発表年:2021年
ez的ジャンル:ミナス系ブラジリアン・ニュー・フォーク
気分は... :年内最後の新作紹介!
年内最後の新作紹介です。
ミナス系ブラジリアン・ニュー・フォーク作品Jennifer Souza『Pacífica Pedra Branca』です。
ミナス・ジェライス州出身の女性シンガー・ソングライターJennifer Souzaの紹介は、初ソロ・アルバム『Impossivel Breve』(2013年)に続き2回目となります。
Leonardo Marques、Thiago Correaらと組んだブラジリアン・ニュー・フォーク・グループTransmissorのメンバーとしても活動していたJennifer Souza。近年はアシッド・フォーク・グループMoonsのメンバーとしても活動しています。
ちなみにMoonsというグループ名は、当ブログでも紹介したNick Drake『Pink Moon』(1972年)に由来するものです。
最新作『Pacífica Pedra Branca』は、『Impossivel Breve』(2013年)以来8年ぶりのソロ・アルバムとなります。
プロデュースは盟友Leonardo Marques。
Jennifer Souza(vo、g、shaker)以下、Marcus Abjaud(p、el-p)、Frederico Heliodoro(b)、Felipe Continentino(ds)、Fred Selva(syn、electronics)、Leonardo Marques(g)、Thiago Correa(back vo)、Rafael Martini(strings arr)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。
また、Moons、Tigana Santanaがフィーチャリングされています。
全体的に抑えたトーンのブラジリアン・フォーキーに仕上がっています。
Moonsが参加した「Serena」、静寂のビューティフル・フォーキー「Crescente」、ラブ&ピースなタイトル曲「Pacifica Pedra Branca」、Tigana Santanaが参加した「Oracao Ao Sol」あたりが僕のお気に入り。
聴き込むほど胸の奥に沁みてくる素敵なブラジリアン・フォーキー・ワールドをぜひ!
全曲紹介しときやす。
「Ultraleve」
Jennifer Souza/Luiz Gabriel Lopes作。いきなり意表を突かれるダンサブル・チューン。メタリックなバンド・サウンドとフリーキーなホーン・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=z5k8-CoJblU
「Birds」
Jennifer Souza作。全編英語歌詞。US女性SSW、Jessica Prattに触発されて作った楽曲らしいです。美しくも儚い歌声が印象的なアシッド・フォーキー。
https://www.youtube.com/watch?v=4tfvWMIOLas
「Amanhecer」
Jennifer Souza作。邦題「夜明け」。夜明けの静寂の空気がそのまま伝わってくる、抑えたトーンのビューティフル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=NCSZfsBxLKo
「Serena」
Jennifer Souza作。Moonsをフィーチャー。邦題「穏やかな朝」。穏やかなメロウ・フォーキーは僕の一番のお気に入り。Moonsのメンバーがさり気ないバック・コーラスで好サポートします。
https://www.youtube.com/watch?v=ftFMgOIvmqg
「Crescente」
Jennifer Souza作。ゆっくりと時間が流れていく、静寂のビューティフル・フォーキー。ジワジワと胸の奥に沁みるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vBMzO4wAk88
「Pacifica Pedra Branca」
Jennifer Souza作。Transmissor時代の同僚Thiago Correaがバック・コーラスで参加。2021年のラブ&ピースといった雰囲気が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=sBXT20xLegM
「Ser No Espaco A Minha Luz」
Jennifer Souza/Fabio Goes作。邦題「自分自身の光でありたい」。前作『Impossivel Breve』にも参加していたFabio Goesとの共作・共演。抑えたトーンの語り口がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6SdDQTa6mWI
「Na Ponta Dos Pes」
Jennifer Souza/Rafa Castro作。邦題「爪先立ちで」。ミステリアスながらも美しい音空間に魅了される1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=dzbmqIPHdiY
「Oracao Ao Sol」
Jennifer Souza作。邦題「太陽への祈り」。Tigana Santanaをフィーチャー。Rafael Martiniの美しいストリングス・アレンジをバックに、JenniferとTigana Santanaがミナス感に充ちた歌声で魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hqFp4hQsv1w
『Impossivel Breve』(2013年)

Moons『Thinking Out Loud』(2019年)
