2022年01月19日

Julie Kelly『We're On Our Way』

人気ブラジリアン・ポップ・ジャズ「We're On Our Way」収録☆Julie Kelly『We're On Our Way』

発表年:1984年
ez的ジャンル:女性ジャズ・ヴォーカル
気分は...:元気になるジャズ・ヴォーカル!

女性ジャズ・ヴォーカル作品Julie Kelly『We're On Our Way』(1984年)です。

Julie Kelly With Tom Garvin『Some Other Time』(1989年)です。

1947年カリフォルニア州オークランド生まれの女性ジャズ・シンガーJulie Kellyの紹介は、3rdアルバムJulie Kelly With Tom Garvin『Some Other Time』(1989年)に続き2回目となります。

本作『We're On Our Way』(1984年)は彼女のデビュー・アルバムであり、『Some Other Time』(1989年)と並んで再評価の高い1枚です。

プロデュースはSteve KaplanBarney Fuller、そしてJulie Kelly本人。

レコーディングにはSteve Kaplan(p、org)、Mike Stephans(ds、per)、Dave Parlato(b)、Steve Larrance(per)、Doug Wintz(tb)、Frank Szabo(tp)、Bobby Ojeda(tp)、Gordon Goodwin(sax)、Vince Denham(sax)といったミュージシャンが参加しています。

ハイライトはブラジリアン・リズムを取り入れた爽快ポップ・ジャズ「We're On Our Way」 。コンピ・アルバム収録のBob Doroughのカヴァー「Better Than Anything」も人気なのでは?

個人的には大好きなSeawindソングのカヴァー「Follow Your Road」 、AOR好きの人も楽しめそうな「Dream Of A Lifetime」あたりもオススメです。

ジャズ・ヴォーカル好きの人は、女性黒人ジャズ・シンガーBetty Carterのカヴァー「Do Something」Young Rascalsの名曲カヴァー「Groovin'」あたりも楽しめるはず!

普段ジャズ・ヴォーカル作品を聴かない人でも楽しめる、センス抜群の女性ジャズ・ヴォーカル作品です。

全曲紹介しときやす。

「We're On Our Way」
David Benoit/Lorraine Feather作。本作のハイライトと呼べるブラジリアン・リズムを取り入れた爽快ポップ・ジャズ。サンバ・フュージョン好きの人も気に入るはず。聴いているだけで晴れやかな気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=MAu7TM48xOY

「Follow Your Road」
大好きなハワイのフュージョン・グループSeawindのカヴァー(Bob Wilson作)。
オリジナルは当ブログでも紹介した『Light the Light』(1979年)収録。AORなメロウ・バラードのオリジナルが大好きなので、オリジナルの雰囲気を受け継ぐ本カヴァーも大歓迎です。

Seawind「Follow Your Road」
 https://www.youtube.com/watch?v=E3dio4ACqto

「Do Something」
女性黒人ジャズ・シンガーBetty Carterのカヴァー。スウィンギーな演奏をバックに、軽やかに弾けたヴォーカルを聴かせてくれます。軽妙なスキャットもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=wyoAOWBZKNQ

「Dream Of A Lifetime」
Diana Reed Samuels/Mike Garson作。AOR好きの人も楽しめそうなアーバン・メロウなポップ・ジャズ。作者の一人Mike GarsonはDavid Bowie等への楽曲提供で知られる人ですね。

「Groovin'」
Young Rascals、1967年の大ヒット曲をカヴァー(Felix Cavaliere/Eddie Brigati作)。お馴染みの名曲を小粋なムードのファンキー・ポップ・ジャズで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NwlV4RKKayQ

「Groovin'」に関して、当ブログではAretha FranklinCollageJudy Mowattのカヴァーも紹介済みです。

「All My Tomorrows」
Jimmy Van Heusen/Sammy Cahn作のスタンダードをカヴァー。当ブログではGretchen Parlatoのカヴァーも紹介済みです。ロマンティックなトランペット・ソロと共に始まるバラード。スタンダードらしい雰囲気で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=knnHlwHwsSI

「Better Than Anything」
Bob Dorough作品のカヴァー。オリジナルは『Just About Everything』(1966年)収録。本ヴァージョンはコンピ・アルバムにも収録された人気曲です。スウィンギーかつアーバン・メロウなアレンジがサイコーですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HAuQYnJ6XNo

「Somebody Else That Will」
ラストはブルースの帝王B.B. Kingのカヴァーで締め括ってくれます。ファンキーなホーン・サウンドやオルガン、ピアノを従え、ブルースを開放的な雰囲気で聴かせてくれます。

ご興味がある方はJulie Kellyの他作品もチェックを!

Julie Kelly With Tom Garvin『Some Other Time』(1989年)
Some Other Time

『Stories to Tell』(1993年)
Stories to Tell

『Into the Light』(2001年)
Into the Light

『Everything I Love』(2006年)
Everything I Love

『Happy to Be』(2014年)
Happy to Be
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2022年01月16日

Ill Considered『Liminal Space』

UKアフロ・ジャズ・ユニットの最新作☆Ill Considered『Liminal Space』

発表年:2021年
ez的ジャンル:UKアフロ・ジャズ・ユニット
気分は... :圧倒的な熱量・・・

今回は新作からUKアフロ・ジャズ・ユニットIll Consideredの最新作『Liminal Space』です。

Ill Consideredは、2017年にロンドンで結成されたアフロ・ジャズ・ユニット。

これまでに5枚のスタジオ・アルバムと7枚のライヴ・アルバムをデジタル配信を中心にリリースしています。

『Liminal Space』は、スタジオ・アルバムとしては6枚目となります。CDは昨年後半にリリースされました。

現在のメンバーはIdris Rahman(ts、b clarinet)、Liran Donin(b)、Emre Ramazanoglu(ds)の3名。

それ以外に、元メンバーのLeon Brichard(b)、Shabaka Hutchings率いるSons Of KemetのメンバーTheon Cross(tuba)、Collocutor等の活動で知られるTamar Osborn(bs、fl)、Soothsayers等で活動する(tp)、
Kaidi Akinnibi(ts)、Ahnanse(ta)、Ralph Wylde(ver)、Ollie Savill(per)、Sarathy Korwar(per)といったミュージシャンが参加しています。

新世代UKジャズらしいアフロ・ジャズを聴かせてくれる点で、Shabaka Hutchingsあたりがお好きな人は気に入ると思います。

とにかく骨太でエキサイティングな演奏にヤラれます。
僕の好きなUKジャズ/アフロ・ジャズにジャスト・フィットな1枚です。

全曲紹介しときやす。

「First Light」
Theon Cross、Kaidi Akinnibi、Robin Hopcraft、Ralph Wyldをフィーチャーしたオープニング。疾走する哀愁アフロ・ジャズですが、新世代UKジャズらしい格好良さグッときます。
ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=O0eAXCnzenc

「Sandstorm」
Oli Savillをフィーチャー。パーカッシヴな哀愁アフロ・ジャズ・グルーヴ。アフロ・ブラジリアン的な雰囲気もあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=m_qhKOBTaaA

「Loosed」
生命の躍動に溢れたUKアフロ・ジャズ・グルーヴ。Liran DoninとEmre Ramazanogluのリズム隊がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=Gki9TtKvLsI

「Dust」
Theon Cross、Kaidi Akinnibi、Ralph Wyld、Sarathy Korwarをフィーチャー。妖しげなムードがいい感じの哀愁アフロ・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=QtQE35hKeyw

「Dervish」
少しダーク・トーンながらもエキサイティングなUKジャズ・グルーヴ。彼ららしいアフロ・ジャズに電化ジャズのエッセンスを上手く織り交ぜているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LebBxOSjvXs

「Pearls」
Theon Cross、Kaidi Akinnibi、Ralph Wyld、Sarathy Korwar、Tamar Osbornをフィーチャー。10分近い長尺ですが、Ill Considered流スピリチュアル・ジャズといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=cl6-ZKRggdQ

「Light Trailed」
Idris Rahmanサックス、Liran Doninのベース、Emre Ramazanogluのドラムがスパークするパワフルな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=iWaghgirABY

「Knuckles」
エキサイティングな演奏に圧倒されるUK新世代らしいアフロ・ジャズ。聴いているだけでもの凄い熱量を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=hjCLc9TkvSY

「The Lurch」
Theon Cross、Kaidi Akinnibi、Ralph Wyld、Sarathy Korwar、Tamar Osborn、Ahnanseをフィーチャー。フリーキーでカオス状態のUKアフロ・ジャズ・グルーヴ。得体の知れないパワーを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=6V0WAnJZ8LE

「Prayer」
まさに祈りのようなIdris Rahmanのサックスが印象的です。
前半は雄大な雰囲気で、後半はよりリズミックな演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DKPa5ORlfb0

『Ill Considered & III』(2018年) 
『Ill Considered』(2017年)と『Ill Considered III』(2018年)を1枚にまとめた日本独自編集盤
posted by ez at 00:19| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月14日

『今の気分は...2022年1月14日編』

昨日からSeesaaブログが閲覧不可となり、投稿できずいましたが、ようやく復旧したようです。

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は1990年代カテゴリーから男性R&Bグループの楽曲を10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Ol Skool feat. Xscape, Keith Sweat「Am I Dreaming」
https://www.youtube.com/watch?v=df0ceAvtFd8
From 『Ol' Skool』(1998年)
Ol Skool

Solo「Touch Me」
http://www.youtube.com/watch?v=2jsiBP3Y8qA
From 『4 Bruthas And A Bass』(1998年)
4 Bruthas and a Bass

4.0「Have A Little Mercy」
https://www.youtube.com/watch?v=-NnnswuVPbs
From 『4.0』(1997年)
4.0

Portrait「Heartstrings」
https://www.youtube.com/watch?v=yYUmYbJT7cw
From 『All That Matters』(1994年)
All That Matters

Intro「What You Won't Do For Love」
https://www.youtube.com/watch?v=354_PiAAD3I
From 『New Life』(1995年)
intro new life.jpg

Brothaz By Choice「Caravan of Love」
https://www.youtube.com/watch?v=mHTFqiAoJaU
From 『Brotha 2 Brotha』(1997年)
Brotha 2 Brotha

Somethin' For The People「You Don't Have To Be Alone」
https://www.youtube.com/watch?v=PPY8IVnZfTA
From 『Somethin' For The People』(1993年)
Somethin for the People

U-Mynd「Stop, Look & Listen (To Your Heart)」
https://www.youtube.com/watch?v=dyeqnb3v58Q
From 『Prove My Love』(1993年)
Prove My Love by U-Mynds (1993-11-08) 【並行輸入品】

Classic Example「Toast To Our Love」
https://www.youtube.com/watch?v=XLxIQ27f6yw
From 『Classic Example』(1992年)
CLASSIC EXAMPLE

II D Extreme「Outstanding」
https://www.youtube.com/watch?v=7vqjElZI72M
From 『II D Extreme』(1993年)
II D Extreme
posted by ez at 20:59| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月12日

Dan Hartman『Relight My Fire』

人気ディスコ・チューン「Relight My Fire」収録☆Dan Hartman『Relight My Fire』

発表年:1979年
ez的ジャンル:マルチ・プレイヤー/SSW系ディスコ
気分は... :Relight My Fire !

70年代ディスコ作品からDan Hartman『Relight My Fire』(1979年)です。

Dan Hartman(1950-94年)はペンシルベニア州出身のマルチ・プレイヤー/シンガー・ソングライター。

70年代前半〜半ばはEdgar Winter Groupのメンバーとして活動。

70年代後半からはソロ名義の作品をリリースし、ディスコ路線の作品で人気を博しました。

1984年には映画『Streets of Fire』のサントラにも収録された「I Can Dream About You」がUSチャート第6位の大ヒットとなりました。

1994年に43歳の若さで惜しくも逝去。

本作『Relight My Fire』(1979年)は、前作『Instant Replay』(1978年)に続くディスコ路線アルバムであり、タイトル曲「Relight My Fire」はUSダンス・チャートNo.1のディスコ・ヒットとなりました。

プロデュース&ソングライティングはDan Hartman自身。

アルバムにはLoleatta Holloway(vo)、Edgar Winter(as)、Stevie Wonder(harmonica)といったゲストが参加しています。

また、G.E. Smith(g)、Brian Brake(ds)、Larry Washington(per)、Jimmy Maelen(per)、Blanche Napoleon(back vo)等のミュージシャンも参加しています。

ハイライトは前述のように「Relight My Fire」Loleatta Hollowayをフィーチャーし、ダイナミックでエレガントなディスコを聴かせてくれます。

Edgar WinterStevie Wonderがゲスト参加したシングル「Hands Down」も注目です。

個人的には、ブルー・アイド・ソウルな魅力に溢れたソウル・グルーヴ「I Love Makin' Music」Edgar Winter Group時代のセルフ・カヴァー「Free Ride」もオススメです。

ボーナス・トラックも含めて、かなり楽しめるディスコ作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Hands Down」
シングルにもなったオープニング。Edgar Winter(as)、Stevie Wonder(harmonica)がゲスト参加しています。前作のディスコ・ヒット「Instant Replay」の流れを汲む開放的なディスコ・チューン。Jackson 5あたりのポップ・ソウルに通じる雰囲気もあっていいですね。EdgarStevieのソロも軽やかです。
https://www.youtube.com/watch?v=QnDYQglwP1g

Loleatta Holloway「Dreamin' (Hatiras Liquid Adrenaline Vocal Mix)」でサンプリングされています。
Loleatta Holloway「Dreamin' (Hatiras Liquid Adrenaline Vocal Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=cVmBbmQ8O80

「Love Strong」
パワフルなディスコ・チューンですが、少しじらし過ぎ(笑)。後半はG.E. Smithがギター・ソロで盛り上げてくれます。

「Vertigo/Relight My Fire」
前述のようにダンス・ヒットしたタイトル曲。アルバム・ヴァージョンは「Vertigo」とのメドレーです。というより「Vertigo」というイントロ付きの「Relight My Fire」という感じです。Norman Harrisがアレンジを手掛けたMFSBのホーン&ストリングスによる重厚なディスコ・サウンドをバックに、Dan自身に加えてLoleatta Hollowayのリード・ヴォーカルをフィーチャーしたダイナミックでエレガントなディスコ・チューンに仕上がっています。メドレーで10分近い長尺ですが、長すぎると感じる方は、ボートラの「Relight My Fire」シングル・ヴァージョンをチェックを!
https://www.youtube.com/watch?v=AoiSjVBvpso

「Relight My Fire」はTake That feat. Luluのカヴァーが有名ですね。それ以外にRicky Martin feat. Loleatta Holloway、Cafe Society、Quasimode等数多くのアーティストがカヴァーしています。
Take That feat. Lulu「Relight My Fire」
 https://www.youtube.com/watch?v=AUkqqI-W1FE
Ricky Martin feat. Loleatta Holloway「Relight My Fire」
 https://www.youtube.com/watch?v=yMY9gDRn1FA
Cafe Society「Relight My Fire」
 https://www.youtube.com/watch?v=FDIeimB3ohw
Quasimode「Relight My Fire」
 https://www.youtube.com/watch?v=PUN-HA2U4e4

「Just For Fun」
ポップ・ソウルな魅力に溢れたダンサブル・チューン。Danのご機嫌なピアノを含めて、楽しげなパーティー・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7G1amL-Nh9A

「I Love Makin' Music」
ブルー・アイド・ソウルな魅力に溢れたソウル・グルーヴ。「Relight My Fire」を除けば、コレが一番好きです。

「Free Ride」
Edgar Winter Group時代にDan Hartmanが書いた楽曲のセルフ・カヴァー。オリジナルはアルバム『They Only Come Out at Night』(1973年)に収録されています。当時シングル・カットもされ、USチャート第14位のヒットとなりました。また、Tavaresもカヴァーしています。本ヴァージョンはオリジナル・ヴァージョンの雰囲気を受け継ぎつつ、より軽快かつ爽快なディスコ・ミュージックに仕上がっています。初期The Doobie Brothersが思い切りディスコ寄りになったら、こんな感じになるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=DOUapr4ENmA

Edgar Winter Group「Free Ride」
 https://www.youtube.com/watch?v=JAFyvePcR_o
Tavares「Free Ride」
 https://www.youtube.com/watch?v=8wIhPcq79_8

僕が所有する再発CDには「Boogie All Summer (Single Ver.)」「Relight My Fire (Single Ver.)」「Hands Down (12" Ver.)」「Hands Down (Hands Up)」「Relight My Fire (The Historical 1979 Remix)」「Vertigo/Relight My Fire (Progressive Instrumental Remix)」の6曲が追加収録されています。

オリジナル・アルバム未収録のシングル「Boogie All Summer」「Relight My Fire」のシングル・ヴァージョンが有り難いですね。
「Boogie All Summer」
https://www.youtube.com/watch?v=AlU6E1ohTq0
「Relight My Fire」
https://www.youtube.com/watch?v=S7Plis5xFBg

Dan Hartman以外の他作品もチェックを!

『Images』(1976年)


『Instant Replay』(1978年)


『I Can Dream About You』(1984年)
posted by ez at 00:01| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月09日

FKJ『Ylang Ylang』

国内盤CDが新装再発☆FKJ『Ylang Ylang』

発表年:2020年
ez的ジャンル:フレンチ・アンビエント/チルアウトR&B
気分は... :バカンス・モードのベッドルーム・ミュージック・・・

今回はフランスの才人プロデューサーFKJ(French Kiwi Juice)『Ylang Ylang』です。

元々本作は2019年にデジタル限定リリースされたものであり、2020年にタワーレコード限定でCD化されていました。それが昨年末に新装再発され、タワーレコード以外でも入手できるようになりました。

フランス出身のDJ/プロデューサーFKJ(French Kiwi Juice)(本名:Vincent Fenton)の紹介は、話題となった初フル・アルバム『French Kiwi Juice』(2017年)に続き2回目となります。

『French Kiwi Juice』(2017年)と比較して、よりアンビエント/チルアウトな色合いが強まった印象を受けます。

都会の喧噪から離れた、バカンス・モードのベッドルーム・ミュージックといった雰囲気がサイコーです。

本編6曲(+ボーナス・トラック1曲、シークレット・トラック1曲)という長さも、だれずに丁度いいかもしれません。

最初のリリースから数年が経ち、今更かもしれませんが、やはりいい作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Earthquake」
Guillaume Heritierの低音ヴォイスのポエトリー・リーディングに、メロウ・コーラスが重なり、ムーディーなサックスも流れるソウルフル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=0lrhatsoVX4

「Risk」
J. ColeのDreamville所属、N.Y.を拠点に活動するラッパーBasをフィーチャー。FKJらしいアンビエントなメロウ・サウンドとBasのラップが意外にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=fUG2g0W9rFA

「Ylang Ylang」
『French Kiwi Juice』にも参加していた(((O)))ことJune Marieezyをフィーチャー。(((O)))のリリカルなピアノと共にゆったりと時間が流れていく感じがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=EfgAd6iHApE

「Brother」
アコギ×エレクトロなアンビエント・サウンドは"チルアウト・フォーキー"とでも呼びたくなります。ソウルフルな味わいもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=625dPre0eqk

「100 Roses」
セミ・アコな音色のメロウ・チューンの前半と、エレクトロニカな後半の二部構成。アンビエントR&B的な魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=lfxXg6nNdNk

「10 Years Ago」
本編ラストもアンビエント/チルアウトな雰囲気で締め括ってくれます。スウィング・ジャズなノスタルジック・ムードもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=rqScfATfNnc

「Risk (Galimatias Version)」
CDボーナス・トラック。「Risk」の別ヴァージョン。よりポップな味付けが印象的です。

さらにシークレット・トラック1曲が追加収録されています。メロウ・ギターの音色が心地好いバカンス・モードの1曲に仕上がっています。

『French Kiwi Juice』(2017年)
French Kiwi Juice
posted by ez at 01:17| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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