2022年09月11日

Daniel Villarreal『Panama 77』

異色のオルタナ・ラテン☆Daniel Villarreal『Panama 77』

発表年:2022年
ez的ジャンル:オルタナ・ラテン
気分は... :幽愁のペネロペイア・・・

新作アルバムからDaniel Villarreal『Panama 77』

Daniel VillarrealDaniel Villarreal-Carrillo)はパナマ出身、現在はシカゴを拠点とするドラマー/パーカッショニスト/DJ。

シカゴを拠点とするオルタナ・ラテン・ジャズバンドDos Santosのメンバーです。。Dos Santosはこれまで『Dos Santos』(2015年)、『Logos』(2018年)、『City of Mirrors』(2021年)といったアルバムをリリースしています。

初のソロ・アルバムとなる本作『Panama 77』は、一般にイメージするラテン/ラテン・ジャズとは一味異なるオルタナ・ラテンを楽しめます。ラテンらしい底抜けな明るさはありませんが、反対にクールな魅力があります。

レコーディングにはDos Santosのメンバー Nathan Karagianis(g)、Dos Santos『City of Mirrors』(2021年)のプロデュースを務めた Elliot Bergman(bs、kalimba)、Tortoiseなどの活動でも知られるジャズ・ギタリストJeff Parker(g)、Chicano BatmanBardo Martinez(b、g、syn、vo)、をはじめ、Kellen Harrison(b)、Gordon Walters(b)、Anna Butterss(b)、Gordon Walters(b)、Kyle Davis (el-p)、Cole DeGenova(org、mellotron)、Cole DeGenova(org)、Dave Vettraino(org)、Marta Sofia Honer(viola、violin)、Aquiles Navarro(tp、whistle)といったミュージシャンが参加しています。

プロデュースはDaniel VillarrealScott McNiece

今ジャズ、ポストロック的な魅力もある異色の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Bella Vista」
カリビアン・リズムにElliot Bergmanのサックスが絡むオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=02ZiCRp-xNE

「Ofelia」
作曲にもクレジットされているCole DeGenovaのオルガン/メロトロンが印象的な哀愁ラテン・グルーヴ。Dos Santosの同僚 Nathan Karagianisのギターも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=P8muQNNhl5w

「Uncanny」
Chicano BatmanのBardo Martinez参加。レゲエ/ダブ的な雰囲気の仕上がりになっているのが面白いですね。Aquiles Navarroのトランペットがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DsB2fhLowEo

「I Didn't Expect That」
1分半に満たない短い曲ですが、Jeff Parkerのギターが冴え渡る今ジャズ風の格好良い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=wOrRUeMGCJo

「In/On」
前曲に続きJeff Parkerのギターが牽引します。ポストロック的な雰囲気もあるシカゴならではのオルタナ・ラテンを楽しめる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=GmcxCqYtE1M

「Cali Colors」
この曲もJeff Parkerのギターが目立ちますが、ストリングスも入りエレガントな雰囲気もあります。ゆったりとした雰囲気なのに何処となく憂いを帯びているのが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=48nPnG9rKic

「Activo」
エレクトリック・カリンバの音色がアクセントになっているアンビエントな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=ckVb6ryQLtw

「Sombras」
メンバーたちがセッションを楽しんでいる様子が伝わってくる演奏です。でもしっかりオルタナ・ラテン・ジャズしています。
https://www.youtube.com/watch?v=gL_FuwVCbJM

「Parque En Seis」
Bardo Martinezが参加しているせいか、Chicano Batmanテイストのオルタナ・ラテン・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=pzsnjo9ZTCA

「Patria」
パナマの偉大なコンポーザーAvelino Munozの楽曲をカヴァー。ノスタルジック・ムードたっぷりですが、とてもいい味わいです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ms9hptMl_Xs

「18th & Morgan」
バカンス・モードのメロウ・ジャズ。本作らしからぬサウンドですが(笑)僕は大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=bD8uqodBptQ

「Messenger」
本編ラストは疾走するラテン・リズムで締め括ってくれます。なかなかエキサイティングなダンシング・オルタナ・ラテン・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=N-Yv31ca_eo

「Things Can Be Calm」
国内盤ボーナス・トラック。メロウ&チルアウトな雰囲気がいい感じです。

ご興味がある方はDos Santos作品もチェックを!

Dos Santos『City of Mirrors』(2021年)
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする