発表年:2022年
ez的ジャンル:サウス・ロンドン系トラックメイカー
気分は... :我と汝...
新作からサウス・ロンドンの新星トラックメイカーedblの最新作『The edbl x Kazuki Sessions』です。
イギリス、チェスター出身のトラックメイカー/ギタリスト、現在はサウス・ロンドンを拠点に活動するedblことED Blackの紹介は、『South London Sounds』(2021年)、『Brockwell Mixtape』(2022年)に続き2回目となります。
最新作『The edbl x Kazuki Sessions』はタイトルの通り、日本人ギタリストKazuki Isogai(磯貝一樹)とのコラボレーション・アルバムです。
そのコラボ相手の磯貝一樹氏については、正直、本作まで知りませんでしたが、iri、Creepy Nuts、Nao Yoshiokaなどのサポートを務め、2022年からはSANABAGUN.のメンバーにも加わっています。世界各国でのツアーも経験し、国内外にファンを持つギタリストのようです。
SNS上で知り合った二人が意気投合し、一緒に曲作りを始めたことが本作のきっかけとなりました。お互いマルチ・プレイヤーであり、セッションするように制作していったことからアルバム・タイトルが付けられたようです。
アルバムには『South London Sounds』収録の人気曲「Nostalgia」でヴォーカルをとった女性シンガーTaura Lambをはじめ、キーボード奏者JPRK(Jamie Parker)、女性シンガーRachel Jane、男性ラッパーKieron Boothe、サックス奏者Otis Ubaka、INIMIといったアーティストがフィーチャリングされています。
Taura Lambをフィーチャーした「Lemon Squeezy」、Rachel Janeをフィーチャーした「Tides」、INIMIをフィーチャーした「Surface」あたりがキャッチーで聴きやすいと思います。
「Worldwide」、「Ethereal」、「Cinco」、「Jazzy Fizzle - Interlude」といった本作らしいメロウ・ギターなインストも楽しめます。
やっぱりedblはいいですね!
Isogai氏にもこれから注目したいと思います。
全曲紹介しときやす。
「Worldwide」
キーボード奏者JPRK(Jamie Parker)をフィーチャー。二人のギター・プレイを楽しめるリヴィングルーム仕様のメロウ・ジャズHip-Hopがオープニング。トランペットによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=Tt7jjzR8fl4
「Ethereal」
リヴィングルーム的でありながら、リヴィングルームを飛び出した壮大さを兼ね備えたトラック。ゆったりと時間が流れていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5H8WNQ4IqZk
「Lemon Squeezy」
前述のように『South London Sounds』収録の人気曲「Nostalgia」でヴォーカルを務めたTaura Lambをフィーチャー。Taura Lambの透明感のあるキュート・ヴォーカルが映えるメロウ・トラックです。「Nostalgia」がお好きな人であれば気に入るはず!少しレイドバックのあるIsogaiのギターも実に心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=4k9spIlnH_4
「Cinco」
リヴィングルームに居ながらバカンス・モードを楽しめるメロウ・トラック。都会の喧噪を忘れさせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZdgYXIxV-pY
「Tides」
女性シンガーRachel Janeをフィーチャー。ドリーミーな雰囲気のメロウ・ポップ。Isogaiのギターが醸し出すグッド・ヴァイヴにも惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=l5PDocgoBH8
「Could It Be U」
Kieron Bootheのラップをフィーチャー。メロウなジャズ・フィーリングに包まれたリヴィングルームHip-Hopに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nQa4UMdlrXE
「Jazzy Fizzle - Interlude」
1分強の短いトラックながらもIsogaiのギターの魅力を満喫できます。Isogai本人もお気に入りのトラックのようです。
https://www.youtube.com/watch?v=KNyuGaeUfc0
「Afrique」
Otis Ubakaのサックスをフィーチャー。メロウ&ソウルフルなトラックに、軽くアフロ・フィーリングを効かせています。Otis Ubakaのサックスがブルースハープっぽく聴こえるのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hfO1RYg7ybc
「Surface」
INIMIをフィーチャー。ローファイHip-Hop×クロスオーヴァー・ギターをメロウ&ソウルフルに昇華させた1曲。キャッチーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=49mX5g54fY0
「J.K. - Interlude」
抑えたトーンながらもドリーミーなインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=zf_23SKoKJs
「Mafia」
メロウなジャズ・フィーリングを楽しめるインスト。トランペットのアクセントもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=Jq4XcYc3oPU
「Left To Say」
オープニングに続きJPRKのピアノをフィーチャー。ラストはメロウ&ソウルフルなヴィングルーム仕様のローファイHip-Hopで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eBX_W2oHcdU
未聴の方は、『South London Sounds』(2021年)、『Brockwell Mixtape』(2022年)もチェックを!
『South London Sounds』(2021年)
『Brockwell Mixtape』(2022年)