2022年01月30日

Greenwood『Music Book』

ハワイ日系バンドの第2弾。達郎カヴァー3曲☆Greenwood『Music Book』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ハワイ日系バンドAOR/フリーソウル
気分は... :季節外れのサマー・ブリージンその2!

山下達郎「Sparkle」のカヴァーで話題となったハワイの日系バンドGreenwoodの2ndアルバム『Music Book』(2021年)です。

昨夏リリースされましたが、遅まきながら入手できたのでこのタイミングでご紹介したいと思います。

1972年に日系人のRobin Kimuraを中心にハワイで結成されたバンドGreenwoodの紹介は、『Lost In Paradise』(2014年)に続き2回目となります。

前作『Lost In Paradise』は、2014年リリースながら80年代にレコーディングした音源も含まれており、山下達郎「Sparkle」のカヴァー・ヴァージョンの再評価の波に乗ってアルバム1枚作ってしまった、という感じでした。

本作『Music Book』(2021年)も、前作『Lost In Paradise』の好評を受けての制作だと思います。

『Lost In Paradise』と同じく全曲カヴァー集です。その意味で音楽性云々よりも、カヴァー・センスを楽しむ1枚だと思います。

本作のハイライトは、「Loveland Island」「Music Book」「Mermaid」という山下達郎のカヴァー3曲。前作での「Sparkle」に続き楽しませてくれます。

それ以外では「Someday We'll Get By」Azteca)、「Las Vegas Turnaround」Daryl Hall & John Oates)というフリーソウル人気曲のカヴァーが嬉しいですね。

アルバムにはRare Earthメンバーとして知られるPeter Rivera、近年、Average White Bandにも参加しているBrent Carterといったゲスト・ヴォーカルも参加しています。

季節外れのサマー・ブリージンをお楽しみください。

全曲紹介しときやす。

「Loveland Island」
山下達郎作。オリジナルは『FOR YOU0』(1982年)収録。説明不要の名曲ですね。その達郎オリジナルの雰囲気をそのまま受け継いだ仕上がりです。ハワイのビーチ気分を楽しめる「Loveland Island」です。
https://www.youtube.com/watch?v=L5Ff0Kcvo84

山下達郎「Loveland Island」
 https://www.youtube.com/watch?v=UsLHdv3N3js

「Music Book」
吉田美奈子/山下達郎作。オリジナルは『FOR YOU0』(1982年)収録。この曲もお馴染みですね。英語で歌われているせいもあって、フリーソウル系メロウ・グルーヴ的な楽しみ方ができると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=TfDcW_URlJI

山下達郎「Music Book」
 https://www.youtube.com/watch?v=wHrmJK2o45s

「Twenty-Five Miles」
Edwin Starr、1969年のヒット・シングルをカヴァー(Edwin Starr/Harvey Fuqua/Johnny Bristol作)。Michael Jacksonもカヴァーしている曲ですね。当ブログではReuben WilsonClarence Reidのカヴァーも紹介済みです。ブルーアイド・ソウル的な仕上がりで楽しませてくれます。雰囲気のあるホーン・サウンドもグッド!Brent Carter参加曲。
https://www.youtube.com/watch?v=O0LPc3oCunI

Edwin Starr「Twenty-Five Miles」
 https://www.youtube.com/watch?v=v6fTlPnR4g4

「I've Never Found Me A Girl」
Eddie Floydのカヴァー(Alvertis Isbell/Booker T. Jones/Eddie Floyd作)。ソウル・カヴァーが続きます。ソウルフルながらも何処か開放的な雰囲気がいいですね。Brent Carter参加曲。
https://www.youtube.com/watch?v=v3vq5jLBxqM

Eddie Floyd「I've Never Found Me A Girl」
 https://www.youtube.com/watch?v=sqGmoSAByBM

「Mermaid」
Alan O'Day/山下達郎作。オリジナルは『POCKET MUSIC』(1986年)収録。ここで再び達郎カヴァー。オリジナルも英語詞なのでスンナリ聴けると思います。こうやって聴くと、ハワイアンAORにフィットする楽曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Za5VNBej0B4

山下達郎「Mermaid」
 https://www.youtube.com/watch?v=I_WhqfBouPw

「What'd I Say」
Ray Charles、1959年の大ヒット曲をカヴァー(Ray Charles作)。GreenwoodはRare Earthヴァージョン(1971年)を意識しており、そのRare EarthヴァージョンでヴォーカルをとったPeter Riveraをゲストに迎えています。Rare Earthヴァージョンを受け継ぐファンキー・ロックな「What'd I Say」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eCQA7qFDdpU

Ray Charles「What'd I Say」
 https://www.youtube.com/watch?v=SVduMbRxWck
Rare Earth「What'd I Say」
 https://www.youtube.com/watch?v=Yy7UvAG1i8k

「My Hawaii」
The Rascalsのカヴァー(Eddie Brigati/Felix Cavaliere)。オリジナルは『Once Upon A Dream』(1968年)収録。ハワイのバンドらしいカヴァー・セレクトですね。感動的なバラードを情感たっぷりに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=R-dnamXubpE

The Rascals「My Hawaii」
 https://www.youtube.com/watch?v=PdW23rrXxw8

「Someday We'll Get By」
ラテン・ロック・バンドAztecaのフリーソウル人気曲をカヴァー(Coke Escovedo/Tom Harrell/Errol Knowles作)。オリジナルは当ブログでも紹介した『Pyramid Of The Moon』(1973年)収録。オリジナル同様、軽快なラテン・ロックを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ECQV6t6eOeY

Azteca「Someday We'll Get By」
 https://www.youtube.com/watch?v=-bjrMjZ-2b8

「Las Vegas Turnaround」
Daryl Hall & John Oatesのフリーソウル人気曲をカヴァー(John Oates作)。
オリジナルは当ブログでも紹介した『Abandoned Luncheonette』(1973年)収録。オリジナルを受け継ぎつつ、Greenwoodならではの隠し味も効いている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RG_8nc5Nxzw

Daryl Hall & John Oates「Las Vegas Turnaround」
 https://www.youtube.com/watch?v=up0qIJlETO4

「Pipeline Sequence」
USロック・バンドHonkのカヴァー(Steve Wood/Richard Stekol/Craig Buhler/Tris Imboden/Don Whaley作)。オリジナルはサーフ・ムーヴィー『Five Summer Stories』(1972年)のサントラ収録。ラストはダイナミックなサーフ・ロックで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZTHw_r4iF_g

Honk「Pipeline Sequence」
 https://www.youtube.com/watch?v=IfwjC8wsV-s

未聴の方は『Lost In Paradise』(2014年)もセットでどうぞ!

『Lost In Paradise』(2014年)
posted by ez at 00:58| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月28日

『今の気分は...シタールかな』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は60年代カテゴリーからシタールが印象的な10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

The Cyrkle「Don't Cry, No Fears, No Tears Comin' Your Way」
https://www.youtube.com/watch?v=A1pejik-Gwg
From 『Neon』(1967年)
ネオン(紙ジャケット仕様)

Manfred Hubler & Siegried Schwab「Dedicated To Love」
https://www.youtube.com/watch?v=j1tIbPxhvSM
From 『Vampyros Lesbos - Sexadelic Dance Party』(1969年)


Tom Scott With The California Dreamers「Baby, I Love You」
https://www.youtube.com/watch?v=jNum9FVrHF4
From 『The Honeysuckle Breeze』(1968年)
HONEYSUCKLE BREEZE

Gabor Szabo「Ravi」
https://www.youtube.com/watch?v=whWO_CZ9Cas
From 『Jazz Raga』(1966年)
JAZZ RAGA

The Dave Pike Set「Mathar」
https://www.youtube.com/watch?v=kO2icPddH5g
From 『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)


Rotary Connection「Memory Band」
https://www.youtube.com/watch?v=38HDwuQ_euM
From 『Rotary Connection』(1967年)
Rotary Connection

Lord Sitar「I Can See for Miles」
https://www.youtube.com/watch?v=m-jmSapsvFc
From 『Lord Sitar』(1968年)
Lord Sitar

The Hollies「Maker」
https://www.youtube.com/watch?v=LSumFxrQNtk
From 『Butterfly』(1967年)


Eric Burdon & The Animals「All Is One」
https://www.youtube.com/watch?v=Tynp38o_SSA
From 『The Twain Shall Meet』(1968年)
Twain Shall Meet

Traffic「Utterly Simple」
https://www.youtube.com/watch?v=wKuFLG0kzVA
From 『Here We Go 'Round The Mulberry Bush (Original Motion Picture Soundtrack) 』(1968年)
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2022年01月26日

Moodymann『Moodymann』

ソウル/ファンク寄りのアプローチ☆Moodymann『Moodymann』
Moodymann
発表年:2014年
ez的ジャンル:漆黒デトロイト・ハウス
気分は... :違和感が学びを生む!

