2022年09月14日

Adriana Godoy『Marco』

初秋に似合う女性MPB☆Adriana Godoy『Marco』

発表年:2010年
ez的ジャンル:女性MPB
気分は... :初秋の夜にMPB・・・

今日は女性MPBが聴きたい気分・・・
セレクトしたのはAdriana Godoy『Marco』(2010年)です。

Adriana Godoyは、コンポーザー/ピアニストAdylson Godoyを父に、歌手Silvia Mariaを母に持つブラジリアン女性シンガー。

本作『Marco』(2010年)は、『Todos Os Sentidos』(2003年)に続く2ndアルバムです。

本作に大きく貢献しているのがAdriana Godoy本人と共にプロデュースを手掛け、音楽ディレクター、アレンジャーも務めたDebora Gurgel

レコーディングにはDebora Gurgel(p)、Itamar Collaco(b)、Percio Sapia(ds)、Claudio Machado(b)、Christiano Rocha(ds)、Daniel D'Alcantara(flh)、Filo Machado(vo)、Andre Kurchal(per)、Dino Galvao Bueno(vo)、Elton Medeiros(vo)、Julio Cerezo Ortiz(cello)、Lea Freire(fl)、Conrado Goys(g)等のミュージシャンが参加しています。

このうちChristiano Rochaは共同プロデューサーとしてもクレジットされています。

また、父Adylson Godoyの楽曲を取り上げ、母Silvia Mariaも参加しています。

きっとMaria Ritaあたりがお好きな人であれば、気に入る1枚だと思います。Maria Rita大好きな僕にはかなりど真ん中でした。

Adriana Godoy自身の表現力のあるヴォーカルと、Debora Gurgelを中心としたバッキングが見事に噛み合っています。

落ち着いたオトナMPBをぜひどうぞ!

全曲紹介しときやす。

「Marco」
Rosa Passos/Sergio Natureza作。Debora Gurgelの素敵なピアノをバックに、Adrianaがリラックスしたヴォーカルを聴かせてくれるジャジー・メロウがオープニング。ジャズ・バーで聴きたい気分になる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=x-ipYbblqEY

「Abandono」
Rafael Alterio/Rita Alterio/Marcos Paiva作。Debora Gurgelのピアノ・トリオをバックにAdrianaが表現豊かなヴォーカルを聴かせてくれるモダンな哀愁サンバ。初期Maria Ritaあたりがお好きな人であれば気に入るであろう1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=AW0yVEXbVDw

「E Demais Sonhar Voce」
Adylson Godoy作。Debora Gurgelのピアノ・トリオをバックにAdrianaがしっとり歌い上げるジャジーなメロウ・バラード。Daniel D'Alcantaraのフリューゲルホルン・ソロも素敵です。
https://www.youtube.com/watch?v=jHyrQ-eI-Fo

「Deixa Comigo」
父Debora Gurgelの作品です。Filo MachadoとのAdrianaとの掛け合いスキャットで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VwVtVo0O5_s

「Mea Culpa」
Dino Galvao Bueno/Elton Medeiros作。しっとりとしたジャジー・ボッサ。作者のDino Galvao BuenoとElton Medeirosもヴォーカルで参加しています。サウダージ気分を満喫しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=r4uNbFM9Rb8

「Outras noticias da Praca Central」
Debora Gurgel/To Brandileone/Vinicius Calderoni作。僕の一番のお気に入り。Adrianaのブラジル人女性シンガーらしい豊かな表現力にグッときます。ジワジワと感動が胸に込み上げてくるのがいいですね。Debora Gurgelの素晴らしいピアノとの一体感もサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=-zqGqpdWPRI

「Crescente Fertil」
Aldir Blanc/Ed Motta作。 オリジナルはMPBを代表する詩人Aldir Blancの『Aldir Blanc - 50 Anos』(1996年)に収録されたEd Mottaとの共作曲。Debora Gurgelのピアノ、Julio Cerezo Ortizのチェロをバックに、Adrianaが情感たっぷりに歌い上げます。Adrianaの歌世界に引き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IF2RrqigYPs

「Garrafas ao Mar」
Fatima Guedes作。ここではDebora Gurgelがエレピを弾いています。さり気ないですが瑞々しい気分になれる、心地好いメロウMPBに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VavRZwIgkvc

「Vento Bravo」
Edu Lobo/Paulo Cesar Pinheiro作。Edu Loboのオリジナルは『Edu Lobo』(1973年)収録。母Silvia Mariaも父Adylson Godoyのアレンジでレコーディングした楽曲です。ここでは母Silvia Mariaも参加し、母娘共演を楽しめます。あた、Edu Lobo作品らしいアフロ・ブラジリアン・テイストを残しつつ、モダンな雰囲気で聴かせてくれる緩急をつけたアレンジも秀逸です。当ブログではStefania Dipierroのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=a85c0GxHo0o

「Risco」
Lea Freire/Joyce作。Joyceのオリジナルは当ブログでも紹介した『Gafieira Moderna』(2001年)収録。Debora Gurgelのエレピをバックに、オリジナル以上にメロウネスの効いた仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=fGID7Vy8988

「Cordilheira」
Djavan作品をカヴァー。Djavanのオリジナルは『Malasia』(1996年)収録。ピアノ・トリオらしいバッキングを従え、静から少しずつ動へと躍動していく感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=XoyXyx0Ifbc

「Talvez Humana」
Debora Gurgel/Dani Gurgel作。Debora Gurgelのピアノのみのバッキングで歌い上げるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=pY8x5aUsdC4

「Preta-Porter de Tafeta」
Joao Bosco/Aldir Blanc作。「Outras noticias da Praca Central」と並ぶ僕のお気に入り。ラストはモダンなアレンジで軽快に疾走します。Adrianaのリズミックな語り口はさすがブラジル人アーティストですね。Conrado Goysのギターも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=VuJHZjY5mbI

やはり心を整えたいときにはブラジル音楽が一番ですね!
posted by ez at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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