2022年01月26日

Moodymann『Moodymann』

ソウル/ファンク寄りのアプローチ☆Moodymann『Moodymann』
Moodymann
発表年:2014年
ez的ジャンル:漆黒デトロイト・ハウス
気分は... :違和感が学びを生む!

デトロイト・ハウス・シーンを長年牽引し続けるMoodymann『Moodymann』(2014年)です。

Moodymann(本名Kenny Dixon Jr.について、当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『Silentintroduction』(1997年)
 『Mahogany Brown』(1998年)
 『Forevernevermore』(2000年)
 『Silence in the Secret Garden』(2003年)

セルフ・タイトルとなった本作『Moodymann』(2014年)。
本作はソウル/ファンク寄りのトラックが多く、さらに人気男性ジャズ・シンガーJose Jamesをフィーチャーしたジャズ・トラックも収録されています。その意味ではいつものMoodymannとは少し異なる印象のアルバムかもしれません。

その意味では、普段ハウスをあまり聴かない、ソウル/ファンク好きの方も楽しめる1枚だと思います。

全27トラックというヴォリュームですが、インタールード的なトラックが10あるので実質17トラック位です。

Moodymannファンにとっては好き/嫌いが分かれるかもしれませんが、その異色な部分を楽しむべきアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Jimmy D... Nickle」
疑似ライヴ調の短いオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=ZWnFAuYm4o8

「Hold It Down」
Marvin Gaye「Life Is a Gamble」ネタと共に始まるソウルフル・トラック。デモ・テープみたいな仕上がり。Bubz Fiddler(b)、Amp Fiddler(key)というFiddler兄弟が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=2Sn2MUo9gpE

「Never Quite the Same」
O.C. Smith「Moody」をモロ使いしたインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=-Dihr8418WQ

「Desire」
Jose Jamesをフィーチャー。この二人の共演は興味深いですね。Jose Jamesに寄って、Moodymannがジャズしています。クラブジャズ好きの人は楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=dTNN2R6YBBw

「You're 2 Moody」
Belle Epoque「Losing You」をモロ使いしたインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=giLPYLfDkx8

「Lyk U Use 2」
Andresをフィーチャー。何処となくPrince殿下を思わせる妖しげな雰囲気のトラック。自身の「Freeki Mutha F Cker (Original Long Version)」もサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=z_trFeBXW5c

「No」
Moodymannらしい漆黒ディープ・ハウス。明るいところではなく、真っ暗ななかで聴きたいですね。アンダーグラウンドな臭いがプンプンしてくる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=1XytFu93Zro

「I Got Werk」
Moodymann流のディスコ・ファンク。70年代ディスコ/ファンクへのリスペクトを感じます。禁断の世界モードなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qfI13ytw0go

「Max Julien Jacket」
短いインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=RQAYKRiKf2c

「Iguessuneverbeenlonely」
変態チックと儚さが同居するムードがたまらないトラック。

「U Don't Even Lyk This Song」
自身の「Freeki Mutha F Cker (Original Long Version)」もサンプリングしたインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=w0et0cSmsEc

「Come 2 Me」
アフロ・ビートIkenga Super Stars of Africa「Soffry Soffry Catch Monkey」をサンプリングしたアフロ・ハウス。BPMも早くしすぎていないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=F8d1uet9jug

「Ulooklykicecreaminthesummertyme」
Nikki-Oをフィーチャー。前半はメロウな雰囲気ですが、Pitch Black City「Runaway」がサンプリングされる中盤から表情が少しずつ変り、儚げななダンス・トラックが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZQ8nr8sk7f0

「How Do U Get 2 Detroit」
演説調のインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=gdHwQnfFP2E

「Radio」
哀愁モードのインスト・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=3UUOI_Vp7cg

「Yet Unknown」
インタールード。

「Born 2 Die」
Lana Del Reyをフィーチャー。前半はダウナーな哀愁トラックですが、後半はアッパーなハウス・チューンへと変貌します。
https://www.youtube.com/watch?v=wFQpi_8uJys

「The Most Fearful」
インタールード。

「I Still Don't Know Yo Name」
三度「Freeki Mutha F Cker (Original Long Version)」をサンプリング。

「Watchin U」
ソウルフルなメロウ・グルーヴ。フリーソウル的な魅力があるかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZuOvFdM_5g8

「Ponydowncrew」
サウンド・コラージュ的なインタールード。

「Got Dem Freaks Wit Me」
危険な臭いのするアンダーグラウンド感覚のダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=vQSlIkAsMMU

「Freeki Muthafucka」
温度低めのアッパー・チューンといった感じ。少しダークなトーンが逆に心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=i76wpqjxTok

「Sunday Hotel」
本作ではこういう漆黒ディープ・ハウスを聴くと安堵しますね(笑)Muddy Waters「Mannish Boy」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=5SWFx6Ro9gk

「Girl」
Taana Gardner「When You Touch Me」をサンプリングしたメロウなソウル・グルーヴ。とてもMoodymannのアルバムとは思えません(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=myJhNwdCCtg

「Sloppy Cosmic」
Funkadelicをフィーチャーし、彼等のサイケでトリッピーなロウ・ファンク「Cosmic Slop」をMoodymann流に聴かせてくれる12分近い長尺。
https://www.youtube.com/watch?v=oQGMKN-Dp9s

「Heaven」
ラストは哀愁ギターをフィーチャーした切ないソウル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=G2rP1aOkP5g

Moodymannの他作品もチェックを!

『Silentintroduction』(1997年)
A Silent Introduction

『Mahogany Brown』(1998年)
マホガニー・ブラウン [名盤1000円]

『Forevernevermore』(2000年)
フォエヴァーネヴァーモア [名盤1000円]

『Silence in the Secret Garden』(2003年)
サイレンス・イン・ザ・シークレット・ガーデン [名盤1000円]

『Black Mahogani』(2004年)
BLACK MAHOGANI

『Black Mahogani II』(2004年)
BLACK MAHOGANI II ( 直輸入盤・帯ライナー付 )
posted by ez at 02:10| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする