2022年10月02日

Miles『Riding The Wave』

AORへの素敵なオマージュ☆Miles『Riding The Wave』

発表年:2022年
ez的ジャンル:AORリヴァイバル
気分は... :EaglesとMichael McDonaldの間・・・

新作からAORリヴァイバル作品、Miles『Riding The Wave』です。

MilesことAdam Miles Amerは、ロンドン出身のシンガー/ギタリスト。

70〜80年代のAOR/ウエストコースト・サウンドに影響を受け、音楽制作を開始したミュージシャンの1stアルバムが本作『Riding The Wave』です。

Miles本人によれば、"EaglesMichael McDonaldの間に位置するような作品をつくりたかった"そうです。

自分の好きなAORへのオマージュ的作品をつくった感じがストレートに伝わってきます。

変に今日的なエッセンスを加えるようなことはせず、70〜80年代AOR風の曲調、サウンドをそのまま再現しているのが潔いですね。

Adam Miles Amer(vo、g、key)以外に、Seb Hankins(ds、per)、Jon Cox(b)、Joe Glossop(org)、Pete Morris(vo)、Bobby Lamont(g)、Leo Richardson(sax、fl)、George Hogg(to、flh)、Tom Dunnet(tb)、George Millard(sax)、Ben Mallinder(sax)等がレコーディングに参加しています。

楽曲はすべてMilesのオリジナルです(ボーナス・トラックを除く)。

個人的には「Let's Start Over」「Falling In Love」「Need You Now」あたりがオススメです。

正直、まったく新たな刺激はありませんが、AOR好きの人は手元に置いておいて損はしない1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Riding the Wave」
爽快ハーモニーとエレピで始まるタイトル曲がオープニング。思わずUSウエストコーストの青い空をイメージしてしまう爽快ミディアム・グルーヴです。後半は素敵なサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=iT0HQyTPspE

「Let's Start Over」
アーバン&ソウルフルなメロウ・ミディアム。エレピとギターのバランスがいいですね。Pagesあたりが好きな人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=lm8Pr8YSdx0

「Falling In Love」
後期The Doobie Brothersの雰囲気に包まれた「What A Fool Believes」ライクな曲調にグッときます。Steely Dan的サウンド・センスも散りばめられています。
https://www.youtube.com/watch?v=jPEBWkqkNZw

「Never Too Late」
Milesと共にPete Morrisがリード・ヴォーカルをとります。この曲はAORというより80年代産業ロック的なポップ・ロックって感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cIlXU6IFbH8

「Lay You Down」
味のあるオルガンと共に始まるAOR。EaglesとMichael McDonaldの間という言葉が一番似合う曲かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=dMP0XoGgA3E

「Need You Now」
Miles本人がフェイバリットと評しているトラック。ブルー・アイド・ソウル的な魅力があるメロウ・ミディアム。素敵なヴォーカル・ワークとホーン・アレンジがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cIlXU6IFbH8

「Bye Bye Baby」
曲調はMichael McDonaldだけどヴォーカルはハイトーン。もしヴォーカルがあのスモーキー・ヴォーカルならばなんて妄想してしまいます。このトラックもホーン・サウンドがいい感じ!
https://www.youtube.com/watch?v=UB-OHwlULmE

「The Fool」
本編ラストはアーバンなAORチューンで締め括ってくれます。少しビター・スウィートな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KzxmY2UEDds

「Josephine」
国内盤ボーナス・トラックその1。Chris Rea、1985年のシングルをカヴァー。人気コンピ・シリーズ『Light Mellow JEWELRY COVERS - Light Mellow Searches 7th Anniversary -』(2022年)収録曲です。ブルー・アイド・ソウル調のソウルフルな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=Zm9foPAmKvs

「Earth Angel」
国内盤ボーナス・トラックその2。The Penguinsが1950年代にヒットさせたドゥー・ワップ・バラードをカヴァー。The Crew Cutsのカヴァー・ヒットでも知られる曲です。僕の世代の方は、アルバム『Under the Blue Moon』(1986年)収録されたNew Editionのカヴァー・ヒットで知っているのでは?ここでもブルー・アイド・ソウル調のソウルフル・チューンで楽しませてくれます。

ご興味がある方は、同じくAORリヴァイバルで注目の1枚、Page 99『For Imagination's Sake』(2022年)あたりもチェックしてみては?

Page 99『For Imagination's Sake』(2022年)
posted by ez at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする