2021年10月26日

Anthony Hamilton『Soulife』

Soulife時代の未発表音源集☆Anthony Hamilton『Soulife』
Soulife
発売年:2005年
ez的ジャンル:リアル・ソウル系男性R&Bシンガー
気分は... :解禁日!

昨日からいよいよ日常モードに戻った感じですね。
個人的には今夜が解禁日、節度を守って会食を楽しみたいと思います。

今回はリアル・ソウル・シンガーAnthony Hamiltonが2005年にリリースした未発表曲集『Soulife』です。

1971年ノースカロライナ州シャーロット出身の男性R&BシンガーAnthony Hamiltonの紹介は、3rdアルバム『Ain't Nobody Worryin'』(2005年)、2ndアルバム『Comin' From Where I'm From』(2003年)に続き2回目となります。

今年最新作『Love is the New Black』(2021年)をリリースし、健在ぶりを示してくれました。

『Love is the New Black』(2021年)


Jermaine DupriSo So Defとの契約し、その第1弾アルバム『Comin' From Where I'm From』(2003年)でブレイクしたAnthony Hamilton

本作『Soulife』は、So So Def以前に彼が在籍していたレーベルSoulife時代の未発表音源を集めたアルバムです。レコーディング時期は1999-2001年です。

ブレイク前のAnthony Hamiltonならではの飾り気のないリアル・ソウルを満喫できる1枚に仕上がっています。

Mark SparksDoug MayhemB.C. 3 Ent.Mike CityAnthony Hamilton本人等がプロデュースしています。

また、Macy GrayDolo PichinoSunshine Andersonといったシンガーがゲスト参加しています。

アルバムはUSアルバム・チャート第12位、同R&Bアルバム・チャート第4位となっています。

生音ドラムよりもドラム・プログラミングを駆使したトラックが多いのですが、それでもHamiltonらしいソウル・ワールドが構築されているのが面白いですね。

個人的には、ヴァイヴのアクセントがいい感じの「I Cry」、Hip-Hop的ビート×ソウルフル・オルガンな「Georgie Parker」、Hamiltonワールド全開の「Day Dreamin'」、生音重視の「Ball And Chain」Macy Grayとのデュエット「Love And War」The Love Unlimited Orchestra「Midnight Groove」をサンプリングした「Love Is So Complicated」あたりが僕のおススメです。

コンピ・アルバム扱いですが、オリジナル・アルバムと同等の位置づけでもかまいない、充実のリアル・ソウル作品です。

全曲紹介しときやす。

「I Used To Love Someone」
Doug Mayhemプロデュース。哀愁のリアル・ソウル・バラードがオープニング。美しくも切ないアコギの響きとストリングスの音色もいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=HUz1PT8_7yo

「I Cry」
B.C. 3 Ent.プロデュース。彼の歌声がリアル・ソウルと称されるのがよくわかるバラード。ヴァイヴのメロウな響きがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VySncGh4do4

「Clearly」
Mark Sparksプロデュース。ジワジワと味わいが増してくるミディアム・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=az0tfQWHpUA

「Georgie Parker」
B.C. 3 Ent.プロデュース。Hip-Hop的な打ち込みリズムと、ソウルフルなオルガン等の組み合わせが、Hamiltonの歌声を引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=q4f9x43MFoo

「Day Dreamin'」
Mark Sparksプロデュース。Hamiltonワールドを存分に満喫できるリアル・ソウル。こういう曲を期待してAnthony Hamiltonを聴くんですよね。
https://www.youtube.com/watch?v=F-ZLXBh49Ys

「Ball And Chain」
Anthony Hamiltonプロデュース。生音重視の臨場感がたまらない、塩辛い味わいがたまらないソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ZC9o972QshU

「Ol' Keeper」
Mark Sparksプロデュース。打ち込みリズムを逆手にとったクールなファンキー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=s5eo-VKaxLI

「Love And War」
Mark Sparksプロデュース。個性派女性R&BシンガーMacy Grayが参加。この二人の共演が悪いはずがない!お互いの個性を高め合う素敵なソウル・デュエットに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=l9FyGYl-pzw

「Last Night」
Mike Cityプロデュース。Dolo Pichino、Sunshine Andersonがヴォーカルで参加。Sunshine Andersonのデビュー・アルバム『Your Woman』(2001年)にも収録されています。ということで、Sunshine Anderson寄りで必ずしもHamiltonらしいトラックではありませんが、それが逆にアルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hZU5fibQZps

「Love Is So Complicated」
Doug Mayhem/Walter "Babi Luv" Stewartプロデュース。The Love Unlimited Orchestra「Midnight Groove」をサンプリングしたソウル・グルーヴ。本作の中では一番キャッチーかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=6aVA2M237e8

「Icing On The Cake」
Doug Mayhem/DKプロデュース。ファルセット・ヴォーカルも駆使したセクシーなHamiltonワールドを体験できます。Marvin Gaye『I Want You』ライクな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=N11-p6iRX3o

「Exclusively」
Mark Sparksプロデュース。ドラム・プログラミングは2000年R&B仕様ですが、それ以外は生音レトロ・ソウルなのが本作らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=UYkIKOEyG-Q

Anthony Hamiltonの他作品もチェックを!

『XTC』(1996年)
Xtc

『Comin' From Where I'm From』(2003年)
カミング・フロム・ウェア・アイム・フロム

『Ain't Nobody Worryin'』(2005年)
Ain't Nobody Worryin

『The Point of It All』(2008年)
The Point of It All

『Back to Love』(2011年)
バック・トゥ・ラヴ

『What I'm Feelin'』(2016年)
What I'm Feelin'

『Love is the New Black』(2021年)
posted by ez at 02:05| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする