2021年10月31日

Quantic & Nidia Gongora『Almas Conectadas』

コラボ・アルバム第2弾☆Quantic & Nidia Gongora『Almas Conectadas』

発表年:2021年
ez的ジャンル:N.Y.産コロンビア音楽
気分は... :宇宙、自然、人間・・・

新作アルバムから、UK出身のDJ/ミュージシャン/プロデューサーQuanticことWill Hollandがコロンビア人女性シンガーNidia Gongoraとの共同名義でリリースした『Almas Conectadas』です。

UK出身のDJ/ミュージシャン/プロデューサーQuanticに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の13枚。

 『The 5th Exotic』(2001年)
 Quantic『Apricot Morning』(2002年)
 The Quantic Soul Orchestra『Stampede』(2003年)
 The Quantic Soul Orchestra『Pushin On』(2005年)
 Quantic『An Announcement to Answer』(2006年)
 Quantic Presenta Flowering Inferno『Death Of The Revolution』(2008年)
 Quantic & Alice Russell With The Combo Barbaro『Look Around The Corner』(2012年)
 Quantic『Magnetica』(2014年)
 Quantic Presents The Western Transient『A New Constellation』(2015年)
 Quantic Presenta Flowering Inferno『1000 Watts』(2016年)
 Ondatropica『Baile Bucanero』(2017年)
 Quantic & Nidia Gongora『Curao』(2017年)
 Quantic『Atlantic Oscillations』(2019年)

本作『Almas Conectadas』は、『Curao』(2017年)に次ぐ共同名義アルバムの第2弾となります。

近年はN.Y.ブルックリンを拠点とするQuantic
本作もレコーディングはN.Y.ブルックリンで行われました。

しかしながら、中身は思い切りコロンビアの伝統音楽を探求したトラディショナル/ノスタルジックな雰囲気です。前作以上にNidia Gongoraのシンガーとしての個性が強く印象づけられます。

サウンド面での特徴は、全曲アナログ・レコーディングである点と、Will Holland自身が手がけたストリングス・サウンドの重視です。

一方、Nidia Gongoraが手掛ける歌詞は、コロンビアで暮らす人々を描きつつ、宇宙や自然と人間とのつながりを意識した神秘的なものを感じさせます。

レコーディングにはCaito Sanchez(ds)、Ricardo Gallo(p)、Meia Noite(per)等のミュージシャンが参加しています。

神秘的でトラディショナルな音世界を聴くと、不思議と心が落ち着きます。

全曲Will HollandおよびNidia Gongoraによるオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Doncella」
アルバムのプロローグとなる短いインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=5n7Eil5NsFE

「El Chiclan」
英語タイトルが「Drunken Ballad」となる酔いどれ人たちのためのバラード。グアヒーラ調のノスタルジック・サウンドと、Nidiaのハスキー・ヴォーカルがいい味わいです。
https://www.youtube.com/watch?v=jvboCDdPIzk

「Balada Borracha」
この二人のコラボらしいクンビア。今回の全アナログ・レコーディングの効果やストリングス・サウンド重視を実感できる演奏です。Nidiaの声質の魅力も実感できるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZjhI470vjVY

「Almas Conectadas」
タイトル曲の英題は「Connected Soul(繋がりあった魂)」。Nidia本人の解説によれば、私たちと宇宙とのつながりがテーマとなっているそうです。トラディショナルな雰囲気ながらも、Nidiaのヴォーカルにはコズミックでスピリチュアルな味わいがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=LajRxe5abQc

「Pronto Alivio」
弦楽四重奏によるインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=WlykReqo5Mw

「Adios Chacon」
川で命を落とした漁村出身の少年のことを歌ったもの。自然と共存するなかで命を危険にさらす人々を天から見守る、小さな天使へのオマージュとしての哀愁ラテン・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=XNmvoIBOifw

「Adorar la Sangre」
本作の中では異色の1曲。コロンビア音楽×アメリカン・ブルース×ゴスペルな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=7lHUWciNe0U

「Orozul」
弦楽四重奏による短いインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=utRTo9M_Xlc

「Macumba de Marea」
アフロ・ブラジリアンの民間信仰"マクンバ"のリズムが用いられた演奏です。さらに歌詞は海で行方不明となった魂について歌ったものなのだとか。美しいストリングスを配したアフロ・ブラジリアンなスピリチュアル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=8fKmEHAF9Zw

「El Avion」
タイトルには、"希望と自由の飛行機への招待状"という意味が込められているのだとか。そんな歌詞を反映したリズミックなラテン・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=R1krYQWMiDs

「Vuelve」
本編ラストは、Nidiaが自分自身の中にある真の幸せを見つけることの大切さを訴える、愛に満ちたバラードで締め括ってくれます。禅語でいえば、「明珠在掌 (みょうじゅたなごころにあり)」といったところでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=PRldpestc3g

国内盤にはボーナス・トラックとして、「Almas Conectadas (Instrumental)」が追加収録されています。

Quantic関連の他作品もチェックを!

『The 5th Exotic』(2001年)
The 5th Exotic

Quantic『Apricot Morning』(2002年)
Apricot Morning (TRUCD034)

The Quantic Soul Orchestra『Stampede』(2003年)
Stampede

The Limp Twins『Tales From Beyond the Groove 』(2003年)
Tales from Beyond the Groove (TRUCD057)

Quantic『Mishaps Happening』(2004年)
Mishaps Happening

The Quantic Soul Orchestra『Pushin On』(2005年)
Pushin On (TRUCD074)

Quantic『An Announcement to Answer』(2006年)
An Announcement to Answer (TRUCD100)

The Quantic Soul Orchestra with Spanky Wilson『I'm Thankful』(2006年)
I'm Thankful

The Quantic Soul Orchestra『Tropidelico』(2007年)
Tropidelico (TRUCD139)

Quantic Presenta Flowering Inferno『Death Of The Revolution』(2008年)
Death Of The Revolution [日本語解説付き国内盤] (BRTRU163)

Quantic & His Combo Barbaro『Tradition in Transition』(2009年)
Tradition in Transition (TRUCD190)

Quantic Presenta Flowering Inferno『Dog With a Rope』(2010年)
Dog With A Rope [ボーナストラック2曲・日本語解説付き国内盤] (BRC-262)

Quantic & Alice Russell With The Combo Barbaro『Look Around The Corner』(2012年)
Look Around The Corner [解説付 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC325)

Ondatropica『Ondatropica』(2012年)
Ondatropica

Quantic『Magnetica』(2014年)
Magnetica [帯解説・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC415)

Quantic Presents The Western Transient『A New Constellation』(2015年)
A NEW CONSTELLATION [帯解説・ボーナストラック収録] (BRC477)

Quantic Presenta Flowering Inferno『1000 Watts』(2016年)
1000 Watts [帯解説・ボーナストラック4曲収録 / 国内盤CD] (BRC514)

Ondatropica『Baile Bucanero』(2017年)
バイレ・ブカネロ

Quantic & Nidia Gongora『Curao』(2017年)
Curao [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC547)

Quantic『Atlantic Oscillations』(2019年)
Atlantic Oscillations [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC599)
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2021年10月29日

『今の気分は...2021年10月29日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は70年代カテゴリーからファンク/ソウル・グループの楽曲を10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Gonzalez「Nothing Ever Comes That Easy」
https://www.youtube.com/watch?v=BmEl8kMf1WU
From 『Our Only Weapon Is Our Music』(1974年)
アワ・オンリー・ウェポン・イズ・アワ・ミュージック

Black Heat「You Should've Listened」
https://www.youtube.com/watch?v=4Nx3-B-r0qY
From 『No Time To Burn』(1974年)
ノー・タイム・トゥ・バーン

The Main Ingredient「Happiness Is Just Around The Bend」
https://www.youtube.com/watch?v=bRAShcsjdbg
From 『Euphrates River』(1974年)


Commodores「Slippery When Wet」
https://www.youtube.com/watch?v=bLr5cL0eG2w
From 『Caught In The Act』(1975年)
コウト・イン・ジ・アクト

Faze-O「Good Thang」
https://www.youtube.com/watch?v=TQ5Ykh6T3aU
From 『Good Thang』(1978年)
グッド・サング

The 9th Creation「Bubble Gum」
https://www.youtube.com/watch?v=251SF_0wtkc
From 『Bubblegum』(1975年)
BUBBLE GUM

Rhythm Machine「Put A Smile On Time」
https://www.youtube.com/watch?v=YE8bFTA-oB4
From 『Rhythm Machine』(1976年)
Rhythm Machine

Strutt「Funky Sign」
https://www.youtube.com/watch?v=nveuvCN5i5w
From 『Time Moves On』(1975年)
タイム・ムーヴス・オン

Slave「Just A Touch Of Love」
https://www.youtube.com/watch?v=F1czSmdfcTk
From 『Just A Touch of Love』(1979年)
JUST A TOUCH OF LOVE

Graham Central Station「Release Yourself」
https://www.youtube.com/watch?v=CYdjIyyqnbk
From 『Release Yourself』(1974年)
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2021年10月26日

Anthony Hamilton『Soulife』

Soulife時代の未発表音源集☆Anthony Hamilton『Soulife』
Soulife
発売年:2005年
ez的ジャンル:リアル・ソウル系男性R&Bシンガー
気分は... :解禁日!

昨日からいよいよ日常モードに戻った感じですね。
個人的には今夜が解禁日、節度を守って会食を楽しみたいと思います。

今回はリアル・ソウル・シンガーAnthony Hamiltonが2005年にリリースした未発表曲集『Soulife』です。

1971年ノースカロライナ州シャーロット出身の男性R&BシンガーAnthony Hamiltonの紹介は、3rdアルバム『Ain't Nobody Worryin'』(2005年)、2ndアルバム『Comin' From Where I'm From』(2003年)に続き2回目となります。

今年最新作『Love is the New Black』(2021年)をリリースし、健在ぶりを示してくれました。

『Love is the New Black』(2021年)


Jermaine DupriSo So Defとの契約し、その第1弾アルバム『Comin' From Where I'm From』(2003年)でブレイクしたAnthony Hamilton

本作『Soulife』は、So So Def以前に彼が在籍していたレーベルSoulife時代の未発表音源を集めたアルバムです。レコーディング時期は1999-2001年です。

ブレイク前のAnthony Hamiltonならではの飾り気のないリアル・ソウルを満喫できる1枚に仕上がっています。

Mark SparksDoug MayhemB.C. 3 Ent.Mike CityAnthony Hamilton本人等がプロデュースしています。

また、Macy GrayDolo PichinoSunshine Andersonといったシンガーがゲスト参加しています。

アルバムはUSアルバム・チャート第12位、同R&Bアルバム・チャート第4位となっています。

生音ドラムよりもドラム・プログラミングを駆使したトラックが多いのですが、それでもHamiltonらしいソウル・ワールドが構築されているのが面白いですね。

個人的には、ヴァイヴのアクセントがいい感じの「I Cry」、Hip-Hop的ビート×ソウルフル・オルガンな「Georgie Parker」、Hamiltonワールド全開の「Day Dreamin'」、生音重視の「Ball And Chain」Macy Grayとのデュエット「Love And War」The Love Unlimited Orchestra「Midnight Groove」をサンプリングした「Love Is So Complicated」あたりが僕のおススメです。

コンピ・アルバム扱いですが、オリジナル・アルバムと同等の位置づけでもかまいない、充実のリアル・ソウル作品です。

全曲紹介しときやす。

「I Used To Love Someone」
Doug Mayhemプロデュース。哀愁のリアル・ソウル・バラードがオープニング。美しくも切ないアコギの響きとストリングスの音色もいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=HUz1PT8_7yo

「I Cry」
B.C. 3 Ent.プロデュース。彼の歌声がリアル・ソウルと称されるのがよくわかるバラード。ヴァイヴのメロウな響きがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VySncGh4do4

「Clearly」
Mark Sparksプロデュース。ジワジワと味わいが増してくるミディアム・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=az0tfQWHpUA

「Georgie Parker」
B.C. 3 Ent.プロデュース。Hip-Hop的な打ち込みリズムと、ソウルフルなオルガン等の組み合わせが、Hamiltonの歌声を引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=q4f9x43MFoo

「Day Dreamin'」
Mark Sparksプロデュース。Hamiltonワールドを存分に満喫できるリアル・ソウル。こういう曲を期待してAnthony Hamiltonを聴くんですよね。
https://www.youtube.com/watch?v=F-ZLXBh49Ys

「Ball And Chain」
Anthony Hamiltonプロデュース。生音重視の臨場感がたまらない、塩辛い味わいがたまらないソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ZC9o972QshU

「Ol' Keeper」
Mark Sparksプロデュース。打ち込みリズムを逆手にとったクールなファンキー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=s5eo-VKaxLI

「Love And War」
Mark Sparksプロデュース。個性派女性R&BシンガーMacy Grayが参加。この二人の共演が悪いはずがない!お互いの個性を高め合う素敵なソウル・デュエットに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=l9FyGYl-pzw

「Last Night」
Mike Cityプロデュース。Dolo Pichino、Sunshine Andersonがヴォーカルで参加。Sunshine Andersonのデビュー・アルバム『Your Woman』(2001年)にも収録されています。ということで、Sunshine Anderson寄りで必ずしもHamiltonらしいトラックではありませんが、それが逆にアルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hZU5fibQZps

「Love Is So Complicated」
Doug Mayhem/Walter "Babi Luv" Stewartプロデュース。The Love Unlimited Orchestra「Midnight Groove」をサンプリングしたソウル・グルーヴ。本作の中では一番キャッチーかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=6aVA2M237e8

「Icing On The Cake」
Doug Mayhem/DKプロデュース。ファルセット・ヴォーカルも駆使したセクシーなHamiltonワールドを体験できます。Marvin Gaye『I Want You』ライクな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=N11-p6iRX3o

「Exclusively」
Mark Sparksプロデュース。ドラム・プログラミングは2000年R&B仕様ですが、それ以外は生音レトロ・ソウルなのが本作らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=UYkIKOEyG-Q

Anthony Hamiltonの他作品もチェックを!

『XTC』(1996年)
Xtc

『Comin' From Where I'm From』(2003年)
カミング・フロム・ウェア・アイム・フロム

『Ain't Nobody Worryin'』(2005年)
Ain't Nobody Worryin

『The Point of It All』(2008年)
The Point of It All

『Back to Love』(2011年)
バック・トゥ・ラヴ

『What I'm Feelin'』(2016年)
What I'm Feelin'

『Love is the New Black』(2021年)
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2021年10月24日

Nate Smith『Kinfolk 2: See The Birds』

ゲスト陣も豪華な今ジャズ作品☆Nate Smith『Kinfolk 2: See The Birds』

発表年:2021年
ez的ジャンル:現在進行形ジャズ・ドラマー
気分は... :秋の夜長のジャズ・・・

今ジャズ新作からNate Smith『Kinfolk 2: See The Birds』です。

Nate Smithは、1974年ヴァージニア州チェサビーク生まれ。

2000年頃からドラマーとしての活動を活発化させ、ジャズ、R&B等のレコーディングに参加。

当ブログで紹介した作品でいえば、以下のレコーディングに参加しています。
 Jarrard Anthony『Ready To Live』(2012年)
 Jose James『Love In A Time Of Madness』(2017年)
 Jose James『Lean On Me』(2018年)

自身のリーダー作として、これまで『Workday, Waterbaby Music Vol. 1』(2008年)、『Kinfolk: Postcards from Everywhere』(2017年)、『Pocket Change』(2018年)、『Light and Shadow』(2020年)といった作品をリリースしています。

また、ミニマル・ファンク・バンドVulfpeckのベーシストJoe Dartを中心としたプロジェクトThe Fearless Flyersのメンバーとしても活動しています。

最新作『Kinfolk 2: See The Birds』は、好評であった『Kinfolk: Postcards from Everywhere』(2017年)のパート2という位置付けです。『Kinfolk』シリーズは三部作を予定しているようです。

プロデュース&楽曲提供はNate Smith自身。

レコーディングの基本メンバーは、Nate Smith(ds、key、per)、Fima Ephron(b)、Jaleel Shaw(sax)、Jon Cowherd(p、el-p、org)という5名。

さらに元Alabama ShakesBrittany Howard(vo)、Mint ConditionStokley(vo)、今年アルバム『Bones』をリリースしたMichael Mayo(vo)、現代ジャズの最高峰ヴィブラフォン奏者Joel Ross(vibe)、ジャズ・ヴァイオリン界を牽引するRegina Carter(violin)、ブラック・ロックの最高峰バンドLiving Colourの活動で知られるVernon Reid(g)、Kokayi(vo)、Amma Whatt(vo)といったアーティストがフィーチャリングされています。

Hip-Hop/R&B×ジャズのクロスオーヴァー「Square Wheel」StokleyをフィーチャーしたメロウR&B調の「Don't Let Me Get Away」Vernon Reidをフィーチャーしたブラック・ロック×ジャズな「Rambo: The Vigilante」Joel Ross & Michael Mayoをフィーチャーした。『Black Radio』的な「See The Birds」Amma Whattのヴォーカルが浮遊する「I Burn For You」Brittany Howardが感動的なヴォーカルを聴かせてくれる「Fly (For Mike)」あたりがおススメです。

今、僕が聴きたい現在進行形ジャズはこんな音です。

全曲紹介しときやす。

「Altitude」
Joel Ross & Michael Mayoをフィーチャー。現在進行形ジャズらしいセンスのコンテンポラリーな演奏を満喫できるオープニング。Michael Mayoのスキャットも演奏の一部として融け込んでいる感じがいいですね。派手さはありませんが、Joel Rossのヴァイヴもいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=nGmM7KmeeC4

「Square Wheel」
Kokayi & Michael Mayoをフィーチャー。Kokayiの煽動的なラップとMichael Mayoのソフトリー・ヴォーカルのコントラスト、躍動感のあるNateのドラミング、Jaleel Shawの軽快なブロウらが織り成す、Hip-Hop/R&B×ジャズのクロスオーヴァーを楽しめる演奏です。文句なしで格好良いです。本トラックを聴いて、僕は本作の購入を決めました。
https://www.youtube.com/watch?v=TwLYHljPlUg

「Band Room Freestyle」
Kokayiのラップをフィーチャー。生音Hip-Hopバンドといった雰囲気の短い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=f6DsnaT05nI

「Street Lamp」
オーセンティックな演奏ですが、現在進行形ジャズならではの刺激が隠し味で効いています。特にNateが進化形ジャズ・ドラマーらしさで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=m862qunSC3A

「Don't Let Me Get Away」
Stokleyをフィーチャー。Stokleyのヴォーカルの魅力を引き出すメロウR&B調のミディアム・グルーヴに仕上がっています。Stokley大好きな僕には嬉しいトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=Pj37Tr9GjyU

「Collision」
Regina Carterをフィーチャー。Reginaの美しいヴァイオリンの映える、オーセンティックで緩やかな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=19lz-DdJCEM

「Meditation: Prelude」
タイトルの通り、瞑想モードのスピリチュアルな小曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=lzzk2ERyfRo

「Rambo: The Vigilante」
Vernon Reidのギターをフィーチャー。Nateのスリリングなドラミングが牽引するブラック・ロック×ジャズなクロスオーヴァーです。往年のLiving Colourを思い出させてくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UVFmNm2u0M4

「I Burn For You」
Amma Whattをフィーチャー。コケティッシュなAmmaのヴォーカルが浮遊する、ドリーミー・ジャズ・グルーヴとでも呼びたくなる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=GQZSefskVss

「See The Birds」
Joel Ross & Michael Mayoをフィーチャー。Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)がお好きな人であれば気に入るであろうR&Bテイストの演奏です。Michael Mayoの魅惑のファルセット・ヴォーカル、Joel Rossのメロウ・ヴァイヴもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=GY9m6WouL6Y

「Fly (For Mike)」
Brittany Howardをフィーチャー。Alabama Shakes時代から圧倒的な存在感で聴く者を魅了してきたBrittany Howardが、芳醇なヴォーカルで魅せてくるゴスペル/ソウル×ジャズな感動的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=4YoLPgn0Caw

国内盤ボーナス・トラックとして、「Fly (For Mike) (Alternate Instrumental Version)」が追加収録されています。

『Kinfolk: Postcards from Everywhere』(2017年)
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2021年10月22日

『今の気分は...2021年10月22日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は90年代カテゴリーからリアルタイムでよく聴いていたUKアーティストの楽曲を10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Mica Paris「More Love」
https://www.youtube.com/watch?v=rAvHNVntewM
From 『Contribution』(1990年)


Carleen Anderson「Feet Wet Up」
https://www.youtube.com/watch?v=-fZFSL_D6Gs
From 『True Spirit』(1994年)


Titiyo「Defended」
https://www.youtube.com/watch?v=jQt_rM242X4
From 『This is Titiyo』(1993年)


Caron Wheeler「UK Blak」
https://www.youtube.com/watch?v=AyYkKDDI5Sg
From 『UK Blak』(1990年)
Caron Wheeler.jpg

Galliano「Prince Of Peace」
https://www.youtube.com/watch?v=Xz1ByMe7XUs
From 『A Joyful Noise Unto The Creator』(1992年)
ジョイフル・ノイズ・アントゥ・ザ・クリエーター

JTQ with Noel McKoy?「Got To Get To Know You」
http://www.youtube.com/watch?v=YtQqNn-5kqM
From 『Supernatural Feeling』(1993年)
Supernatural Feeling

Omar「Meaning Of Life」
https://www.youtube.com/watch?v=tDRZB6lE7xM
From 『There's Nothing Like This』(1990年)
There's Nothing Like This

Beats International「Change Your Mind」
https://www.youtube.com/watch?v=hg7m8YJ0WzI
From 『Excursion On The Version』(1991年)
beats internationalexcursion on the version.jpg

Freak Power「Turn On Tune In Cop Out」
https://www.youtube.com/watch?v=_WAofvBHzGs
From 『Drive-Thru Booty』(1994年)


Courtney Pine feat. Cassandra Wilson「Don't 'Xplain」
https://www.youtube.com/watch?v=shd-_sJGVYY
From 『Modern Day Jazz Stories』(1995年)
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