発表年:1978年
ez的ジャンル:USポップ・ロック/AOR
気分は... :「Baby Come Back」の一発屋?
今回は70年代AOR作品からPlayer『Danger Zone』(1978年)です。
Playerは、前身のBandanaが発展するかたちでL.A.で結成されたロック・バンド。
メンバーはPeter Beckett(vo、g)、J.C. Crowley(vo、g、key)、Ronn Moss(b、vo)、John Friesen(ds)という4名。
そして、Brian Potter/Dennis Lambertがプロデュースしたデビュー・アルバム『Player』(1977年)をレコーディング。ご存知の通り、同作からはUSチャートNo.1の大ヒット・シングル「Baby Come Back」が生まれました。続くシングル「This Time I'm in It for Love」もTop10シングルとなりました。
「Baby Come Back」(From 『Player』)
https://www.youtube.com/watch?v=vLtmmFjxSoc
「This Time I'm in It for Love」(From 『Player』)
https://www.youtube.com/watch?v=LMaClle-0c8
その後、同じBrian Potter/Dennis Lambertプロデュースでリリースしたのが本作『Danger Zone』(1978年)です。さらにメンバー交代も経て、3rd『Room With a View』(1980年)、4th『Spies of Life』(1981年)といったアルバムをリリースしています。
さらにPeter Beckett、Ronn MossがPlayerを復活させ、『Electric Shadow』(1995年)、『Baby Come Back....』(2005年)、『Too Many Reasons』(2013年)といったアルバムをリリースしています。
どうしても「Baby Come Back」の一発屋!というイメージが強いバンドですが、この2ndアルバム『Danger Zone』(1978年)を聴けば、そそのイメージを払拭できるはず!と言いたいのですが、賛否両論分かれる1枚かもしれませんね。
確かに、AOR的な側面と産業ロック的な側面が同居したアルバムであり、その部分がビミョーかもしれませんし、そこが面白いかもしれません(笑)
僕のおススメは、USシングル・チャート第27位となったブルーアイド・ソウルなポップ・ロック「Prisoner Of Your Love」、ポップ・ロック系AORな「Love In The Danger Zone」、「Baby Come Back」路線のバラード「I Just Wanna Be With You」、ブルーアイド・ソウルなメロウ・ミディアム「Wait Until Tomorrow」あたりです。
あなたはこの1枚をどう評価しますか???
全曲紹介しときやす。
「Love In The Danger Zone」
Peter Beckett/J.C. Crowley作。ポップ・ロック系AORなオープニング。メロディアスでありながら、ロック・グループらしいサウンドも強調されています。
https://www.youtube.com/watch?v=4I37ge1Z9uk
「Silver Lining」
Peter Beckett作。思い切りロック・バンドしています。いわゆる当時流行りの産業ロックに近い感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=36jMI4tGaSQ
「I Just Wanna Be With You」
Peter Beckett作。ロック色が強まった「Baby Come Back」といった雰囲気のバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=j8u9iwNhYyU
「Forever」
Peter Beckett/J.C. Crowley作。彼らの素晴らしいヴォーカル・ワークを活かしたポップ・ロック。
https://www.youtube.com/watch?v=tO1HIsOJ1KE
「I've Been Thinkin」
Peter Beckett/J.C. Crowley作。何処となく寂しげなバラード。良くも悪くもドラマティックです。
https://www.youtube.com/watch?v=n1iin8NImBg
「Prisoner Of Your Love」
Peter Beckett/J.C. Crowley作。シングル・カットされ、USチャート第27位となっています。ブルーアイド・ソウルなポップ・ロックといった雰囲気です。彼ららしいヴォーカル・ワークを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=wX1zv-RvkoU
「Join In The Dance」
Peter Beckett/J.C. Crowley作。改めて聴くと産業ロックしていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=33U61VqC2Hw
「Wait Until Tomorrow」
Peter Beckett/J.C. Crowley作。ブルーアイド・ソウルなメロウ・ミディアム。僕好みの1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=EeWZDtzOLd4
「Let Me Down Easy」
J.C. Crowley作。ラストはドラマティックなメロウ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6VYNMIjI4Ww
Playerの他作品もチェックを!
『Player』(1977年)
『Room With a View』(1980年)
『Spies of Life』(1981年)
『Electric Shadow』(1995年)
『Baby Come Back....』(2005年)
『Too Many Reasons』(2013年)