2022年10月12日

Player『Spies of Life』

Dennis Lambertがプロデューサーに復帰した4thPlayer『Spies of Life』(1981年)

発表年:1981年
ez的ジャンル:USポップ・ロック/AOR
気分は... :スパイスの効いた生活を!

今回はAORファンに人気のバンドPlayerの4thアルバム『Spies of Life』(1981年)です。

「Baby Come Back」の大ヒットで知られるバンドPlayerの紹介は、『Danger Zone』(1978年)に続き2回目となります。

『Room With a View』(1980年)に続く4thアルバムとなる『Spies of Life』(1981年)は、2作ぶりに「Baby Come Back」を手掛けたDennis Lambertがプロデューサーに復帰しています。Dennis Lambertはソングライティング面でも大きく貢献しています。

メンバーはPeter Beckett(vo、g)、J.C. Crowley(vo、g、key)、Ronn Moss(b、vo)、John Friesen(ds)という4名。Peter BeckettJohn Friesen以外は新メンバーです。

Dennis Lambertのプロデューサー復帰、メンバー入れ替えというテコ入れの1枚です。

メンバー以外にFools Goldの活動でも知られるTom Kelly(back vo)、Tom Funderburk(back vo)、Jay Lewis(g)、Dennis Lambert(syn)、Gabriel Katona(key、syn)、Gary Wright(syn)、Steve Forman(per)といったミュージシャンが参加しています。

「If Looks Could Kill」「Some Things Are Better Left Unsaid」「Thank You For The Use Of Your Love」「It Only Hurts When I Breathe」というAORファンが楽しめる前半4曲がオススメです。Finis Hendersonがカヴァーした「I'd Rather Be Gone」にも注目です。

充実した前半に対して、LPのB面にあたる後半はAOR度が低いのが残念ですが、それでも80年代好きには楽しめるポップ・ロック作品に仕上がっています。

全曲紹介しときやす。

「If Looks Could Kill」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。アルバムからの1stシングルがオープニング。USチャート第48位となっています。この時代らしいシティ・ミュージックであり、AORファンであれば満足度の高い1曲に仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=4UXDWnLQI8s

「Some Things Are Better Left Unsaid」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。ブルーアイド・ソウル調のアーバン・メロウは僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dRQuJjIRywU

「Thank You For The Use Of Your Love」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。星空の下で聴きたい素敵なメロウ・バラード。聴いていると込み上げてくるものがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=pkTlXDxg5Do

「It Only Hurts When I Breathe」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。これもAOR好きが気に入りそうなメロウ・ミディアム。少し Todd Rundgren「It Wouldn't Have Made Any Difference」風のメロディが聴こえてくるのも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=AgnIi8SKhx8

「My Mind's Made Up」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。哀愁モードのポップ・ロック。甘く危険な香りがするのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gZffJa6RG3I

「I'd Rather Be Gone」
Dennis Lambert/J.C. Crowley作。前メンバーJ.C. Crowley絡みの作品ですが、アルバムからの2ndシングルにもなりました。Finis HendersonのAOR人気作『Finis』(1983年)でもカヴァーされています。アーバン・メロウなFinis Hendersonヴァージョンと比較してしまうと、こちらのオリジナルは分が悪いように思えますが、セットで聴けば楽しめるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=8Ay9LcsQ9-Y

Finis Henderson「I'd Rather Be Gone」
 https://www.youtube.com/watch?v=joNjvWvrx40

話が逸れますが、Finis Henderson『Finis』は当ブログでかなり昔に記事投稿した気分になったのですが、今回確認したら未紹介のようですね。
Finis Henderson『Finis』(1983年)


「Take Me Back」
Peter Beckett作。軽快なポップ・ロックですが、いわゆる産業ロックに片足突っ込んでいるような仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=e0VbQ1ITxSQ

「My Survival」
Peter Beckett作。ドラマティックなイントロと共に始めるメロウ・バラード。悪くはないけど、僕には少し仰々しいかな。
https://www.youtube.com/watch?v=aTHzzT3-c0M

「Born To Be With You」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。軽快なギターと共に始まるキャッチーなロック・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=if2tQPX_qWM

「In Like Flynn」
Peter Beckett作。最後は軽快なロックン・ロールで締め括ってくれます。、
https://www.youtube.com/watch?v=CyGR4D_bVXc

Playerの他作品もチェックを!

『Player』(1977年)


『Danger Zone』(1978年)


『Room With a View』(1980年)


『Electric Shadow』(1995年)


『Baby Come Back....』(2005年)


『Too Many Reasons』(2013年)
posted by ez at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする