2021年08月18日

Sandra Sa『Vale Tudo』

ブラジリアンAOR、待望のCD化☆Sandra Sa『Vale Tudo』

発表年:1983年
ez的ジャンル:ブラジリアンAOR/シティ・ソウル
気分は... :今年の再発CD大賞!

今回はブラジリアンAOR/シティ・ソウルの傑作Sandra Sa『Vale Tudo』(1983年)です。

Sandra De Sa(Sandra Sa)は1950年リオ・デジャネイロ生まれの女性シンガー。

1980年にデビュー・アルバム『Demonio Colorido』をリリース以来、ブラジリアン・ソウルのディーヴァとして2000年代前半までコンスタントにアルバムをリリースしています。

そんな彼女の作品の中から今年待望のCD化が実現したのが、3rdアルバムとなる本作『Vale Tudo』(1983年)です。

それまでの前2作から路線変更し、ディスコ/アーバン・サウンドを前面に打ち出したモダンなAOR/シティ・ソウル的な1枚に仕上がっています。

プロデュースはDurval Ferreira

本作の再評価を高めたアーバンなブラジリアン・メロウ・ダンサー「Guarde Minha Voz」、同タイプの「Pela Cidade」の2曲が個人的にはハイライト。

アーバン・ディスコ「Candura」、シティ・ソウル的な疾走感がある「Candura」、サマー・モードの爽快メロウ・グルーヴ「Terra Azul」もおススメです。

バラード系であれば、AORな「Onda Negra」「Gamacao」の2曲がいいですね。

個人的には今年の再発CDの中で一番ガッツポーズした作品です。

AOR/シティ・ソウル好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Trem Da Central」
Durval Ferreira/Macau/Sandra Sa作。オープニングはディスコ路線のアーバン・ダンサー。USブラコン/エレクトリック・ファンク好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=a8gIEzPUDXo

「Candura」
Cassiano/Denny King作。開放的なホーン・サウンドと共に始まるアーバン・ファンク。シティ・ソウル的な疾走感もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-c50RoCsgzM

「Pela Cidade」
Durval Ferreira/Paulo Cesar Pinheiro/Rose Marinho作。個人的には「Guarde Minha Voz」と並ぶハイライト。EW&F調コーラスとシティ・ソウルな疾走感がサイコーなアーバン・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=8muQs67HCKY

「Onda Negra」
Irineia Maria作。ブラジリアン・ソウルなメロウ・バラード。AOR好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=yz7CPYhzcoQ

「Gamacao」
Pi/Ronaldo Barcellos作。ムーディーなサックスと共に始まるロマンティック・バラード。この曲もAOR好きは気に入るはず。
https://www.youtube.com/watch?v=DTObUTMSu3c

「Vale Tudo」
タイトル曲はブラジリアン・ソウルの帝王Tim Maiaの作品。Tim Maia本人をフィーチャーしています。開放的なダンサブル・チューンですが、他のトラックほどには洗練されていないのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5Yrh0PLDeqc

「Guarde Minha Voz」
Ton Saga作。本作の再評価を高めた1曲。各種コンピ作品でも大人気です。アーバンなブラジリアン・メロウ・ダンサー。USサーファー・ディスコやシティ・ソウルとセットで聴いてもフィットするモダンな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=FPSDJQsSwTg

「Terra Azul」
Gastão Lamounier/Junior Mendes作。サマー・モードの爽快メロウ・グルーヴ。ハワイアンAOR/フリーソウルとセットで聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=-y1nWJVLgXI

「Musa」
Sandra Sa作。Sandraのシンガーとしての魅力を実感できるメロウ・バラード。AORバラードとしても満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=JU4f9W2Qzek

「So As Estrelas」
Guilherme Arantes作。ラストは80年代らしいアーバン・サウンドが印象的なミディアム・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tI1bu6PqrF8

『Anos 80』(2016年)※デビューから4作品のボックス・セット
posted by ez at 02:17| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月17日

Don Downing『Doctor Boogie』

唯一のアルバムは良質なディスコ作品☆Don Downing『Doctor Boogie』

発表年:1978年
ez的ジャンル:Roadshow系ディスコ
気分は... :僕好みのキャッチーさ!

今回は70年代ディスコ作品からDon Downing『Doctor Boogie』(1978年)です。

Don Downingは1945年オクラホマ生まれの男性ソウル・シンガー。
実兄はシンガー/ソングライター/ピアニストのAl Downing

60年代初めにシングルを2枚リリースしています。
その後、1973年に「Dream World」「Lonely Days, Lonely Nights」といったアーリー・ディスコ作品をRoadshowからシングル・リリースしています。

そして、ディスコ全盛期の1978年に前述のシングル2曲を含むディスコ・アルバムとしてリリースしたのが、唯一のアルバムである本作『Doctor Boogie』(1978年)です。Roadshowが新設したRS Internationalからのリリースです。

プロデュースはLance QuinnTony Bongiovi

オリジナルLPのA面に収録された「Dream World」「Lonely Days, Lonely Nights」「Doctor Boogie」がハイライトですが、B面の5曲もなかなか充実しています。

個人的には「Playtime」「Love Doctor」「Half Past Love」の3曲がおススメです。

アッパーでイケイケのモロにディスコになりすぎていない、ソウルフル&メロディアスな雰囲気を併せ持っているのが魅力の1枚だと思います。

ボーナス・トラックの充実も含めて、お得感のある1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Dream World」
Casey Spencer/Douglas Bright作。前述のように1973年のシングル曲をアルバム・ヴァージョン。アーリー・ディスコ名曲として、人気の高い1曲です。オリジナル・シングルは2分40秒弱でしたが、ここでは5分40秒弱の長尺で聴かせてくれます。ボーナス・トラックに収録されている「Tom Moulton Disco Version」とセットでどうぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=ebeXy-r5HAg

「Lonely Days, Lonely Nights」
Don Downing作。1973年のシングル曲のアルバム・ヴァージョン(長尺)。華やかな女性コーラスとの絡みがいい感じのメロウ・ソウル・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=9nkuzZu48iE

「Doctor Boogie」
Gary Knight/Gene Allan作。シングルにもなったタイトル曲はメロウ・ダンス・クラシック。ダンサブルでありながら、Donのヴォーカルが映えるメロディアスな仕上がりが絶妙です。ムーディーなサックス・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=xusIeWR7AgA

「I Don't Love You Like I Used To」
Robert Lance Quinn/Moe Daniel/Preston Fisher作。Donのソウルフルなヴォーカルの魅力を楽しめるミディアム・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=tqvd7lMMFTM

「Playtime」
Al Downing/Robert Lance Quinn/Michael Lee/Moe Daniel/Preston Fisher作。開放的なホーン・サウンドとうねるベースが格好良いファンキー・グルーヴ。ロッキン・ギターのアクセントもいい感じ!
https://www.youtube.com/watch?v=tiX49t1sdWo

「Sugar & Spice」
Robert Lance Quinn/Moe Daniel/Preston Fisher作。軽快なディスコ・チューン。ポジティヴなヴァイヴに溢れているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PnxE2DQDz24

「Love Doctor」
Robert Lance Quinn/Michael Lee/Moe Daniel/Preston Fisher作。ある意味、アルバムで最もディスコ然としているトラックかもしれません。パーティー・モードで盛り上がりましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=jG-AngC8NOA

「Half Past Love」
Gene Hall/Gary Knight作。ラストはスケールの大きな哀愁ディスコ・チューンで締め括ってくれます。ソウルフルなDonのヴォーカルとダイナミックなサウンドのバランスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mARFdggWkU0

CDにはボーナス・トラックとして、「Lonely Days, Lonely Nights (Original Single Version)」「Dream World (Original Tom Moulton Disco Version)」「I'm Not Loving (Original Tom Moulton Disco Version)」「Doctor Boogie (Original Single Version)」が追加収録されています。

特に前述の「Dream World (Original Tom Moulton Disco Version)」と1974年のシングルのTom Moultonによるミックス「I'm Not Loving (Original Tom Moulton Disco Version)」の2曲が嬉しいですね。
posted by ez at 03:13| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月15日

Erika De Casier『Sensational』

デンマークの才媛の2nd☆Erika De Casier『Sensational』

発表年:2021年
ez的ジャンル:デンマーク産オルタナティブR&B
気分は... :センセーショナル!

新作アルバムから、デンマーク出身の注目女性シンガーErika De Casierの2ndアルバム『Sensational』です。

Erika De Casierは、ポルトガル生まれのデンマーク人女性シンガー。

2019年にリリースしたデビュー・アルバム『Essentials』(2019年)が各国で評価され、注目されるようになります。

そして、UKの名門インディ・レーベル4ADとの契約し、制作された2ndアルバムが本作『Sensational』です。

プロデュースは前作も手掛けたデンマーク人プロデューサーNatal Zaks(El Trick)Erika De Casier自身。

Janet JacksonAaliyahに影響されたErikaのヴォーカルと、アンビエント、エレクトロニカ、UKクラブミュージックなどのエッセンスを取り込んだサウンド・プロダクションが調和した魅惑のオルタナティブR&Bに仕上がっています。

楽曲はすべてErikaのオリジナルです。

「No Butterflies, No Nothing」「Drama」「Polite」というシングル3曲に本作の魅力が凝縮されていると思います。

それ以外にキャッチーなダンサブル・チューンの「Busy」「Better Than That」、ソフトリーなビューティフル・チューン「Secretly」、僕好みのサウンド・プロダクションの「Someone To Chill With」「Call Me Anytime」、ミステリアスな「Make My Day」もおススメです。

デンマークからのセンセーショナルな1枚をぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Drama」
シングルにもなったオープニング。少しコケティッシュなErikaのヴォーカルに魅せられるメロウR&Bがオープニング。少しガラージ調のサウンドと北欧らしいクールな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kxX1fVBkOns

「Polite」
この曲もシングルになりました。ラップ調ヴォーカルを織り交ぜたメランコリック・チューン。少し気怠いラテン・フレイヴァーが印象的です。。
https://www.youtube.com/watch?v=xHnqo1t0zV0

「Make My Day」
(多分)タブラの響きがミステリアスな雰囲気を醸し出します。心の中の迷宮に入り込んでいく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nAI9ME8vGLM

「All You Talk About」
気怠いキュート・ヴォーカルとミステリアスなサウンドが織り成す音世界に惹き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=__HBwqjTiLo

「Insult Me」
ビートレスなエレクトロニカをバックに、Erikaが切々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=eXNuykq8DPk

「No Butterflies, No Nothing」
4ADからの1stシングル。美しくも儚いErikaのヴォーカルに魅せられるメロディアスな雰囲気の中に、さり気なく先鋭的なビートを織り交ぜているのがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=XK8RilMVd9U

「Someone To Chill With」
僕好みのサウンド・プロダクションの哀愁メロウ。哀愁ギターと無機質デジタル・ビートの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=iiQZ8WqrMV8

「Acceptance (intermezzo)」
ストリングスを用いたインタールード的な小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=v-EWCBt_dm8

「Better Than That」
キャッチーなダンサブル・チューン。クールなエレクトロニカ・サウンドは打ち水のようなヒンヤリ感があって涼めます。
https://www.youtube.com/watch?v=X_4nRJxmDTE

「Friendly」
ギター、デジタル・ビート、タブラによる哀愁チューン。クールで少し寂しげな語り口がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qDtNJgXA3UA

「Secretly」
ソフトリーな語り口のビューティフル・チューン。心が浄化されると同時に、ジワジワと胸に感動が込み上げてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=K58xo8lfRJc

「Busy」
疾走感が心地好いダンサブル・チューン。数え歌のようなリズミックな歌い回しも含めて、Erikaのキュートな魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=8lqmfv4PtKk

「Call Me Anytime」
ラストはアンビエント×ジャングルといった雰囲気の音世界がなかなか刺激的です。
https://www.youtube.com/watch?v=LNszZBmTAtY

<『Essentials』/strong>(2019年)
posted by ez at 00:53| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月14日

Cal Tjader『Soul Burst』

レア・グルーヴ人気作☆Cal Tjader『Soul Burst』

発表年:1966年
ez的ジャンル:ヴァイヴ系クール・ラテン・ジャズ
気分は... :9年ぶり!失礼しました・・・

今回は人気ヴァイブ奏者Cal Tjader(1925-1982年)の『Soul Burst』(1966年)です。

これまで紹介したCal Tjader作品は以下の5枚。

 『Soul Sauce』(1968年)
 『The Prophet』(1968年)
 『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)
 Cal Tjader & Charlie Byrd『Tambu』(1974年)
 『Amazonas』(1976年)

Cal Tjaderはコンスタントに紹介してきたつもりですが、前回紹介したのが2012年、ロンドン五輪の前だったので約9年ぶりです。時が経つのはあっという間ですね。

さて、Verveからリリースされた本作『Soul Burst』(1966年)は『Rare Groove A to Z』にも掲載された再評価の高い作品です。

プロデュースはCreed Taylor

Cal Tjader(vibe、cabasa、cymbals)、Chick Corea(p)、Attila Zoller(g)、Richard Davis(b)、Bobby Rodriguez(b)、Grady Tate(ds)、Carlos "Patato" Valde(congas、vo)、Jose Mangual(timbales、bongos)、Victor Pantoja(per)、Jerome Richardson(fl)、Jerry Dodgion(fl)、Seldon Powell(fl)がレコーディングに参加しています。

Chick CoreaOliver Nelsonがアレンジャーを務めています。

レア・グルーヴとして、再評価が高いのは「Descarga Cubana」「Oran」「Cuchy Frito Man」「Manteca」の4曲。

The Pharcyde「Groupie Therapy」のサンプリング・ソースとして知られる「The Bilbao Song」、クールなラテン・ジャズ「Soul Burst(Guajera)」Joao Donato作品のカヴァー「It Didn't End(Nao Se Acabou)」あたりも要チェックです。

レア・グルーヴ人気作に相応しい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Cuchy Frito Man」
Ray Rivera/Vin Roddie作。Tjaderのヴァイヴが映える洗練されたグルーヴィー・ブーガルーがオープニング。スパニッシュ・ヴォーカルのアクセントもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=t2QQBrCOGwE

「Descarga Cubana」
Osvaldo Estivill作。スリリングなラテン・パーカッションに、Chick Coreaのモーダルなピアノ、軽やかなフルートが絡むグルーヴィー・デスカルガ。文句なしに格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=xCn1swHdFKQ

Legion of D.U.M.E.「Son's of Sam」のサンプリング・ソースとなっています。
Legion of D.U.M.E.「Son's of Sam」
 https://www.youtube.com/watch?v=J6p415FZ4Rw

「Soul Burst(Guajera)」
Cal Tjader作。タイトル曲はパーカッションを効かせつつも、落ち着いた雰囲気のクールなラテン・ジャズに仕上がっています。Tjaderのヴァイヴ、Chick Coreaのピアノのエレガントな響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EqEb28KI_tw

「The Bilbao Song」
Bertolt Brecht/Kurt Weill作。本作の中では異彩を放つミステリアスなバラード。時空を飛び越えて不思議な迷宮に入り込んだような気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=ZxgcZq-h5ro

The Pharcyde「Groupie Therapy」、D.I.T.C. feat. Sadat X and Grand Puba「I Flip Styles」、Dr. Who Dat?「Beat Rock」のサンプリング・ソースとなっています。
The Pharcyde「Groupie Therapy」
 https://www.youtube.com/watch?v=PhcZWsjZUis
D.I.T.C. feat. Sadat X and Grand Puba「I Flip Styles」
 https://www.youtube.com/watch?v=DTPCEpVpe3U
Dr. Who Dat?「Beat Rock」
 https://www.youtube.com/watch?v=6JHGm7dWJEk

「Manteca」
Dizzy Gillespieのアフロ・キューバン・ジャズ名曲をカヴァー(Dizzy Gillespie/Chano Pozo/Gil Fuller作)。当ブログではRay TerraceQuincy Jonesのカヴァーを紹介済みです。ここではアフロ・キューバン・ジャズ名曲をブーガルー調のグルーヴィー&スリリングなカヴァーで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MTHihjUfERU

「It Didn't End(Nao Se Acabou)」
Joao Donato作品のカヴァー。オリジナルは『The New Sound of Brazil』(1965年)収録。
The Dust Brothers「Hessel, Raymond K.」のサンプリング・ソースとなっています。ラテン・パーカッション、フルート、Tjaderのヴァイヴ、Chick Coreaのピアノが一体となったモーダルなラテン・ジャズといった雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PXWdGjjRkCY

「My Ship」
ブロードウェイ・ミュージカル『Lady in the Dark』(1941年)のために書かれた楽曲をカヴァー(Ira Gershwin/Kurt Weill作)。当ブログではAlice BabsJacky Terrasson & Cassandra Wilsonのカヴァーも紹介済みです。ここではポピュラー・スタンダードをフルートとヴァイヴが良く似合うソフトリーなラテン・ジャズで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Mwusdg4YkJw

「Morning」
Clare Fischer作。Chick Coreaの雰囲気のあるピアノがグッドなラウンジ・ラテン・ジャズで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xNJJ-dnJByQ

INI feat. Pete Rock「No More Words」、Starving Artists Crew「Feed the Homeless」のサンプリング・ソースとなっています。
INI feat. Pete Rock「No More Words」
 https://www.youtube.com/watch?v=o6vt6q8DsXc
Starving Artists Crew「Feed the Homeless」
 https://www.youtube.com/watch?v=eFX65K4YAkY

「Oran」
Chick Corea作。スリリング&グルーヴィーな疾走感がたまらないデスカルガ。ここでも軽やかなTjaderのヴァイヴとモーダルなChick Coreaの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=8lpm-140Dt8

「Curacao」
Cal Tjader作。ラストは本作らしいモーダル&クールなラテン・ジャズで締め括ってくれます。ジャズとラテンのバランスが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=PAOJIuREvDc

Madlib「Rapper X Radio」等のサンプリング・ソースとなっています。
Madlib「Rapper X Radio」
 https://www.youtube.com/watch?v=XEyHcs8jiBw

Cal Tjaderの過去記事のご参照下さい。

『Soul Sauce』(1964年)
Soul Sauce

『The Prophet』(1968年)
ザ・プロフェット

『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)
サウンズ・アウト・バート・バカラック(紙ジャケット仕様)

Cal Tjader & Charlie Byrd『Tambu』(1974年)
Tambu

『Amazonas』(1976年)
Amazonas
posted by ez at 02:37| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月13日

Simply Smooth『Nothing But Smooth』

シアトルの男性R&Bグループ☆Simply Smooth『Nothing But Smooth』

発表年:1996年
ez的ジャンル:男性R&Bグループ
気分は... :スムーズに!

90年代男性R&Bグループ作品からSimply Smooth『Nothing But Smooth』(1996年)です。

Simply Smoothはシアトルで結成された男性R&Bグループ。

メンバーはDion McIntoshMartin JonesRaymond Frankという3名。

一時は大手のHollywood Recordsとも契約していたようですが、アルバム・リリースは本国以外でリリースされた本作『Nothing But Smooth』(1996年)です。

プロデュースはAdam ShafronShawn Pierce

アルバム全体としては、時代に左右されないヴォーカルを大切にしたR&B作品に仕上がっています。

Commodoresのカヴァー「Lady (You Bring Me Up)」以外はメンバーらのオリジナルです。

「I Need U」「Teardrops」「Another Night」といったグループの魅力を実感できるバラードや、「Lady (You Bring Me Up)」「Midnight Run」「Secrets」といったメロディアスなダンサブル・チューンがおススメです。

その名の通り、スムーズなR&Bワールドをお楽しみください!

全曲紹介しときやす。

「Smooth's In The House」
アルバムのプロローグ。
https://www.youtube.com/watch?v=Ja2bUoWal5A

「I Need U」
このグループの魅力を実感できるラブ・バラード。奇をてらわないストレートな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1se4MQIkbng

「Lady (You Bring Me Up)」
Commodores、1981年のヒット曲をカヴァー(Harold Hudson/William King/Shirley Hanna-King作)。オリジナルの雰囲気を90年代R&B仕様にアップデートさせたようなダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BAcSw-LEDQY

「Teardrops」
このグループの歌心を感じるのことのできるバラード。ここでもグループの実直さが伝わってくる。
https://www.youtube.com/watch?v=vzLbMM-hdzQ

「On The Street」
インタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=3lqMBwHHym0

「Another Night」
雨音の効果音と共に始まる素敵なバラード。ヴォーカル・グループとしての実力を満喫できます。名曲の佇まいを感じる1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jQZ9S1d2ydI

「Midnight Run」
メロディアスなダンサブル・チューン。このタイプの曲でも、グループ名の通りスムーズです。
https://www.youtube.com/watch?v=JSe5jqTwgZY

「Can We Get It On?」
哀愁ミディアムですが、いい雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=2mvi3Fz_TIs

「Tune In」
インタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=WMKj-CesKIs

「Let's Funk」
Mike Desireをフィーチャー。ラップ入りのダンサブル・チューン。正直ラップはなしでもいいですが(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=UoJ3Yhmf05w

「Secrets」
彼らのヴォーカルの巧みさを堪能できるミディアム・グルーヴ。グループにフィットした1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=sk9dmyBP4ms

「If U Need A Friend」
本編ラストは心温まるバラードをしっとりと歌い上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MkVye86YBnc

「Anothe Night (Smooth Version)」
「Anothe Night」の別ヴァージョン。よりヴォーカルが強調されています。
https://www.youtube.com/watch?v=h2WXAygbBjQ

このアルバム1枚のみというのが惜しいグループ。
posted by ez at 02:19| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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