発表年:2022年
ez的ジャンル:ニューオリンズR&B
気分は... :暗いときこそ輝く太陽に近づこう!
今回はニューオリンズ出身の男性R&Bシンガー/キーボード奏者PJ Mortonの最新作『Watch The Sun』です。
今やMaroon 5のメンバーとしてもお馴染みのPJ Mortonに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Emotions』(2005年)
『New Orleans』(2013年)
『Gumbo』(2017年)
前回当ブログで紹介した『Gumbo』(2017年)以降、『Gumbo Unplugged』(2018年、※ライヴ・アルバム)、『Paul』(2019年)、『Gospel According to PJ: From the Songbook of PJ Morton』(2020年)、『The Piano Album』(2020年、※ライヴ・アルバム)と精力的にアルバムをリリースしてきました。しかしながら、どのアルバムもレギュラーな新作というよりも、つなぎのアルバムという印象を受けていました。
その意味では本作『Watch The Sun』は本来のPJ Mortonらしいスタジオ・アルバムとなっています。
アルバムにはNas、Stevie Wonder、El Debarge、Jill Scott、Wale、Chronixx、Alex Isley、JoJo、Mr. Talkbox等のゲストが参加しています。
豪華ゲストを交えながら、PJ MortonらしいStevie Wonderマナーのヴォーカル&サウンドを楽しめる安定の1枚です。
グッド・ヴァイヴに溢れたポジティヴな気持ちになれる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Love's Disease (Just Can't Get Enough)」
PJ MortonらしいStevie Wonderマナーのヴォーカル&サウンドを楽しめるオープニング。アナログ・シンセの響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DiriYTl6IdM
「Biggest Mistake」
21世紀版ニューソウルとでも呼びたくなる仕上がりです。じわじわと胸の奥に染み渡っていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=PvOz-JClAfA
「Please Don't Walk Away」
切ないラブソングですが、PJの語り口にグッときてしまう感動的な仕上がりです。二人の思い出は色褪せず美しい・・・
https://www.youtube.com/watch?v=KmBsneER_p0
「Watch The Sun」
レゲエ・シンガーChronicleを父に持つ親子レゲエ・アーティストの人気シンガーChronixxをフィーチャー。ラヴァーズとは一味異なる、リラックスしたレゲエ調ソウルに仕上がっているタイトル曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=TOZvsVsWhUk
「My Peace」
人気女性シンガーであり、女優のJoJoとクリスチャン・トークボクサーMr. Talkboxをフィーチャー。JoJoは『Paul』(2019年)にも参加していました。Mr. TalkboxはBootsy Collins『World Wide Funk』(2017年)にも参加していました。Mr. Talkboxのトークボックスを交えた素敵なPJとJoJoのデュエットに仕上がっています。Outkast「SpottieOttieDopaliscious」のホーン・リフを引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=SurdkFO8X3k
「Be Like Water」
人気ラッパーNasとStevie Wonderという大物二人をフィーチャー。何処か無常のようなものを感じる独特の雰囲気がいいですね。美しくも切ないストリングスが効果的です。ラストはStevieがハーモニカで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=q1PC1VKXAs4
「So Lonely」
人気ラッパーWaleをフィーチャー。ラテン・フィーリングを取り入れた夏モードの軽快な仕上がりは、ロンリーというよりもパーティーといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=DBuZwjMtsWc
「Still Believe」
Ernie Isleyの娘Alex Isley、Jill Scottをフィーチャー。Jill Scottのポエトリー・リーディングに続き、PJとAlex Isleyがデュエットします。美しいストリングスを配した実直なバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=W1itRFuWKF8
「Lil' Too Heavy」
『Gospel According to PJ』(2020年)の流れを汲むゴスペル・フィーリングのソウル・チューン。イナたいのにイモ臭くならないのがPJらしいのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=OvBJU31VeuI
「On My Way」
El Debargeをフィーチャー。Stevie Wonderマナーのグッド・ヴァイヴ・ソウル。70年代Stevie三部作あたりに収録されていそうな雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=klSU9iin7KI
「The Better Benediction」
Darrel 'Musiqcity' Walls/Gene Moore/Samoht/Tim Rogers/Zacardi Cortezをフィーチャー。ラストは『Gospel According to PJ』(2020年)の流れを汲むゴスペル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=C7pADRPG4b4
PJ Mortonの他作品もチェックを!
『Emotions』(2005年)
PJ Morton Band『Perfect Song』(2007年)
『Live from LA』(2008年)※ライブ盤
『Walk Alone』(2010年)
『New Orleans』(2013年)
『Live Show Killer』(2015年)
『Gumbo』(2017年)
『Gospel According to PJ: From the Songbook of PJ Morton』(2020年)