デトロイト・ハウス・シーンを長年牽引し続けるMoodymann『Moodymann』(2014年)です。

Moodymann(本名Kenny Dixon Jr.について、当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『Silentintroduction』(1997年)
 『Mahogany Brown』(1998年)
 『Forevernevermore』(2000年)
 『Silence in the Secret Garden』(2003年)

セルフ・タイトルとなった本作『Moodymann』(2014年)。
本作はソウル/ファンク寄りのトラックが多く、さらに人気男性ジャズ・シンガーJose Jamesをフィーチャーしたジャズ・トラックも収録されています。その意味ではいつものMoodymannとは少し異なる印象のアルバムかもしれません。

その意味では、普段ハウスをあまり聴かない、ソウル/ファンク好きの方も楽しめる1枚だと思います。

全27トラックというヴォリュームですが、インタールード的なトラックが10あるので実質17トラック位です。

Moodymannファンにとっては好き/嫌いが分かれるかもしれませんが、その異色な部分を楽しむべきアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Jimmy D... Nickle」
疑似ライヴ調の短いオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=ZWnFAuYm4o8

「Hold It Down」
Marvin Gaye「Life Is a Gamble」ネタと共に始まるソウルフル・トラック。デモ・テープみたいな仕上がり。Bubz Fiddler(b)、Amp Fiddler(key)というFiddler兄弟が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=2Sn2MUo9gpE

「Never Quite the Same」
O.C. Smith「Moody」をモロ使いしたインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=-Dihr8418WQ

「Desire」
Jose Jamesをフィーチャー。この二人の共演は興味深いですね。Jose Jamesに寄って、Moodymannがジャズしています。クラブジャズ好きの人は楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=dTNN2R6YBBw

「You're 2 Moody」
Belle Epoque「Losing You」をモロ使いしたインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=giLPYLfDkx8

「Lyk U Use 2」
Andresをフィーチャー。何処となくPrince殿下を思わせる妖しげな雰囲気のトラック。自身の「Freeki Mutha F Cker (Original Long Version)」もサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=z_trFeBXW5c

「No」
Moodymannらしい漆黒ディープ・ハウス。明るいところではなく、真っ暗ななかで聴きたいですね。アンダーグラウンドな臭いがプンプンしてくる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=1XytFu93Zro

「I Got Werk」
Moodymann流のディスコ・ファンク。70年代ディスコ/ファンクへのリスペクトを感じます。禁断の世界モードなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qfI13ytw0go

「Max Julien Jacket」
短いインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=RQAYKRiKf2c

「Iguessuneverbeenlonely」
変態チックと儚さが同居するムードがたまらないトラック。

「U Don't Even Lyk This Song」
自身の「Freeki Mutha F Cker (Original Long Version)」もサンプリングしたインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=w0et0cSmsEc

「Come 2 Me」
アフロ・ビートIkenga Super Stars of Africa「Soffry Soffry Catch Monkey」をサンプリングしたアフロ・ハウス。BPMも早くしすぎていないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=F8d1uet9jug

「Ulooklykicecreaminthesummertyme」
Nikki-Oをフィーチャー。前半はメロウな雰囲気ですが、Pitch Black City「Runaway」がサンプリングされる中盤から表情が少しずつ変り、儚げななダンス・トラックが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZQ8nr8sk7f0

「How Do U Get 2 Detroit」
演説調のインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=gdHwQnfFP2E

「Radio」
哀愁モードのインスト・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=3UUOI_Vp7cg

「Yet Unknown」
インタールード。

「Born 2 Die」
Lana Del Reyをフィーチャー。前半はダウナーな哀愁トラックですが、後半はアッパーなハウス・チューンへと変貌します。
https://www.youtube.com/watch?v=wFQpi_8uJys

「The Most Fearful」
インタールード。

「I Still Don't Know Yo Name」
三度「Freeki Mutha F Cker (Original Long Version)」をサンプリング。

「Watchin U」
ソウルフルなメロウ・グルーヴ。フリーソウル的な魅力があるかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZuOvFdM_5g8

「Ponydowncrew」
サウンド・コラージュ的なインタールード。

「Got Dem Freaks Wit Me」
危険な臭いのするアンダーグラウンド感覚のダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=vQSlIkAsMMU

「Freeki Muthafucka」
温度低めのアッパー・チューンといった感じ。少しダークなトーンが逆に心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=i76wpqjxTok

「Sunday Hotel」
本作ではこういう漆黒ディープ・ハウスを聴くと安堵しますね(笑)Muddy Waters「Mannish Boy」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=5SWFx6Ro9gk

「Girl」
Taana Gardner「When You Touch Me」をサンプリングしたメロウなソウル・グルーヴ。とてもMoodymannのアルバムとは思えません(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=myJhNwdCCtg

「Sloppy Cosmic」
Funkadelicをフィーチャーし、彼等のサイケでトリッピーなロウ・ファンク「Cosmic Slop」をMoodymann流に聴かせてくれる12分近い長尺。
https://www.youtube.com/watch?v=oQGMKN-Dp9s

「Heaven」
ラストは哀愁ギターをフィーチャーした切ないソウル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=G2rP1aOkP5g

Moodymannの他作品もチェックを!

『Silentintroduction』(1997年)
A Silent Introduction

『Mahogany Brown』(1998年)
マホガニー・ブラウン [名盤1000円]

『Forevernevermore』(2000年)
フォエヴァーネヴァーモア [名盤1000円]

『Silence in the Secret Garden』(2003年)
サイレンス・イン・ザ・シークレット・ガーデン [名盤1000円]

『Black Mahogani』(2004年)
BLACK MAHOGANI

『Black Mahogani II』(2004年)
BLACK MAHOGANI II ( 直輸入盤・帯ライナー付 )
posted by ez at 02:10| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月23日

Alex Malheiros『Tempos Futuros』

Azymuthメンバー、12年ぶりのソロ作☆Alex Malheiros『Tempos Futuros』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ブラジリアン・フュージョン
気分は...:楽しみなNFLディビジョナルラウンド!

NFLポストシーズンはいよいとディビジョナルラウンド。

「タイタンズ対ベンガルズ」「パッカーズ対49ers」「バッカニアーズ対ラムズ」「チーフス対ビルズ」という好カードが続く、このステージがポストシーズンのなかでも一番楽しいかもしれませんね。

個人的にはNFCは「バッカニアーズ対ラムズ」、AFCは「チーフス対ビルズ」の勝者がスーパーボウルまでコマを進めるのではないかと予想しています。

今夜は早く寝て生中継に備えなければ!

新作アルバムから、人気ブラジリアン・フュージョン・バンドAzymuthのメンバーAlex Malheirosの12年ぶりのソロ・アルバム『Tempos Futuros』です。

UKの人気レーベルFar Out Recordingsからのリリースです。

これまで当ブログの場合、AzymuthAlex Malheirosよりも、Alexの娘Sabrina Malheirosのニュー・ボッサ作品をプッシュしてきた感じでした。

正直、本作を購入したのも、Sabrina Malheirosや彼女の作品のプロデュースを手掛けるDaniel Maunickという二人の参加が大きかったかもしれません。

プロデュースはIncognitoのリーダーJean-Paul "Bluey" Maunickの息子であり、Alexの娘Sabrina Malheirosの公私のパートナーであるDaniel MaunickAlex自身も共同プロデューサーとしてクレジットされています。

アルバムには娘Sabrina MalheirosAzymuthでの盟友である故Jose Roberto Bertrami、当ブログでもアルバムを紹介したロンドン出身のサックス奏者Sean Khanがフィーチャリングされています。

レコーディングには、Alex Malheiros(b、g、key、per、vo)以下、Daniel Maunick(syn、effects、key、ds、per)、Sidinho(per)、Ian Moreira(per)、Victor Bertrami(ds)(Jose Roberto Bertramiの息子)、Renato Massa(ds)、Dudu Viana(key)といったミュージシャンも参加しています。

正直、目新しさはありませんが、ブラジル音楽、フュージョン、ジャズ・ファンク、ディスコを程良くブレンドさせた円熟の音世界で楽しませてくれます。

また、娘Sabrina Malheirosが参加した2曲では、Sabrina Malheiros/Daniel Maunickらしいクラブ経由のブラジリアン・フュージョンで魅せてくれます。

個人的にはヴォコーダー入りの演奏が多い点も気に入っています。

現在73歳のAlex Malheiros。まだまだ現役です!

全曲紹介しときやす。

「The Razor's Edge」
ミステリアスなサマー・フュージョンでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=RPpxK8a6Gf0

「Telegramas Para Arp」
少しフューチャリスティックなスペイシー・サマー・フュージョン。Azymuthファンは楽しめるトラックだと思います・
https://www.youtube.com/watch?v=SnCJ0Ad2KQI

「Retrato」
ロンドン出身のサックス奏者Sean Khanをフィーチャー。Daniel Maunickのセンスがよく出た、クラブジャズ感覚のブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。パーカッション強めなのも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=wBlBXj08cWg

「Prece」
Sabrina Malheirosをフィーチャー。Sabrina Malheiros好きならば気に入るであろう、クラブ仕様のサンバ・フュージョンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nc3j-p7LqwQ

「Nikiti」
ヴォコーダーを駆使したフュージョン・ファンク。80年代初めのHerbie Hancockの雰囲気にも通じるものがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=HWI4_bq0mAc

「Kuarup」
幻想的なメロウ・フュージョン。大自然のサウンド・スケープ的な雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=V1ds4OpDf4E

「O Temporal」
Alexらしいベースを楽しめる、ブラジリアン・モードのジャズ・ファンク。1曲のなかで演奏の表情がいろいろ変わっていくのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MHeRkAbsbxM

「Alto Verao (High Summer)」
再びSabrina Malheirosをフィーチャー。僕の一番のお気に入りはコレ。ディスコ×ブラジリアン・フュージョンを爽快にクロスオーヴァーさせているのがいいですね。ディスコ好きも、ブラジリアン・フュージョン好きも楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=Z5VfrXa7a-I

「Sereno」
Alexの生々しい演奏を楽しめるメロウなフュージョン・ファンク。音を埋めすぎず、各楽器の一音一音の輪郭がはっきりしているのがいいですね。さり気ないヴォコーダー使いもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=OTsA3IzUEas

「Marcinha」
Alexがベースのみならず、エレクトリック・ギターも披露してくれるメロウ・ファンク。ヴォコーダー・ファンクとメロウ・フュージョンがいい塩梅で融合しています。
https://www.youtube.com/watch?v=5PUebgRztsg

「Tempos Futuros」
タイトル曲は、2012年に亡くなったAzymuthでの盟友、故Jose Roberto Bertramiをフィーチャー。Bertramiのフェンダー・ローズは、元々は1995年のデモ音源らしいです。Azymuthファンは喜ぶであろうメロウなブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=09Ig2MeSmSQ

「Requiem For A Storm」
ラストは鳥の囀りが聞こえる楽園フュージョンな小曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lp43wcLMhlA

Alex Malheiros & Banda Utopia『The Wave』(2009年)
posted by ez at 00:04| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月21日

『今の気分は...2022年1月21日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は1970年代カテゴリーからラテン系レア・グルーヴを10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Mongo Santamaria「Featherbed Lane」
https://www.youtube.com/watch?v=FvUDQ2PgHL4
From 『Mongo's Way』(1971年)
モンゴズ・ウェイ(紙ジャケット仕様)(BOM24077)

Willie Bobo「Reason for Livin'」
https://www.youtube.com/watch?v=NOwXc8fC0xY
From 『Bobo』(1979年)
ボボ【完全生産限定盤】

Aposento Alto「What A Happy Life」
http://www.youtube.com/watch?v=7Lpt3Qw0qW4
From 『Goodby Old Friends』(1978年)
グッドバイ・オールド・フレンズ (GOODBY OLD FRIENDS) 紙ジャケット仕様

Ricardo Marrero & The Group「Feel Like Making Love」
http://www.youtube.com/watch?v=SuQ3xqZ9G6o
From 『Time』(1977年)


Black Sugar「Valdez In The Country」
http://www.youtube.com/watch?v=Fwc9uRDtX64
From 『Black Sugar II』(1974年)
II

Eddie Palmieri「Condiciones Que Existen」
https://www.youtube.com/watch?v=XCd62ZrpeaI
From 『Sentido』(1973年)
センティード(BOM1439)

Charlie Palmieri「The Taxi Driver」
https://www.youtube.com/watch?v=smh0mEfd4Kw
From 『ElectroDuro』(1974年)
Electro Duro

Jimmy Sabater「Kool It (Here Comes The Fuzz)」
http://www.youtube.com/watch?v=1sbUCjNC2Q4
From 『El Hijo De Teresa/Teresa's Son』(1970年)
El Hijo de Teresa

Barrabas「Thank You Love」
https://www.youtube.com/watch?v=4CjDXV2owHo
From 『Heart of the City』(1975年)


Tempo 70「El Galleton」
https://www.youtube.com/watch?v=1mywRAinGTU
From 『El Primer LP - Tu Y Yo』(1972年)
posted by ez at 01:43| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする