺。南国バカンス・ムードに浸りながらアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=XOCL_eeTr6c

Jimmy Messina(Jim Messina)の他のソロ・アルバムもチェックを!

『Messina』(1981年)


『One More Mile』(1983年)


『Watching the River Run』(1996年)
posted by ez at 02:33| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月16日

『今の気分は...「Walk On By」かな』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回はBurt Bacharach/Hal David作の名曲「Walk On By」のカヴァー10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Dionne Warwick「Walk On By」
https://www.youtube.com/watch?v=vsGsCvJWEo8
From 『Make Way For Dionne Warwick』(1964年)
メイク・ウェイ・フォー・ディオンヌ・ワーウィック(紙ジャケット)

The Afro Blues Quintet Plus One「Walk On By」
https://www.youtube.com/watch?v=gcj5eLKvJyw
From 『The Afro Blues Quintet Plus One』(1965年)
Introducing the Afro Blues Quintet Plus One

The Four King Cousins「Walk On By」
https://www.youtube.com/watch?v=rxXwBBVwVfE
From 『Introducing...The Four King Cousins』(1968年)
Introducing the Four King Cousins

Cal Tjader「Walk On By」
https://www.youtube.com/watch?v=99tjp3KYC2A
From 『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)
サウンズ・アウト・バート・バカラック(紙ジャケット仕様)

Enoch Light「Walk On By」
http://www.youtube.com/watch?v=0wbrHpY3tlc
From 『Spaced Out』(1969年)
enoch light spaced out.jpg

The Carnival「Walk On By」
http://www.youtube.com/watch?v=0zZnwStx430
From 『The Carnival』(1969年)
Carnival

Isaac Hayes「Walk On By」
https://www.youtube.com/watch?v=iqR4CZj0mJQ
From 『Hot Buttered Soul』(1969年)


Gloria Gaynor「Walk On By」
https://www.youtube.com/watch?v=nvebmfk6Aqo
From 『Experience Gloria Gaynor』(1975年)
エクスペリエンス・グロリア・ゲイナー

Average White Band「Walk On By」
https://www.youtube.com/watch?v=kva5h7tWS3Y
From 『Feel No Fret』(1979年)
Feel No Fret

Robin McKelle & The Flytones「Walk On By」
https://www.youtube.com/watch?v=9P12c3gJ8rc
From 『Soul Flower』(2012年)
ソウル・フラワー
posted by ez at 01:21| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月15日

Kintaro『Commando Existential & Universal EP』

Thundercatの弟☆Kintaro『Commando Existential & Universal EP』

発表年:2018年
ez的ジャンル:USトラックメイカー
気分は... :錦太郎です!

Thundercatの弟、KintaroJameel Bruner)の日本独自アルバム『Commando Existential & Universal EP』(2018年)です。

KintaroことJameel Brunerは、ジャズ・ドラマーのRonald Bruner Jr.、今や人気アーティストとなったベーシストThundercatStephen Bruner)を兄に持つキーボード奏者/トラックメイカー。

一時期、L.A.の人気R&BユニットThe Internetにキーボードとして加わり、アルバム『Ego Death』(2015年)のレコーディングにも参加しています。

Kintaroというアーティスト名は、江川達也作のマンガ『GOLDEN BOY』の主人公 大江錦太郎からとったものなのだとか。

本作はタイトルの通り、5曲入りEP「Universal EP」とミックステープ「Commando Existential」をセットにし、さらにボーナス・トラック1曲も追加し、アルバム仕様にした日本独自アルバムです。

Thundercatのイメージで聴くと、ギャップがあるのでご注意ください(笑)

全体的にはトラックメイカーとしてのKintaroを知るための1枚に仕上がっています。

ダークなトラップ・チューンが多く、必ずしも僕の嗜好にフィットするものではありませんが、音数を抑えた引き算のローファイ・サウンドに彼の美学を感じます。個人的にはローファイ・エレクトロなトラックが好きですね。その意味ではAnderson .Paakをフィーチャーした「Mk」がハイライトかもしれませんね。

Georgia Anne Muldrowのアルバム等で知られるTokio Aoyama(青山 宗央)さんがイラストを手掛けたジャケも印象的です。

全曲紹介しときやす。

まずは「Universal EP」の5曲。

「Alt Pln」
本作らしいダークなトラックのオープニング。重低音トラックをバックに、♪オマエの意見なんてどうでもいい♪死ぬまでベラベラしゃべってろ♪と吐き捨てます、
https://www.youtube.com/watch?v=80rsbYIoyZE

