2022年06月29日

Vinicius Cantuaria『Amor Brasileiro』

Nana Vasconcelosとの共演。N.Y.での第二弾アルバム☆Vinicius Cantuaria『Amor Brasileiro』

発表年:1998年
ez的ジャンル:N.Y.感覚ブラジル音楽
気分は... :簡にして要を得る・・・

ブラジルの男性シンガー/ギタリスト/ドラマーVinicius Cantuaria『Amor Brasileiro』(1998年)です。

1951年、ブラジル、アマゾナス州マナウス出身、現在はN.Y.在住のVinicius Cantuariaについて、当ブログで紹介したのは以下の5枚。

 『Sol Na Cara』(1996年)
 『Vinicius』(2001年)
 『Silva』(2005年)
 『Samba Carioca』(2010年)
 『Indio De Apartamento』(2012年)

本作は1994年にN.Y.へ移住したViniciusにとって、本作『Amor Brasileiro』(1998年)は『Sol Na Cara』(1996年)に続くN.Y.移住後の第二弾アルバムとなります。

本作の話題は世界的なパーカッショニスト/ビリンバウ奏者Nana Vasconcelosとの共演です。

プロデュースはVinicius Cantuaria自身とNana VasconcelosおよびSoli

レコーディング・メンバーはVinicius Cantuaria(g、vo、per)、Arto Lindsay(g)、Nana Vasconcelos(per)、Michael Leonhart(tp)。

アルバム全体はシンプルな演奏とViniciusの囁きヴォーカルによるビター・スウィートなブラジリアン・メロウです。

カヴァー6曲、オリジナル4曲の構成ですが、どの演奏もViniciusらしい引き算の美学を感じられるのがいいですね。

猛暑が続きますが、心のクールダウンにピッタリのブラジル作品です。

全曲紹介しときやす。

「Quem Te Viu, Quem Te Ve」
Chico Buarqueの名曲をカヴァー。当ブログではNara LeaoSonia RosaSylvia VrethammarBeto Calettiヴァージョンも紹介済みです。クールなジャズ・サンバですが、エレクトリック・ギターのアクセントがN.Y.レコーディングらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=k_y5QCFEe14

「O Batuque」
Vinicius Cantuaria/Nana Vasconcelos作。『Cymbals』(2007年)でも本曲を取り上げています。Nana Vasconcelosとの共演らしいパーカッシヴなアフロ・サンバ調の仕上がり。生命の鼓動を感じます。

「O Barquinho」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作の名曲「小舟」をカヴァー。『Horse and Fish』(2004年)でも本曲を取り上げています。名曲をサウダージな哀愁メロウで聴かせてくれます。Michael Leonhartのトランペットが雰囲気を盛り上げてくれます。

本曲について、当ブログではElis Regina『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』『Elis Regina in London』『Aquarela Do Brasil』収録の3ヴァージョンやO QuartetoStacey KentTamba TrioHerbie Mann & Tamiko JonesMaysaのカヴァーを紹介済みです。

「Procissao」
Gilberto Gil作。作者Gilberto Gilのヴァージョンは『Louvacao』(1967年)および『Gilberto Gil(邦題:日曜日の公園で)』(1968年)に収録されています。Viniciusは『Horse and Fish』(2004年)でも本曲を取り上げています。余白をうまく使った土着ムードのアフロ・ブラジリアンに仕上がっています。この味わい好きです。

「So Danco Samba」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。お馴染みの名曲をカヴァー。『Vinicius canta Antonio Carlos Jobim』(2015年)でも本曲を取り上げています。ビター・スウィートな「So Danco Samba」で楽しませてくれます。この演奏にも引き算の美学を感じます。Michael Leonhartのトランペットもシブいです。

本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Roberto MenescalGimmicksJazzlife SextetStan Getz & Luiz BonfaPeter FesslerTill BronnerA TresCharlie ByrdSergio MendesTamba TrioClare FischerBruno Battisti D'AmarioJoyce & Toninho Hortaのカヴァーを紹介済みです。

「Sao Joao Xango Menino」
Gilberto Gil/Caetano Veloso作。Caetano/Gal/Gil/Bethaniaによるオリジナルは『Doces Barbaros』(1976年)に収録されています。当ブログではMaria De Fatimaのカヴァーも紹介済みです。Nana Vasconcelosの叩くリズムが腹に響く、ミステリアスなアフロ・ブラジリアンに仕上がっています。

「Labrea」
Vinicius Cantuaria作。シブ〜いボッサ・チューン。派手さはありませんが、さりげない魅力があります。

「Amor Brasileiro」
Vinicius Cantuaria作。Viniciusの華麗なギター・プレイを満喫できるタイトル曲。『Tucuma』にも別ヴァージョンが収録されています。シンプルかつ幻想的なアコースティック・メロウの本ヴァージョンはかなり僕好み。

「Cliche Do Cliche」
Vinicius Cantuaria/Gilberto Gil作。Gilberto Gilとの共作。Gilberto Gilのオリジナルは『Dia Dorim Noite Neon』(1985年)に収録されています。Viniciusは『Nu Brasil』(1986年)、『Vinicius』(2001年)でも本曲を取り上げています。さり気ないですが、クールに疾走する素敵な哀愁メロウに仕上がっています。

「Minha Geisha」
Vinicius Cantuaria/Arto Lindsay作。作者Arto Lindsayもギターで参加。ノイジー&アヴァンギャルドなアクセントでN.Y.レコーディングらしさを感じさせます。

他のVinicius Cantuaria作品もチェックしてみて下さい。

『Vinícius Cantuaria/Gavea de manha』(1982/83年) ※2in1CD


『Siga-me』(1985年)


『Sol Na Cara』(1996年)
Sol Na Cara

『Tucuma』(1999年)
トゥクマ

『Vinicius』(2001年)
Vinicius

『Horse and Fish』(2004年)
Horses & Fish

『Silva』(2005年)
Silva

『Cymbals』(2007年)
Cymbals

『Samba Carioca』(2010年)
サンバ・カリオカ

Vinícius Cantuaria & Bill Frisell『Lagrimas Mexicanas』(2011年)


『Indio De Apartamento』(2012年)
アパート暮らしのインヂオ(Indio de apartamento)

Ricardo Silveira & Vinícius Cantuaria『RSVC』(2013年)


『Vinicius canta Antonio Carlos Jobim』(2015年)


Jesse Harris & Vinícius Cantuaria『Surpresa』(2021年)
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2022年06月26日

Bobby Oroza『Get On The Otherside』

北欧ブルーアイド・ソウル☆Bobby Oroza『Get On The Otherside』

発表年:2022年
ez的ジャンル:北欧ブルーアイド・ソウル
気分は... :眠れない夜には・・・

新作から北欧ブルーアイド・ソウル作品、Bobby Oroza『Get On The Otherside』です。

Bobby Orozaは、フィンランド、ヘルシンキ出身の男性シンガー・ソングライター。

2019年に1stアルバム『This Love』をリリース。スウィート・ソウルなタイトル曲「This Love」が話題となりました。

Bobby Oroza「This Love」(From 『This Love』
 https://www.youtube.com/watch?v=3W87jT_w7Ss

Bobby Oroza(vo、g、org、p、key、per、vibe)とSeppo Salmi(g、key、vibe)、Sami Kantelinen(b)、Jukka Sarapää(ds)というCold Diamond & Minkのメンバー。

プロデュース&ソングライティングもBobby Oroza自身とCold Diamond & Mink

さらには Jimi Tenor(fl)、Kevin Martin(back vo)がゲスト参加しています。

ノスタルジック/ヴィンテージなブルーアイド・ソウル作品ですが、ギターを中心とした幻想的なレイドバック・サウンドが印象的です。チカーノ・ソウルからの影響も指摘されていますが、確かにChicano Batmanあたりにも通じるムードもあります。

似たタイプの曲が多いかもしれませんが、ハマる人は病みつきになるのでは?

とりあえず「I Got Love」「The Otherside」「Sweet Agony」「Real Connection」「Through These Tears」あたりを聴けば、本作の魅力を実感できると思います。

幻想的なレイドバック・サウンドで癒されましょう。

全曲紹介しときやす。

「I Got Love」
美しくも儚いムードに惹かれるオープニング。レイドバックしながらも幻想的なムードが漂うのがいいですね。当ブログでもお馴染みのフィンランドの異才ミュージシャン Jimi Tenor(fl)がゲスト参加し、フルートで幻想ムードを高めてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mHk1kwuBN7Y

「Loving Body」
チカーノ・ソウルの影響を感じるメロウ・バラード。この曲にも幻想的なレイドバック感覚があります。
https://www.youtube.com/watch?v=EyI6A7Y8_RQ

「Bobby's New Mood」
ノスタルジック・ムードのインタールード的な小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=YRCP1sVjyOo

「The Otherside」
程良いヴィンテージ感にグッとくるスウィート・ソウル。ブルーアイド・ソウルらしいジェントルな語り口がたまりません。メロウ・ギターが似合います。1周回って新鮮です!
https://www.youtube.com/watch?v=ddhCw84vGTQ

「Soon Everyone Will Know」
Bobbyのソウルフルな語り口にグッとくる、甘く切ない哀愁バラード。モダンなノスタルジック・ムードがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZTqR-qcUQlg

「Blinding Light」
本作らしい幻想的かつソウルフルなギター・サウンドを楽しめます。揺らめくブルーアイド・ソウルといった趣です。
https://www.youtube.com/watch?v=zSdvprj5r2s

「My Place, My Time」
甘く切ないノスタルジック・ムードに包まれた哀愁メロウ・バラード。ギターの音色にやるせない思いが反映されています。
https://www.youtube.com/watch?v=FIog3bRgNLc

「Sweet Agony」
甘く切ないラブソング。Bobbyの語り口からやるせない思いが伝わってきます。ブルーアイド・ソウルならではの青臭い感じが逆に良いです!
https://www.youtube.com/watch?v=tTNoDj-Hs00

「Passing Thing」
あきらめモードの哀愁ラブ・バラード。哀愁メロウ・ギターの音色が沁みてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=1RFe6dk9ECk

「Make Me Believe」
必死で自分を励ますソウル・バラード。揺らぎのあるソウルフル・サウンドは心の揺らぎそのもののようです。最後は薄らと希望の光が射すような雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=En6knyZ2nAg

「Real Connection」
虚像だらけの世界で真実の愛を求めるラブソング。Bobbyのジェントルな語り口も含めて僕好みのスウィート・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kNn1EJUTIHE

「Through These Tears」
ラストは幻想的なレイドバック・モードでまったりと締め括ってくれます。ゆっくりと時間が流れていく感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=nADwhG8RIQ4

『This Love』(2019年)
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2022年06月24日

『今の気分は...2022年6月24日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は1980年代および1990年代カテゴリーからハウスを10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Fingers, Inc.「Bye Bye」
https://www.youtube.com/watch?v=KNgYCrWKS7g
From 『Another Side』(1988年)
アナザー・サイド

The 28th St. Crew「Sex On The Dance Floor (LP Version)」
https://www.youtube.com/watch?v=AE9iPm1ZGC4
From 『I Need A Rhythm』(1989年)


Adeva「I Thank You」
https://www.youtube.com/watch?v=ouomdAej6kY
From 『Adeva!』(1989年)


Blaze「Miss My Love」
https://www.youtube.com/watch?v=zSML8OMcs2s
From 『25 Years Later』(1990年)
25イヤーズ・レイター

Ultra Nate「Deeper Love (Missing You)」
https://www.youtube.com/watch?v=gWvrCObjBd0
From 『Blue Notes in the Basement』(1991年)


Mr. Fingers「We Can Work It Out」
https://www.youtube.com/watch?v=4M56hkuq0Ws
From 『Introduction』(1992年)


Lil' Louis & The World「Saved My Life」
https://www.youtube.com/watch?v=ogJ1DuF-nvM
From 『Journey with the Lonely』(1992年)


Jamie Principle「Hot Body」
https://www.youtube.com/watch?v=MliGZlXeThE
From 『The Midnite Hour』(1992年)


Ce Ce Peniston「Finally」
https://www.youtube.com/watch?v=xk8mm1Qmt-Y
From 『Finally』(1992年)


Crystal Waters「What I Need」
https://www.youtube.com/watch?v=gBvms4x_TTY
From 『Storyteller』(1994年)
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2022年06月22日

Rita Lee『Hoje E O Primeiro Dia Do Resto Da Sua Vida』

Os Mutantes本隊以上にOs Mutantesらしい☆Rita Lee『Hoje E O Primeiro Dia Do Resto Da Sua Vida』

発表年:1972年
ez的ジャンル:ブラジル・ロックの女王
気分は... :今日は残りの人生最初の日・・・

"ブラジル・ロックの女王"Rita Leeの2ndソロ・アルバム『Hoje E O Primeiro Dia Do Resto Da Sua Vida(邦題:今日は残りの人生最初の日)』(1972年)です。

ブラジル・ロックを代表するグループOs Mutantesの元メンバーであるRita Leeの紹介は、初ソロ・アルバム『Build Up』(1970年)、The Beatles作品のボサノヴァ・カヴァー・アルバム『Bossa'n Beatles』(2001年)に続き3回目となります。

本作『Hoje E O Primeiro Dia Do Resto Da Sua Vida』(1972年)は、『Build Up』(1970年)に続く2ndソロ・アルバムです。

当時はOs Mutantesとソロの掛け持ち状態でしたが、本作『Hoje E O Primeiro Dia Do Resto Da Sua Vida』(1972年)には、Os Mutantesメンバーが全面参加しており、メンバーであり当時Rita Leeと結婚していたArnaldo Baptistaがプロデュースしています。

レコーディングにはArnaldo Baptista(org、p、clavinet、vo)、Sergio Dias(g、vo)、Liminha(b、vo)、Dinho Leme(ds)というOs Mutantesメンバーに加えて、Lúcia Turnbull(vo)、Claudio Cesar Dias Baptista(voice)がスペシャル・ゲストとして参加しています。

こういった制作体制なので、Os Mutantesのアルバムと位置づけてもいいような内容です。むしろ、プログレッシブ・ロック路線へ進んでいったOs Mutantes本隊以上にOs Mutantesらしいアルバムに仕上がっているかもしれません。

ドライヴ感のある「Vamos Tratar da Saude」「Tapupukitipa」、ファンキーな「Hoje E o Primeiro Dia do Resto da Sua Vida」「De Novo Aqui Meu Bom Jose」、多様な表情を見せる「Frique Comigo」あたりが僕のお気に入りです。

ブラジル音楽好きに加え、UKロック好きの人も気に入る1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Vamos Tratar da Saude」
Arnaldo Baptista/Rita Lee/Liminha作。UKロックに通じるドライヴ感のある格好良さと、シンセが妖しく響くサイケな雰囲気が織り成す僕好みのオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=slJnAIllWxA

「Beija-Me Amor」
Arnaldo Baptista/Elcio Decario作。哀愁モードのサイケ・フォーキー。少しフレンチっぽい雰囲気が漂うのもらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6hRpRTfPhmY

「Hoje E o Primeiro Dia do Resto da Sua Vida」
Arnaldo Baptista/Sergio Dias作。邦題「今日は残りの人生最初の日」。タイトル曲はクラヴィネットの音色と緩急をつけた展開が印象的です。抑えたトーンの幻想的なファンキー・ロックといった趣がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SmrxiavT-EM

「Teimosia」
Arnaldo Baptista/Rita Lee/Liminha作。ブラジリアン・リズムとファンキー・ロックを組み合わせたエクスペリメンタルな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=S6tsqxPQo8E

「Frique Comigo」
Arnaldo Baptista/Rita Lee/Sergio Dias/Dinho Leme作。60年代スウィンギン・ロンドン/サイケデリック・ロックを70年代仕様にしたような展開。クラシカル・サウンドのコラージュも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=9foNFLVERK8

「Amor Preto e Branco」
Arnaldo Baptista/Rita Lee作。お遊びモードのメロウ・ボッサといった雰囲気です。真面目モードでやってくれれば素敵なメロウ・ボッサになったので、そうしないところが当時のOs Mutantesらしさだったのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=_4GxykqdRuE

「Tiroleite」
Arnaldo Baptista/Rita Lee/Sergio Dias/Liminha作。リラックスしたブルース・ロック。前曲に続き、息抜きモードの演奏といった感じでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=kZ7Y-ArPvAc

「Tapupukitipa」
Arnaldo Baptista/Rita Lee作。Black Sabbath「N.I.B.」のフレーズを引用したドライヴ感のあるロック・チューン。Os Mutantesのロック・バンドとしての格好良さを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=893BXugQ8OQ

「De Novo Aqui Meu Bom Jose」
Arnaldo Baptista/Rita Lee/Sergio Dias/Liminha作。ラブ&ピースなファンキー・ロック。自由に羽ばたいていくようなロック・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4pgNQAWgIAk

「Superfície do Planeta」
Arnaldo Baptista作。「宇宙の神秘」という邦題が示すように、ミステリアスなムードのバラードで締め括ってくれます。途中、この時期のOs Mutantesらしいプログレッシブな展開でも楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=k-jWi7J9xUM

Rita Leeの他作品もチェックを!

『Build Up』(1970年)
Build Up

Rita Lee & Tutti Frutti『Atras Do Porto Tem Uma Cidade』(1974年)
Atras Do Porto Tem Uma Cidade (1974)

Rita Lee & Tutti Frutti『Fruto Proibido』(1975年)
Fruto Proibido

Rita Lee & Tutti Frutti『Entradas e Bandeiras』(1976年)
RITA LEE - ENTRADAS E BANDEIRAS

Gilberto Gil & Rita Lee『Refestanca』(1977年)
Refestanca - Ao Vivo

『Babilonia』(1978年)
Babilonia

『Rita Lee』(1980年)
Rita Lee (Dig)

『Bossa'n Beatles』(2001年)
Bossa N Beatles
posted by ez at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月19日

FKJ『Vincent』

約5年ぶりの2ndフル・アルバム☆FKJ『Vincent』

発表年:2022年
ez的ジャンル:フレンチ・アンビエント/チルアウトR&B
気分は... :バカンス・モードのその先へ・・・

新作からフランスの才人プロデューサー/マルチ奏者FKJの2ndアルバム『Vincent』です。

FKJ(French Kiwi Juice)(本名:Vincent Fenton)の紹介は、話題となった初フル・アルバム『French Kiwi Juice』(2017年)、EPの日本限定CD化作品『Ylang Ylang』(2020年)に続き3回目となります。

アルバムには伝説のラテン・ロック・ギタリストSantana、日系スウェーデン人の女性シンガーYukimi Nagano率いるスウェーデンのバンドLittle DragonFKJの公私のパートナーであるフィリピン系アメリカ人シンガー・ソングライター((( O )))(June Marieezy)、Chaz Bearによるチル・ウェイヴなプロジェクトToro Y Moiがフィーチャリングされています。

ゲスト陣からインスパイアされながら、自分のスタイルを確立しているのがいいですね。また様々な音楽スタイルを貪欲に取り込み、従来よりもサウンドの幅が広がった気がします。

ベッドルームのドアが開く音と共に始まる「Way Out」Santanaのギターをフィーチャーした「Greener」、ムーディーなサックスがリードする「Us」、異国ムードの「The Mission」Little Dragonをフィーチャーした「Can't Stop」、公私のパートナーの((( O )))をフィーチャーした「Brass Necklace」Toro Y Moiをフィーチャーした「A Moment of Mystery」が僕のオススメです。

多様さと深みを増したFKJワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Way Out」
ベッドルームのドアが開く音と共に始まるオープニング。美しいピアノが導く、アンビエント/チルアウトなトラックで一気にFKJワールドに引き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IF2t2CeDhGg

「Greener」
Santanaのギターをフィーチャー。Carlos Santanaの哀愁ギターがFKJサウンドにうまく溶け込んだメロウなネオソウル調の1曲に仕上がっています。そこはかとない寂しさがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=RCMJJWPtXVc

「Us」
ムーディーなサックスがリードするチルアウトなメロウ・チューン。FKJらしい都会の喧騒を忘れさせてくれるバカンス・モードの仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=GKWj4OXnuUM

「The Mission」
異国ムードとロッキン・ギターの組み合わせが面白い1曲。Santanaとの共演に触発されたようなギター・プレイで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rfbQqbrGkPQ

「Can't Stop」
Little Dragonをフィーチャー。Yukimi Naganoのヴォーカルは控えめですがいい雰囲気を醸し出します。FKJの南国ムードとLittle Dragonの北欧ムードが両立している感じが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=e6TWox9nQuo

「IHM」
ピアノ&ギターの美しい調和が印象的なメロウ・バラード。霧のかかったようなヴォーカルがサウンドにフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=gG4xMqPFLbc

「Brass Necklace」
公私のパートナーの((( O )))をフィーチャー。二人の良き関係性が伝わってくるハピネス・モードのビューティフル&ドリーミーな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=lFSA_-K882s

「Different Masks for Different Days」
ムーディーなサックス、美しいピアノが入りつつ、エレクトロニカなエッセンスを加えることでクールな印象を受けるインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=PQnPqqIMdqg

「A Moment of Mystery」
Toro Y Moiをフィーチャー。幻想的な音世界に連れていってくれるチルアウトな仕上がり。まさに時が止まった一瞬を音にしたかのような雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Qdt5aBSpDaQ

「Let's Live」
無機質なデジタル・サウンドを強調した哀愁チューン。最後はデジタル感をなくして美しいピアノで締め括ってくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OTE2KbPAA4o

「Once Again I Close My Eyes」
最初はバカンス・モードのムーディーなバラードのように感じますが、途中から戸惑いモードの音世界に切り替わっていくのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5Whw1XNjTPA

「New Life」
ビューティフル・バラードの前半と、インスト重視で終盤にどんどん加速していく後半のコントラストが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9d4zP0GgBsI

「Does It Exist」
ソロ・ピアノによるインタールード的な美しいインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=q8hKQGgt9Ao

「Stay A Child」
ラストはFKJサウンドにゴスペル・フィーリングを取り入れたバラードで締め括ってくれます。子供のようなピュアさに包まれていくのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=M7-6JlFsmRk

『French Kiwi Juice』(2017年)
French Kiwi Juice

『Ylang Ylang』(2020年)
posted by ez at 02:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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