2022年10月19日

The Liberators『Power Struggle』

オーストラリアのアフロ・ファンク・バンドの2nd☆The Liberators『Power Struggle』

発表年:2013年
ez的ジャンル:オージー産アフロ・ファンク
気分は... :権力闘争!

今回はオーストラリアのアフロ・ファンク・バンドの2ndアルバムThe Liberators『Power Struggle』(2013年)です。

The Liberatorsは、Nathan Austを中心に結成されたオーストラリアのアフロ・ファンク・バンド。

Nathan Austはオーストラリアのファンク・バンドDojo Cutsのメンバーでもあり、両バンドは兄弟バンドという位置づけだったかもしれません。

これまでThe Liberatorsとして、『The Liberators』(2011年)、『Power Struggle』(2013年)という2枚のアルバムをリリースしています。

2ndアルバムとなる本作におけるメンバーは、Nathan Aust(g)、George Sheridan(b)、Andrew Samuel(ds)、Colin Ho(key)、Gio Ruscio(congas、per)、Andrew Symons(bs)、Michael Gordon(ts)、Ken Allars(tp)、Frank Dasent(tb)という9名。

また、Dojo Cutsの女性シンガーRoxie Rayがフィーチャリングされている楽曲もあります。

プロデュースはNate GoldentoneNathan Austの別名)。

楽曲はすべてグループのオリジナルです。

基本はアフロ・ファンク作品ですが、エチオピアン・ジャズやアフロビートなども交えた、前作『The Liberators』(2011年)以上にバラエティに富んだ内容に仕上がっています。

アフリカやUKのアフロ・ファンクとは、また一味違ったグルーヴを楽しむことができます。

全曲紹介しときやす。

「Cairo Uprising」
タイトルはエジプト、カイロですが、実際の音はエチオピアン・ジャズをイメージさせるオープニング。少しエキゾチックなホーン・サウンドが印象的です。

「Soul Dive」
ホーン・サウンド以外は少し抑えたトーンのアフロ・ファンクですが、その抑えた感じがモダンでいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Jf7yu0RC-3o

「Dark River」
ダークでサイケデリックなアフロ・ファンク。エチオピアン・テイストのサイケ・サウンドを楽しむことができます。

「Red Green Live Die」
ここでようやく開放された感じのアフロビート調のダイナミックな演奏です。アフロビート好きの人であれば気に入るであろうエキサイティングな演奏です。

「Dos Caras」
少しエクスペリメンタルな雰囲気で始まるアフロビート×エチオピアン・ジャズな仕上がり。なかなか格好良いクロスオーヴァーです。

「Power Struggle」
タイトル曲はクール&ダークなアフロ・ファンク。呪術的なベース&ギターが強調されているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=spl30yJJqpw

「No Friend Of Mine」
開放的で軽快なアフロビート。ファンク・バンドによる高速アフロビート・サウンドといった感じが格好良いです。

「Epicoso」
タメの効いたグルーヴィーなアフロ・ファンク。このバンドのセンスの良さを感じる演奏です。

「Water Somewhere」
Dojo CutsのRoxie Rayをフィーチャー。アフロ・ファンクにRoxie Rayのソウルフル・ヴォーカルが加わったキャッチーな演奏で締め括ってくれます。

『The Liberators』(2011年)
posted by ez at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする