発表年:2021年
ez的ジャンル:永遠の若大将系男性R&B
気分は... :ルーツを忘れない!
新作からMint Conditionのリーダー&リード・シンガーStokley Williamsの2ndソロ・アルバム『Sankofa』です。
新作と呼ぶには少し時間が経っているかもしれませんが・・・
これまで当ブログで紹介したMint ConditionおよびStokleyの作品は以下の6枚。
Mint Condition
『Meant To Be Mint』(1991年)
『Definition Of A Band』(1996年)
『Life's Aquarium』(1999年)
『Livin' The Luxury Brown』(2005年)
『E-Life』(2008年)
Stokley Williams
『Introducing Stokley』(2017年)
『Introducing Stokley』(2017年)以来の2ndソロ・アルバム『Sankofa』は、Jam & Lewis(Jimmy Jam/Terry Lewis)が再興させたPerspectiveRecordsからのリリースとなります。
『Sankofa』というアルバム・タイトルは、ガーナ語で"ルーツを忘れない"という意味らしく、アフリカ系アメリカ人としてのルーツ、自身の音楽ルーツ等への思いが込められています。
エグゼクティヴ・プロデューサーとしてJam & Lewis(Jimmy Jam/Terry Lewis)がクレジットされ、Stokley自身がプロデュースを務めています。
H.E.R.、Snoop Dogg、Wale、Shakespeare!(Tradessa Willis/Trevon Trapper)、Bonfyre、さらにはガーナ・ハイライフの若きスターKiDiといったアーティストがフィーチャリングされています。
2020年にシングル・リリースし、US R&BチャートNo.1となったヒット・シングルのExtendedヴァージョン「She (Extended)」をはじめ、Snoop Doggをフィーチャーした「Vibrant」、H.E.R.をフィーチャーした「Rush」、KiDiをフィーチャーした「Woman」、Waleをフィーチャーした「Cafe」あたりが目立ちます。
個人的には、Shakespeare!をフィーチャーした「Clouds」、Bonfyreをフィーチャーした「Cascade」、70年代ソウルへのオマージュ「Jeopardy: Verbalize」あたりもオススメです。
全体的にスティール・パンの音色がいいアクセントになっているのがStokleyらしいですね。
イマイチ日本では話題になっていない気がしますが、R&Bファンは満足度の高い1枚なのでは?
全曲紹介しときやす。
「Sankofa -past-」
アルバムのプロローグはアフリカン・リズムを強調しています。ソングライティングにはJam & Lewisも名を連ねます。
https://www.youtube.com/watch?v=s9F3WDHUNcQ
「Vibrant」
Snoop Doggをフィーチャー。スティール・パンも含めた開放的なリズムと、ウエッサイなファンク・テイストをうまく融合させたミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nCyCvKdjEZw
「Cafe」
Waleをフィーチャー。スパークル・フィーリングのミディアム・バラード。Stokleyというアーティストのスケールの大きさを再認識しています。Waleのラップもよく調和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=rzQM2VLTvFs
「She (Extended)」
2020年にシングル・リリースし、US R&BチャートNo.1となったヒット・シングルのExtendedヴァージョン。Stokleyらしい魅力に溢れた素敵ななR&Bバラード。名曲誕生ですね。Commodores「Lady (You Bring Me Up)」ネタも引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=NPFZ5nJIlsk
「Vudoo」
哀愁ミディアムですが、スティール・パン等のパーカッシヴ感がStokleyらしいですね。終盤におけるJesse Larsonのロッキンなギター・ソロも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=UK810UtNboY
「Clouds」
Tradessa Willis/Trevon TrapperのデュオShakespeare!をフィーチャー。個人的には本作で一番のお気に入り。ダンサブルなエッセンスとソウル・バラードなエッセンスを見事に調和させたチャーミングな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_mQUkDF5QDA
「Homecoming: Interlude」
スティール・ドラム、トーキング・ドラム等すべての楽器をStokleyが演奏するアフリカン&カリビアン・モードのインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=1gZ4UdWqhXg
「Cascade」
Bonfyreをフィーチャー。Jam & Lewisがソングライティングで参加し、Jimmy Jamはキーボードでも参加しています。PVを観ても分かるように、華のある男女R&Bデュエットに仕上がっています。このトラックも大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=_kGwKdJZ8oM
「Rush」
H.E.R.をフィーチャー。プロデュース面でも彼女と共同です。ドリーミー&ビューティフルなオルタナR&Bに仕上がっています。StokleyがH.E.R.の新たな魅力を引き出している感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=e9LimhzsfF4
「Sankofa -present-」
短いインタールード
https://www.youtube.com/watch?v=yAa-kTxcXpA
「Recipe」
ロッキン・モードのファンク・ロック。Jesse Larsonのロッキン・ギターが活躍します。
https://www.youtube.com/watch?v=YUoFzjPAtcQ
「Woman」
ガーナ・ハイライフの若きスターKiDiをフィーチャー。StokleyとS-Dotの共同プロデュース。スティール・パンがいいアクセントになっている女性への愛情に満ちたラブ・バラード。ガーナで撮影されたPVもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=HfwcPlSxjOU
「Cascade-Lvrs Quarrel (Remix)」
「Cascade」のリミックス、というか別ヴァージョンです。より哀愁モードが強調されています。
https://www.youtube.com/watch?v=Wtuccru58Gg
「Trinkutsi: Interlude」
スティール・パンの音色が映えるインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=2HpOVuX70K8
「Jeopardy: Verbalize」
Snoop Doggをフィーチャー。Silk Sonicあたりにも通じる70年代ソウルへのオマージュ。この手のスウィート・ソウル・バラードを歌わせたらStokleyはピカイチですよね。ここでのSnoopは隠し味程度の参加です。
https://www.youtube.com/watch?v=EnOxbDXykRA
「Slip」
派手さはありませんが、Stokleyらしい雰囲気を楽しめるミディアム。Stokleyの声質の良さを実感できます。Sergio Selimのトークボックスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=-1VAV1xvpyU
「Lost」
ジワジワくるミディアム。Stokley自身のドラミングにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=LWGnUD1Z-8c
「Sankofa」
ラストはJam & Lewisもソングライティングで参加したタイトル曲で締め括ってくれます。母なる大地を感じるスケールの大きなエンディングです。
https://www.youtube.com/watch?v=7hg7wT-1lc8
Mint Conditionの他作品やStokley Williamsのソロもチェックを!
Mint Condition『Meant To Be Mint』(1991年)
Mint Condition『From the Mint Factory』(1993年)
Mint Condition『Definition Of A Band』(1996年)
Mint Condition『Life's Aquarium』(1999年)
Mint Condition『Livin' The Luxury Brown』(2005年)
Mint Condition『E-Life』(2008年)
Mint Condition『7』(2011年)
Mint Condition『Music at the Speed of Life』(2012年)
Stokley『Introducing Stokley』(2017年)