2022年03月16日

The 8th Day『I Gotta Get Home (Can't Let My Baby Get Lonely)』

ファンク・ロック色の強い2nd☆『I Gotta Get Home (Can't Let My Baby Get Lonely)』

発表年:1973年
ez的ジャンル:Invictus系デトロイト・ファンク・ロック
気分は... :チバ!チーバ!

今回はデトロイトのインスト&ヴォーカル・グループThe 8th Dayの2ndアルバム『I Gotta Get Home (Can't Let My Baby Get Lonely)』(1973年)です。

リード・ヴォーカルMelvin Davisを中心にデトロイトで結成されたインスト&ヴォーカル・グループThe 8th Dayの紹介は、デビュー・アルバム『The 8th Day』(1971年)に続き2回目となります。

本作も『The 8th Day』(1971年)と同じく、Holland-Dozier-HollandInvictusからのリリースです。

この2ndはサイケデリックなファンク・ロックが印象的な1枚に仕上がっています。

前作でプロデュースを務めたRon Dunbarがエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされ、Holland-Dozier-HollandMelvin Davis Antonio Newtonがプロデュースしています。

Melvin Davisのヴォーカルをメインに聴きたい人は、シングルにもなったタイトル曲「I Gotta Get Home (Can't Let My Baby Get Lonely)」がフィットするかもしれません。

本作らしいファンク・ロックを楽しみたいのであれば、「Heaven Is There To Guide Us」「Rocks In My Head」がオススメです。

レア・グルーヴ注目曲「Cheba」Sly & The Family Stoneの影響を感じる「Good Book」も人気が高いのでは?

デビュー・アルバム『The 8th Day』(1971年)からの流れを見ても、捉えどころが難しいグループですが、その訳のわからなさが逆に面白い1枚に仕上がっているのでは?

その意味ではレア・グルーヴらしい作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「I Gotta Get Home (Can't Let My Baby Get Lonely)」
Holland-Dozier-Holland作。シングルにもなったタイトル曲がオープニング。Melvin Davisの濃厚ヴォーカルと混沌としたサウンドの組み合わせが激動の時代らしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Pz4DHfLkW9Q

「Cheba」
Lyman Woodard作。パーカッシヴ&サイケデリックなインスト。不穏な雰囲気の中でメロウに響くヴァイヴの音色が不気味です。レア・グルーヴ好きの人であれば気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=N87X3daztIM

「Good Book」
Melvin Davis作。個人的には一番のお気に入り。サイケデリックなSly & The Family Stoneといった雰囲気のファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=7W2KexdZ9BA

「Anythang」
Antonio Newton作。オルガンの音色が印象的なインスト・ファンク・ロック。ロッキン・モードのギター・ソロでも楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3sn0IzSqsx8

「Rocks In My Head」
Holland-Dozier-Holland作。このギターが唸りを上げるファンク・ロックも人気があるのでは?「Good Book」と並ぶ僕のお気に入り。Melvin Davisのヴォーカルと女性コーラスの絡みもいい感じです。ブレイクもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=a4UHid0nglg

「Faith Is The Answer」
Melvin Davis作。ニューソウル×ファンク・ロックな仕上がり。ラブ&ピースな雰囲気が今の僕の気分にフィットします。

「Get Your Mind Straight」
Larry Hutchison/Antonio Newton作。哀愁モードながらもピースフルなミディアム。ソウル好きよりロック好きの人にフィットするかも?

「Heaven Is There To Guide Us」
Holland & Dozier/Scherrie Payne作。本編ラストはMelvin Davisや女性コーラス隊の躍動するヴォーカルとダイナミックなサウンドの一体感が魅力のファンク・ロックで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1zeyFLDUiWg

ここまでが本編。僕が保有するCDには以下の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「You Made Me Over」
Melvin Davis名義でリリースされていた楽曲。
https://www.youtube.com/watch?v=XPuKFw_UbTQ

「I'm Worried (Single Version)」
「Just As Long (Single Version)」
『The 8th Day』収録曲のシングル・ヴァージョン2曲。

「It's Instrumental To Be Free」
『The 8th Day』にも収録されていたシングル「You've Got To Crawl Before You Walk」のB面曲。
https://www.youtube.com/watch?v=CXG2yVPwAaM

『The 8th Day』(1971年)
posted by ez at 00:16| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする