発表年:2021年
ez的ジャンル:UK R&B新ディーヴァ
気分は... :多元的であれ!
UK R&Bの新ディーヴァJorja Smithの最新作『Be Right Back』です。
Jorja Smithは1997年ウォルソール生まれの女性R&Bシンガー。
2016年にデビューEP『Project 11』をリリース。2018年のデビューアルバム『Lost & Found』はUKアルバム・チャート第1位、同R&Bチャート第3位の大ヒットとなり、一躍UK R&Bの新ディーヴァとして注目される存在となりました。
8曲入りEPとなる本作『Be Right Back』は、ヒットした『Lost & Found』以来の待望の新作です。
『Lost & Found』のときから気になるアーティストでしたが、本作でさらに好きになりました。
Joel Compass、Riccardo Damian、Rahki、Jeff "Gitty" Gitelman、Charlie J. Perry、Ed Thomas、Kal Banxといったプロデューサーが起用されています。
女性ラッパーShayboをフィーチャーしたダンスホール調の「Bussdown」、シングルにもなったロッキンなダンサブル・チューン「Addicted」あたりが目立ちますね。コロナ禍ならではの1曲「Gone」も印象的です。
個人的にはメロディアスな「Home」や「Burn」、儚い哀愁グルーヴ「Weekend」もお気に入り。
より多面的になったJorja Smithの歌世界を楽しめる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Addicted」
Joel Compass/Riccardo Damianプロデュース。シングル・リリースもされた本作らしいビート感を楽しめるオープニング。ロッキンなダンサブル感が印象的です。Ezra CollectiveのFemi Koleoso(ds)、MaishaのAmane Suganami(syn)、KokorokoのMutale Chashi(b)といった南ロンドンのジャズ・シーンのミュージシャン達が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=FFzH_9guHQM
「Gone」
Rahkiプロデュース。この曲もシングル・リリースされました。♪なぜ私たちの身近な人たちがいなくなってしまうの?♪と問いかけるコロナ禍ならではの1曲。美しくも儚い仕上がりに胸が締め付けられます。
https://www.youtube.com/watch?v=ou92d8bTrHw
「Bussdown」
サウスロンドンの女性ラッパーShayboをフィーチャー。レゲエのリディムを採り入れたダンスホール調の仕上がりです。こんなトラックでもJorjaのヴォーカルは儚い感じがいいですね。Jeff "Gitty" Gitelmanプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=1XjOSNdalsc
「Time」
Charlie J. Perryプロデュース。2分にも満たない哀愁ネオソウル・チューン。アコースティック・ギターの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=DMLSvu_zVcc
「Home」
Ed Thomasプロデュース。SSW調の仕上がり。不安な気持ちが切々と歌われます。
https://www.youtube.com/watch?v=AH3GR-0JRbM
「Burn」
Kal Banx/Jeff "Gitty" Gitelmanプロデュース。静かなるパワーを感じるメロディアスな仕上がり。いつ聴いても優しく包み込んでくれそうな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vncdJzDdhUc
「Digging」
Joel Compass/Riccardo Damianプロデュース。「Addicted」と同じくEzra CollectiveのFemi Koleoso(ds)、MaishaのAmane Suganami(syn)、KokorokoのMutale Chashi(b)が参加しています。ビートを効かせつつ、深遠なムードの漂う1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Y7HT_3w0wMM
「Weekend」
Joel Compass/Rahkiプロデュース。ラストは儚い哀愁グルーヴで締め括ってくれます。コントラストのあるヴォーカル・ワークがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OiCMrIqxsrs
『Lost & Found』(2018年)もぜひチェックを!
『Lost & Found』(2018年)