発表年:1981年
ez的ジャンル:N.Y.ディスコ/ファンク
気分は... :80年代Chicもぜひ!
Nile Rodgers率いるN.Y.ディスコ/ファンク・ユニットChicの5thアルバム『Take It Off』(1981年)です。
「Le Freak(おしゃれフリーク)」と「Good Times」という2大ダンス・クラシックで知られるNile Rodgers、Bernard Edwards、Tony Thompsonらによるディスコ/ファンク・ユニットChicに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Chic』(1977年)
『C'est Chic』(1978年)
『Risque』(1979年)
彼らの主なヒット曲は上記の3枚に収録されており、その意味では70年代後半にリリースされた上記の3枚さえ聴けば、Chicというグループの魅力はほぼ満喫できるのかもしれません。
しかしながら、80年代に入ってからも『Real People』(1980年)、『Take It Off』(1981年)、『Tongue in Chic』(1982年)、『Believer』(1983年)とコンスタントにアルバムをリリースしており、このあたりを深掘りしてみると、よりChicフリークになるのではないかと思います。
本作におけるChicのメンバーは、Nile Rodgers(g、vo)、Bernard Edwards(b、vo)、Tony Thompson(ds)、Luci Martin(vo)、Alfa Anderson(vo)というお馴染みの5名。
それ以外にJocelyn Brown(vo)、Michelle Cobbs(vo)、Fonzi Thornton(vo)、Raymond Jones(key)、Rob Sabino(key)、Manolo Badrena(per)、Sammy Figueroa(per)、Lenny Pickett(sax)、Michael Brecker(sax)、Randy Brecker(tp、flh)等のミュージシャンが参加しています。
勿論プロデュースはNile RodgersとBernard Edwards。
商業的には成功しませんでしたが、中身はNile Rodgers、Bernard Edwards、Tony Thompsonが織り成すChicサウンドを存分に満喫できる納得の1枚に仕上がっています。
シングルになった「Stage Fright」をはじめ、「Burn Hard」、「Take It Off」、「So Fine」あたりがおススメです。
落ち着いたアーバン・ファンク「Telling Lies」、メロウ・バラード「Just Out Of Reach」も僕のお気に入り。
意外に盲点となっているChic作品をぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Stage Fright」
シングルにもなったオープニング。本作を象徴する軽快なアーバンなディスコ・ファンク。お馴染みのNile Rodgersのカッティング・ギターをはじめ、Bernardのベース、Thompsonのドラムも絶好調です。
https://www.youtube.com/watch?v=o9arN6feODI
「Burn Hard」
「Stage Fright」と並ぶ本作のハイライトと呼べる強力なディスコ・ファンク。「Le Freak」と「Good Times」を上手く掛け合わせた感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=D6JWZG1E4s8
「So Fine」
シングル「Stage Fright」のB面曲。Nile Rodgersのセンス抜群のギター・プレイを存分に満喫できるアーバン・ダンサー。シンセ・サウンドもうまく織り交ぜながら、エレガントなChicワールドを繰り広げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2gwROc1og0w
「Flash Back」
Bernardがリード・ヴォーカル。演奏面でもBernardのベースが強調されたファンク・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=h3iyNTDoDZY
「Telling Lies」
進化するChicワールドを楽しめるアーバン・ファンク。AORファンクとでも呼びたくなる落ち着いたオトナ・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=IdBDpo-BJLc
「Your Love Is Cancelled」
Nile Rodgersがリード・ヴォーカルです。リラックスした雰囲気のご愛嬌の1曲といった感じで楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=YSc41Sh3_2w
「Would You Be My Baby」
シンセやピアノを強調したメロウ・ファンク。エレポップも少し意識しているかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=-5kLgJeCYqo
「Take It Off」
このトラックも人気が高いかもしれませんね。David Bowie『Let's Dance』(1983年)の登場を予感させるディスコ・ファンク。Bernardのベースが格好良すぎます!
https://www.youtube.com/watch?v=SSCbIX-twf8
「Just Out Of Reach」
アーバン・メロウなミディアム・バラード。Alfa AndersonとBernardの男女ヴォーカルがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=N-pHB7GZdgc
Mary J. Blige feat. P. Diddy「No More Drama (P. Diddy/Mario Winans Remix)」、Toni L feat. Torch「Ohweyoweyo」のサンプリング・ソースとなっています。
Mary J. Blige feat. P. Diddy「No More Drama (P. Diddy/Mario Winans Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=INKL-CTRPew
「Baby Doll」
ラストはホーン・サウンドを強調したインスト・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ltPm2hB2b-c
Chicの他作品もチェックを!
『Chic』(1977年)
『C'est Chic』(1978年)
『Risque』(1979年)
『Real People』(1980年)
『Real People/Tongue in Chic』(1980年/1982年) ※2in1CD
『Believer』(1983年)
『Chic-ism』(1992年)
『It's About Time』(2018年)