2022年01月03日

Samba Trio『Samba Pra Frente』

謎のボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバ・トリオ☆Samba Trio『Samba Pra Frente』

発表年:1965年
ez的ジャンル:ボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバ・トリオ
気分は... :Happy New Year 2022!

Happy New Year 2022!
今年もよろしくお願い致します。

新年一作品目は、ブラジルの謎のボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバ・トリオSamba Trio『Samba Pra Frente』(1965年)です。

Samba Trioは、(おそらく)ミナスで結成されたボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバのピアノ・トリオ。

Samba Trio名義で『Samba Pra Frente』(1965年)、『Samba Pra Frente』(1965年)という2枚のアルバムをリリースしています。

Samba Trioといえば、ブラジル音楽好きの方は、下記のアルバムでお馴染みのSamba Trioを想起するかもしれませんが、こちらのSamba Trioは、スペイン出身、ウルグアイ出身のメンバーがいた同名異グループです。

Samba Trio『Tristeza』(1983年)


本作『Samba Pra Frente』(1965年)に話を戻すと、
Antonio Carlos JobimBaden PowellEdu LoboMarcos Valleらお馴染みのブラジル作品のカヴァーで占められています。

特に、Edu LoboMarcos Valleといった当時のブラジル新世代アーティストの作品が多いのが特徴です。

お馴染みの名曲たちをSamba Trioがどう聴かせてくれるのか楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Arrastao」
Edu Lobo/Vinicius de Moraes作。Loboのオリジナルは『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』(1965年)に収録されています。当ブログではIsabelle AubretJongo Trioのカヴァーも紹介済みです。ここでは緩急をつけたエレガントなインスト・ジャズ・サンバで聴かせてくれます。

「Consolacao」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲をカヴァー。ここではヴォーカル入りの品のいいジャズ・サンバで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5q36LOuSCZw

本曲について、当ブログではTenorio Jr.Celso FonsecaA Bossa EletricaAgustin Pereyra LucenaSambalanco TrioSirius BNara LeaoTrio 3DWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaTamba 4Tamba Trioのカヴァーを紹介済みです。

「Nana」
Moacir Santos/Mario Telles作品をカヴァー。ここではアフロ・ブラジリアンなイントロに続き、エレガント・ボッサ・ジャズが展開され、再びアフロ・ブラジリアンなアウトロへ。
https://www.youtube.com/watch?v=RKqroP_g90I

本曲について、当ブログではMoacir Santos自身のセルフカヴァー、Bossa RioNara LeaoBossacucanova & Roberto MenescaSonzeiraBrandi Disterheft Trio with George Colemanのカヴァーも紹介済みです

「O Morro Não Tem Vez」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。緩急をつけたヴォーカル入りボッサ・ジャズ。緩急の切り替えが鮮やかで1曲で2曲分楽しめます。

本曲について、当ブログではSambalanco TrioWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaSimone MorenoSirius BSergio MendesTamba Trioのカヴァーを紹介済みです。

「De Manha」
Caetano Veloso作品をカヴァー。本作の中では一番マイナーなセレクトかもしれませんね。僕好みのグルーヴィーなインスト・ジャズ・サンバに仕上がっています。

「So Tinha De Ser Com Voce」
Aloysio De Oliveira/Antonio Carlos Jobim作品のカヴァー。ヴォーカル入りの小粋なボッサ・ジャズに仕上がっています。

本曲について、当ブログではTitaDuke PearsonSergio Mendesのカヴァーを紹介済みです。

「Reza」
Edu Lobo/Ruy Guerra作の名曲をカヴァー。Loboのオリジナルは『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』(1965年)に収録されています。Edu Loboの新世代アーティストらしい感覚を伝えてくれます。小気味よい前半、エレガントな後半のコントラストも鮮やか。

本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil '66Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio Lennie Dale & Sambalanco TrioTamba 4The CarnivalDorothy AshbyThe Girls From BahiaJongo TrioTamba Trioのカヴァーも紹介済みです。

「Canto De Ossanha」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲をカヴァー。この曲らしいアフロ・ブラジリアンなミステリアス・ムードを醸し出すをヴォーカル入りジャズ・サンバに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XUrW9OC-2Ws

本曲について、当ブログでは作者Baden E Viniciusヴァージョンをはじめ、Tamba 4Quarteto Em CyLill LindforsElis ReginaToots Thielemans & Elis ReginaAgustin Pereyra LucenaRosalia De SouzaChristiane LegrandThe Girls from BahiaWalter WanderleyDorothy AshbyManfredo Fest Trioのカヴァーを紹介済みです。

「Gente」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcos Valleのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)収録。「Chup Chup, I Got Away」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。新世代アーティストMarcos Valleを印象づける開放的なボッサ・ジャズに仕上がっています。

「Preciso Aprender A Ser So」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。前曲と同じくMarcos Valleのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)収録。「If You Went Away」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。ここではしっとりと歌い上げる哀愁チューンで聴かせてくれます。

本曲について、当ブログではZumba CincoO Quartetoのカヴァーを紹介済みです。

「Noa-Noa」
Sergio Mendes作品のカヴァー。セルメン作品らしい小気味よいボッサ・ジャズで楽しませてくれます。

「Samba De Verao」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。前曲と同じくMarcos Valleのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)収録。「So Nice (Summer Samba)」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。お馴染みの名曲のフレッシュな魅力を伝えてくれるオーセンティックなカヴァーで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zhQFSi2LlN4

本曲について、当ブログではAstrud Gilberto/Walter Wanderley TrioBebel GilbertoO QuartetoBossa TresWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaDoris MonteiroEliane EliasMario Castro Neves & Samba S.A.Os Catedraticosのカヴァーも紹介済みです。

今年もマイ・ペースで投稿していきたいと思います。

よろしくお願い致します。
posted by ez at 00:51| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする