発表年:1965年
ez的ジャンル:ボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバ・トリオ
気分は... :Happy New Year 2022!
Happy New Year 2022!
今年もよろしくお願い致します。
新年一作品目は、ブラジルの謎のボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバ・トリオSamba Trio『Samba Pra Frente』(1965年)です。
Samba Trioは、(おそらく)ミナスで結成されたボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバのピアノ・トリオ。
Samba Trio名義で『Samba Pra Frente』(1965年)、『Samba Pra Frente』(1965年)という2枚のアルバムをリリースしています。
Samba Trioといえば、ブラジル音楽好きの方は、下記のアルバムでお馴染みのSamba Trioを想起するかもしれませんが、こちらのSamba Trioは、スペイン出身、ウルグアイ出身のメンバーがいた同名異グループです。
Samba Trio『Tristeza』(1983年)
本作『Samba Pra Frente』(1965年)に話を戻すと、
Antonio Carlos Jobim、Baden Powell、Edu Lobo、Marcos Valleらお馴染みのブラジル作品のカヴァーで占められています。
特に、Edu Lobo、Marcos Valleといった当時のブラジル新世代アーティストの作品が多いのが特徴です。
お馴染みの名曲たちをSamba Trioがどう聴かせてくれるのか楽しみましょう!
全曲紹介しときやす。
「Arrastao」
Edu Lobo/Vinicius de Moraes作。Loboのオリジナルは『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』(1965年)に収録されています。当ブログではIsabelle Aubret、Jongo Trioのカヴァーも紹介済みです。ここでは緩急をつけたエレガントなインスト・ジャズ・サンバで聴かせてくれます。
「Consolacao」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲をカヴァー。ここではヴォーカル入りの品のいいジャズ・サンバで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5q36LOuSCZw
本曲について、当ブログではTenorio Jr.、Celso Fonseca、A Bossa Eletrica、Agustin Pereyra Lucena、Sambalanco Trio、Sirius B、Nara Leao、Trio 3D、Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca、Tamba 4、Tamba Trioのカヴァーを紹介済みです。
「Nana」
Moacir Santos/Mario Telles作品をカヴァー。ここではアフロ・ブラジリアンなイントロに続き、エレガント・ボッサ・ジャズが展開され、再びアフロ・ブラジリアンなアウトロへ。
https://www.youtube.com/watch?v=RKqroP_g90I
本曲について、当ブログではMoacir Santos自身のセルフカヴァー、Bossa Rio、Nara Leao、Bossacucanova & Roberto Menesca、Sonzeira、Brandi Disterheft Trio with George Colemanのカヴァーも紹介済みです
「O Morro Não Tem Vez」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。緩急をつけたヴォーカル入りボッサ・ジャズ。緩急の切り替えが鮮やかで1曲で2曲分楽しめます。
本曲について、当ブログではSambalanco Trio、Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca、Simone Moreno、Sirius B、Sergio Mendes、Tamba Trioのカヴァーを紹介済みです。
「De Manha」
Caetano Veloso作品をカヴァー。本作の中では一番マイナーなセレクトかもしれませんね。僕好みのグルーヴィーなインスト・ジャズ・サンバに仕上がっています。
「So Tinha De Ser Com Voce」
Aloysio De Oliveira/Antonio Carlos Jobim作品のカヴァー。ヴォーカル入りの小粋なボッサ・ジャズに仕上がっています。
本曲について、当ブログではTita、Duke Pearson、Sergio Mendesのカヴァーを紹介済みです。
「Reza」
Edu Lobo/Ruy Guerra作の名曲をカヴァー。Loboのオリジナルは『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』(1965年)に収録されています。Edu Loboの新世代アーティストらしい感覚を伝えてくれます。小気味よい前半、エレガントな後半のコントラストも鮮やか。
本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil '66、Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio 、Lennie Dale & Sambalanco Trio、Tamba 4、The Carnival、Dorothy Ashby、The Girls From Bahia、Jongo Trio、Tamba Trioのカヴァーも紹介済みです。
「Canto De Ossanha」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲をカヴァー。この曲らしいアフロ・ブラジリアンなミステリアス・ムードを醸し出すをヴォーカル入りジャズ・サンバに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XUrW9OC-2Ws
本曲について、当ブログでは作者Baden E Viniciusヴァージョンをはじめ、Tamba 4、Quarteto Em Cy、Lill Lindfors、Elis Regina、Toots Thielemans & Elis Regina、Agustin Pereyra Lucena、Rosalia De Souza、Christiane Legrand、The Girls from Bahia、Walter Wanderley、Dorothy Ashby、Manfredo Fest Trioのカヴァーを紹介済みです。
「Gente」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcos Valleのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)収録。「Chup Chup, I Got Away」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。新世代アーティストMarcos Valleを印象づける開放的なボッサ・ジャズに仕上がっています。
「Preciso Aprender A Ser So」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。前曲と同じくMarcos Valleのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)収録。「If You Went Away」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。ここではしっとりと歌い上げる哀愁チューンで聴かせてくれます。
本曲について、当ブログではZumba Cinco、O Quartetoのカヴァーを紹介済みです。
「Noa-Noa」
Sergio Mendes作品のカヴァー。セルメン作品らしい小気味よいボッサ・ジャズで楽しませてくれます。
「Samba De Verao」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。前曲と同じくMarcos Valleのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)収録。「So Nice (Summer Samba)」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。お馴染みの名曲のフレッシュな魅力を伝えてくれるオーセンティックなカヴァーで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zhQFSi2LlN4
本曲について、当ブログではAstrud Gilberto/Walter Wanderley Trio、Bebel Gilberto、O Quarteto、Bossa Tres、Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaDoris Monteiro、Eliane Elias、Mario Castro Neves & Samba S.A.、Os Catedraticosのカヴァーも紹介済みです。
今年もマイ・ペースで投稿していきたいと思います。
よろしくお願い致します。