「Mk」
Anderson .Paakをフィーチャー。ある意味の本作のハイライトかもしれませんね。ローファイながらも、Anderson .Paakの個性をうまく取り込んだエレクトリックな質感がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=dTKHvVhrMPo

「West」
音数を抑えたシンプルなトラックをバックに、心の叫びを赤裸々に歌います。

「Trap You」
不穏なトラックが物語るように、愛憎剥き出しの物騒なリリックを畳み掛けます。
https://www.youtube.com/watch?v=gYWQHeaYAIs

「Alien Trap」
ダークなオカルトチックなトラップ・チューンですが、途中、学校のチャイム(ウェストミンスターの鐘)の音階が聴こえてくるのも不気味です。
https://www.youtube.com/watch?v=QxeY5iBdOr4

ここからはミックステープ「Commando Existential」の7曲。

「Aussie」
Tru-Soundをフィーチャー。ダークなトラックに、脳裏に浮かぶ様々な思いを次々とリリックにして畳み掛けます。

「Chillin」
ダークでヤバいチル・モードといった雰囲気です。

「Next To You」
僕好みのローファイ・エレクトロなR&Bチューン。こういうトラックをもっと多く聴きたかったですね。

「Song For Us Bounce」
エクスペリメンタルな中にもキャッチーさがあります。初期Thundercatあたりにも通じる雰囲気があるのでは?

「Song Joint Flip Lit」
切ない思いを吐露した哀愁メロウなR&B。ここでもローファイを逆手にとっている感じがいいですね。

「Soul Boy」
終わった恋を後悔する哀愁メロウなR&B。男の心の脆さが象徴されているようなトラックです。

「Untitled Bullshit」
再びダークなトラップ。音数を抑えて、これだけの雰囲気を印象づけるのも引き算の美学かもしれませんね。

「Once More With This "Put In Work Bullshit"」
>「Commando Existential」のラストは自分の決意表明のようなメロウ・トラックで締め括ってくれます。

最後にボーナス・トラック1曲。

「Beez In Duh Trap Final」
ここでもダークなトラップが展開されます。

開会式は23日ですが、先行して来週水曜には五輪競技が始まっていますね。
感染拡大に注意しつつも、効果を期待できない緊急事態宣言に辟易し、自国開催ムードとは程遠く、盛り上がりに欠ける五輪を迎える。

何だか異様なムードの19日間になりそうですね。
posted by ez at 03:31| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月13日

The Clash『Combat Rock』

ミクスチャー・スタイルの完成形☆The Clash『Combat Rock』

発表年:1982年
ez的ジャンル:UKミクスチャー・パンク
気分は... :Rock The Casbah!

UKパンク・ロック・バンドThe Clashの5thアルバム『Combat Rock』(1982年)です。

UKの人気パンク・ロック・バンドThe Clashの紹介は、『Give 'Em Enough Rope』(1978年)、『Sandinista!』(1980年)に続き3回目となります。

本作『Combat Rock』(1982年)は、UKアルバム・チャート第2位、USアルバム・チャート第7位となったグループ最大のヒット・アルバムであると同時に、Joe StrummerMick JonesPaul SimononTopper Headonというオリジナル・メンバー4人によるラスト・アルバムとなりました。

アルバムにはグループ唯一のUSシングル・チャートTop10入りのヒット曲「Rock The Casbah」が収録されています。

こうしたヒット・アルバムでありながら、ダンサブルな「Rock The Casbah」に象徴されるように、パンク・ロック・バンドという姿との乖離に、初期作品からのファンや評論家からは批判的な意見もあったアルバムです。

当時高校生であった僕はThe Jamの大ファンで、The Jamのライバル・バンドとしてThe Clashを聴いていました。

そのためリアルタイムで『Combat Rock』に出会いましたが、同じ年にリリースされたThe Jam『The Gift』(1982年)に夢中で、『Combat Rock』は「The Clashはパンク魂を売り渡してチャート狙いに走ったな」と他人事でアルバムもきちんと聴いていなかった記憶があります。

このようにリアルタイムではThe Clashに全く心動かされることがなかった僕ですが、Mick Jones率いるBig Audio Dynamiteを聴いてから、様々な音楽スタイルをミクスチャーしていた後期Clashの面白に気づき、『Combat Rock』も改めて聴くようになった次第です。

LP3枚組の大作であった前作『Sandinista!』(1980年)で、レゲエ/ダブ、テクノ、ディスコ、モータウン、カリプソ、ロカビリー、トラッドといった多彩の音楽にエッセンスを積極的に取り入れた彼らですが、本作『Combat Rock』『Sandinista!』で行った実験をわかりやすく整理した作品といった印象です。

プロデュースはThe ClashGlyn Johns

アルバムにはメンバー以外に、Allen Ginsberg(vo)、Futura 2000(vo)、Ellen Foley(vo)、Joe Ely(vo)、Tymon Dogg(p)、Poly Mandell(Tommy Mandel)(key)、Gary Barnacle(sax)、Kosmo Vinyl(vo)が参加しています。

「Rock The Casbah」「Should I Stay Or Should I Go」というシングル2曲が目立ちますが、「Know Your Rights」「Straight To Hell」の2曲も彼らを代表する曲ですね。

それ以外であれば、Big Audio Dynamiteを予感させるダンサブルなファンク「Overpowered By Funk」、モロにMick Jones調の「Atom Tan」「Inoculated City」、レゲエ/ダブな「Red Angel Dragnet」「Ghetto Defendant」あたりも僕好み。

様々な音楽スタイルを模索したThe Clashのミクスチャー路線の完成形アルバムを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Know Your Rights」
邦題「権利主張」。Joe Strummer/Mick Jones作。アルバムからの1stシングル。ロカビリー×レゲエ/ダブ×パンクなミクスチャー。これならばパンク好きの耳にも耐えうる仕上がりなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=5lfInFVPkQs

Primal Scream、Lynval Golding and Contra Coup等がカヴァーしています。また、Rip Government「Critical」のサンプリング・ソースとなっています。
Lynval Golding and Contra Coup「Know Your Rights」
 https://www.youtube.com/watch?v=SZqGkwOTrBM

「Car Jamming」
The Clash作。トライバルなビートが印象的な1曲。アフリカン・リズムを意識していたのかも?
https://www.youtube.com/watch?v=Z3Zqf3NTmNY

「Should I Stay Or Should I Go」
The Clash作。アルバムからの3rdシングル。Ukチャート第17位となりました。リード・ヴォーカルはMick Jones。Mick Jones好きの僕としては、とてもしっくりくるロック・チューン。緩急のアクセントもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BN1WwnEDWAM

Big Audio Dynamite「The Globe」等のサンプリング・ソースとなっています。
Long Tall Texans、Living Colour、Forever Young、Los Fabulosos Cadillacs、Karamelo Santo、Sugarpie and the Candymen、Dub Spencer & Trance Hill等40近いカヴァー・ヴァージョンがあります。
Big Audio Dynamite「The Globe」
 https://www.youtube.com/watch?v=rPrPNpzLHIk
Long Tall Texans「Should I Stay Or Should I Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=jZOaIcx41Sg
Living Colour「Should I Stay Or Should I Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=jEr6DY3MiXQ
Forever Young「Should I Stay Or Should I Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=yuMOyAOgNMM
Los Fabulosos Cadillacs「Should I Stay Or Should I Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=9W_Y8NnxGv0
Karamelo Santo「Should I Stay Or Should I Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=yMtWW284QT4
Sugarpie and the Candymen「Should I Stay Or Should I Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=_fiXu0hY_dU
Dub Spencer & Trance Hill「Should I Stay Or Should I Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=YKzGi5IS6S4

「Rock The Casbah」
Joe Strummer/Mick Jones/Topper Headon作。アルバムからの2ndシングル。Ukチャート第30位でしたが、USチャートでは第8位の大ヒットとなりました。良くも悪くもアルバムを象徴するディスコ・ロック・チューン。イントロのピアノとダンス・ビートでKOされてしまいます。ロックが禁止されていた中東の某国をイメージさせるMVも印象的でしたね。このヒット曲の最大の功労者はTopper Headonですが、この後に薬物のためバンドをクビにされてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=bJ9r8LMU9bQ

Will Smith feat. K-Ci「Will 2K」、Def Rock Krew「Let's Party」等のサンプリング・ソースとなっています。また、Rachid Taha、Kristin De Beauvoir、TRUSTcompany、Groovy Waters、Doctor Krapula、The Bogart's Acoustic Trio等がカヴァーしています。
Will Smith feat. K-Ci「Will 2K」
 https://www.youtube.com/watch?v=VT_GG7q3vhs
Def Rock Krew「Let's Party」
 https://www.youtube.com/watch?v=As_-bvwIy4I
Rachid Taha「Rock El Casbah」
 https://www.youtube.com/watch?v=-F2sGhQ1CDk
Kristin De Beauvoir「Rock The Casbah」
 https://www.youtube.com/watch?v=vW6nKfmXuRQ
TRUSTcompany「Rock The Casbah」
 https://www.youtube.com/watch?v=rZDz7jqtJd0
Groovy Waters「Rock The Casbah」
 https://www.youtube.com/watch?v=U3kUbfcu1cI
Doctor Krapula「Rock The Casbah」
 https://www.youtube.com/watch?v=fMR9M3BsnhY
The Bogart's Acoustic Trio「Rock The Casbah」
 https://www.youtube.com/watch?v=BXfcaNI7nnY

「Red Angel Dragnet」
The Clash作。ヴォーカルはPaul SimononとKosmo Vinyl。映画『Taxi Driver』でのRobert De Niro演じる主人公Travis Bickleのセリフが引用されています。レゲエ×ファンクのミクスチャー・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=-2dNAZk0xd0

「Straight To Hell」
The Clash作。「Should I Stay Or Should I Go」とのダブルA面扱いでシングルになりました。レゲエ調の仕上がりですが、Joe Strummerの思い入れが強かった1曲であり、多くのカヴァーがあるように名曲として評価されている1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=t7SvtikTkrM

M.I.A.「Paper Planes」、Charles Hamilton「Nino Del Infierno (Hell Boys)」、Scroobius Pip「Paper Lizards」のサンプリング・ソースとなっています。また、Lily Allen and Mick Jones、Heather Nova and Moby、Horace Andy、LSK、Emm Gryner等がカヴァーしています。
M.I.A.「Paper Planes」
 https://www.youtube.com/watch?v=ewRjZoRtu0Y
Charles Hamilton「Nino Del Infierno (Hell Boys)」
 https://www.youtube.com/watch?v=OpUU5UGBgJ0
Scroobius Pip「Paper Lizards」
 https://www.youtube.com/watch?v=Zg6SYDEmNV4
Lily Allen and Mick Jones「Straight To Hell」
 https://www.youtube.com/watch?v=IQIKPxiUe6M
Heather Nova and Moby「Straight To Hell」
 https://www.youtube.com/watch?v=4mSPfC88Xxs
Horace Andy「Straight To Hell」
 https://www.youtube.com/watch?v=PVjVl1pvTWs
LSK「Straight To Hell」
 https://www.youtube.com/watch?v=1l2d_Ne_X4c
Emm Gryner「Straight To Hell」
 https://www.youtube.com/watch?v=sAj22PXJhgU

「Overpowered By Funk」
The Clash作。ヴォーカルはJoe StrummerとFutura 2000。タイトルの通り、ダンサブルなミクスチャー・ファンク。後のBig Audio Dynamiteを予感させる1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WhtXEPDuxAY

「Atom Tan」
The Clash作。Mick JonesとJoe Strummerがヴォーカル。モロにMick Jonesっぽい曲調で、Mick Jones好きには嬉しい1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=xTjbioZIbH4

「Sean Flynn」
The Clash作。ハリウッド俳優からジャーナリストに転身し、ベトナム戦争下の1970年にカンボジアで突如として消息を絶ったSean Flynnについて歌われた曲。東洋的なオリエンタル・ムードをダビーな雰囲気にしたサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=aSWUKOPTt2g

「Ghetto Defendant」
The Clash作。ビート詩人Allen Ginsbergが朗読で参加したダビーなレゲエ・チューン。レゲエ好きの人が聴いてもグッとくる仕上がりなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=raGsgsuPFAw

Dr Israel等がカヴァーしています。
Dr Israel「Ghetto Defendant」
 https://www.youtube.com/watch?v=W-uCYs77vDg

「Inoculated City」
The Clash作。Mick JonesとJoe Strummerがヴォーカル。「Atom Tan」同様に、モロにMick Jonesっぽい曲調です。勿論、Mick Jones好きの僕はニンマリ。
https://www.youtube.com/watch?v=EX0X0tx0TOU

「Death Is A Star」
The Clash作。ラストはClashらしからぬクラシカルな雰囲気を持った静かな雰囲気でアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=ElgG07-ISWE

The Clashの他作品もチェックを!

『The Clash』(1977年)


『Give 'Em Enough Rope』(1978年)


『London Calling』(1979年)


『Sandinista!』(1980年)
posted by ez at 03:02| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする