2021年12月31日

『ezが選ぶ2021年の10枚』

年末最後のエントリーは、毎年恒例の年末特別編『ezが選ぶ2021年の10枚』です。今年購入した新譜CDからお気に入りの10枚を紹介します(順不同)。
※全て当ブログで紹介した作品です。作品の詳細は各エントリーをご参照下さい。

Loraine James『Reflection』

「Insecure Behaviour And Fuckery」
https://www.youtube.com/watch?v=-cHuyArT3Dw

Nate Smith『Kinfolk 2: See The Birds』

「Square Wheel」
https://www.youtube.com/watch?v=TwLYHljPlUg

Gretchen Parlato『Flor』

「Roy Allan」
https://www.youtube.com/watch?v=jwSiwRUooYs

Antonio Neves『A Pegada Agora E Essa』

「Forte Apache」
https://www.youtube.com/watch?v=v4pjerpUzZU

Emma-Jean Thackray『Yellow』

「Our People」
https://www.youtube.com/watch?v=0qWCfwc1tms

Hiatus Kaiyote『Mood Valiant』

「Chivalry Is Not Dead」
https://www.youtube.com/watch?v=aaNm48wiezs

Raquel Rodriguez『Sweet Side』

「Sweet Side」
https://www.youtube.com/watch?v=6Zv_6bcwYL8

Rhye『Home』

「Safeword」
https://www.youtube.com/watch?v=Ps9rc3tplKY

Marisa Monte『Portas』

「Pra Melhorar」
https://www.youtube.com/watch?v=G3SHN7pmDHE

Silva『Cinco』

「Voce」
https://www.youtube.com/watch?v=L-wjpmocM0M

まず新世代UKエレクトロニック・ミュージック、Loraine James『Reflection』。ジャケも含めてハイパー・ワールドに僕を誘ってくれました。

現在進行形ジャズからはNate Smith『Kinfolk 2: See The Birds』RGE『Black Radio』の流れを汲む、R&B/Hip-Hop好きも楽しめる今ジャズ作品で楽しめました。

今ジャズの歌姫、10年ぶりのスタジオ作Gretchen Parlato『Flor』。人間としての深みが増した彼女のジャズ・ワールドを堪能しました。

ワールド・ジャズからはAntonio Neves『A Pegada Agora E Essa』をセレクト。現在進行形ジャズ、伝統的なブラジル音楽、リオのオルタナ・ポップ第三世代のエッセンスを融合させた次世代ブラジリアン・ジャズはなかなか刺激的でした。

UK新世代ジャズ、期待の女性アーティストのデビュー・アルバムEmma-Jean Thackray『Yellow』。UK新世代ジャズとUKクラブジャズ/クロスオーヴァーをいいとこ取りした僕好みの1枚でした。

オーストラリアのフューチャリスティック・ハイブリッド・バンドの最新作Hiatus Kaiyote『Mood Valiant』。紅一点のヴォーカルNai Palmの圧倒的な存在感と唯一無二のハイブリッド・サウンドは本作でも健在でした。

US R&BからはRaquel Rodriguez『Sweet Side』をセレクト。バラード系、アップ系共に充実した、かなり僕好みの女性R&B作品でした。

オルタナティヴR&BからはRhye『Home』。ジェンダーレスなヴォーカルとアンビエント感覚のR&Bサウンドが心地好かったです。

ブラジルものからはMarisa Monte『Portas』Silva『Cinco』の2枚をセレクト。

10年ぶりの新作を届けてくれたMarisa Monteは、ド派手なジャケが示すように、さらにパワー・アップした最新形Marisa Monteに出会えました。

そのMarisa Monte『Portas』にも参加していた、今が旬のブラジル人SSW Silva。脱力ヴォーカルとアコースティックを基調にエレクトロニカ/プログラミングを織り交ぜたサウンドのバランスが絶妙でした。

今年は、16年前の開設以来続けてきたブログ更新のペースを落とす、という大きな決断を行いました。結果として、ペースダウンで気持ちに余裕ができて、より純粋に音楽を楽しめるようになった気がします。

素晴らしい音楽の数々に感謝!
当ブログの閲覧者の皆様に感謝!
それでは良いお年を!

※新年は1/3に初回投稿予定です。
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2021年12月29日

『今の気分は...スウェイ・ビートかな』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は1970〜80年代カテゴリーからスウェイ・ビートな10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Cheryl Lynn「Got To Be Real」
https://www.youtube.com/watch?v=fI569nw0YUQ
From 『Cheryl Lynn』(1978年)


Alton Mcclain & Destiny「It Must Be Love」
https://www.youtube.com/watch?v=hbH4wz8QB00
From 『It Must Be Love』(1978年)


Emotions「Best of My Love」
https://www.youtube.com/watch?v=r3Rd33DvJ7w
From 『Rejoice』(1977年)


B.T. Express「Have Some Fun」
https://www.youtube.com/watch?v=J6lYF49Iq4g
From 『1980』(1980年)


Con Funk Shun「Too Tight」
https://www.youtube.com/watch?v=wNZaanfcAZc
From 『Touch』(1980年)
タッチ

Grey & Hanks「You Fooled Me」
https://www.youtube.com/watch?v=YbXTToMnoes
From 『You Fooled Me』(1978年)
ユー・フールド・ミー

The Heat「Just Like You」
https://www.youtube.com/watch?v=HXnVJr3uWBE
From 『Heat』(1980年)
Heat

Deniece Williams「Do What You Feel」
https://www.youtube.com/watch?v=6G9luBi4KNA
From 『I'm So Proud』(1983年)
シークレット・ラブ(エクスパンデッド・エディション)

Cuba Gooding「Mind Pleaser」
https://www.youtube.com/watch?v=ngUk3SBcZWc
From 『The 1st Cuba Gooding Album』(1978年)
The 1st Cuba Gooding Album

Rupert Holmes「Let's Get Crazy Tonight」
https://www.youtube.com/watch?v=dUYlxyb_2dM
From 『Pursuit of Happiness』(1978年)
浪漫
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2021年12月26日

Jennifer Souza『Pacífica Pedra Branca』

ブラジリアン女性ニュー・フォーク☆Jennifer Souza『Pacífica Pedra Branca』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ミナス系ブラジリアン・ニュー・フォーク
気分は... :年内最後の新作紹介!

年内最後の新作紹介です。
ミナス系ブラジリアン・ニュー・フォーク作品Jennifer Souza『Pacífica Pedra Branca』です。

ミナス・ジェライス州出身の女性シンガー・ソングライターJennifer Souzaの紹介は、初ソロ・アルバム『Impossivel Breve』(2013年)に続き2回目となります。

Leonardo MarquesThiago Correaらと組んだブラジリアン・ニュー・フォーク・グループTransmissorのメンバーとしても活動していたJennifer Souza。近年はアシッド・フォーク・グループMoonsのメンバーとしても活動しています。

ちなみにMoonsというグループ名は、当ブログでも紹介したNick Drake『Pink Moon』(1972年)に由来するものです。

最新作『Pacífica Pedra Branca』は、『Impossivel Breve』(2013年)以来8年ぶりのソロ・アルバムとなります。

プロデュースは盟友Leonardo Marques

Jennifer Souza(vo、g、shaker)以下、Marcus Abjaud(p、el-p)、Frederico Heliodoro(b)、Felipe Continentino(ds)、Fred Selva(syn、electronics)、Leonardo Marques(g)、Thiago Correa(back vo)、Rafael Martini(strings arr)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

また、MoonsTigana Santanaがフィーチャリングされています。

全体的に抑えたトーンのブラジリアン・フォーキーに仕上がっています。

Moonsが参加した「Serena」、静寂のビューティフル・フォーキー「Crescente」、ラブ&ピースなタイトル曲「Pacifica Pedra Branca」Tigana Santanaが参加した「Oracao Ao Sol」あたりが僕のお気に入り。

聴き込むほど胸の奥に沁みてくる素敵なブラジリアン・フォーキー・ワールドをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Ultraleve」
Jennifer Souza/Luiz Gabriel Lopes作。いきなり意表を突かれるダンサブル・チューン。メタリックなバンド・サウンドとフリーキーなホーン・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=z5k8-CoJblU

「Birds」
Jennifer Souza作。全編英語歌詞。US女性SSW、Jessica Prattに触発されて作った楽曲らしいです。美しくも儚い歌声が印象的なアシッド・フォーキー。
https://www.youtube.com/watch?v=4tfvWMIOLas

「Amanhecer」
Jennifer Souza作。邦題「夜明け」。夜明けの静寂の空気がそのまま伝わってくる、抑えたトーンのビューティフル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=NCSZfsBxLKo

「Serena」
Jennifer Souza作。Moonsをフィーチャー。邦題「穏やかな朝」。穏やかなメロウ・フォーキーは僕の一番のお気に入り。Moonsのメンバーがさり気ないバック・コーラスで好サポートします。
https://www.youtube.com/watch?v=ftFMgOIvmqg

「Crescente」
Jennifer Souza作。ゆっくりと時間が流れていく、静寂のビューティフル・フォーキー。ジワジワと胸の奥に沁みるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vBMzO4wAk88

「Pacifica Pedra Branca」
Jennifer Souza作。Transmissor時代の同僚Thiago Correaがバック・コーラスで参加。2021年のラブ&ピースといった雰囲気が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=sBXT20xLegM

「Ser No Espaco A Minha Luz」
Jennifer Souza/Fabio Goes作。邦題「自分自身の光でありたい」。前作『Impossivel Breve』にも参加していたFabio Goesとの共作・共演。抑えたトーンの語り口がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6SdDQTa6mWI

「Na Ponta Dos Pes」
Jennifer Souza/Rafa Castro作。邦題「爪先立ちで」。ミステリアスながらも美しい音空間に魅了される1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=dzbmqIPHdiY

「Oracao Ao Sol」
Jennifer Souza作。邦題「太陽への祈り」。Tigana Santanaをフィーチャー。Rafael Martiniの美しいストリングス・アレンジをバックに、JenniferとTigana Santanaがミナス感に充ちた歌声で魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hqFp4hQsv1w

『Impossivel Breve』(2013年)
永遠でないもの

Moons『Thinking Out Loud』(2019年)
moons thinking out loud.jpg
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2021年12月24日

Sounds Of Blackness『Africa To America; The Journey Of The Drum』

Jam & Lewisプロデュース☆Sounds Of Blackness『Africa To America; The Journey Of The Drum』

発表年:1994年
ez的ジャンル:Perspective系コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :メリー・クリスマス!

気づけば12月24日
12月はゴスペルが聴きたくなりますね。

Gary Hinesを中心としたコンテンポラリー・ゴスペル・グループSound Of Blackness(SOB)『Africa To America; The Journey Of The Drum』(1994年)です。

これまで当ブログで紹介したSound Of Blackness(SOB)作品は以下の5枚。

 『The Evolution Of Gospel』(1991年)
 『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)
 『Time for Healing』(1997年)
 『Reconciliation』(1999年)
 『Unity』(2005年)

人気プロデュース・チームJam & Lewis(Jimmy Jam/Terry Lewis)が1991年に旗揚げしたPerspective Recordの第一弾アーティストとなったSound Of Blackness(SOB)

本作『Africa To America; The Journey Of The Drum』(1994年)は、『The Evolution Of Gospel』(1991年)、『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)に続く、Perspective Record第3弾アルバムとなります。

プロデュースはJam & LewisとリーダーGary Hines

本作はアルバム・タイトルから想像できるように、ドラムと共にアメリカの地へやって来たアフリカン・アメリカンの歴史がテーマとなっています。

アルバムはUS R&Bアルバム・チャート第15位となっています。

オススメはJam & Lewisらしさ全開の「I'm Going All The Way」「I Believe」「Everything's Gonna Be Alright」の3曲。

Stokleyのアフリカン・パーカッションを活かした生音Hip-Hop「The Drum (Africa To America)」、トライバル・ゴスペル・メドレー「African Melody (Royal Kingdoms, Rise, My Native Land)」、パワフル・ファンク「The Harder They Are The Bigger They Fall」あたりも印象的です。

それ以外にも、アフリカン・アメリカンの苦難の歴史を感じるゴスペルや、聴く者を優しく包み込むゴスペルがズラリと並びます。

また、本作はグループを支えてきた看板女性シンガーAnn Nesbyが在籍したラスト・アルバムです。本作を置き土産にソロ転向したAnn Nesbyは、Jam & LewisのプロデュースでPerspectiveからデビュー・アルバム『I'm Here For You』(1996年)をリリースすることになります。

Ann Nesby『I'm Here For You』(1996年)


Jam & Lewisが全面プロデュースしたのも本作までであり、Jam & Lewisとタッグを組んだコンテンポラリー・ゴスペル作品という意味では本作までで一区切りということになります。

全曲紹介しときやす。

「Hold On (Pt. 1)」
黒人霊歌のカヴァー。アフリカン・リズムに続き、ア・カペラ・コーラスが歌われ、本作のテーマを提示します。
https://www.youtube.com/watch?v=4-j-bmYbOh8

「I'm Going All The Way」
UKでシングル・リリースされ、UKチャート第27位となっています。リード・ヴォーカルはAnn Nesby。SOB×Jam & Lewisらしい、R&B好きも楽しめるポジティブなコンテンポラリー・ゴスペルに仕上がっています。晴れの日モードにピッタリのトラックだとい思います。僕の一番のお気に入り。The Honey Drippers「Impeach the President」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=zHtA8vusv5E

「Ah Been 'Buked (Pt. 1)」
黒人霊歌のカヴァー。短いながらも、素敵なゴスペル・コーラスを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tREXVaJydfA

「I Believe」
USでシングル・リリースされ、US R&Bチャート第15位となっています。リード・ヴォーカルはAnn Nesby。これもJam & Lewisらしいダンサブルなコンテンポラリー・ゴスペルに仕上がっています。Ann Nesbyの躍動するヴォーカルが聴く者に希望やパワーを注入してくれます。Ohio Players「Pain」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=o8pYGe70qUA

「Hold On (Pt. 2)」
「Hold On」のパート2。Renee McCallがリード・ヴォーカルをとり、厳かに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=j_NUcn2gCIo

「Everything's Gonna Be Alright」
この曲もシングル・カットされました。リード・ヴォーカルは Billy Steele/Carrie Harrington/Core Cotton/Jimmy Wright。Isaac Hayes「Walk on By」をサンプリング。モダンでダンサブルなJam & Lewisサウンドと、聴く者に生きる勇気を与えてくれるゴスペルらしさの調和が抜群のコンテンポラリー・ゴスペル。次々とリード・ヴォーカルが代わっていくゴスペル・コーラス・グループらしさも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=dKqEBhsc6fs

「Sun Up To Sundown」
トラディショナル・ワーク・ソングのカヴァー。教会で歌っている姿がイメージできそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=79UjsSOnrMk

「The Lord Will Make A Way」
リード・ヴォーカルはJimmy Wright。Mint ConditionStokley(ds、per)も参加。ヴィンテージ・ソウルの雰囲気も漂う、味わい深いミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=7fxZ2dm7Ybg

「He Took Away All My Pain」
リード・ヴォーカルはAnn Nesby。モダンなレイドバック感が心地好い1曲。Ann Nesbyの歌声が苦痛を追いやってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-dBtc_i-3-E

「A Place In My Heart」
リード・ヴォーカルはAnn NesbyAnn Nesbyの感動的なヴォーカルが聴く者を優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Lgh3KH1XWUg

「The Harder They Are The Bigger They Fall」
リード・ヴォーカルはJimmy Wright。ハード・ファンキー・チューンですが、Jimmy Wrightがパワフルなファンク・サウンドに負けないエネルギッシュなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SlR-_7t_NHI

「The Drum (Africa To America)」
Mufundisi Joseph Youngのラップをフィーチャー。Perspectiveとの契約し、Jam & Lewisプロデュースによるデビュー・アルバム『Solo』(1995年)をリリースする男性R&BグループSoloがバック・コーラスを務めます。また、このトラックにもStokley(per)が参加しています。Stokleyのアフリカン・パーカッションを活かした生音Hip-Hopに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XgmPb557omY

「African Melody (Royal Kingdoms, Rise, My Native Land)」
リード・ヴォーカルはGeoff Jones/Alecia Russell/Carrie Harrington/Patricia Lacy。アフロ・モード全開のトライバル・ゴスペル・メドレー。こういうの意外にあるようでないかも?
https://www.youtube.com/watch?v=QRI7uABkvXM

「A Very Special Love」
リード・ヴォーカルはBilly Steele/Carrie Harrington。軽くパーカッションを効かせつつ、大きな愛を感じる素敵な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ncQFxyHC-7U

「Strange Fruit」
Billie Holidayで代表的レパートリーとしてお馴染みのジャズ・スタンダード「奇妙な果実」をカヴァー( Lewis Allan作)。当時のアメリカ南部の人種差別による黒人リンチの光景を描いた歌です。リード・ヴォーカルはJayn Bell。アフリカン・アメリカンの苦難の歴史に思いを馳せます。
https://www.youtube.com/watch?v=2AMeYDXIDgU

「Strange Fruit」に関して、当ブログでは
Cassandra WilsonJose Jamesをカヴァーも紹介済みです。
Cassandra Wilson「Strange Fruit」
 https://www.youtube.com/watch?v=paawBHlDa4w
Jose James「Strange Fruit」
 https://www.youtube.com/watch?v=NpYfKMma68A

「Black Butterfly」
リード・ヴォーカルはCore Cotton/Renee McCall。Jam & Lewisらしいサウンド・プロダクションのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=pOZKhHZGzes

「You've Taken My Blues & Gone」
Langston Hughesのポエムを読み上げるブルージーな小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=viVLHSV32QU

「Livin' The Blues」
リード・ヴォーカルはCore Cotton。前曲の流れを汲むブルージー・ゴスペル。ブルースとゴスペルを巧みに融合させています。
https://www.youtube.com/watch?v=4HIguV8Poj4

「Ah Been 'Buked (Pt. 2)」
「Ah Been 'Buked」のパート2。ラストは厳かに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5-fqH78DFbQ

Sound Of Blackness(SOB)の過去記事もご参照下さい。

『The Evolution Of Gospel』(1991年)
エヴォリューション・オブ・ゴスペル

『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)
the night before christmas a musical fantasy.jpg

『Time for Healing』(1997年)
タイム・フォー・ヒーリング

『Reconciliation』(1999年)
Reconciliation

『Unity』(2005年)
Unity
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2021年12月22日

Flying Lotus『Los Angeles』

フライローの名を知らしめた1枚☆Flying Lotus『Los Angeles』

発表年:2008年
ez的ジャンル:LAビート系エクスペリメンタルHip-Hop
気分は... :両忘!

今回はLAビート・シーンを牽引するFlying Lotusの出世作となる2ndアルバム『Los Angeles』(2008年)です。

音楽ファンは目を離せない注目レーベルBrainfeederの総帥でもあるFlying Lotus(本名:Steven Ellison)に関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の4枚。

 『Cosmogramma』(2010年)
 『Until The Quiet Comes』(2012年)
 『You're Dead!』(2014年)
 『Flamagra』(2019年)

『1983』(2006年)に続く2ndアルバムとなる本作『Los Angeles』(2008年)は、UKの人気レーベルWarpからリリースされ、彼の知名度を上げると同時に、ビートミュージックに大きな影響を及ぼした歴史的作品として評価の高い1枚です。

よく言われるように、ジャケはMassive Attack『Mezzanine』(1998年)と似ていますね。
Massive Attack『Mezzanine』(1998年)
メザニーン (紙ジャケット仕様)

ビート・メイカーとしてのFlying Lotusを楽しめる初期作品ですが、エクスペリメンタルかつダークな内容であり、必ずしも聴きやすいアルバムとはいえません。その意味では好き/嫌いがハッキリ分かれる1枚ではないでしょうか。

プロデュースはFlying Lotus自身(共同プロデュースを含む)。

コズミックな「Breathe.Something/Stellar STar」「Beginners Falafel」、電脳パルス的な「Comet Course」、退廃的な「Golden Diva」「Testament」、不気味な漆黒ビート「GNG BNG」、美しくも儚い「RobertaFlack」あたりが僕のオススメです。

最近のFlying Lotus作品やBrainfeeder作品群とは異なるフライローの原点的な音世界をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Brainfeeder」
彼自身のレーベル名を冠したオープニング。ノイズ混じりの歪んだエレクトリック・サウンドによるエクスペリメンタルな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=ijWyVZZFuW0

「Breathe.Something/Stellar STar」
The Cinematic Orchestra「Breathe」をサンプリングしたコズミックでサイケデリックな音世界が展開されます。本作の魅力が凝縮されたトラックかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=VYyghPbtjMI

J. Cole「Blowin' Smoke」のサンプリング・ソースとなっています。
J. Cole「Blowin' Smoke」
 https://www.youtube.com/watch?v=SWH9YCQpJiw

「Beginners Falafel」
冨田 勲「Prelude to the Afternoon of a Faun」をサンプリングした近未来的なコズミック・チューン。「Breathe.Something/Stellar STar」からの流れもいい感じ。この2トラックで完全にフライローの小宇宙に吸い込まれていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=QBvOKbXEXJk

「Camel」
ダウナーなトライバル感覚のサウンド・コラージュ的トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=t6SXXx1Fu_4

「Melt!」
アフロ・トライバルなビートですが、日本のお祭り音楽の感覚にも似ているのが面白いですえ。
https://www.youtube.com/watch?v=wc-qJrbTXis

「Comet Course」
LAビートミュージックの牽引者らしいミニマルでアブストラクトな仕上がり。電脳パルス的な音世界が癖になります。
https://www.youtube.com/watch?v=Jqsx-QNa-44

「Orbit 405」
「Comet Course」の流れを汲む電脳パルス的な短いトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=ZQUvq8rU98c

「Golden Diva」
Flying Lotus/Matthewdavidプロデュース。映画『Blade Runner』あたりをイメージさせる、退廃的な近未来的サウンドが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=cq4txkEpmhs

「Riot」
暴動の前の不穏な静けさといった雰囲気のダーク・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=ISrZjb_C8E0

「GNG BNG」
Flying Lotus/The Gaslamp Killerプロデュース。Uyirullavarai Usha「Indiralogathu Sundari」をサンプリング。地を這うような漆黒のビートが不気味な唸りを響かせます。
https://www.youtube.com/watch?v=C1q2g1zUNfM

「Parisian Goldfish」
コズミック&アブストラクトなダンサブル・チューン。LAビートミュージックらしい雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=E5dphiyRv3s

「Sleepy Dinosaur」
ゲーム・ミュージック的なアブストラクト・チューン。これもLAビートミュージックらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Tz4Set3EG-4

「RobertaFlack」
Dollyの女性ヴォーカルをフィーチャー。Flying Lotus/Samiyam/Byron the Aquariusプロデュース。人気アーティストRoberta Flackの名を冠したトラック。美しくも儚いムードの哀愁メロウです。
https://www.youtube.com/watch?v=HbkRvclQS4M

「SexSlaveShip」
Flying Lotus/Matthewdavidプロデュース。ダークな浮遊感がストレンジな空気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=dMIhIEPnMd8

「Auntie's Harp」
2007年に他界した叔母のAlice Coltraneに捧げられたトラック。Alice Coltrane「Galaxy In Turiya」をサンプリングしています。短い尺ながらもインド感覚のサイケデリック・サウンドが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=CiaZNyIFUdY

「Testament」
Gonjasufiをフィーチャー。Dorothy Ashby「Myself When Young」をサンプリング。偶然かもしれませんが、2曲続けて女性ジャズ・ハープ奏者のトラックをサンプリングしているのが興味深いです。本トラック自体はダークな哀愁チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=fDjFLT-KaUg

「Auntie's Lock/Infinitum」
フライロー作品でお馴染みLaura Darlingtonをフィーチャー。本編ラストはオルガンの音色をバックに、Laura Darlingtonの祈りのような歌声が響く、厳かな雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=YQyf1x22uL4

「Interference」
国内盤ボーナス・トラックその1。漆黒のビートによるコズミック・ワールドは僕好み。Rochelle Jordan「Why So Serious」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5_RZWbBzz-M

「Backpack Caviar」
国内盤ボーナス・トラックその2。ダークなアブストラクトHip-Hopです。
https://www.youtube.com/watch?v=vmUMlsqPUsg

他のFlying Lotusのアルバムもチェックを!

『1983』(2006年)
1983 (Rmx) (Dig)

『Until The Quiet Comes』(2012年)
Until the Quiet Comes [解説付 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC350)

『You're Dead!』(2014年)
You're Dead! [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 初回盤のみ特殊パッケージ仕様 / 国内盤] 特典マグネット付 (BRC438)

『Flamagra』(2019年)
【メーカー特典あり】Flamagra [初回限定紙ジャケット仕様 / 解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] オリジナル肖像画マグネット付 (BRC595)

『Yasuke』(2021年)
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