2022年02月06日

edbl『Brockwell Mixtape』

サウス・ロンドンの新星。最新作も絶好調☆edbl『Brockwell Mixtape』

発表年:2022年
ez的ジャンル:サウス・ロンドン系トラックメイカー
気分は... :リヴィングルームから世界へ...

新作からサウス・ロンドンの新星トラックメイカーedbl『Brockwell Mixtape』です。

イギリス、チェスター出身のトラックメイカー/ギタリスト、現在はサウス・ロンドンを拠点に活動するedblことED Blackの紹介は、『South London Sounds』(2021年)に続き2回目となります。

日本独自編集の『South London Sounds』(2021年)のCDリリースが昨年10月ですから、かなり短いインターバルでの新作となります。CD化は日本独自となります。

自宅リヴィングルームでレコーディングされた『South London Sounds』では、ローファイながらもネオソウル的な仕上がりに魅了されましたが、本作ではメロウ&ソウルフルな音世界にさらに磨きがかかっています。

『South London Sounds』同様、多くの曲でサウス・ロンドンのシンガーをフィーチャーし、ダンサブルなトラックも増えて、前作以上にキャッチーなアルバムに仕上がっています。

もはやトラックメイカーということをあまり意識せずとも楽しめる、メロディ&サウンド・センスにう溢れたR&B/ソウル作品に仕上がっています。

目立つのは、エレクトリック・ブギー「Lemonade」、軽やかなギターによるメロウ・ダンサー「No Pressure」、ラップを交えたアーバン・ダンサー「Never Met」といったダンサブル・チューンです。

個人的には「Wasn’t What It Went Like」「Breathe Something New」といった哀愁メロウ・ギターが目立つトラックや、ビューティフルなミディアム・グルーヴ「Simple Life」、次世代ネオソウル的な「Taken」、edblらしいリヴィングルームR&B「Kindness」あたりもオススメです。

早くも『ezが選ぶ2022年の10枚』の有力候補か?
そんな気分にさせるくらい、今の僕にフィットした1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Brockwell (Intro)」
ギター&ピアノによるメロディアスなオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=5iBAPoWLlo4

「No Pressure」
Miller Blueをフィーチャー。軽やかなギターによるメロウ・ダンサー。ホーン・サウンドによるアクセントもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=epMFtpbh07I

「Never Met」
Nick Brewerをフィーチャー。ラップを交えたアーバン・ダンサー。キャッチーなダンサブル・チューンなのにフロアを感じないのがedblスタイルですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5U-UuI9C0AQ

「Taken」
Cheriseをフィーチャー。コケティッシュな女性ヴォーカルが映えるメロウ。次世代ネオソウル好きがお好きな人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=MsRkaUUpV6o

「I Ain’t Afraid No More」
Tom Dunne & Jarki Monnoをフィーチャー。Jarki Monnoは『South London Sounds』にも参加していました。ラップを織り交ぜた哀愁メロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=JCpK7qOnie4

「Lemonade」
Carrie Baxterをフィーチャー。Carrie Baxterは『South London Sounds』にも参加していました。キャッチーなエレクトリック・ブギーで楽しませてくれます。リヴィングルームのパーティー・チューンといった雰囲気がedblらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Rw-2iTAHSHg

「B.D.E.」
FKJ好きの人が気に入りそうなバカンス・モードのインスト。ホーン・サウンドやスティール・ドラム風のシンセがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zXQ7OIcC8KU

「Simple Life」
Ella McMurrayをフィーチャー。Ella McMurrayの澄んだ女性ヴォーカルを活かしたビューティフルなミディアム・グルーヴ。聴いていると、自然とポジティヴな気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=oCZGvtyjdYw

「Wasn’t What It Went Like」
Nix Northwestをフィーチャー。哀愁メロウ・ギターのせいもあって、故J Dilla(Jay Dee)の出世作The Pharcyde「Runnin'」とイメージが重なるトラック。もちろん、「Runnin'」大好きの僕は本トラックもお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=iXcnPGhYtIA

「Breathe Something New」
Rosie Pをフィーチャー。前トラックに続き、ここでも哀愁メロウ・ギターが印象的です。Rosie Pの切ない女性ヴォーカルが映えるソウル・チューン。edblのソウルフル・マインドに磨きがかかっています。
https://www.youtube.com/watch?v=JbzDbt2drkc

「Anyway」
Cameron Bloomfieldをフィーチャー。オルタナR&B的な魅力があるミディアム。ウインター・モードにフィットするトラックなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ZbEo3Abad9g

「Brockwell (Outro)」
再びタイトル・トラック。このアウトロの方が穏やかな印象を受けます。
https://www.youtube.com/watch?v=QT0SprXUbJw

「Kindness」
IZZA & Telicaをフィーチャー。edblのギターを楽しめるメロディアスなR&Bチューン。edblならではのリヴィングルームR&Bを感じるトラックですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DfwU-yhPy6s

「Head Over Heels/twentynineteen」
CDボーナス・トラック。『Boys & Girls Mixtape』収録曲。Jed Hollandをフィーチャー。ジャジー&メロウなソウル・チューン。AOR/ブルーアイド・ソウル的な魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=DwgvkDMRUh8

未聴の方は、『South London Sounds』(2021年)もチェックを!

『South London Sounds』(2021年)
posted by ez at 00:50| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする